言い方がきつい人の特徴
なぜそこまできつい言い方ができるのかよくわからない人が周りにいて困っている人は少なくないでしょう。
普通で考えればきつい言い方をすればよく思われないことぐらいわかりそうなものです。言い方がきつい人にはどんな特徴があるのでしょうか。
自分は相手に好かれているなど自信過剰
言い方がきつい人のなかには、相手に対して攻撃する気持ちや不愉快にさせる気持ちなど全くない人もいます。自分が相手に好かれている、良い印象を持って捉えられていると思い込んできつい言い方をすることもあるのです。
好かれているからこれくらい言って大丈夫、逆にきつく言った方が親しみをこめられるものと勝手に誤解しており、独りよがりの自信過剰ともいえるでしょう。好感を持てる人でも言い方1つで嫌いになってしまうことはよくあります。
心に余裕が無く相手のことを考えられない
言い方がきつくなったり、声が異常に大きくなったりする人は、基本的に自分に自信がないため心に余裕がありません。人からバカにされたり下に見られたりしないように、自分を防御するのに必死です。いつも自分の事だけで精一杯なので、きつい言い方をされた相手がどんな気持ちになるのかなど考えられないのでしょう。
そんな人はきつく言ってしまった後に後悔することもありますが、だからといって口調や態度を改善できず、同じことを何回も繰り返すことになります。
プライドが高く自分が正しいと思っている
プライドが高く自分が一番正しいと思っている人は、異論を唱えられると自分を否定されたと思い込むため、きつい言い方で拒絶しようとします。たとえ正論であっても全体のことを考えれば妥協すべき点があるはずですが、決して聞く耳を持とうとしません。
プライドが高い人は、人より優れていること、人から一目置かれたり、尊敬されたりすることが大好きなので、少しでもけちをつけられると黙っていられません。また、初めにきつい言い方をして他人に似にも口を挟ませないように仕組むこともあります。
柔軟性がない
これといった根拠がないのに自分がいつも正しいと思っている人は、他人の意見に耳を傾ける柔軟性がないため言い方がきつくなることがあります。自分と異なる意見を言われると、反抗された、異なる価値観や考え方を押し付けられたと思い込み、口調が激しくなります。
もしかしたら自分が間違っているかもしれないと謙虚になることがありません。自らを客観視したり、柔軟に物事に向き合ったりすることができないため、自分の考えを押し通そうとして言い方がきつくなるのでしょう。
言い方がきつくなってしまう人の心理状況とは?
意識的、無意識に関係なく言い方がきつくなってしまう人は周りから疎まれがちです。きつい言い方をすると嫌われるのはわかりそうですが、それに気づかない人も少なくないようです。
言い方がきつくなってしまう人の心理状況についてまとめました。
自分をすごいと思わせたい
きつい言い方で自己アピールをしようとする人もいます。自分がどんなにすごい人なのか、激しくきつい言い方をすることで周りに認めさせようしているのです。自分が誰よりもすごい、優っていることをきつい言い方をすることで表現しようとしますが、周りはそうは思わないことの方が多いでしょう。
人の意見に耳を貸さず思い通りに事が進まないと八つ当たりするなどして、最後まで自分の意見を貫こうとします。根底には自分に対する自信のなさがあると考えられます。
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みんなの注目を集めたい寂しがり屋
急にきつい言い方をすれば周りは驚くとともに発言した人に注目します。きつい言い方は、実は注目を集めたい寂しがり屋がそうさせているのかもしれません。普段これといって目立つことがなく話の輪の中心になることもないような場合は、孤独感が強くなるとともに承認の欲求が強くなります。
言い方をきつくすれば一目置かれる、頼りにされるなどと思っているのでしょう。しかし、実際には周りの人間は離れていくばかりでさらに寂しい思いをすることになるでしょう。
相手を必要以上に過小評価している
相手を客観的に評価することがなく、必要以上に過小評価していることから言い方がきつくなる場合もあります。周りの人から見れば仕事ができたり、人間的にも認められていたりする人でも、先入観や偏見から自分の物差しで正当に評価しません。完全に相手を見下し自分の方が立場が上だと思い込んでいることで平気できつい言い方ができるのでしょう。
マウンティングが好きな女性にもみられるタイプで、逆に自分が認めた人であれば平気で媚びたりあげへつらったりすることができます。
相手を思いやる気持ちがない
普段からいつも言い方がきつい人のなかには、自分が一番と過大評価してしまうことで相手を思いやる気持ちが全くない人もいます。自分が満足できればいいため、きつい言い方でどんなに人が傷つこうが関係なく、そもそもきつい言い方で人が傷つくこと自体に気が付いていません。
自信過剰である人にもよく見られるタイプで「なんでそんなできて当たり前のことができないの」と自分を基準にしてきつく当たることもあります。
また、無神経なことをしてしまう…という方は、以下の記事もチェックしてみてください。
好意の裏返し
きつい言い方が実は好意の裏返しである場合も考えられます。自分の気持ちを素直に伝えられる人にとっては考えられないでしょうが、シャイな人、あまのじゃくな人は言葉と気持ちが裏腹になることがよくあります。
褒められたり、相手から好意を伝えられたりして嬉しいのに、素直に気持ちを表現できずに、きつい言い方に形を変えてしまうことも少なくありません。好意の裏返しであっても相手に気持ちが伝わらなければ意味がなく、後で後悔することも多くなります。
言い方がきつい人への上手な対処法
言い方がきつい人は感情的に物を言うので、言われた方はカチンとくることが多くなります。
しかし、相手と同じ土俵に立って感情的になっても何もいいことはありません。言い方がきつい人にはどのように対処するのがいいのでしょうか。
仕事に関係ないところは聞き流す
きつい言い方が直らない人に対しては、仕事でやむを得ず接する以外は全て聞き流すようにしましょう。言い方がきつくても仕事に対する指摘であれば受け入れなくてはならないこともあります。しかし、明らかに難癖をつけているような場合やストレス解消のターゲットにされているような場合は相手にする必要がありません。
重要なことだけ心にとめ、それ以外のことは右から左に聞き流すようにするとストレスも軽減できます。1つ1つの言葉を深く考えないようにすることが大切です。
意図的に距離を置くようにする
きつい言い方を気にしないようにしていても、顔を合わせるたびに言われたり、あまりもひどい言い方であったりする場合は我慢の限界を超えてしまいます。言葉を返さなくても聞いているだけで大きなストレスになる場合は、意図的に距離を置くようにしましょう。
きつい言い方を続ける人は態度を改める気持ちがほとんどなくそれで良いと思っています。まともに相手にしないことが最善の策となるので、最低限必要な事務的な対応だけに留めて、それ以上関わらないようにしましょう。
コミュニケーションが苦手な人だと理解する
きつい言い方の人はそのようにしか自分を表現できない、コミュニケーションが苦手な人だと理解すると腹も立たなくなります。実際に、極度の人見知りや素直に自分の気持ちを表現できない人は、人に対してどう反応してよいかわからず、他意もないのにぶっきらぼうな言い方になることもあります。
なかにはコミュニケーションが苦手で上手く伝えられず、ついつい言い方がきつくなることを悩んでいる人もいるのです。少し高い所から物を見るつもりで、フォローしてあげる余裕を持ちましょう。
イライラして可哀想な人と同情する
きつい言い方の人とつきあうには、相手の感情に同調して心を乱されないことが大切です。きつい言い方をして何とも思っていない人は、いつもイライラが溜まっている可哀想な人と同情すれば、腹が立つこともないでしょう。
きつい言い方にいちいち反応していたらそれだけで疲れてしまいます。悪意があるのではなく言い方が悪いのも個性のひとつとしてとらえ、感情を乱さないことが大切です。そうすることで気が長くなり、何に対しても寛容な態度で接することができるようになるメリットがあると考えましょう。
常に自分は言い方を優しくして話す
きつい言い方をされたときにはカッとなってすぐに対応すると相手の思うツボです。腹が立っても心の中で3秒数えながら言葉を変換して返しましょう。「なんでそんなこともできないの!」と言われたら「すみません、○○さんのようにはできなくて……。今後努力いたします。」など丁寧に優しく返します。
慇懃無礼に思われるほどやさしく丁寧な話し方に努めれば、相手も高飛車できつい言い方は続けられなくなるでしょう。
言い方がきつくなってしまう人へ。まずは自己分析をしてみよう
言い方がついついきつくなってしまう…という方で、上記の心理状況に当てはまる方は、ぜひ一度グッドポイント診断を受検してみてください。
自分の5つの強みを知ることで、自分が自信がなくて思わず言い方がきつくなってしまう…という事態をなくすことができます。自分の長所・伸ばせるところを明確にすることで、今後どうしていけばいいのかもわかるので、ぜひ一度受検してみてください。
言い方がきついということは、思ったことをはっきりと言えるということ。逆に思ったことを言えない方からは、あなたのような人はとてもありがたい存在なはずです。言い回しや声色を少し変えるなど、具体的な改善策を検討してみてくださいね。
まとめ
言い方がきつい人には、相手を傷つけることを何とも思っていない人、自己アピールの仕方が間違っている人、コミュニケーションが苦手な人、などさまざまなタイプがあります。
きつい言い方をされるととても不愉快になりますが、まともに相手にするのではなくほどよい距離を保ったり、同情したりしてストレスを溜めないようにしましょう。