そもそもブリーチの役割は?
ブリーチを、髪の毛を染めるものだと思っていませんか?ブリーチは髪の毛を脱色するためのもので、染めるものではありません。色を抜いてカラーを入れやすくし、ハイライトカラーの良さを際立たせる役割もあります。
自毛の色を抜き色を入れやすくする
ブリーチは、アンモニアやモノエタノールといった、アルカリ剤と過酸化水素などが主成分となっています。アンモニアなどのアルカリ成分が髪の毛のキューティクルを開き、そこから過酸化水素がメラニン色素に働きかけます。
髪の毛のメラニンを分解することで、髪の毛の色が抜けます。では、どうしてブリーチをするのでしょうか。それは新たな色を入れやすくするためです。黒を赤に染めるより、一度真っ白な状態にしたほうが、きれいに色がつきますよね。
ハイライトカラーの良さを際立たせる
ブリーチをしてからカラーをすると、きれいに発色します。そのため、明るいトーンの髪の毛にしたいときは、一度ブリーチで脱色を行うことがほとんどです。また、ハイライトを入れるときも、ブリーチをしておくときれいに仕上がります。
明るい色や違う色を入れて髪の毛に立体感を出したり、アクセントをつけたりできるのがハイライトです。そのままハイライトを入れるより、ブリーチして脱色してからのほうが、アクセントもつけやすくなります。ハイライトだけでなく、グラデーションやバレイヤージュなども自由自在です。
ブリーチなしでするヘアカラーの魅力
前もってブリーチで脱色しておくと、確かにきれいな発色になります。しかし、ブリーチに使用している成分は、髪の毛にダメージを与えてしまうのも事実です。ここでは、ブリーチなしでするヘアカラーの魅力をお伝えしましょう。
色落ち・褪色がしにくい
ヘアカラーの悩みで多いのが、すぐに色落ちしてしまったというものです。特に、ブリーチで脱色してから染めると、すぐに色落ちしてしまいます。脱色すると確かにきれいに色が入りますが、同時に色落ちもしやすくなるのです。
つまり、色が入りやすく抜けやすい、ということ。ブリーチなしのヘアカラーだと、比較的色落ちしにくくなります。色落ちはもちろんするのですが、褪色するスピードが遅いということですね。
髪へのダメージが少ない
ブリーチの主成分は、髪の毛にダメージを与えてしまいます。主成分の一つとなるアンモニアが、髪の毛のキューティクルを無理やりこじ開けるので、髪へのダメージも想像できるでしょう。さらに、過酸化水素が髪の毛の主成分、ケラチンを分解することで、大きなダメージを与えます。
ブリーチをしないカラーだと、髪の毛への負担を最小限に留めることができます。なるべく髪の毛を傷めたくないという方は、ブリーチなしのヘアカラーをおすすめします。
自毛の色とアッシュ系をベースにしたダークカラーが楽しめる
ブリーチをしないということは、地毛の色をそのまま使うことになります。日本人の髪は、赤みのある黒髪なので、それを活かして寒色系のダークカラーを楽しめるのは魅力的です。地毛とアッシュ系をベースにしたさまざまな組み合わせも楽しめます。
寒色系のダークカラーは、冬にはピッタリのカラーですね。クールでスタイリッシュな印象を与えることもできますし、オトナ女子にピッタリです。深みのあるダークカラーができるのは、ブリーチなしならではのメリットです。
ブリーチなしでできる!アッシュ系ヘアカラー
ここでは、ブリーチをせずにできるアッシュ系ヘアカラー、スタイルをピックアップしました。紹介しているものはすべて、ブリーチを使用していません。髪の色を傷めずに染めたい、アッシュ系に似合うスタイルにしたい、という方は参考にしてください。
グレージュのセミロング
深みと味のあるグレージュのカラーです。セミロングが、大人っぽさを演出してくれていますね。ほとんど黒髪、と言ってもいいくらいの色ですし、これなら髪色に厳しい職場でも問題ないでしょう。さりげなくおしゃれができます。
ゆる巻きグレーアッシュ
もっともポピュラーなアッシュ系カラーといえば、グレーアッシュでしょう。トーン低めのグレーアッシュは、寒い冬にピッタリのカラーです。ゆる巻きにすることで、ふんわり感もあります。
黒髪のおしゃれ色!アッシュブラック
さりげないオシャレにこだわるなら、アッシュブラックがおすすめです。アッシュ系カラーならではのニュアンスも出ていますね。髪の毛をやや強めに巻くことで、女子っぽさも演出できています。
透け感があるブルーアッシュ
とても大人っぽい印象を与えられる、ブルーアッシュのカラーです。透明感があふれる仕上がりですね。光の当たり加減によって見え方が変わってくるのもポイント。強めに髪の毛を巻くことでゴージャスさも演出できます。
サラツヤなアッシュブラウン
サラサラでツヤツヤのアッシュブラウンです。天使の輪もできていますね。ショートボブでかわいらしい感じになっています。ショートボブは小顔効果も期待できるので、顔を小さく見せたい方に最適なスタイルですよ。
アッシュバイオレットのゆるふわなロング
アッシュバイオレットは、パッと見た感じでは普通の黒髪に見えるかもしれません。しかし、よく見れば独特の青みがかったアッシュカラーがプラスされています。ゆるふわロングで、オトナのお姉さんらしさを醸し出していますね。
アッシュグレーのショートボブ
アッシュグレーでツヤツヤに仕上げています。ショートボブにすると首が長く見えるので、顔も小さく見えますよ。アッシュカラーとの相性も抜群にいいです。眼鏡をかければ、アクティブだけど知的な女性、という印象も与えられるかもしれません。
毛先の流れが魅力!プラチナネビージュ
シックで落ち着きあるカラーです。外国人風な髪の毛にしたい、という方におすすめです。毛先に手を加えることで、すてきなオトナの女子になれるでしょう。ファッションのコーディネートも選びません。
ブルー・ラベンダー系カラーのダークカラー
ほとんど黒に近い、ブルー・ラベンダー系のカラーです。普通に見たときは黒に見えますが、光に当たると透明感が出て軽く見えます。ロングヘアとのマッチングも見事ですね。毛先をふんわり仕上げることでエアリーな感じになります。
ラベンダー系の透明感
もっと透け感がほしい、というときにおすすめのカラーです。上品で清楚な感じを出すにもおすすめのカラーです。
ラベンダーグレージュのロングヘア
冬に映えるラベンダーグレージュのカラーです。オトナの女性ならではの魅力を醸し出すことができます。ストレートのロングヘアでもすてきですが、髪を巻くことでゴージャスさもプラスできています。好みのファッションにも合わせやすそうです。
ミルクティーカラーのストレートロング
あまり目立ちたくない、という方におすすめのカラーかもしれません。そこまで派手な色ではないですし、やや明るめなトーンです。トリートメントでツヤツヤに仕上がっていますね。かわいい系の女子を目指す方にもピッタリです。
明るめのオレンジ系ロングヘア
ブリーチをせず、オレンジ系に染めています。同じ色を何度も重ねることで、これくらいきれいな発色になるみたいです。すてきな暖色の色味です。
アッシュオリーブのストレートロング
黒髪に見えますが、これはアッシュオリーブという色です。グレー系のアッシュと、グリーン系のオリーブ色を合わせた色ですね。ストレートロングにもマッチしていますし、知的で上品な女性をアピールしたい方におすすめできます。
まとめ
ブリーチを使用して脱色すれば、しっかりと色を入れやすくなります。しかし、ブリーチに含まれているアルカリ性の成分は、髪に大きなダメージを与えてしまうのもまた事実です。ブリーチなしでも、アッシュカラーでオシャレに仕上げることは十分可能です。ここでご紹介したヘアスタイルで気になったものも、ぜひ試してくださいね。