アルカリ洗剤はどんな汚れに効果的?特徴とおすすめの掃除用途

洗剤にはアルカリ性をはじめ酸性、中性、ナチュラルクリーニングなどたくさんの種類がありますよね。それぞれ特徴があり効果のある使用シーンが違います。
  • アルカリ洗剤の特徴
  • アルカリ洗剤の掃除用途
  • おすすめのアルカリ洗剤
  • アルカリ洗剤の使用上の注意

について詳しく紹介します。

アルカリ洗剤の5つの特徴とは?


アルカリ洗剤は洗濯やお掃除の際に落ちにくい油汚れなどをきれいにしてくれます。アルカリ洗剤は石鹸や合成洗剤とは違った性質を持っており、その特徴を理解することでより効果的に使うことができます。アルカリ洗剤の5つの特徴を見てみましょう。

落ちにくい皮脂の汚れや油汚れに効果的

アルカリ洗剤を使うことで、しつこい油汚れや皮脂の汚れを効果的に洗い落とすことができます。

アルカリ洗剤は皮脂の汚れや油汚れの成分である脂肪酸に反応する性質を持っており、この反応の結果、脂肪酸は石鹸の一種へと姿を変えます。

つまりアルカリ洗剤はまず皮脂の汚れや油汚れの成分である脂肪酸で石鹸を作ります。そして石鹸と化した脂肪酸と共同で落ちにくい他の皮脂の汚れや油汚れを落とすのです。

カビなどにも強い


アルカリ洗剤はお風呂などに発生する黒カビにも効果を発揮します。浴室の床や壁に点状に広がる黒カビは、見つけたらすぐにアルカリ洗剤を使って洗い落とすことが大切です。

黒カビの胞子は空中を漂うのですが、その胞子を吸い込んでしまうと鼻水や咳が止まらなくなったりすることがあります。

最近体調が悪いと思っていたら原因は浴室の黒カビだった、ということもあり得ます。黒カビを見つけたらすぐにアルカリ洗剤、と憶えておきましょう。

たんぱく質が原因の汚れに強い

垢汚れや血液による汚れ、付着した食べ物の汚れなどが代表的なたんぱく質が原因の汚れです。アルカリ洗剤を用いることでこれらの汚れを効率的に落とすことが可能です。

多数のアミノ酸が結合してできているのがたんぱく質なのですが、アルカリ洗剤はこのアミノ酸の結合を分断したり、緩めたりする力を持っています。

アミノ酸の結合が分断されたり緩められたりするためたんぱく質はもろくなります。そして衣類などに付着する力が弱くなり、洗い流しやすくなるのです。

用途によってアルカリの濃度を選ぶことができる


pHとは液体の強さを0~14の数値で表す指標で、アルカリ性はpHの数値が8以上の液体です。さらにpH8以上11以下のものを弱アルカリ性、pH 11以上のものをアルカリ性と区別します。pHの数字が大きくなるほど強い洗浄力を持つことを意味します。

ラベルに表示されているpH値をチェックしましょう。洗浄力の強い洗剤を購入したい時はアルカリ性の洗剤を選び、お肌のことを考えたい時は弱アルカリ性の洗剤を選ぶと良いでしょう。

アルミ製品とは相性が悪い

アルカリ洗剤はアルミニウムとは相性が悪いので、アルカリ洗剤でアルミニウムでできたお鍋などを洗うのはやめておきましょう。

アルミニウムがアルカリに反応すると水酸化アルムニウムとなりアルムニウムが腐食します。アルカリ洗剤でアルミニウムでできた食器などを洗うと白い粉を吹いたようになることがありますが、この白い粉は水酸化アルミニウムなのです。アルミニウムの腐食が進行すると、穴が開いてしまうこともありますので、注意が必要です。

アルカリ洗剤はこんな掃除用途がおすすめ!

アルカリ洗剤が特にその洗浄効果を発揮するのは、コンロや換気扇、ガレージ、お風呂など油や手垢などの酸性の汚れが付着しやすい場所です。汚れを放置すると機能や安全性に悪影響が出る場所が多いので、アルカリ洗剤を用いこまめに洗浄するようにしましょう。

コンロの油汚れ


毎日のお料理で必ずといっていいほど使用するコンロには様々な種類の汚れが付着しています。汚れの中でも油汚れは落ちにくくなかなかの強敵です。毎日コンロをきれいに拭いていても、油汚れが何重もの層になっていることが多いのです。

油汚れは酸性です。そして酸性の汚れを中和するためにはアルカリ洗剤が必要なのです。アルカリ洗剤を使えば、コンロにこびりついた油汚れをきれいに取ることができます。

ガスレンジの焦げ付き

油汚れや食品の汚れ、焦げ付きなど様々な種類の汚れがガスレンジには付着します。汚れが付いた時にすぐに拭き取れば簡単に取れるのですが、汚れが付着したまま長期間放置すると固くこびりついてしまいます。

特に焦げ付きには注意が必要です。調理の際に食材や油がこぼれ、ガスに火を点けると焦げ付きます。焦げ付きを放置しておくと次に点火した時に燃え上がる危険性もありますので注意が必要です。

こんな時には、アルカリ性の重曹を水で練りペースト状にします。ガスレンジの焦げ付いた個所にこの重曹ペーストを塗ってしばらく置き、雑巾で拭き取ると、焦げ付きを簡単に落とすことができます。

換気扇の油汚れ

換気扇の油汚れはギトギトしていて落ちにくくて掃除が大変ですよね。しかし換気扇にこびりついた油汚れをそのままにしておくと換気の効率も悪くなってしまいますし、汚れの落ちにくさがさらに悪化してしまいます。

換気扇の油汚れを落とすためには、アルカリ洗剤が効果的です。なぜなら換気扇の油汚れは酸性であり、溶かしてきれいにするためにはアルカリ性が必要であるからです。換気扇の油汚れがあまりにひどい場合は業務用の強力アルカリ洗剤を試してみましょう。

ガレージの油汚れ

タイヤの跡や油汚れが染みついたコンクリートやモルタル製のガレージをきれいにするにはアルカリ洗剤が有効です。

 

まずアルカリ洗剤で油汚れやシミを浮き立たせましょう。

それから漂白助長剤で浮き出た汚れを取り除くと、見違えるようにきれいになります。

 

アルカリ洗剤を床などに塗布するモップと、浮き出た汚れをかき落とすデッキブラシ、汚れをすくい取るちり取りを用意しましょう。

お風呂場のカビ


アルカリ洗剤は、お風呂場に発生する黒カビやぬめりを落とすのにも強い力を発揮します。アルカリ洗剤に漂白剤を混ぜたものが塩素系漂白剤ですが、お風呂場に付着した雑菌によって発生した黒ずんだ汚れの色を真っ白にする効果も期待できます。

浴槽の皮脂汚れ

湯船に皮脂汚れが付着したまっていくと、水垢や石鹸かすが混じり黒色や灰色のべとつく汚れに変化したり、硬化してしまいます。アルカリ洗剤は湯船に付着するべとつきや硬くなった汚れのを洗い落とすのに有効です。

汚れがあまりに硬くなってしまうと、洗い落とすのがだんだん難しくなってしまいます。湯船はアルカリ洗剤を用いこまめに洗うようにして、皮脂汚れが固着しないように注意しましょう。

リビングの手垢

アルカリ洗剤の特徴は、酸性の汚れを落とすのに効果的であることです。家族の皆が長い時間を過ごすリビングには手垢や皮脂汚れが付きがちですが、これらの酸性の汚れにアルカリ洗剤を使用すると油分が溶けて洗い落としやすくなります。

おすすめのアルカリ洗剤5選

アルカリ洗剤にはたくさんの種類がありますが、ここでは特におすすめの5つのアルカリ洗剤を紹介します。それぞれに使用用途、特徴に違いがあり様々なシーンで使い分けることができますので参考にしてください。

油汚れ洗浄剤 Dirt<Pass(ダートパス)

業務用の超強力アルカリ性洗浄剤です。洗剤研究一筋80年という老舗企業が開発しました。

厨房機器・フロア、機械や自動車などについた皮脂、油、ヤニ、グリス、ほこりなどの様々な種類の汚れを剥離させ取り除きます。

汚れを科学の力で細かく計算し、それらを剥離、除去するために絶妙の割合で配合された成分で、汚れの中に浸透し、脱脂、脱油を行います。スプレーした数分後、拭き取るだけでオーケーです。

レック (LEC)セスキの激落ちくん 密着泡スプレー

アルカリイオン(マイナスイオン)で、水拭きでは取れない汚れを包み込み浮かせることで洗い落とします

無色無臭のクリーナーで、アルカリ電解水にセスキ炭酸ソーダを配合。雑菌やにおいの元になる汚れを取り除き、除菌や消臭効果にも期待できます。

界面活性剤を使用していないので、環境に優しく、排水も汚れないので安心して使えます。

花王 マジックリン ハンディスプレー

コンロやグリル、換気扇などのキッチン周辺にしつこくこびりついた油汚れを浮かせて分解し取り除く強力洗剤です。スプレータイプで手に持ちやすく、使いやすいのもポイントです。爽やかなミントの香りが漂います。

地の塩社 アルカリウォッシュ

重曹と炭酸塩の中間物質であるセスキ炭酸ソーダ100%でできた衣類用洗剤です。衣類に付着した手垢や血液、タンパク汚れや脂汚れをきれいに洗い落としてくれます。溶かしてスプレーボトルに入れておけば、お洗濯はもちろん、家のお掃除など様々なシーンで手軽に使うことができ大変便利です。

NICHIGA(ニチガ)国産重曹

もともと自然界に存在し、環境に優しく、人体にも無害な食品用品質の国産重曹です。重曹はごく弱いアルカリ性で、ナチュラルクリーニングの代表と言われています。

シンク、魚焼きグリルなどキッチン周りの洗浄に使うと汚れがきれいに落ちますし、コーヒーカップやお茶碗に付いたコーヒー、紅茶、茶しぶなどの汚れもきれいになります。重曹には洗剤の洗浄力を高め、生地をふわっと仕上げる効果が期待できますので、お洗濯にも使えます。

アルカリ洗剤の使用上の注意

アルカリ洗剤は落ちにくい油など酸性の汚れをしっかり落としてくれる頼もしい洗剤ですが、その性質上、使用時に注意しなければならない点がいくつかあります。よく理解し、安心してアルカリ洗剤を使いましょう。

バスタブのコーティングを剥がしてしまう恐れがある

バスタブのぬめりや黒カビも酸性の汚れなので、アルカリ洗剤を用いて中和させてきれいにすることができます。ただ、お風呂の湯船の素材によっては、アルカリ洗剤の使用により湯船のコーティングが剥がれてしまうことがあります。家の湯船を洗うのに禁止されている洗剤がないかどうか確認しておきましょう。

車やバイクの塗装ハゲから本体を傷めてしまう恐れがある


アルカリ洗剤を自動車やバイクのボディの洗浄に使用すると、表面塗装を荒らしてしまうことがあります。弱アルカリ洗剤(Ph8〜 Ph11)を使用する場合は、使用後に水で洗剤をよく洗い流すことが必要です。アルカリ洗剤(Ph11~)は自動車のボディ洗浄には使用しないようにしましょう。

酸性の洗剤と混ぜると有毒ガスが発生するリスクがある

お風呂を掃除する時には、アルカリ洗剤だけではなく、酸性洗剤が効果的な場合があります。アルカリ洗剤と同じく酸性洗剤も汚れを中和させることで落とします。アルカリ洗剤が黒カビや皮脂などの酸性の汚れを中和させてきれいにするのに対し、酸性洗剤は石鹸のカスや水垢などのアルカリ性の汚れを中和させることできれいにします。

しかし、一部のアルカリ洗剤と酸性洗剤が混ざると、大変危険な有毒ガスを発生させることがあるのです。アルカリ洗剤と酸性洗剤を同時に使用するのは絶対にやめてください。

肌荒れしやすいためゴム手袋が必須

漂白剤
アルカリ度が高くなるほど(pH数値が高くなるほど)洗浄力が増す反面、お肌への影響も強くなります。アルカリ度の高い洗剤を使うと肌荒れを起こす可能性があります。お肌に必要な油分がアルカリ洗剤に触れることで落ちてしまうのです。

お肌が弱い人がアルカリ洗剤を使用する時にはゴム手袋を使用し、お肌がアルカリ洗剤に触れないようにしましょう。

まとめ

アルカリ洗剤の持つ特徴、アルカリ洗剤が効果的なお掃除のシーン、おすすめのアルカリ洗剤、そしてアルカリ洗剤を使用する時の注意点について紹介しました。アルカリ洗剤は、キッチンやお風呂など生活に重要で安全性にも影響のある場所で有効です。特徴をよく理解して、生活をより快適なものにしてください。

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