新入社員必見!飲み会のマナーと気を配るべきこと
社会人の飲み会では、上司や先輩を立てるふるまいが求められます。とくに新入社員の場合、上司の上着を預かったり、役職順にお酌をしたりと、やることはたくさん。
ここでは新入社員が覚えておいた方が良い飲み会のマナーや注意点をひとつずつ紹介します。
みんなで連れ立って行くときは上司を立てて後をついていく
仕事終わりにみんなで連れ立ってお酒を飲みに行くときには、一番役職が上の上司を先頭にして行き先をゆだねましょう。
新入社員のうちは、後ろからみんなの後をついていく形で大丈夫です。どこか気になるお店があっても、あまりでしゃばらないほうが無難です。
上司の上着を預かってハンガーにかける
冬場の飲み会では、お店に入ったら率先して上司の上着を預かって、ハンガーにかけましょう。上司が背広を脱ごうとしているタイミングで、ひと声かけてコートを受け取ってください。
上司が遠慮した場合は無理強いする必要はありませんが、こうした心遣いは好感を持たれます。
座る位置は入り口から近い下座にする
会議室やタクシーなどと同様に、飲み会の席順にも上下の格があります。基本的に入り口から遠い席が上座、入り口の近くが下座です。
新入社員のうちはできるだけ入り口近くに席を確保しましょう。座席を指定されていない場合はさりげなく下座に座っておくのが無難です。
部屋の間取り上、上座や下座がわかりにくいこともあるかもしれません。心配な場合は、お店の人に確認しておきましょう。
役職順にお酌をする
新入社員がお酌をする文化が残っている企業は多いです。お酌を受けて嫌な気持ちになる人はあまりいないため、率先して声をかけると良いでしょう。
ただし、最近は部下にお酌をさせるのはパワハラではないかという風潮があります。そのため、お酌をしようとしても断られることもあるかもしれません。この場合は上司の指示にしたがってください。
また、お酌をするときは、その場にいる一番役職の高い人から順にお酌をしていくのがマナーです。入社したては顔と名前、役職が一致していないことも多いと思いますが、その場で聞くのは失礼にあたります。事前に調べておくか、先輩社員に聞いておきましょう。
お酌をするときも注いでもらうときもグラスは両手で持つ
自分がお酌をするときと、だれかからお酌をしてもらうときは、どちらも両手でグラスを支えます。片手でグラスを持っていると、雑でえらそうな印象を与えてしまいかねません。
両手で持つことによって、相手を立て、敬う気持ちをあらわせます。また、両手で持つことによってグラスが安定するため、こぼれたり、落としたりする心配もありません。
乾杯は目上の人よりグラスを低めで
乾杯でグラスをあわせるときは、目上の人はグラスを高く、目下の人は低めに掲げるようにします。席が離れていたとしても、そこまで足を運んで乾杯をしましょう。
基本的に、乾杯は目上の人が音頭をとるものです。そのままかけ声とともにグラスを高く掲げるので、そこへグラスを低めに近づければ問題ありません。
また、乾杯の後は、必ず一口つけます。乾杯の発声の前に先に飲んでしまうのはマナー違反とされるので気をつけてください。
上司のグラスが空になる前にお酒を注ぐ
お酒を注ぐタイミングはなかなか見極めにくいものです。基本的には、上司のグラスが空になってしまわないようタイミングを調整しましょう。上司のグラスの中身に気を配り、残りが3割程度になったらお酒を注ぐようにします。
「お注ぎします」と声をかけて注ぐ
そろそろグラスの中身がなくなりそう、というときは、必ずひと声かけてから注ぎましょう。
上司がもうお酒は終わりにしようと考えているかもしれませんし、別のお酒を頼もうとしているかもしれません。「お注ぎします」と声をかけ、意思を確認したうえでお酌しましょう。
取り分けは目上の人から順に
大皿料理の取り分けは、目下の人間が率先して行いましょう。目上の人の分から順番に取り分けてください。
また、サラダのようにドレッシングがついているものは、きちんと混ぜて味を均等にしてから分けるのがポイントです。具材も偏らないよう、できるだけ美味しく食べられるよう気を遣ってください。
先輩が箸をつけてから食べる
食べるタイミングも、先輩や上司を立てます。新入社員は、乾杯後、先輩が食事に口をつけてから食事を始めましょう。
お腹が空いているからといって、周囲を見ずに食べ始めてしまうのはNGです。周りのペースにあわせて食事を楽しみましょう。
上司・先輩が席を出るまで残る
飲み会が終わったら、上司や先輩が出るまで待っていましょう。支払いをするときも目上の人から順に行います。
ただ、上司が支払いを持ってくれる場合に、会計中スペースの関係でじゃまになるようであれば先に外へ出ていても問題ありません。
翌日お礼を述べる
その場で「貴重な時間をありがとうございました」などお礼を直接述べたうえで、飲み会の次の日にもお礼を述べます。
朝会ったときの挨拶に「昨日はありがとうございました」とつけ加える程度で問題ありません。とくにごちそうになった場合は忘れずお礼をしましょう。
飲み会の幹事を頼まれたときのマナーと気をつけること
新人のうち数年は、飲み会の幹事を頼まれることも考えられます。幹事になったら交通の便を考えたり、食事の好みについてリサーチしたりと、気兼ねなく楽しんでもらうための工夫が必要です。
飲み会の幹事をする際のマナーや注意点についてもチェックしておきましょう。
交通の便を考えて場所を決める
帰りの足が確保しづらい立地だと、参加率も悪くなってしまいます。できるだけ交通の便の良いお店を選択しましょう。
たとえば、さまざまな路線が乗り入れている駅の近くであれば、帰りやすい人も多くなります。駅から離れていて車が必要になるような場所は、お酒を飲むことを考えてもあまりおすすめできません。
駅の近く以外では、オフィスの近くにあるお店も問題が起きづらいです。ただし、その場合にも飲み会の時間や終電の時間、バス停やタクシーの手配などは考慮しておいてください。
参加する人の食事の好みを聞いておく
大人数の飲み会で全員が満足できるお店を選ぶのは至難の業ですが、できる限り参加者の好みをリサーチしておくと満足度が高くなります。嫌いなものやアレルギーについても確認してお店を選びましょう。
原則は先輩や上司などの好みを優先させるのが無難です。歓迎会や送別会の場合は、主役の好きなメニューを聞いておくのも良いでしょう。
だいたいの予算と支払い方法を確認する
一般的な職場の飲み会は、だいたい4,000円前後の会費が一般的。歓送迎会で主役分をほかの人が負担する場合は、それも考慮してコースと会費を設定してください。
支払い方法については、飲み会の開始前にお金を集めておいて、現金で支払うのが一般的です。お店によってはカードを使って支払うこともできます。なお、会社から経費補助が出る場合もあるため、領収書はきちんともらいましょう。
先輩社員やお店の人と相談しながら決める
幹事をまかされても、前年度の雰囲気がわからないとなかなか準備が進まないもの。先輩社員にこれまでの飲み会の場所や会費などを聞いて、相談しながら決めると良いでしょう。
また、予算が決まったらお店の人とも相談が必須です。人数によっては貸し切りにしたり、予算に応じたコースを作ってくれたりと融通をきかせてもらえることもあるため、希望を伝えてみてください。
まとめ
飲み会では、下座に座ったり、役職順にお酌をしたりと、気を遣わなければならないマナーが多いもの。幹事をすることになったら、さらに決めなければならないこと、考えなければならないことが増えます。
新入社員のうちは戸惑うこともあるかもしれませんが、慣れれば気持ちよく飲み会に参加できるようになるでしょう。飲み会は上司や同僚との仲を深めることができる貴重な場です。
ここで紹介した内容をしっかりと理解して、上手に飲み会を乗り切ってください。