現実主義者ってどんな考えの人なの?
物事の本質だけを冷静に見つめる現実主義者は、理想や夢を多く語ることがありません。
現実主義者にとっての現実とはリアリティだけを意味するのではなく、価値観や判断基準が現実的であることを指すと考えられます。具体的にはどんな考え方の人をいうのでしょうか。
堅実なためリスクを冒さない
現実主義者は常に現実に起こることを想定して堅実に生きているため、リスクが想定されるようなことに手を出そうとはしません。利があってもリスクが極めて高いもの、実現が難しいものに取り組むこと自体、現実的ではないと考えます。
「考える前に行動する」「当たって砕けろ」のような発想は全くなく、失敗しない代わりに大きな事にチャレンジすることもないでしょう。
臆病なため新しいことにチャレンジする際に躊躇する
現実主義者が堅実に事を行う裏には臆病な性格が隠れていることも少なくありません。理想主義者はロマンティストで冒険心を持っていると言われますが、理想主義者はその真逆です。新しいこと、未知なことにチャレンジすることは得意でなく時間を要しながら躊躇し続けます。
新しいことにチャレンジすることで今よりも状況がよくなることがわかっていても、堅実な生活、手堅い人生から離れることができません。
努力よりも結果を重視する
現実主義者には「あれだけ一生懸命頑張ったのだから……」と過程の努力を評価しても全く喜びません。感情論や主観が入った情報などは一切信用せず、確かな根拠に裏付けされた客観的なデータによって結果を導こうとします。
結果につながらない努力には意味がないと思っているので、結果が出なければどれだけ努力しても達成感がないのでしょう。
プライドよりも利益を優先する
承認の欲求や名誉欲、プライドは誰にでもあるものです。しかし、現実主義者にとってはプライドよりも利益の方が重要です。昇進がかかったプロジェクトティームメンバーに選ばれるより、労働時間に見合う報酬や待遇などの当然の実利を優先します。
自分の価値観や生き方にブレがないため、他人からどう評価されようが気にしないのも現実主義者の特徴でしょう。
現実主義者の人に共通する特徴
人間的な温かみを感じることは少ない現実主義者。しかし、一方でまじめで理性的なので人としての信頼度は高いと言えるでしょう。現実主義者の人に共通する特徴についてまとめました。
自信家
人から何を言われようが自分の価値観や生き方を変えようとしない現実主義者は、自身にあふれているため常に上から目線の傾向もみられます。人にはさまざまなタイプがいるから面白みがあり、互いに受け入れて共存して成り立っています。
タイプの違いに上も下もないはずですが、現実主義者はそうではない人を自分より劣っているとみなすことも珍しくありません。現実を見つめて生きている自分が一番賢く偉いと思っているのでしょう。
感情をコントロールするのが得意
知的で理性的な現実主義者は感情をコントロールするのも得意です。いつ冷静沈着、ポーカーフェイスであることも多いので周囲からは何を考えているのかわからないと思われることも多いでしょう。
常に冷静に現実を見つめながら高い目標とモチベーションを維持するためには激しい感情の起伏は邪魔になるだけです。ただ、想定外の出来事には弱いため遭遇するとあたふたしてしまうこともあります。
とにかく真面目な性格
現実をありのままに正しく捉えようとする現実主義者は、事実や根拠を求めて情報収集に時間を割く、とにかくまじめな性格をしています。確かな根拠があって自分で納得しないと物事を始めようとしません。
周囲には堅物の印象を与えますが、迷惑をかけられることは少なく信ぴょう性の高い情報を得られるのでその点では信頼が厚いと言えるでしょう。
潔癖なところがある
現実主義者はまじめであるため完璧主義であることも多く、人に厳しいだけでなく自分にも厳しい面がみられます。だらしのない身だしなみや不潔であることを嫌う傾向が強いため、妙に潔癖なところもあるでしょう。
現実主義者の潔癖症は衛生面に限ったことではなく、恋愛や人との付き合い方、お金の貸し借りなど全てに共通することで、倫理やモラルに反することを嫌う面もあります。
細かいところを気にする
現実主義者は現実を正しくとらえようとするために常に情報の確認、更新を行います。細かくチェックすることが多いため、人が話している途中でも「それはおかしい」「なぜ○○なの」と口をはさんで場を凍りつかせてしまうこともあります。
現実主義者は事実、現実が大きな拠り所となるため、正しい判断をするために矛盾を追求せざるを得ないのでしょう。
人に冷たいと言われることが多い
現実主義者は事実や客観的なデータなどに基づいて発言したり行動したりします。「こんなに頑張っているのに……」のような感情論や実のない議論などはバッサリと切り捨てるため、陰で「人の気持ちがわからない冷たい人」と言われることもあるでしょう。
実現可能なことにしか興味がなく、それを阻害するような発言や行動に対しては厳しい意見をすることも珍しくありません。
責任感がある
現実主義者は実現可能なことに対して努力は惜しみません。したがって、自分が決定したこと、やり始めたことには強い責任感があり、途中で投げ出すようなことは決してしないでしょう。
理想を掲げて物事をスタートすることはありません。発言や行動にはその裏付けとなる自分なりの判断があるため、一度納得して始めたことについては最後まで責任を持ってやり通します。
お金の管理がしっかりとしている
現実主義者は知的で理性的、まじめなので金銭感覚もしっかりとしており、お金の管理がいい加減になることもありません。行動プランも前々から綿密に立てるタイプなので、マネープランがおろそかにならないことは容易に想像できるでしょう。
現実主義者にとって生涯設計にはその基礎となるマネープランが不可欠です。また、自分が認める価値以上にお金を払うような浪費をすることもありません。
現実主義者とうまく付き合う方法
つかみどころがなくとっつきにくいイメージが強い現実主義者。もし、気になる人や恋人が現実主義者だったらどのように付き合えばいいのでしょうか。現実主義者と上手く付き合う方法についてまとめました。
恋の駆け引きをしない
恋に駆け引きはつきもので、そのプロセスも楽しいものです。しかし、現実主義者は本音と建前が入り混じる駆け引きは得意ではありません。普通なら積極的にアプローチをした後は少し距離を置いたり、わざと気のない素振りを見せたりして相手の反応を試すものです。
しかし、現実主義者には目の前で起きている現実しかとらえられないため、言動に一貫性のないいい加減な女性と誤解されてしまうこともあります。
裏表のない心情で接する
現実主義者は現実しか信じようとしないので、言動をありのままにとり深読みや裏読みをすることがありません。したがって、表裏のない真っすぐな心情で接することが大切です。自分のことを本気で好きになった人しか受け入れられないので、遊び半分の気持ちでつきあったり、仕方なくOKしたりしないようにしましょう。
建前の態度で接しても本音として受け取ることがあるので、つきあい始めの頃に無理をすると、後で幻滅させることにもなります。
冷たい言葉の裏の意味を考える
冷静沈着な現実主義者はときに冷たいトゲのある言葉を投げかけることもあります。しかし、言葉をそのままうのみにするのではなく、視点を変えてその裏に隠された意味を考えることが大切です。
現実主義者は自分のなかの現実を価値判断の基準としているので、矛盾や間違ったことに対しては意見せずにはいられません。傷つけることが目的ではなく、好きだからこそ改善して欲しくて言っていることを理解しましょう。
自分の感情を優先させすぎない
現実主義者とつきあうのであればどういう人間を理解し受け入れることが大切です。現実主義者の言動にいちいち反応して自分の感情を優先させると高い確率で衝突が生じるでしょう。
現実主義者は常に冷静に受け答えをするので、場合によっては冷たいと感じたり2人の間に大きな温度差を感じたりすることもあります。イライラしたり不安になったりせずに大きく構えることで、自分のことを理解してくれる人だと認識してくれるでしょう。
デートは基本的に割り勘にする
現実主義者は基本的に倹約家なので、自分が価値を認めない物に対してお金を払うことに強い抵抗があります。デートはおごりではなく割り勘が基本であると思っていた方がいいでしょう。
「本当に自分の事を好きなら将来のことを考えてお金を使うはず」と普通に考えてしまうのも現実主義者ならではのことです。プレゼント好きな女性は少なくありませんが、自分からねだるようなことをすると嫌われてしまうこともあるでしょう。
まとめ
現実主義者は現実に起きていること、実現可能なことに価値を見出すため、理想主義者のようなロマンや冒険心に欠けます。
いつも冷静でときに冷たい言葉を発することもありますが、人を傷つけることが目的ではなく現実や根拠に即したことを言っているだけです。現実主義者は堅実で理性的であることから、特徴を良く理解して上手に付き合いましょう。