ふくさの正しい包み方・用途や形状で選ぶふくさの種類

冠婚葬祭の場面での必須アイテムとも言える「ふくさ」。あなたはふくさの正しい使い方をご存じでしょうか?

ふくさは、お祝い事かお悔み事かでも使う色や使い方が異なります。間違った使い方をしてしまうと、相手に失礼に当たり、嫌な思いをさせてしまうこともあるのです。

ここでは、

  • 袱紗(ふくさ)とは?
  • 用途によって分ける3種類のふくさ
  • 形状で選ぶ4つのふくさ
  • ふくさの正しい包み方
  • 慶事用のおすすめふくさ
  • 弔事用のおすすめふくさ
  • 慶弔兼用のおすすめふくさ

と、ふくさの用途と、正しい使い方をご紹介します。

袱紗(ふくさ)とは?

ふくさとは、絹や縮緬の生地で一重または二重を作り、無地や吉祥柄の刺繍がされたもののことを指します。

冠婚葬祭や茶道で使われるものです。ここから、実際にふくさが使われるシーンを見ていきましょう。

冠婚葬祭の時に祝儀袋や不祝儀袋を包む儀礼用絹布

ふくさを使うのは、主に冠婚葬祭のときです。お祝い事でのご祝儀やお悔みごとでの不祝儀は、ふくさに包んでいくのがマナーです。ふくさは、ご祝儀袋や不祝儀袋の水引が崩れないようにしたり、袋が汚れないようにする役割があります。「包んだものが汚れないように」という相手への気遣いが、ふくさに表れているのです。

また、お祝い事かお悔み事かによって包み方やふくさの色が異なりますので、事前に確認してから持っていくようにしましょう。

茶道では茶道具を拭いたり茶碗等を扱う際に使用される

実はふくさは、冠婚葬祭以外でも使うシーンがあります。それが、茶道の場でのシーンです。茶道では、ふくさはお金を包むという役割ではありません。道具を清めたり、他の道具を見るときにふくさを使います。

茶道を始めようと思ったときに最初に揃える道具にも挙げられるほど、ふくさは茶道で必須アイテムです。流派によってふくさのサイズが異なるので、事前に確認しましょう。また、男性は紫、女性は赤か朱色のふくさを使うのが基本とされています。

用途によって分ける3種類のふくさ

ふくさには、慶事用、弔事用、慶弔兼用の3種類があります。それぞれの用途によって使うふくさが異なるため、ふくさを用意するときは、使うシーンに合ったふくさを用意しましょう。

3種類それぞれのふくさをどのようなシーンで使うのか、詳しくご紹介します。

慶事用

慶事用のふくさは、祝い事の場面で使われるもので、主に結婚式のご祝儀を包むのに使われます。祝い事に使うので、赤やピンク、オレンジなど、暖色系の明るい色のふくさを使うのが基本です。

また、ふくさは無地のものが多いですが、慶事用のふくさなら柄が入っていても構いません。松竹梅や扇など、縁起の良い柄が入ったものを選びましょう。

弔事用

弔事用のふくさは、葬儀や法事などで不祝儀袋を包むために使われます。お悔み事ですので、色は慶事用と反対に、紺や深緑、グレーなどの寒色系のものを使います。また、弔事用のふくさで柄物を選ぶときは、蓮や菊など、仏花として使われる植物があしらわれているものを選びましょう。

葬儀や法事で不祝儀袋を出すときは、まずはふくさごとカバンなどから出します。中から不祝儀袋を取り出して、ふくさの上に載せた状態で相手に差し出してください。不祝儀袋をふくさに入れたまま渡すのはマナー違反ですので、やめましょう

慶弔兼

紫色のふくさは、慶事でも弔事でも使うことができます。とにかくふくさを1枚持っておきたいという方は、紫色のふくさを持っておけば安心です。

また現在は、表と裏で色が違うリバーシブルタイプのふくさも販売されています。シーンによって表に出す色を変えれば、慶弔兼用として使うことができますよ

形状で選ぶ4つのふくさ

ふくさは色だけでなく、形状にも種類があります。どれも正式なふくさですが、使い勝手が異なります。

また、包む金額によって使うふくさの種類も変わりますので、どの種類のふくさが最も使いやすいか事前に確認しましょう。

1.正方形のノーマルタイプ

ふくさの中でも最もシンプルなふくさです。何もついていない正方形の布で、シルク製で裏地がついているものが多くあります。使わないときはコンパクトに畳めるため、カバンの中でかさばりません。

またノーマルタイプのふくさは、包む金額が10万円以上などで高額になり、祝儀袋や不祝儀袋が分厚くなってしまうという場合でも、厚みに合わせて包むことができます

2.爪が付いたふくさ

爪が付いたふくさは、その名の通り爪が付いています。この爪は、ご祝儀や不祝儀を包んだ後に包みが開かないよう、布を留めておくためのものです。

カバンの中でふくさが開いて祝儀袋が出てしまうという心配がありません。また、ノーマルタイプのふくさ同様、使わないときはコンパクトに畳むことができます爪付きふくさは、3万円以上を包むときに使います

3.台が付いているふくさ

ふくさの中に、祝儀袋や不祝儀袋を載せるための台がついているものです。台の四隅に留め具がついているものもあり、祝儀袋や不祝儀袋がずれたり、型崩れするのを防ぐことができます。この台付きふくさは、3万円以上を包むときに使いましょう。

また、台がついているふくさは、爪付きふくさと同じように、包みが開かないように爪と留め具がついているものも多くあります。

4.袋状になっている金封ふくさ

金封ふくさは、長財布のような袋状になっているため、祝儀袋や不祝儀袋を挟み込むようにして使います。包む必要がないので、ふくさに慣れていないという方でも扱いが簡単です。ただ、簡易的なふくさのため、包む金額が3万円以下の場合に使います

また、弔事用で使う金封ふくさでもおすすめなのが、不祝儀袋を入れるポケットとは別に、小物入れがついているふくさです。小物入れには、数珠やお清めの塩など、細々したものをしまうことができます。

数珠やお清めの塩は、いざ使おうと思ったときに、カバンの中で迷子になってしまうなんてことも多いのではないでしょうか。そんなときにふくさにまとめてあれば、すぐに取り出すことができるので非常に便利ですよ。

ふくさの正しい包み方

ふくさには、包み方の決まりがあります。お祝い事とお悔み事ではふくさの包み方が異なり、間違った包み方で包んでしまうと失礼にあたるので注意しましょう。

お祝い事とお悔み事それぞれの正しいふくさの包み方をご紹介します。

お祝い事のふくさの包み方


まずはふくさを開いて、ひし形になるように置きます。爪が付いているタイプのふくさの場合、爪が右側にくるように置いてください。

次に、祝儀袋をふくさの中央よりやや左寄りに置きます。台付きのふくさの場合は台の上に置き、ずれ防止のゴムなどがある場合はそれに通しましょう。

祝儀袋を置いたら、左側から折りたたんでいきます。左、上、下の順でふくさを折りたたんだら、最後に右側から包み込みます。左側から包み込む形はお悔み事のときの包み方なので、必ず最後は右側から包むことを忘れないようにしましょう。

また、金封ふくさの場合、ふくさが右開きになるようにして祝儀袋を挟みます。

お悔やみ事のふくさの包み方


お悔み事のふくさも、お祝い事同様ひし形になるように広げて置きます。このとき、爪があるふくさの場合は爪が左側に来るように置いてください。爪が右側に来てしまうとお祝い事の包み方になってしまうので、注意しましょう。

不祝儀袋を、中央よりやや右寄りに置きます。そして、右、下、上の順番で折りたたんでいきましょう。最後に左側から包み込むように折りたたみます。

最後に右側から包んでしまうとお祝い事の包み方になってしまうので、最後は必ず左側から包み込むように気をつけてください。

金封ふくさの場合は、お祝いごととは逆で、左開きになるようにして不祝儀袋を挟みましょう。

慶事用のおすすめふくさ

慶事用のふくさは、お祝い事にふさわしい暖色系のふくさを選ぶのが基本です。

現在は、結婚式で使いやすい洋風のふくさや、若い人でも持ちやすいような可愛らしい柄のふくさが多く販売されています。使いやすさも兼ね揃えたおすすめの慶事用ふくさをご紹介します。

マルアイ 金封ふくさ 洋風 フラワー ピンク フク-50P

マルアイ 金封ふくさ 洋風 フラワー ピンク フク-50P

扱いやすい金封ふくさで、洋風のフラワー柄が施されています。かわいらしいピンク色で、光沢感のある生地を使っているので、お祝い事にぴったりのふくさです。

タッセルの飾りもついているので、華やかな印象になります。また、洋風なので、フォーマルシーンに合わせやすく、ふくさにあまり馴染みのない若い人でも持ちやすいデザインとなっています。

Hesaka(ヘサカ)ポリエステル 紬リバーシブル金封ふくさ(袱紗)/金(金茶・グレー64-50133-003)

ポリエステル 紬リバーシブル金封ふくさ(袱紗)/金(金茶・グレー64-50133-003)

慶事のときは金茶、弔事のときはグレーを表にして使うことができる、リバーシブルタイプのふくさです。金封ふくさになっているので、祝儀袋や不祝儀袋を挟み込むだけで簡単に包むことができます。また、金茶とグレーなので、男性でも女性でも使うことができるのも魅力です。

リバーシブルなので、使うシーンに合わせてどちらの色を表にするのか、また、包み方は右開きか左開きかをきちんと確認して、正しい方で使いましょう。ふくさを持っていないという方は、これ1つ持っておけば、いつ冠婚葬祭があっても安心です。

マルアイ 金封ふくさ 桜柄 ピンク フク-41P

マルアイ 金封ふくさ 桜柄 ピンク フク-41P

可愛らしい桜柄の慶事用金封ふくさです。生地がちりめん素材でできているので、高級感があります。これに祝儀袋を包んでいくだけで、さらに品が良くなりますよ。ピンク色なので、女性におすすめのふくさです。

また、こちらのふくさは、ジップがついている袋に入っています。ジップ付きの袋は保存用のポーチとして使えるのでゴミが出ず、エコな商品です。ふくさが汚れないように保存用ポーチに入れてからバッグにしまうということもできますよ。

法徳堂 金封ふくさ 二重ちりめん 紅色

金封ふくさ 二重ちりめん 紅色

二重のちりめんでできたシンプルな紅色のふくさです。無地なので、男女問わず幅広い年代の方が使いやすくなっています。また、男性用スーツの内ポケットに入るサイズでできているので、お祝い事ではカバンは持たないという男性でも安心して持つことができます。

また、祝儀袋を挟み込むだけの金封ふくさなので、あまりふくさを使ったことがないという方でも使いやすくなっています。祝儀袋のサイズぴったりに挟むことができるので、祝儀袋の型崩れも防ぐことができるのです。

弔事用のおすすめふくさ

弔事の場面でお香典を出すとき、その出し方でマナーが問われるものです。正式なふくさにお香典を正しく包み、相手に失礼のないようにお香典を出しましょう。葬儀やふくさに慣れていないという方でも、きちんと包むことができるおすすめの弔事用ふくさをご紹介します。

VivaSmile 袱紗 ふくさ 葬式 弔事 ちりめん 大判 鮫小紋

VivaSmile 袱紗 ふくさ 葬式 弔事 ちりめん 大判 鮫小紋

ちりめん生地でできた高級感溢れる弔事用金封ふくさです。シワにならず、さらに汚れや湿気にも強いので安心して保管ができます。また、このふくさは少し大きめサイズに作られているので、不祝儀袋の出し入れがスムーズになり、大きめの金封でもしっかり包むことができるのです。

このふくさの紋様は鮫小紋と呼ばれていて、江戸小紋を代表する紋様です。鮫は「強いもの」とされており、それを身につけることで厄除けや魔除けの意味を持つとされています。

金封ふくさ 二重ちりめん 紫紺

金封ふくさ 二重ちりめん 紫紺

二重のちりめん生地でできたシンプルな金封ふくさです。無地なので、男女問わず、幅広い年代の方にお使いいただけます。また、こちらの紫紺のふくさは、慶事用でも使うことができます。

このふくさは、紫紺の他にも、浅紫、藤紫、濃紫の紫があり、全て慶弔兼用のふくさになっています。シンプルなデザインの上に慶弔兼用で使えるので、家族で共用のふくさとして持っておくのもいいですね。

京仏壇はやし 金封ふくさ 弔事用 ちりめん 無地 黒 ( 香典袋付き )

金封ふくさ 弔事用 ちりめん 無地 黒 ( 香典袋付き )

無地で黒のシンプルな弔事用金封ふくさです。ちりめん生地でできているので、高級感があります。また、金封ふくさで不祝儀袋は挟み込むだけなので、ふくさの扱いに慣れていない方でも葬儀のときにきちんとお香典を出すことができるのです。

こちらのふくさは、香典袋が1枚ついています。そのため、急なお悔み事があって香典袋もふくさも持っていないという方におすすめの商品です。

今井つづれ ふくさ 袱紗 弔事 葬式 日本製 西陣織 綴 絹 金封ふくさ 黒

ふくさ 袱紗 弔事 葬式 日本製 西陣織 綴 絹 金封ふくさ 黒

100%絹の素材でできた、重厚感ある弔事用ふくさです。伝統的技法である、西陣織の綴れ織りでできているため、格の高いふくさになっています。桐箱に入った状態で届くので、保管もしやすいです。

こちらのふくさは挟み込む金封タイプで、さらに水引の引っかかりを防ぐ差込口となっています。そのため、不祝儀袋をスムーズに差し出すことができるのです。また、フタ裏にもポケットがついているため、案内状や数珠をしまうこともできます。

慶弔兼用のおすすめふくさ

ふくさを持っていない方や、急な冠婚葬祭に備えて1枚は持っておきたいという方におすすめなのが、慶弔兼用のふくさです。

慶弔兼用のふくさは紫色のものがほとんどですが、同じ紫色のふくさでも生地によって雰囲気が異なります。きちんとした品のある、おすすめの慶弔兼用ふくさをご紹介します。

袱紗(ふくさ)TENKU 慶弔両用 金封 紫 日本製

ふくさ 袱紗 慶弔両用 金封 紫 日本製

紫色のシンプルな金封ふくさです。紫色は、唯一慶事でも弔事でも使うことができる色です。ふくさを一つも持っていない方は、紫色のふくさを買っておけば慶弔両方で使うことができるので便利ですよ。

こちらのふくさは挟み込むだけの金封ふくさなので、慶事のときは右開き、弔事のときは左開きにするように気をつけましょう。

赤城 ふくさ 紫 慶弔両用 ハ21

赤城 ふくさ 紫 慶弔両用 ハ21

老若男女どなたでも使うことができるシンプルな紫色の金封ふくさです。紫色なので慶弔両用で使うことができ、1枚持っておくと便利でしょう。一般的な祝儀袋や不祝儀袋のサイズが入るふくさです。箱に入った状態で届くので、保管もしやすいのが嬉しいポイントです。

また、無地なので、プライベートだけでなくビジネスでも使うことができます。

永観 高級 二重 ちりめん 金封 ふくさ 紫紺 ( 慶弔両用 )E-802

日本製 高級 二重 ちりめん 金封 ふくさ 紫紺 ( 慶弔両用 )E-802

二重ちりめんを使った、高級感溢れる金封ふくさです。安心の日本製で、肌触りがいいのが特徴です。また、男性用スーツの内ポケットにも収まるサイズなので、男女問わず使うことができます。

高級ちりめん素材が、持っているだけで格をあげてくれるふくさになっています。冠婚葬祭の場面で恥ずかしくないよう、きちんとしたふくさを一つ持っておきたいという方におすすめのふくさです。

袱紗(ふくさ)TENKU 慶弔両用 金封 ブラック 黒 日本製

ふくさ 袱紗 慶弔両用 金封 ブラック 黒 日本製

慶弔両用のふくさは紫色が多いですが、実は黒も慶弔両用として使うことができるのです。表はレーヨン生地でできているため、幅広い年代の方が持ちやすいシンプルなふくさになっています。また、無地なのでビジネスでも使うことができます。

慶弔両用のふくさは紫色を持っている方が多いので、黒のふくさなら自分のふくさがわかりやすくなります。そのため、他の方のふくさと混ざってどれが自分のかわからなくなるという心配もありません。

まとめ

同じふくさでも、シーンに合わせた色や、さまざまな形のものがあります。特に金封ふくさは、のし袋を差し込むだけなのでおすすめです。ふくさなんて扱ったことないという方でも、金封ふくさなら簡単にのし袋を包むことができますよ。

使うシーンに合わせて、相応しい色のふくさを使い、正しい包み方で相手に渡すようにしましょう。ふくさの使い方で、大人のマナーがきちんとできているかが見られます。