カトラリーを選ぶポイント
日本人にとって西洋料理のアイテムであるカトラリーはあまりなじみのないものです。食卓で使う素敵なカトラリーを選びたいと思っても迷ってしまうことも多いでしょう。カトラリーを選ぶポイントについてまとめました。
デザインよりもサイズを重視する
カトラリーは、見た目のデザインや形状、輝きなどで選ぶことが多いのではないでしょうか。しかし、カトラリーを選ぶ際には、デザインよりも重さやサイズを重視することが大切です。
特に海外ブランドのカトラリーは、持ち手のサイズや重量がありすぎて持ちにくかったり、口に運ぶ量が多すぎたりすることもあります。
シルバーだけでなくステンレスの物も選択肢に入れる
カトラリーを選ぶときには、シルバーだけでなくステンレス製の物も選択肢に入れてみては?
カトラリーにあまりなじみのない日本人にとっては、カトラリー=シルバーとの思い込みが強いのではないでしょうか。純銀製のスプーンは海外では出産祝いにも贈られる歴史のあるものです。しかし、シルバーは定期的なメンテナンスをしないと酸化して真っ黒になってしまうという特徴があります。手入れなしで長年錆びずに使えるステンレス製のカトラリーなら、面倒くさがりやの女性にもおすすめです。
ちゃんとしたブランドから選ぶ
ブランド物の高品質のカトラリーはそれなりに価格が高いのが特徴です。しかし、それだけデザインや材質、持ちやすさや耐久性などに優れており、一生物としてだけでなく次の世代にまで残すことができます。
同一ブランドで統一する
カトラリーを選ぶ際には同一ブランドで統一するとおしゃれ。お気に入りのブランドが複数あると、フォークやスプーン、ナイフなどアイテムごとにブランドを変えて買い求める人もいるでしょう。しかし、それぞれのブランドは形状やデザイン、色やサイズなどにこだわってつくっているため、食卓に一緒に並べてみれば一目瞭然。トータルなテーブルコーディネートでもブランドを統一することはおすすめです。
大人気のカトラリーブランド10選
スタイリッシュなデザインで重厚感があるカトラリーは、それだけで食卓をゴージャスで優雅な雰囲気にしてくれます。世界的に有名で大人気のカトラリーブランド10選を紹介します。
柳宗理
カトラリーのみならずさまざまな調理器具や家具などでも有名なブランドの「柳宗理」。ティーンスプーン6本、姫フォーク6本のこちらのセットは艶消し仕上げとなっているため、普段使いにも気後れしません。
日本人にも握りやすいフォルムや安定感のあるシンプルなデザインは、上品なティータイムをさらにワンランクアップされるセットとして、友人との楽しいひとときも紡ぎだしてくれることでしょう。
Jean Dubost Laguiole
日本では「ラギオール」の名で特にソムリエナイフのトップブランドとして有名です。1920年にフランスで創立した小さな工房からスタートし、現在ではクラシックなのにカジュアルに食卓をコーディネートしてくれると評判です。どのカトラリーにもトレードマークの蜂が描かれており、見る人の目を引きます。
ジャムスプーンは、柄が長く瓶の底まで届くとともにジャムが塗りやすいつくりになっています。朝の食卓を豪華に楽しく彩ってくれるでしょう。柄が長いのでロングカクテルのマドラー代わりにも使えます。
燕振興工業 SUNAO
洋食器の生産地として世界的なシェアを誇る、新潟県燕市に大正8年に創業したカトラリーの老舗メーカー「SUNAO」。日本人の手のサイズに合うように小ぶりに作られているのが特徴です。ディナー用のナイフ、フォーク、スプーンとケーキフォーク、ティースプーンがそれぞれ2本の使いやすいセット内容にも人気があります。シンプルなデザインでありながら、持ってみるとしっくりとくるフィット感に感動することでしょう。
HACKMAN
フィンランドのカトラリーメーカーです。日本での知名度はあまり高くないものの、世界で最も売れているブランドと言われています。2008年には最も尊敬するブランドとして世界のトップ5に入りました。
こちらはシンプルなコーヒースプーンですが、誰もが知っているフィンランドの人気キャラクター「ムーミン」のデザインがあしらわれています。比較的小さめのつくりなので日本人にも使いやすいのも魅力です。
LUCKY WOOD
本格的な洋食器を追求するヨーロッパの伝統的なブランドです。それでいて、日本人の感性を生かしたジャパンスタイルのデザインであるため、根強いファンが多くいます。
こちらは、デザート用のフォーク、ナイフ、ティーンスプーンがそれぞれ6本セットとなっており、洋白銀器ならではの程よい重量感があります。手にしっとりなじむ曲線のつくりで、長く使っても飽きません。彼や友人とのティータイムをワンランクアップしてくれるでしょう。
ピカード&ヴィールプッツ
カトラリーの産地として古くから有名なドイツ、ゾーリンゲンの伝統をベースにシンプルで使いやすさを追求しているブランドです。このブランドのカトラリーは品質の高さから、ホテルやレストラン、エアラインなどの業務用としても高い信頼を得ています。
クロームとニッケルの含有率が高い高級ステンレス製で、長く使っていても錆びることがほとんどありません。ヴィンテージ加工を施した重厚感のある質感で食卓をエレガントに演出してくれます。
クリストフル
クリストフルは1830年にフランスで創業した歴史の古いメーカーであり、洋白銀器を世界的に普及させたブランドとしても有名です。最大の特徴はメッキの厚さで、それなりに高価であるものの長年使いこんでも銀の質感が失われることがありません。
こちらは、テーブルフォーク・スプーン、デミダススプーン、スープレードルの全37本セットであるため決して安くはありません。しかし、子供や孫の世代まで使えることを考えれば、コスパの良いカトラリーと言えるでしょう。
イッタラ
1881年にフィンランドでガラス製品メーカーとして創業したイッタラは、カトラリーでも世界的な評価を得ています。建築家兼デザイナーによる握りやすいつくりが特徴で、無駄のない洗練されたデザインが人気です。
こちらは、ディナー用のナイフ、フォーク、スプーン、コーヒースプーンからなる24ピースの「アルティックシリーズ」のカトラリーセット。若いデザイナー夫婦が手掛けたスタイリッシュなカトラリーです。シンプルであるだけなくアシンメトリーなデザインで洗練された食卓を演出してくれます。
クチポール
クチポールは、1920年代にポーランドで創業した北欧調のテーブルや食器との相性がいいことで有名なブランドです。ハンドメイドで仕上げられる芸術作品のように美しいデザインは、見た目だけでなく人間工学に基づいた持ちやすさや使いやすさにもこだわっています。
こちらは、メーカーを代表するゴアシリーズのベーシックなディナーシリーズ3点セットのペア。木製のようにすべりにくいレジン樹脂の持ち手と適度なヘッドの重みが特徴です。持ち手が細いため和食器に合わせるのにも向いています。
Kay Bojesen
カイ・ボイスンは1938年にデンマークで創業したデザイナーブランドです。高品質でデザイン性に優れたカトラリーは、シンプルで美しく使いやすいと3拍子揃っています。日本人の口にはサイズが少し大きめですが、サイズバリエーションが豊富なので長さや大きさで選ぶこともできます。
こちらは、高級ステンレス製のデザート用スプーン、フォーク、ディナーナイフなどのセットです。表面がミラー加工しているため、ピカピカの美しい輝きにも魅了されます。自宅用だけでなく、食事を大切にするファミリーへのプレゼントとしてもおすすめです。
まとめ
普段箸を使って食事する日本人にとってはカトラリー選びも簡単ではないでしょう。世界には数多くの有名なカトラリーブランドがあり、それぞれに魅力があります。
見た目の美しさだけでなくサイズや使いやすさ、メンテナンスの手軽さなども考慮してカトラリーを購入し、彼氏や友人との食卓を優雅に演出しましょう。