シューズキーパーの効果
シューズキーパーとは、靴の中に押し込んで使う道具です。形をキープすることが主な目的であるため、靴の形状に近いものが多いです。
これを使用することにより、型崩れ防止以外の効果も期待できます。シューズキーパーの主な効果について、見ていきましょう。
消臭効果
シューズキーパーの中には、消臭効果が期待できるものがあります。消臭成分が含まれている、消臭に繋がる香りを発する木材でできている、通気性を良くするといった特徴があるためです。
足の裏は、全身の中でも特に汗をかきやすい部位です。定期的に手入れをおこなっていなければ、強いにおいを発するケースもあります。しかし、シューズキーパーを活用していれば、そういった心配もなくなるでしょう。
湿気取りの効果
においがたまる主な原因として、湿気が挙げられます。足から出た汗の成分が乾かずそのまま残っていると、雑菌が繁殖しやすくなります。また汗ではなく、雨に濡れた状態で置いておいても、同様の現象が起きやすくなるでしょう。
シューズキーパーは、靴の内部から押し広げて形をキープするため、風通しを良くします。これにより、湿気取りの効果に繋げているのです。空洞の多いもの、穴が開いているタイプなどは、特に湿気取りに適しているでしょう。
靴の型崩れ防止効果
シューズキーパーを語る上で外せないのが、やはり靴の型崩れ防止効果でしょう。シューズキーパーという名称からも、その役割がメインであることが窺えます。
ですがこの効果をしっかり得たいのであれば、製品の選び方や使用方法も重要となってきます。靴にぴったりはまるシューズキーパーを選んで正しくはめ込まなければ、理想の形状の維持に繋がらないためです。後述で紹介している、正しい使い方を参考にしてください。
シワを伸ばす効果
丁寧に履いていたとしても、歩き方や履くときの癖で、シワができることがあります。靴には硬い生地が使われていることも多いため、一度癖がついてしまうとなかなか元に戻らないでしょう。とはいえ、そのままだとだらしない印象になってしまいます。
シューズキーパーなら、靴の内部にぴったり収まって型崩れを防止するため、しわを伸ばす効果も期待できます。シューズキーパーを入れておけば、シワを引っ張った状態をそのまま長時間にわたりキープする形となるため、元に戻りやすいのです。このときもやはり、靴に合ったシューズキーパーを選べるかどうかがポイントとなります。
靴磨きがしやすくする
靴の形を綺麗にしてしわを伸ばすということは、形の安定に繋がります。そして形が安定すれば、靴磨きがしやすくなります。しわが伸びているので、磨き残しやクリームの拭き残しも少ないでしょう。
シューズキーパーがない状態では、自分の手を靴の中に入れて内側から押し上げる必要があるため、結構な力を使わなくてはなりません。シューズキーパーを上手く活用して、磨くことをおすすめします。
シューズキーパーの正しい使い方
シューズキーパーには、硬い靴の生地もしっかり押し広げられるほどの強力さがあります。それだけに使い方を間違えると、形をきれいにするところか型崩れの原因ともなりかねません。
正しい使い方を覚えて、シューズキーパーの良さを最大限に活かしましょう 。
シューズキーパーの入れ方
シューズキーパーの使い方は、初めて使う人でも簡単にイメージできるでしょう。そもそも靴の形をしているため、靴の中に押し込んで使うものだと容易に想像できるためです。ですが実際は、ただ単純に押し込むだけでもありません。
動画サイトでシューズキーパーに関する検索をおこなうと、使用法を紹介した動画が多数出てきます。映像やテキスト、解説などを通して学べるので、分かりやすいです。初めてシューズキーパーを使う人は、まず動画を参考にしてみましょう。
足の甲からつま先が伸びるようにしっかりと入れる
シューズキーパーを使用するときのポイントは、つま先部分をきちんとフィットさせることです。つま先部分がしっかり伸びるように、奥まで力強く詰め込んでください。軽く入れるだけでは、シューズキーパーの先端がフィットしない場合があります。こまめに確認しつつ、しっかり押し込みましょう。
つま先のフィット感を確認したら、足の甲側についてもチェックしてください。甲とつまさきのそれぞれがフィットしていてこそ、靴はしっかりと伸びます。靴にあった適切なサイズのものを選んで、形のキープに役立てましょう。
湿気を多く含んでいるときには使用しない
前述でも紹介している通り、シューズキーパーには通気性を良くする効果が期待できます。ですが、雨に濡れたあとやたくさん汗をかいたあと、湿度の高い日などは使用を避けましょう。風通しを良くするための空洞がたくさんついているとはいえ、多くの部分は内側に密着するためです。
シューズキーパーを使用することでより一層乾きにくくなるため、雑菌の発生やにおいの原因にもなりかねません。湿気が極端に多い場合には、使わないようにしてください。
長時間の差し込みっぱなしは予想以上に伸びてしまう
シューズキーパーは、一度装着すればあとは放置しておいても勝手に形を維持してくれます。そのため、使わない靴にはシューズキーパーをさしっぱなしにしておけばいいように思えるかもしれません。
ですが、さしっぱなしは止めましょう。靴を伸ばす効果が現れすぎて、形が崩れるほど予想以上に伸びてしまうかもしれません。
シューズキーパーを購入するときに注目したいポイント
シューズキーパーには、さまざまな形状や素材があり、どれも一定の効果が期待できます。しかし、それぞれに特化した特徴があるので、ポイントを押さえた選び方が大切です。
木製でムク仕上げの物
シューズキーパーには、プラスチック製や木製、金属製といった素材が見られます。ですが、より高い効果を期待したいならぜひ木製を選んでください。
さらにその中でも、ムク仕上げのものがおすすめです。除湿効果に適しており、ほのかな香りが除菌にも繋げられます。まさに、シューズキーパー向けの素材といえるでしょう。
縦方向にしっかりと伸ばせる物
前述で触れている通り、シューズキーパーを使用するときのコツは前後にしっかり伸ばして固定することです。これにより、靴を伸ばして型崩れの防止やシワ取りにつなげられます。シ
ューズキーパーの中には、そのままの形を入れるのではなく、靴にさしてから前後に動かせるタイプがあります。しっかりと、靴を縦方向に伸ばせるのでおすすめです。
かかと部分がしっかりと丸みを帯びている物
靴はつま先部分の形状がポイントとなりますが、かかとについても外せません。自分のかかとの形に合った状態でなければ、靴擦れを起こしたり疲れやすさに繋がってしまいます。
理想のかかとの形状が作れる、丸みを帯びたタイプならその点安心です。
おすすめのシューズキーパー4選
シューズキーパーを使ったことがない人は、どのような種類が売られているのか分からないかもしれません。専門店でなければ、売られている様子を目にすることもそうないでしょう。
ですが実際は、豊富なバリエーションが販売されています。中でもおすすめの4点を紹介しましょう。
Matunoki 改良版 木製 シューキーパー
天然のレッドシダーを使用した、木製シューズキーパーです。金色の金具が存在感をかもし出しており、何とも高級感があります。上質な革靴に映えるでしょう。
また製品には、靴クリーム専用ブラシが付属しています。手を汚すことなく、大事な靴のお手入れができます。
samiglio 木製シューキーパー レッドシダー 4点セット
レッドシダーの中でも、高級な素材を厳選して使用しています。自然の香りが、靴のにおいをナチュラルに和らげてくれるでしょう。
また特徴として、前方部分とかかと部分のジョイントが持ち上げられる点が挙げられます。これにより、靴への挿入が楽に感じられます。
RooLee シューキーパー シューツリー 木製 高級レッドシツダー
調湿、消臭、脱臭、防虫と、複数のメリットを期待できる高級シューズキーパーです。中でもこちらは耐久性が魅力となっているため、長きに渡り重宝できるでしょう。
木材が上質であることはもちろん、金属製ツインパイプが強度を高めています。
SRIWATANA 高級レッドシダー パイプ式 シューキーパー
前述で紹介している通り、シューズキーパーを固定するときは、つま先部分のフィット感が大切です。その点こちらは、先端部分が2センチ可動する仕様となっています。
隙間なくしっかり靴を伸ばすことに適しており、型崩れ防止が効果的にできるでしょう。
まとめ
上質な靴を手に入れたら、できる限り長く良い状態を保ちたいことでしょう。とはいえ、日常的に履いていると比較的早く型崩れや傷みが生じてしまいます。
シューズキーパーを役立てれば、型崩れ防止やしわ伸ばし、消臭、乾燥など多くのメリットに期待できます。今回紹介したポイントを押さえて、あなたもぜひ理想の物を探してみてください。