髪の毛の日焼けは危ない?
髪に日差しが当たると熱くなりますが、それだけで終わっていると思っている方も多いのではないでしょうか。実はその間にじわじわと髪の日焼けが進んでいることも。
髪の日焼けは切れ毛や枝毛、退色の原因になっています。見た目だけでなく老化を招いてしまう可能性もあるようです。
実年齢より老けて見えてしまう
髪の日焼けは、髪のパサつきや枝毛・切れ毛などを招きます。髪の毛にツヤがなくなってしまったり、パサついたりしていると老けた印象で見られがちです。また髪がボサボサだと、清潔感のある服装をしていても残念な印象が拭えないように見えてしまうことも。
そんな老けたり疲れたりした印象にならないよう日焼け対策を怠らず、健康的で見た目もきれいな美しい髪をキープしたいですね。
髪の毛の老化を招いてしまう
実は見た目だけではなく、実際に老化につながることもあるようです。
髪の毛を作る元の細胞(毛母細胞)がダメージを受けてしまうと、毛母細胞が正常に働かなくなってしまう恐れがあります。そうなると抜け毛や薄毛が起きることも。さらには白髪が増える原因にもなってしまいます。
髪の毛が柔軟性を失い切れ毛や抜け毛が増える
日焼けにより髪の毛が乾燥し柔軟性を失うと、枝毛や切れ毛が増える原因になります。また、抜け毛、頭皮のかゆみも引き起こす可能性があります。頭頂の外側の髪の毛の方が硬く、中側の髪の毛が柔らかいという場合、中の毛の柔らかさが本来その人の髪質です。
柔軟性に違いを感じたなら、日焼けのダメージがあるサインかもしれません。
頭皮も日焼けして血流が悪くなる
髪の毛だけではなく、もちろん頭皮も日焼けをします。ダメージを負った頭皮の血流は悪くなり、乾燥状態になってしまいます。乾燥するとフケやかゆみなど頭皮のトラブルにつながります。かゆみから掻きむしってしまうと頭皮にダメージを与えてしまい、抜け毛の原因にもなります。
日焼けが直接の原因ではなくとも悪循環に陥る元凶になってしまいます。
髪の毛の日焼けは顔の日焼けより危険
実は、髪が受ける紫外線量は顔が受ける量のなんと3倍以上と言われています。体の一番上が頭部であり髪ですので、日差しをより浴びやすくなっています。顔の日焼けは髪の毛で守られているという見方もできますが、その分髪や頭皮への負担が大きくなっていると言えそうです。
髪の毛の日焼けが起こる原因
髪の毛が日焼けしてしまうと良くないことばかりですね。では、なぜダメージを受けてしまうのか。ここまでご紹介したダメージは、ほとんど紫外線の影響によるものです。やはり、肌と同じで紫外線には要注意です。その他、夏は特に気をつけてほしいことがあります。
紫外線が大半
紫外線によって髪の毛は内部のメラニン色素が分解され、色が明るくなります。また髪の毛の成分であるタンパク質構造を劣化させてしまうことで、切れ毛やパサつきの原因に。
頭皮の紫外線によるダメージは、皮膚の保護機能でもある皮脂膜が酸化してしまうことです。これは毛穴が炎症を起こす原因にもなります。
プールや海などの塩素
紫外線の他に気をつけたいことは、プールや海に入ったときです。
海水の塩分や不純物、プールの塩素などは髪にダメージを与える原因となります。そこに紫外線が当たってしまうと髪の表面にあるキューティクルを壊し、保湿成分が失われ髪のパサつきをより悪化させてしまいます。
髪の毛の日焼けの対処法
注意をしても、どうしてもダメージを受けてしまうことがあります。ここでは髪の毛が日焼けしてしまったときの対処法を、日々洗髪に使うシャンプー選びのポイントと洗髪後の注意点も交えてご紹介します。
ぜひ参考にして顔や全身の肌と同じように、髪の毛や頭皮にも日焼け後を労わってケアをしてあげてください。
ダメージヘア用のシャンプーを使う
まず、日々使うシャンプーとトリートメントを見直すと良いかもしれません。ダメージヘア用などの保湿力の高いものをオススメします。髪の毛一本一本が潤うことで髪のバリア機能が高まり、紫外線によるダメージを受けにくい髪の毛を育てます。
ビタミンE配合のトリートメントを使う
肌だけでなく、頭皮細胞の破壊の予防効果もあるとされているビタミンE。髪の毛のツヤを良くしてくれる効果が期待されます。紫外線を浴びてしまったと感じたときはビタミンE配合のトリートメントを選んでみてはいかがでしょうか。
髪の毛の水分をしっかり拭き取り乾かす
濡れた髪は伸びて切れやすい状態ですので、そのまま放置してしまうとダメージを与えることになります。髪を優しく絞って余分な水分を落とした後、タオルで軽く髪を叩いて乾かしてから、ドライヤーを使ってさらにしっかりと乾かしてくださいね。
乾いた後は、洗い流さないトリートメントで保護をするのもおすすめです。
ブラッシングは優しくする
ブラッシングは優しく丁寧にしましょう。日焼け後は傷んでいる可能性があり、強いブラッシングだと摩擦が起きてダメージを与えてしまうことになるので注意が必要です。
外出時にできる髪の毛の日焼けの対処法
日焼け後のケアをご紹介しましたが、やはり一番は日焼けそのものをしないことです。どのような対策をしたら髪の毛を守ることができるのでしょうか。
様々な対策が考えられると思いますが、4つの方法をご紹介します。できそうなことから始めて、できるだけ髪の負担を減らしていきましょう。
UVカットクリームを使う
肌と同じように髪にも「UVカット機能付き」のものを選んでみましょう。洗い流さないトリートメントやスタイリング剤など普段から使いやすいものだと忘れないかもしれません。
髪にも使える日焼け止めスプレーもありますが、こちらは2~3時間おきにつけ直すと効果が続くようです。
帽子や日傘を使う
簡単にできる対策として、帽子や日傘を使うのはいかがでしょうか。
帽子はツバが7cm以上あり、広めで深く被れるものがおすすめです。日傘は、傘の外側は遮光100%のもの、内側は色の濃いものを選びましょう。どちらもUVカット加工がされていると、なお良いですね。
紫外線の弱い時間帯に外出する
もし調整できるなら、紫外線が強い時間帯の外出をなるべく避けてください。午前10時~午後2時くらいが最も紫外線が強い時間帯と言われています。朝早くか、夕方に予定を済ませましょう。
髪を束ねる
ちょっとした工夫でも対策ができます。髪を束ねることで、紫外線を浴びる面積をできるだけ少なくします。また常に同じ部分だけが紫外線を浴びることがないように、たまに髪の分け目を変えてみるのも一つです。髪のアレンジも楽しみながら対策していきましょう。
美髪のために!ここだけは意識しよう
美髪でいるポイントで、ダメージを受けてからのケアはとても大切。でも、まずはダメージを防ぐことです。髪が傷まないような習慣を身につけてしまいましょう。髪の毛はとても繊細であると意識し大切に扱ってください。
カラーリングをしている場合は特に入念なケアを
日焼けをするとカラーリングをしていない髪の毛であっても、ダメージで色が抜けて明るくなってしまいます。カラーリングで、すでにダメージを受けている可能性があるので入念なケアを心掛けてください。せっかくの色が褪色し、ダメージも大きくなってしまいます。
傷んだ髪を元に戻すのは時間がかかる
一度傷んでしまった髪を元のきれいさに戻す最善策は新しい髪が成長するのを待つことですが、これでは随分と時間がかかってしまいます。日焼けしてからのケアは大変なので、できるだけ日焼けを防ぐことが大切です。
まとめ
髪の毛は肌と同じように日焼けをし、ダメージを受けます。なので、肌と同じような感覚で髪の紫外線対策をしていくことが大切です。今回ご紹介した方法を取り入れるなどして、美しい髪を保っていきましょう。