キッチンの断捨離をするメリット
物がたくさん置いてあれば、キッチンでの作業ははかどるように思えるかもしれません。ですが、ありすぎてしまうと逆にデメリットにもつながってしまいます。
そこで効果的になってくるのが、断捨離です。断捨離をすることにより期待できる主なメリットについて、ご紹介しましょう。
キッチンスペースにゆとりができる
そもそもキッチンスペースは、決して広くありません。ある程度コンパクトであった方が、料理がしやすいためです。物が出しやすい、食材の移動がしやすい、少ない移動で調理ができるなど、メリットがたくさんあります。
そんなコンパクトなキッチンスペースだけに、不要な物まで増えてきてしまうと、ゆとりがなくなってしまうでしょう。断捨離をすることで、キッチンスペースにゆとりを作ることができます。
掃除の手間が軽減する
物が溢れ返っていると、掃除をするときにいちいちそれらを全て取り出さなくてはなりません。物が少ない場合でも取り出し作業は必要かもしれませんが、断捨離前と比べればかなり作業時間は減るでしょう。
また、定期的に不要な物を捨てる手間も省けます。そもそも必要最低限しか揃えていないわけですから、減らす作業はほとんどいりません。このように、断捨離しておけばキッチンのあらゆる掃除作業を短縮できるでしょう。
収納しやすく取り出しやすくなる
不要な物は、断捨離すればその分収納スペースにゆとりができます。そのため物を出し入れするときに、スムーズに感じられるでしょう。物で溢れ返っていると、必要な物をいちいち探さなければならない上に、邪魔な物を横にずらしてから取り出さなければならなりません。
そして収納するときもまた、同様の手間を感じるでしょう。この点においても、断捨離することがメリットにつながります。
今ある物を大事にできるようになる
必要最低限の物しか揃えないとなると、もしそれらが使えなくなってしまったときに、困ってしまいます。そのため、今ある物を大事に使うようになるでしょう。
物がたくさんあれば、まだまだ余裕があるから適当に使ってもいい、そんな考え方になってしまうかもしれません。一つの物を長く使い続けられれば、買い換える費用が節約になったり、ゴミが減ったりと環境保護につなげることができます。断捨離して、損はないでしょう。
キッチンの断捨離を成功させるためには
一口に断捨離といっても、決して簡単ではありません。余分な物を捨てて、できる限りシンプルな環境にすることがメリットにつながると分かっていても、それまで置いていた物を捨てるという作業は、抵抗を感じてしまうものです。
また、間違って必要な物を捨ててしまうというリスクも伴うでしょう。成功させるには、どのような方法を意識すべきでしょうか。
最初に全て出して量を視覚化する
使い慣れたキッチンとはいえ、しまってある物を毎回使うというわけでもないでしょう。そのため、キッチンにどのような物をしまっているか、把握できていないかもしれません。
まずは最初に全て出して、広げてみましょう。これにより、キッチンにある物を確認することができます。
用途のカテゴリ別に分けてダブっている物は処分する
キッチンに何があるかを把握しきれていないことから、ついすでに持っている物を新たに買い足してしまう、そんなケースもあるかもしれません。
全てのキッチン道具を並べたときに、一つあれば十分な道具がダブっているようであれば、一方を捨てるようにしましょう。
使っていない物は全て処分する
ダブっているかどうかにかかわらず、使っていない物は全て処分していきましょう。せっかく買ったから、結構高い物だから、思い出が詰まっているから、そんな意識が働くと、もったいないと思えるかもしれません。
しかし実際は使っていないわけですから、それらはシンプルなキッチンにする上で不要な物といえます。よほど大事な物以外については、全て捨ててみましょう。
使用頻度の少ない物から処分する
捨てる順番としては、使用頻度の少ない物からになります。ある程度使ったことがある物は、必要なシーンもあるということでしょう。
そのため、捨てるか捨てないかを慎重に検討するべきです。使用頻度の少ない物から捨てていって、どのレベルまで残しておくべきかを見極めましょう。
デッドスペースを有効活用する
最後に残ったこれからも使い続ける物は、そのまますぐに戻さないようにしてください。せっかく断捨離したわけですから、スマートに収納していきましょう。
このとき便利なのが、デッドスペースです。使用していない空間に収納することで、キッチンスペースにさらなる余裕ができるでしょう 。
これは処分してもOK!キッチンの断捨離で手放していい物
キッチンで断捨離すべき物の中でも、特に手放してもいい物を紹介します。本当は必要がないにも関わらず、つい置いておきたくなる物です。
何から断捨離していいのか分からない、そんなときはまずこれらから注目してみてはいかがでしょうか。
多すぎる保冷剤
ケーキやアイスクリームといった冷たい食品を買ったとき、保冷剤がついてくることがあります。これらは再度凍らせることで、再利用することが可能です。そのため、もらうたびに冷凍庫に溜めてしまうという人も多いのではないでしょうか。
ですが、大量に使うというケースはそうそうありません。多すぎるように感じたら、必要最低限の量以外は捨てておきましょう。
まな板スタンド
薄いながら幅広いまな板は、置き場所に困る存在でしょう。そんなとき役立つのが、縦に置いておけるまな板スタンドです。
ですが実は、まな板スタンドもまた余分にスペースを使う不要な物です。まな板スタンドはあえて捨てて、断捨離で空いたスペースに置くようにすると良いでしょう。
揃っていないバラバラの食器
食器は、いくつか同じデザインをまとめて購入するというケースがほとんどでしょう。そこへきて、揃っていないバラバラの食器というのはあまり使いどころがありません。
普段あまり使っていない、揃っていない食器があれば、捨ててしまっても良いでしょう。
三角コーナー
三角コーナーは、シンクに置いておく定番的な存在でしょう。ですがシンクスペースを狭めたり、見栄えを悪くしたり、雑菌の温床になったりと、デメリットも少なくありません。
そのため、三角コーナーも捨ててみましょう。代わりに毎回小さな袋を用意してください。生ゴミ入れとして十分機能しますし、その都度取り換えるため衛生的です。
買ったきり使っていないキッチンの便利グッズ
買い物に行ったときキッチンの便利グッズが売られていると、何かと目に入るのではないでしょうか。実用性はもとより、アイデアや奇抜さ、流行りといった観点から、つい買ってしまいたくなりがちです。
ですが、いざ持ち帰ってみるとあまり使わないというケースも少なくありません。そんな買ったきり使っていないキッチンの便利グッズなどがあれば、それも捨てましょう。
まとめ
断捨離というのは、決して簡単ではありません。それまであって当たり前であった物を捨てるというのは、思い切りが必要です。もったいなく感じる、思い出がよみがえる、今後また使うかもしれない、そんな意識が働くことで、あまり使わないと分かっていても、つい処分できず置きっぱなしにしてしまいがちになります。
ですがキッチンが物で溢れていると、さまざまなデメリットにつながります。今回ご紹介したポイントを押さえれば、なかなか捨てられない物も思い切って処分することが可能です。
まずは後半で紹介した、断捨離した方が良い物のリストを活かして処分を始めてみてください。不要な物が少ない、すっきりとしたキッチン作りがスムーズに始められるでしょう。