グリセリン化粧水の特徴
グリセリンを使った化粧水の特徴にはどのようなものがあるでしょうか。
やはり一番大きな特徴は、保湿力がある点です。また、食品添加物に使われているくらい、口の中に入れても安全な物質です。そういったグリセリン化粧水について知っておきましょう。
グリセリンは化粧成分として多く使われている
グリセリンとは、アルコールの一種であり甘みを持つ無色透明の液体です。多くの化粧品の保湿剤として使われています。それだけでなく、食品添加物としても使用されています。保湿性と吸湿性、粘着性に優れており、空気中の水分を吸収して肌をしっとりと潤わせてくれるのです。
グリセリン化粧水は自宅で作ることができる
市販の化粧水にはほとんど使用されている保湿成分がグリセリンです。グリセリン自体は取り扱いやすいもので、しかも安価ですのでグリセリン化粧水は簡単に自宅で作ることができます。いつでも新鮮な化粧水を安価で作ることができますので、ぜひ作り方を抑えておきましょう。
化粧品に配合するなら10%の濃度が限界
グリセリン化粧水を作るのであれば、グリセリンの濃度は10パーセント濃度が限界ですので、5パーセントから10パーセント程度にしましょう。
グリセリンは空気中から水分を吸湿して保水・保湿するものです。しかしながらあまりにも濃度が濃いと、空気中のみならずその人の素肌からも水分を吸い取ってしまいます。たくさんのグリセリンを使うとかえって肌から水分が奪われてカピカピになってしまいます。
グリセリンの効果
グリセリン化粧水を使うと、どのようないいことがあるのでしょうか。手作り化粧水を作る前に抑えておきたいグリセリンの効果について知っておきましょう。
乾燥を防ぐ高い保湿効果がある
グリセリンには吸湿性があり、角質層の水分をキープして肌に潤いを与えてくれます。特にヒアルロン酸とは相性が良く、グリセリンが空気中の水分を集めて、ヒアルロン酸が水分を蓄えますのでみずみずしい肌になることができるのです。
乾燥肌に悩んでいる人の多くが肌の水分不足を抱えています。グリセリンはこうした乾燥肌を改善するのに最適なのです。
ニキビ予防もできる
グリセリン化粧水で保湿することでニキビを予防することもできます。ニキビを予防するには肌の状態を整えることが大切です。特に肌は乾燥すると毛穴周りの肌が固くなって毛穴がふさがってしまい、皮脂が溜まってニキビになります。
グリセリン化粧水を使うことで、そういったニキビも予防できるのです。
敏感肌にも使える
グリセリンは食用として甘味料などに使われていますので、万が一口に入ったとしても害はありません。化粧水にもよく使われています。即効性もありませんが、その代わり刺激も少ないのです。
乾燥肌や敏感肌の方にとっては、グリセリン化粧水は自分で濃度を調整できるのが嬉しいポイント♡自分の好みの濃度の化粧水を、気持ちよく使うことができるでしょう。
グリセリン化粧水の作り方
家庭でも簡単に作ることができ、たくさん使っても安価なところがうれしいグリセリン化粧水です。材料はすべてドラッグストアなどで簡単に揃えることができますし、作り方はいたって簡単です。グリセリン化粧水の作り方について押さえておきましょう。
準備するもの
準備するものは
- グリセリン
- 精製水
- 化粧品の容器
の3つです。
グリセリンや精製水は薬局やドラッグストアで簡単に手に入れられます。
グリセリンは薬品コーナーにあります。一方で精製水はコンタクトレンズコーナーにある場合もあります。
容器は煮沸消毒ができて、中身が確認できる衛生的なガラス製が便利です。
これらを取り扱うときは必ず手を洗い、手袋をしましょう。手から雑菌が入ってしまっては化粧水が衛生的でないからです。
清潔な容器にグリセリンと精製水を混ぜて振るだけ
万が一グリセリンなどに触れてしまうと雑菌が繁殖してしまうリスクがあります。そのため、専用スポイトなどを使用すると便利です。
グリセリン化粧水を入れる容器ももちろんですが、グリセリン化粧水を作るのに使う道具もしっかりと消毒するようにしましょう。もっとたくさんの化粧水を一気に作りたいと思うかもしれませんが、防腐剤などが含まれていませんので保存がききません。
グリセリン化粧水は、こまめに作るようにするとよいです。
初めての方は濃度5%の化粧水を作ろう
いきなり濃度の濃いグリセリン化粧水を作るのはおすすめできません。初めての人は、一般的な濃度である濃度5%の化粧水にするとよいでしょう。
手作りの化粧水は保存するための薬剤を使用していません。グリセリン5mlに精製水100mlというのが最もポピュラーな方法です。グリセリン化粧水に初めて挑戦する、といった人はまずこの作りやすい寮からチャレンジしてみましょう。
乾燥する冬は濃度10%の化粧水を作ろう
乾燥する冬や、グリセリン化粧水を何回か使用したことがある人は、濃度10%のグリセリン化粧水にチャレンジしてみましょう。
グリセリンは空気中の水分を閉じ込めて肌を保水することができるのですが、10%以上の濃度にすると、顔の表面から水分を取ってしまいますのでおすすめできません。
グリセリンはたくさん入れれば入れるほどよいというものではないのです。もっと効果の高いグリセリン化粧水を作りたい、というのでしたら、アロマオイルなどを加えてオリジナリティーのあるグリセリン化粧水を作りましょう。
グリセリン化粧水の気を付けるポイント
グリセリン化粧水は簡単に作ることができます。ですが、自分で作りますのでそれだけセンシティブな管理が必要になってきます。グリセリン化粧水を使うのに気を付けるポイントについて、知っておくとよいでしょう。
肌に直接塗らない
グリセリンは大気中の水蒸気を取り込むといった吸湿性に優れています。そのため、グリセリンを直接塗ってしまうと肌の水分まで奪ってしまいます。そのため、グリセリンは肌に直接塗らない、グリセリン化粧水を作るのであれば10%以下の濃度にするといったことを注意しましょう。
10日前後で使いきる
手作りのグリセリン化粧水は、防腐剤などが入っていませんので10日前後で使いきることが必要です。そのため、グリセリン化粧水についてはこまめに作って1週間から10日程度で使いきるように計算して作りましょう。
防腐剤としてエタノールを使用することもおすすめです。ただし、エタノールは肌荒れする可能性もあるため使いすぎないように気を付けてください。
容器を密閉する
個人でグリセリン化粧水を作る場合、特に気を付けたいのが容器の密閉性です。グリセリンは、空気に触れると粘度が下がってしまい、思ったように保湿できなくなります。そのため、手作りのグリセリン化粧水を作ったのであれば、容器はいつもキャップを閉めるようにしましょう。
普段からグリセリン化粧水は空気に触れないように気を付けましょう。
まとめ
グリセリンは化粧成分として吸湿性や保湿性に優れており、多くの化粧品に使われています。保湿力の高いグリセリン化粧水は、自宅で簡単に作ることができます。
グリセリンの効果としてはまず、高い保湿力があり乾燥を防ぎますし、乾燥肌に皮脂が詰まって起きるニキビを予防できます。また、敏感肌にも使えます。
グリセリン化粧水を作るのであれば、ドラッグストアでも買えるグリセリンと精製水、透明なガラス瓶を用意するだけです。材料を煮沸消毒した瓶に入れて振るだけ手作ることができます。初めての人は濃度5%から挑戦し、乾燥する冬は濃度10%のものがよいでしょう。
グリセリンは肌に直接塗らず、グリセリン化粧水は10日前後で使い切ります。空気に触れるとグリセリンの吸湿性が劣ってしまいますので、空気に触れないよう保管します。