事なかれ主義が人生を退屈にしている!事なかれ主義からの脱出

事なかれ主義とは、自分にふりかかる問題や責任から逃れることばかり考えて係り合いになることを避け、問題を放置したり先送りしたりする消極的な考え方を指します。存在感を消して楽に生きられるようにみえますが、人生は相当退屈なものとなるでしょう。

今回は

  • 概要
  • 事なかれ主義になってしまう原因
  • 事なかれ主義な自分を変えるには

と、事なかれ主義の特徴や事なかれ主義から脱却するための方法についてまとめました。

事なかれ主義とは?

事なかれ主義の人は、他人との関係が希薄であるだけでなく物事に対峙することが苦手ですぐにスルーしてしまいがちです。

職場に1人はいそうな事なかれ主義の人のベースにあるものは何なのでしょうか。

解決しなければいけない問題をスルーする

事なかれ主義にみられる大きな特徴の1つに、解決しなければならない問題や仕事をスルーすることがあげられます。基本的に面倒くさがり屋なので、自分にふりかかる問題を極力避けたいのでしょう。

無意識に問題を自分のことにしない場合もありますが、ほとんどの場合は大変な問題であることを自覚しながらスルーします。いわゆる先延ばしですが、その場を何とかしのいで先延ばししても事態は悪化するばかりです。

トラブルを避けるため必要以上に深く関わらないようにする

トラブルや揉め事を好きな人はいないでしょう。しかし、事なかれ主義の人はトラブルを異常に嫌う傾向があるため、トラブルの種となる他人と深く関わろうとしません。表面的に当たり障りなくつきあえば、トラブルは起きませんが人間関係を深めることもできないでしょう。

他人を避けることによって大きなトラブルは起きないかもしれませんが、その分人から理解されたり信用されたりすることもなくなります。

自分の意見をはっきりと言わない

事なかれ主義の人は嫌なこと面倒なことから少しでも逃げたいために、自分の意見をはっきりと言わない傾向もみられます。自分の意見をはっきりと言えば、賛成する人だけでなく反対する人から意見されて軋轢を生んでしまうこともあります。

自分の意見をはっきりと言わずに多数派の意見に合わせることで、人と衝突することを避けられると考えているのでしょう。事なかれ主義の人は、基本的に小心者なので人から嫌われたくない一面もあります。

事なかれ主義になってしまう原因

事なかれ主義の人は生まれながらにしてそうであったわけではありません。性格的な問題に起因することが多いようですが、経験不足や自信のなさも原因としてあげられます。事なかれ主義に陥ってしまう原因について考えました。

他人とトラブルになることが何よりも苦手

事なかれ主義の人は小心者なので、人とトラブルになることや嫌われることに対して大きな恐怖を感じます。起こっている問題に真摯に向き合うことで他人とトラブルになることや人から責められることが何よりも苦手です。

トラブルになるくらいなら問題から逃げたり隠蔽したりした方がマシだと考えてしまうのでしょう。根底には自己防御が強く恐怖から逃げ出したい心理があると言えます。

人と関わるのを面倒だと思う

事なかれ主義の人は基本的に人と関わることが面倒だと考えています。他人に嫌われたくないだけでなく好かれなくてもいいのでできるだけ穏便に生活したいと思っているのでしょう。

人と関われば楽しい事、嬉しい事もたくさんありますが、一方で揉めたり人間関係で悩んだりすることもあります。嫌な思いをしたりさせたりすることも少なくありませんが、その積み重ねで深い絆が生まれるものです。

一歩引いて物事を達観している

事なかれ主義の人は物静かでゴチャゴチャと口を挟んでくることがないので、一歩引いて物事を達観しているようにもみえます。達観した人は状況を全て理解しており、いざとなったら周りを納得させる鶴の一声を発する点で事なかれ主義の人とは異なります。

物事から一歩引いているのはトラブルに巻き込まれたくないだけでなく、当事者意識がほとんどないことによるものと言えるでしょう。

他人の目を異様に気にしている

事なかれ主義の人は基本的に小心者で、人から責められたり嫌われたりすることに恐怖があります。日頃から他人の目を異様に気にしながら、攻撃されたり嫌われたりしないようにすることを第一に考えて立ち回っています。

意見が対立する話合いの場になると、反対や同意の意見を求める無言の圧力や視線に耐え切れずその場を離れるしかできなくなるでしょう。人に関心を持たれたくないことが理由で事なかれ主義になってしまうことも考えられます。

自分に自信が持てない

自分に自信が持てないことから事なかれ主義に陥ってしまう人も少なくありません。大人になれば自分の言動に責任を持つのは当然のことです。明確に意見を表明するには、周りを納得させるだけの根拠や理由が必要となります。

自分に自信がないと人に言い負かされてしまう、反対されてしまうなどの不安が先に立ってしまい自分を表現することができなくなってしまいます。それよりは人の意見に従った方が楽なのです。

トラブルを解決する経験や力が足りていない

事なかれ主義の人は、トラブルが発生していることを自覚しているのに、隠蔽したり先送りしたりする傾向があります。単に面倒に巻き込まれたくないことも理由の1つですが、根本的にトラブルを解決する経験や能力に欠けていることも考えられます。

仕事も人間関係もマニュアル通りに進むことはほとんどないため、臨機応変な対応が求められます。しかし、事なかれ主義の人は経験がなくどう対応すればよいかわからないために、スルーするしかできないのでしょう。

事なかれ主義は人生を損することがある!

事なかれ主義の人は、極力トラブルを避ける生き方を選択するので一見すると波風が立たない穏やかな人生を送るように考えられます。

しかし、事なかれ主義であるがために人生で損をしていることもたくさんあります。

成長するための経験が得られない

事なかれ主義の人は辛いことから逃げてばかりなので、過酷な状況で踏ん張る経験がほとんどありません。したがって、達成感や成就感をほとんど知らないだけでなく、成長するための経験を得ることができないのです。

人は未知のことや高い壁を乗り越える経験を積むことで仕事力や人間力を身につけることができます。チャレンジして失敗することも勉強です。事なかれ主義の人はチャレンジ精神さえ持っていないため味気のない人生で終わってしまう可能性があります。

人に信頼してもらえないため出世が遠のいている

事なかれ主義の人は議論や大切な決断の場でほとんど存在感がないため、人に信用されることがありません。職場では重要な仕事を任せられることもないため出世コースからも外れてしまいます。

のらりくらりとした態度は上司だけでなく同僚や後輩からも見抜かれてしまうため、尊敬されることもありません。仕事に真摯に向き合う後輩の方が早く出世しても当然のことでしょう。

逃げ癖がついてしまう

事なかれ主義の人はトラブルだけでなく面倒なことや嫌なことから逃げたかる傾向が強いのが特徴です。仕事で問題が生じても向き合うことはなく、上司や同僚が何とか解決したころ合いを見計らったかのように戻ってくることも少なくありません。

常に問題から逃げる癖がついているため、人生のいざというときにも逃げてしまいます。問題に真正面から向き合うことができない限り、充実した生活は送れないでしょう。

人間関係が希薄になる

事なかれ主義の人は人と関わること自体が苦手なので、自分から人間関係を築こうと努力することはありません。表面的な浅いつきあいが普通なので自分から悩みを打ち明けることがないだけでなく、他の人からもプライベートの相談を受けることはないでしょう。

「あの人に何を話しても真剣に取り合ってくれない」と徐々に周りから人がいなくなります。最終的には愚痴をいう相手もいない孤独感にさいなまれることになるでしょう。

責任感がなくなるため結婚から遠のく

事なかれ主義の人は当事者意識や責任を持つことを嫌います。そのため相手の人生を背負うことになる結婚が遠のくことも珍しくありません。普段は責任逃れをしても自分1人のことだけなのでそれほど影響が出ることはないでしょう。

しかし、2人の人生と共に積み上げていく結婚には覚悟と責任感が必要です。結婚の言葉が出ただけで態度が変わってしまう女性、赤ちゃんができたといっただけで去っていく男性、どちらも事なかれ主義と言えるでしょう。

自分がピンチのときに頼れる人がいない

事なかれ主義の人は普段他人と深く付き合おうとはしません。したがって、人生のピンチのような状況が訪れても本気で頼れる人がいないのです。おそらく事なかれ主義の人は、これまでに人を助けた経験はないでしょう。

人が困ったときは知らん顔で自分が困ったときだけ人に頼りたいなんて虫が良すぎる話です。そんな人望がない人に手を差し伸べるお人好しはいません。

人生に面白みを感じられない

事なかれ主義の人は面倒なことに目をつぶる生き方なので、人から強烈な怒りを買うことはなく、あまり波風が立たない人生となるでしょう。しかし、その一方で幸せを強く実感する瞬間もほとんどなく、人生に面白みを感じられません。

「人生山あり谷あり」だからこそ面白いのです。ずっとフラットな状態であれば苦しみが少ないだけでなく喜びもないでしょう。人生を振り返ったときに印象に残ることが何もないことになる可能性もあります。

存在感がなくなってしまう

事なかれ主義の人は自分を主張することがほとんどなく付和雷同の生き方が基本となります。いてもいなくても状況に変化がないため存在感がなくなってしまうこともあるでしょう。空気のような存在であれば人に迷惑をかけることはないでしょうが、その一方で生きている実感を得ることもできないでしょう。

人と関わることが苦手な事なかれ主義の人でも「存在感のないつまらない人間」のレッテルを貼られるのは耐えられないのではないでしょうか。

事なかれ主義な自分を変えるには

事なかれ主義の人はトラブルや面倒なことを避ける生き方に慣れきってしまっているので、自分を変えようとするのは容易なことではありません。事なかれ主義の人が本気で自分を変えるためにはどうすればいいのでしょうか。

出世など明確な目的を持って仕事をする

事なかれ主義の人は、出世などの明確な目的や目標を持って仕事をすることが大切です。事なかれ主義の人はゴールにたどり着く前のプロセスの段階で面倒なこと、辛いことから逃げようとします。そのため、何かをやり遂げた達成感を味わったこともほとんどないでしょう。

「係長になる」「チームリーダーになる」などの明確な目標があれば、過程がどんなに辛くてもゴールだけを見て途中で投げ出さずに努力し続けることができるはずです。

衝突することは悪いことばかりでないと理解する

事なかれ主義の人の根底には人とトラブルを起こしたくない、揉めたくない気持ちがあります。自分の意見をはっきり言うことで起きる他人との衝突をなるべく避けたいと考えているのでしょう。

しかし、1つの意見がそのまま通ることはなく衝突や議論を経てより良い結論へと導かれるものです。衝突しないと生まれないこともあることを理解して、思い切って自分の意見を表現してみることが大切です。

自分の意見を伝えるときは言葉を選ぶ

事なかれ主義の人が自分の意見を伝える際には、慎重に言葉を選ぶ必要があります。言い方はとても大切で、同じ内容であっても言い方1つで相手を納得させることもできれば激怒させてしまうこともあります。

事なかれ主義の人は口下手で自分の言いたいことだけ言い放ってしまうことも少なくありません。「○○の方がいい。なぜなら○○だから」と発言の意図を理解してもらえるように話せばトラブルは起きにくいものです。

当事者意識をしっかりと持つようにする

重大な問題が起きても事なかれ主義の人が悩んだり焦ったりしないのは、当事者意識がないからです。自分には直接関係ない、自分が責任を負うべきことではないと逃げてしまうことで自分の立場を楽にしようします。

直面している問題を解決する能力や経験が欠けていたとしても、当事者意識をしっかりと持つことができれば責任感も自然と生じてくるものです。簡単にクリアできない問題であっても逃げないことが大切と言えるでしょう。

まとめ

事なかれ主義の人は明確な自分を持つことなく、いつも人に合わせるだけで自ら責任を取ろうとしない生き方を良しとしています。人生に大きな波風は立たないでしょうが、面白みがなく人からも信用されません。

事なかれ主義の傾向がある人は、人と衝突することを恐れずに自分の考えを主張しながら真正面から人生に向き合うようにするといいでしょう。