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フローリングにへこみが…自分で直せる?
そもそも、フローリングのへこみは自分で直せるのでしょうか。結論からお話しすると、フローリングのへこみをセルフで直すことは可能です。
スチームアイロンを使う、もしくは補修キットを使用するといった方法があります。
スチームアイロンを使って直す
洗濯物のシワを伸ばし、匂いのケアまでできるスチームアイロン。そんなスチームアイロンを使用して、フローリングのへこみを直すことができます。
小さなへこみくらいなら、スチームアイロンのスチームだけでも直せることがありますよ。
補修キットを使って直す
ホームセンターや工具店などで、フローリングの補修キットが販売されています。いくつかのタイプがありますが、主流なのはクレヨン型のアイテムです。
熱で溶かし、へこんだ部分に流し込んで、余分な部分をふき取るだけで簡単に補修ができてしまいます。
自分でできる!スチームアイロンを使ってへこみを直す方法
スチームアイロンを使用して、フローリングのへこみを直す方法をご紹介します。基本的に、スチームアイロンであればメーカーや製品にこだわることはありません。
ここでは、動画と共に具体的な手順についてお伝えします。
手順①タオルを濡らして固く絞る
フローリングは木材でできており、水分を含ませることでその部分が膨張しようとします。その原理を利用して、スチームアイロンによるへこみの補修が可能です。
まずはタオルを水で濡らし、しっかりと絞ってください。タオルが固くなるまで絞りましょう。
手順②へこみにタオルを被せ30秒ほどアイロンをあてる
へこみができた部分に、タオルを被せます。その上にアイロンをあて、30秒ほど時間を置いてください。アイロンのスチームは高温にセットしておきましょう。
上から、複数回押さえつけるようにアイロンをあてていきます。
手順③へこみが戻るまで繰り返す
タオルの上から、アイロンの熱とスチームをひたすらあてていきます。時々、タオルをどけてへこみがどのように変化しているかを確認しましょう。
へこみがもとに戻るまで、この作業を繰り返します。2分ほど作業すると、7割がたへこみが戻ります。
小さなへこみならアイロンのスチームだけでOK
わずかなへこみだと、スチームアイロンのスチームの力だけで直すこともできます。スチームを少し離れたところからかけ、そのまま放置してください。
木材に蒸気をあてることで水分を含ませ、元に戻していきます。2分おきほどにへこみを確認しましょう。
補修キット「かくれん棒」を使って直す方法
「かくれん棒」は、大工や内装業者など、プロも使用しているアイテムです。ホームセンターや工具店などで簡単に手に入りますし、フローリングや木製家具などのへこみ、傷の補修が可能です。
ここでは、かくれん棒を使ってへこみを直す方法をお伝えします。
手順①へこみを拭いて綺麗にする
まずは、へこみができている部分を綺麗にしましょう。もしバリができているときには、事前にサンドペーパーを使って削っておくと、仕上がりが綺麗になります。
バリが大きいときは、カッターで大きなバリをとり、それからペーパーをかけましょう。
手順②スプーンにかくれん棒を乗せライターで溶かす
かくれん棒は蝋のようなものでできているので、熱を与えると溶けます。溶かした状態でへこみに流し込むことで、フローリングの補修が可能になるのです。
そのままライターであぶるより、スプーンに載せてから加熱した方が安全です。
手順③溶けたかくれん棒をへこみに垂らして乾かす
スプーンの下からライターで加熱すると、かくれん棒が溶けます。この溶けた状態のときに、へこみに流し込んでください。
すぐに固まってしまうので、溶けたらなるべく早くへこみに流し込むのがポイントです。スムーズに行ってくださいね。
手順④はみ出した部分を専用のヘラで削る
多少盛り上がるくらいに、かくれん棒をへこみに垂らします。余分にはみ出してしまいますが、それは後からヘラで削ります。
専用のヘラが、ホームセンターや工具店で売っているので用意しておきましょう。ヘラで平らに削り、その後クロスなどで軽く拭きます。
建築の友 かくれん棒 フローリング用 ブリスターパック
プロも使用しているかくれん棒です。1本単位で購入できますし、ブラウンやナチュラル、ダークブラウンなどカラーバリエーションも豊富です。
自宅のフローリングの色にマッチするものもきっと見つかるでしょう。色を混ぜ合わせることも可能です。
かくれん坊以外にも!フローリングのへこみを修復する補修キット
フローリングのへこみを直すことができるのは、かくれん棒だけではありません。ここでは、かくれん棒以外に、フローリングのへこみを直せる補修キットをご紹介しましょう。気になるものがあれば、ぜひ使ってみてくださいね。
ハウスボックス イージーリペアキット ライト
フローリングや家具の傷を補修できる専用キットです。フローリングのへこみを補修するためのツールが、1つにまとまっているのでお得です。
複数色の補修素材がセットになっているため、さまざまな色のフローリングに対応できます。
高森コーキ リペアの達人シリーズ あらゆるキズの補修プロセット
へこみやえぐれ、傷などが簡単に直せるキットです。こちらも、補修に必要なものがすべてそろっているため、1つ買えばほかに必要なものはありません。
値段は少し高めですが、10色の補修素材を用意しているのはうれしいポイントです。
ハウスボックス キズなおしま専科 ライト
瞬間硬化型の補修スティックを使用しています。電熱ゴテがセットになっており、補修スティックを溶かして傷やへこみを埋められます。
補修したあとを保護するための耐熱保護剤もセットになっているので、手軽にプロ並みの補修が可能になるでしょう。
コニシ ボンド ウッドエポキシ 90gセット ラワン
エポキシ樹脂を使用した補修用ボンドです。木製家具や寝具、フローリングの補修に使用できます。
1セット500円前後なので、リーズナブルにフローリングを補修したい方におススメです。補修した部分の肉やせがないのもうれしいポイント。
フローリングのへこみを自分で直す前に知っておくこと
フローリングのへこみを自分で直すことは可能ですが、いくつか知っておくべきことがあります。
賃貸物件の場合は大家さんに確認する必要がありますし、もっとへこみが酷くなるケースもあります。詳しく見てみましょう。
賃貸物件の場合には大家さんに確認する
賃貸物件の場合だと、勝手に改築や補修などをしてはいけない決まりになっていることがほとんどです。
契約事項にそうした内容が盛り込まれている可能性が高いので、必ず相談してからにしましょう。管理会社を通して確認するのもアリです。
悪化してしまうリスクがある
フローリングの補修はセルフでも可能ですが、誰でもプロと同じようなクオリティに仕上げられるとは限りません。
それなりのテクニックも必要になりますし、余計に見た目が悪くなってしまう可能性もあります。そうしたリスクは覚えておきましょう。
原状回復費用が安くなるとは限らない
賃貸物件の場合だと、退去するときに原状回復費用を支払う必要も出てきます。
原状回復費用を安くするために、フローリングの補修をしようと考える方は多いですが、必ずしも安くなるとは限りません。
軽いへこみ程度なら費用を請求されないことも多い
ちょっとしたへこみ程度なら、通常の使用の範囲内とされることが多いため、費用を請求されないということが多いです。
わざわざ危険を冒してまで補修をする必要がないともいえるのです。よほど酷いへこみでもない限り、へたに触らない方が良いかもしれません。
まとめ
フローリングのへこみを自分で直すには、かくれん棒のような補修キットを使うか、スチームアイロンでも直せます。
ここでは、おススメのアイテムもご紹介したので、フローリングを補修したいときの参考にしてください。最後にお伝えしたように、悪化してしまうリスクもあるので、ちょっとしたへこみくらいなら、手を出さない方が無難です。