宿曜占星術で相性を占う基本
宿曜占星術は27の宿によって性格や特徴を占いますが、相性を占うには、27の宿の性格や特徴だけでなく、距離を概念とします。宿曜占星術で相性を占う基本を紹介します。
占星盤で本命宿と他の宿との位置関係と関係性から相性を読み解く
相性を占う際には、27宿を円状に配置した占星盤を使用し、本命宿と他の宿との位置(距離)関係から、相性を占います。
相性の良し悪しだけでなく関係性が分かる
宿曜占星術の相性占いでは、相性がいい、悪いといったことだけでなく、関係性や互いの宿の性質傾向を理解して人間関係に役立てることができるのがメリットです。
宿曜占星術で相性を占う手順
宿曜占星術は生年月日によって分類される27の宿によって、占いをします。それぞれの宿には特徴や性格があり、さらにその組み合わせで相性を占うことができるのです。
宿曜占星術で相性を占う手順を説明します。占うには、まず自分と相手の本命宿を出します。
占い手順1:自分と相手の本命宿を出す
宿曜占星術で相性を占うには、まず自分と相手の本命宿を出します。本命宿は、生年月日と出生時間による月の位置で割り出します。
占い手順2:自分の本命宿は「命」の下に配置する
宿の組み合わせにはそれぞれ名前があり、組み合わせには、「命」、「業・胎」、「栄・親」、「友・衰」、「安・壊」、「危・成」に分類されます。自分の本命宿は「命」の下に配置し、位置関係で相性を占います。
占い手順3:相手の宿の位置関係を確認して読み解く
自分の本命宿は「命」の下に配置したら、相手の位置関係を確認し、相性を読み解いていきます。最も相性が良いのが「命」、次に「業・胎」も相性がよいとされています。
距離の種類と判断方法
距離には近距離・中距離・遠距離の3種類があり、相性と組み合わせて占います。そうすることで、より詳細に占うことが可能になります。距離の種類と判断方法について見ていきましょう。
種類は近距離・中距離・遠距離の3種
距離の種類は近距離・中距離・遠距離の3つです。「命」から近距離・中距離・遠距離と占星盤を3つに分けて判断します。
判断方法は本命宿から各関係性への距離
判断方法は本命宿から各関係性への距離から読み解きます。命業胎に距離の概念はないので命業胎は除き、「栄から親」は占星盤にそれぞれ3つずつあります。
本命宿に近い宿ほど縁が強い
本命宿に近い宿ほど縁が強いということになり、本命星は相手から強い影響を受けることになります。
関係性の種類と基本的な相性
関係性には「命」、「業・胎」、「栄・親」、「友・衰」、「安・壊」、「危・成」の6種類かあり、それぞれ基本的な相性があります。
占星盤の配置から6つに分類される
6つに分類される関係性には、次のような特徴があります。
「業・胎」(ぎょう・たい とても良い関係)
「栄・親」(えい・しん 良い関係)
「友・衰」(ゆう・すい 場合による)
「安・壊」(あん・かい やや悪い関係)
「危・成」(き・せい 悪い関係)
①命の関係
同じ宿を持つ命とは、出会う確率が低く運命的な縁が深い相手です。お互いが「命」となり確率は6種類の中で最も低く、出会いの確率も27分の1です。
命の基本相性
「命」の基本相性は、似た者同士シンパシーを感じる反面、性格が似ているため、自分の嫌な部分を見ているようで嫌悪感を抱く場合も。めったに出会うことがないため、出会った場合は強力な因縁があり、離れることができない関係になります。
恋愛においては、出会ってすぐに恋に落ちることが多いです。運命的な縁で結ばれているので、何があっても愛を貫くような恋愛に。共感する面も多く、末永く幸せになる一方で、離婚したくなっても、なかなか別れられないという縁でもあります。
②業・胎の関係
「業・胎」は前世と来世の因果&業でつながっている関係です。業の相手を支配し、胎の相手から支配される、という関係性です。
業・胎の基本相性
「業・胎」は精神面が同じため良い信頼関係で結ばれる関係性にあります。趣味や趣向も同じで、話しも合うでしょう。ただし、ちょっとしたことで疎遠になることも。
恋愛においては、神秘的な出会いをすることが多いです。運命的な出会いですが、それはベストパートナーとしての出会い。共通の趣味を持てば、幸せに暮らすことができるでしょう。
③栄・親の関係
「栄・親」は繁栄と親愛を表し互いに良い影響を与え合う関係です。お互いに刺激し合い、尊重し合える理想的な相性。双方に繁栄をもたらす関係です。
近距離の栄・親の基本相性
近距離の場合、何かと縁があり長く付き合ううちに特別な存在になるのが、「栄・親」の関係です。かなり深い関係で長く付き合うほど、離れられない関係に。
友人から恋人へと発展するケースも少なくありません。距離が近い分、摩擦も多いので注意が必要です。
中距離の栄・親の基本相性
中距離の栄・親は、最も良い相性です。特に恋愛関係は最高の相性。つかず離れずのちょうどよい距離感で、親密な関係を築くことができます。
遠距離の栄・親の基本相性
遠距離の場合、相手の立場を尊重しつつ気になる存在、という感じになります。偶然とはいえ、何度も出会うため、相手を意識するようになるでしょう。
相性は良いのですが、遠距離なので相手の存在に気づかないこともあります。
④友・衰の関係
「友・衰」は利害関係のない友人・恋愛関係ならうまくいくでしょう。ただし、悲恋宿と言われることもあり、トラブルも少なくありません。
近距離の友・衰の基本相性
近距離の場合、運命的な共鳴があり出会ってすぐに打ち解け親密になります。一緒にいるほど仲が良くなる関係です。
中距離の友・衰の基本相性
中距離の場合は、信頼できる唯一無二の親友になることが多いです。信頼関係も強く、落ち着いた関係に。ただし、刺激し合う関係にはならないでしょう。
遠距離の友・衰の基本相性
遠距離の場合、違う性質なので親しくなるのに時間がかかることも多いです。タイミングが悪く、思いが通じなかったり、うまくいってもトラブルが発生したりするでしょう。
⑤安・壊の関係
自分から見て安に対しては自分が有利、壊からは自分が破壊されることを表します。宿曜占星術では最も危険と言われている相性。
特に恋愛においては、結果的に憎しみ合う可能性があります。恋愛以外では、逆にいい相性となることもあります。
近距離の安・壊の基本相性
近距離においては、腐れ縁的な関係に。接するほどにトラブルも多くなると言えます。恋愛においては、駆け落ちなどをして愛を貫こうとするケースもあります。
中距離の安・壊の基本相性
中距離の場合、縁はそれほど深くないものの、互いの印象にひかれ合います。しかし、トラブルが起こったり、周囲に揉め事が増加したりしやすいです。恋愛においては泥沼になる可能性も。
遠距離の安・壊の基本相性
遠距離の場合、破壊作用が最も強く心身共に傷つく恐れがあります。一緒にいることで、心身ともにダメージを強く受けることも。慎重な行動が必要です。激しい恋に落ちても、結果的には悲しい結末を迎えることもあるので注意しましょう。
⑥成・危の関係
危の宿は危険、成の宿は成功を表します。リスキーな関係ですが、友人関係には適しています。仕事関係においても、最高とも言えるパートナーです。
近距離の成・危の基本相性
近距離の成・危は、ドライな間柄で長所を認め合い親友並みの信頼関係になります。恋愛においては出会った瞬間からひかれ合うでしょう。ただし、あっさりとした恋人関係になることも多いです。
中距離の成・危の基本相性
中距離の場合、正反対な性格が刺激し合い、よき競争相手になります。相手からの刺激も新鮮で、ビジネスパートナーとなれば成功するでしょう。
恋愛においては性格が異なるため、悪い相性ではありません。刺激し合える関係であれば、うまくいくでしょう。
遠距離の成・危の基本相性
遠距離の成・危は、考え方の方向性が違い、小競り合いも多く、親密になる関係性ではありません。
恋愛においても縁が薄く、ケンカをしたら別れてしまうことも少なくないでしょう。
安壊の関係は逆転現象が起きやすいため注意
安壊の関係では、特に注意が必要です。安の相手だからと安心していると、逆転して破壊される立場になることも。
安壊の関係は逆転現象が起きやすく、いつでも変化する可能性があります。
まとめ
宿曜占星術では相性を詳細に占うことができます。27宿の特徴のほか、近距離・中距離・遠距離といった距離を含め判断するのが特徴です。
関係性には「命」、「業・胎」、「栄・親」、「友・衰」、「安・壊」、「危・成」の6種類があり、それぞれの相性を判断していきます。
相性がいい、悪いといった関係性だけでなく、人間関係に役立てることができるのがメリットです。