教育費の貯め方を大学4年間でかかる費用に絞って解説!

我が子を大学に通わせると想定した場合に気になる問題のひとつとして、どの程度のお金がかかるのかがあります。そしてその金額をいかにして確保するか、教育費の貯め方も知りたくなる問題のひとつです。今回はFP資格ホルダーで金融機関での相談業務の経験を持つdmg723さん提供による情報を基に、大学4年間でかかる費用の目安と貯め方についてまとめました。

大学4年間でかかる費用の目安

国公立に入学するのか私立に入学するのかによって、かかる費用の総額は大きく異なります。日本政策金融公庫の平成30年度教育費負担の実態調査のデータを基に、大学4年間でどの程度の費用がかかりそうなのか見ていきましょう。

入学費用と在学費用

まずは入学費用ですが、国公立は69.2万円で私立は理系で87.0万円、文系で92.9万円の数字が出ています。次に在学費用についてですが、国公立は年間108.5万円、私立は理系で年間180.2万円、文系で年間161.3万円です。データだけ見ると、私立はお金がかかるは本当ということになります。

加算される費用

入学費用と在学費用に加えて、自宅から通学しない自宅外通学者の場合には、仕送り額が発生します。仕送り額の平均は年間で93.0万円・月間7.7万円です。さらに自宅外通学を開始するにあたって、その準備費用もかかります。その平均額は37.5万円です。

結局のところ合計いくら?

入学費用+在学費用+加算される費用=大学4年間でかかる費用の目安となります。まずは、自宅外通学者ではない場合の合計額をチェックしましょう。

国公立に入学した場合の大学4年間でかかる費用の目安
69.2万円+434.0万円=503.2万円

私立理系に入学した場合の大学4年間でかかる費用の目安
87.0万円+720.8万円=807.8万円

私立文系に入学した場合の大学4年間でかかる費用の目安
92.9万円+645.2万円=738.1万円

続いて、自宅外通学者になる場合の合計額は以下のとおりです。

国公立に入学した場合の大学4年間でかかる費用の目安
69.2万円+434.0万円+37.5万円+372.0万円=912.7万円

私立理系に入学した場合の大学4年間でかかる費用の目安
87.0万円+720.8万円+37.5万円+372.0万円=1217.3万円

私立文系に入学した場合の大学4年間でかかる費用の目安
92.9万円+645.2万円+37.5万円+372.0万円=1147.6万円

以上のデータから、私立理系>私立文系>国公立で多額の費用がかかる可能性が高いのが見て取れます。

教育資金準備額の目標の立て方

500~1200万円程度の費用が大学4年間で発生する可能性が高いため、長期計画でのお金の貯め方をする形になる方が多くを占めます。お金が不足してしまわないためにも、教育資金準備額を設定する上での考え方をチェックしていきましょう。

安くおさまるとは限らない

前述の平均費用を見るとわかるとおり、少なくとも教育資金準備額として500万円程度は確保しておかなければいけないといえるでしょう。ただし、絶対に国公立大学に入学するとは限りません。また、合格を勝ち取ったとしても、自宅から通学可能なエリアではない大学に入学する可能性も十分にあります。慎重を期すのであれば、留年する可能性も含めて目標を立てるのも良いでしょう。

奨学金や教育ローンに頼らず済む金額

国公立ではなく私立理系や私立文系に進学する可能性や、自宅外通学者になる可能性を含めると、1000~1200万円を教育資金準備額を目標に設定するのが安心といえるでしょう。そして実際に目標額を確保することができれば、教育ローンを利用したり、奨学金の返済で苦労させたりすることなく、子どもを無事卒業させることが可能なはずです。

預貯金で貯めるのはもったいない?

預貯金は子どもを4年間大学に通わせるための定番といえる教育費の貯め方ですが、もったいない部分があるのは否めません。しかし、絶対に選択してはいけない貯め方ではないともいえます。預貯金のメリットとデメリットを把握し、検討してみましょう。

預貯金のデメリット

なぜ4年間大学に通わせるための教育費の貯め方として預貯金がもったいないのかといいますと、金利がほとんどつかないためです。これがデメリットのひとつですがもうひとつ、引き出しが容易にできてしまうのも問題点と考えることができるでしょう。

簡単に引き出しができる仕組みになっていると、たとえば貯金が苦手なタイプの方はなにか欲しいものが出てきたときなどに我慢ができず、あっさり引き出してしまいます。自分の気持ちに甘えが出てしまい、貯金が達成されない危険性があるのも、預貯金のデメリットといえるでしょう。

預貯金のメリット

低金利のデメリットがあるといっても、最初から預貯金に付く金利をあてにしていない方にとっては問題になりません。また、厳しくお金の管理ができて、無駄な出費のために手を出さない方も、預貯金のデメリットは気にならないはずです。むしろ、預貯金が持つ柔軟性をメリットと感じられるでしょう。

子どもが大学に入学するまでには、なにが起こるかわかりません。貯金期間中に万が一のことがあって、その資金を違う用事にあてざるを得ないときに、引き出すことが簡単にできれば、スムーズに対処可能です。教育費の確保とは別の大きな問題にも対応できるように貯金したい方には、預貯金は悪くない選択といえるでしょう。

子どもの大学費用を貯めるおすすめの方法

銀行や信用金庫などで取り扱われている定期積金や、保険会社によって取り扱われている学資保険のどちらかを選択するのがおすすめの子どもの大学費用の貯め方です。それぞれの特徴をしっかりと押さえておきましょう。

定期積金

定期積金はあらかじめ設定した金額を掛金として銀行などに支払い、満期日に給付契約金が受け取れる金融商品です。金利は固定金利であり、積立期間は利用者が自由に選択できます。最終的な目標金額と月々の掛金の額を考えて、無理のない積立計画を立てることが可能です。中途解約も認められていて、万が一のことがあって急にまとまったお金が必要になったときも円滑に対処できます。

掛金は毎月決まった日に指定口座から一定額が引き落とされ、普通預金とは別に管理できるシステムです。自動引き落としであれば、自分の気持ちに甘えが出て貯金を続けられなくなるリスクも低くできるでしょう。なお、銀行などによっては引き落としではなく自宅への訪問による集金に対応しています。毎月金融機関の方と話す機会があれば、なにか有益な情報が手に入る可能性もあるでしょう。

学資保険

保険会社が取り扱っている教育資金貯蓄用保険の契約を交わす形になります。基本的に5年や10年といった長い保険料の払い込み期間を設定し、毎月決まった日に一定額を口座引き落として貯蓄していく仕組みです。払い込み期間中に中途解約をすると、自分がこれまでに払い込んだ額より減額されて、中途解約金を受け取ることになり、損をするシステムになっています。

ただし、学資保険は中途解約をしなければ、メリットが大きい商品です。預貯金とは異なり満額達成時の金利が高く設定されていたり、入学祝い金として一定額が受け取れるプランもあります。金額面に注目すれば、預貯金と比較して学資保険のほうが有利といえるでしょう。

まとめ

国公立に比べて私立の大学に通わせるほうが、4年間でかかる費用は高くなり、自宅外通学者となればさらに金額ははね上がります。どのような形での入学になってもいいように、十分に資金を貯えておきたいところです。今回ご紹介した教育費の貯め方を参考に、無理なく確実に資金を貯めていけるベストな方法を選択してください。