炭酸風呂の効能とは?
銭湯などでよく目にする「炭酸風呂」は、健康にもよい効果が期待できるとされています。それでは具体的に炭酸風呂にはどのような効果が期待できるのかについてみていきましょう。
冷え性の改善
炭酸風呂は、冷え性改善の効果が期待できます。お湯に含まれる炭酸は皮膚を通して血管を拡張してくれる働きがあるのです。
通常のお湯に浸かるよりも更に効率的に身体を温めてくれるため、冷え性の改善につながります。冬場は特に冷え性に悩むという人は、炭酸風呂を活用してみるのもよいでしょう。
肩こりの改善
肩こりの主原因は、肩付近の血行が悪くなってしまうことにあります。炭酸風呂は血行をよくする効果が期待できるため、肩こりやその他の部位のこりを改善させる効果が期待できるでしょう。
普段からデスクワークをしている人や、勉強などで座り続けている人にもおすすめです。
便秘の解消
便秘の原因の1つに、胃腸の血行不良があります。炭酸風呂の血行促進効果は、全身に働きかけるため、便秘の改善にもつながる効果が期待できます。
日頃からお通じの悪い人や、食生活が乱れている人は、炭酸風呂を活用して便秘の解消をはかってみるとよいかもしれません。
筋肉疲労の緩和
肉体労働やスポーツ、筋トレをした後には筋肉が疲労して、身体にだるさをもたらします。炭酸風呂ならば、こういった筋肉疲労についても緩和させる効果が期待できておすすめです。
有名なスポーツ選手の中にも、日頃から炭酸風呂を活用して身体を回復させているという人も多くいます。このことからも高い回復効果が期待できることが分かりますね。
むくみの解消
炭酸風呂は体内の老廃物を溜め込ませず、循環させる効果が期待できるため、むくみの解消にも効果的とされています。炭酸ガスは分子の構造が細かく、皮膚から浸透して毛細血管へ取りこまれます。
血中の二酸化炭素濃度が高まると、身体がより多くの酸素を運ぼうとするため、血管が広がって血流が増加するのです。
普段の血流と比較すると3倍程度の血流になり、酸素の供給と老廃物の運搬がより活発化されます。このように炭酸風呂は健康の根本にもなる血液の流れによい影響を及ぼし、さまざまな効果をもたらしてくれるでしょう。
自宅で作れる炭酸風呂の作り方
さまざまな健康効果の期待できる炭酸風呂に入るためには、温泉や銭湯といったスパ施設に行かなければならないというイメージがありますね。実は、自宅でも簡単に炭酸風呂を作ることができます。
それでは、自宅で簡単に作れる炭酸風呂の作り方についてみていきましょう。何を用意して、どのように作るのか説明していきます。
水温を35℃~38℃に設定したお湯を160L溜める
一般的な家庭用の浴槽は、だいたい200L程度の容量があります。腰あたりまで浸かれる150Lから160L程度のお湯を沸かしておけば問題ありません。ただし出てくる泡の量は、お湯の量が少ないほど泡が多くなり、逆にお湯の量が多いほど泡が少なくなるので注意してください。
お湯を沸かす際に注意したい点は水温です。作った炭酸ガスは水温が高くなるにつれてお湯に溶けにくく、溶けた後にも炭酸が抜けやすくなります。
したがって熱いお湯のお風呂に入りたいからといって水温を高めにしてしまうと、泡の持続時間も短くなってしまいますので注意が必要です。適切な温度はぬるめのお湯で、35度から38度程度がよいでしょう。
クエン酸300gと重曹390gを入れる
次に用意するのはクエン酸と重曹です。クエン酸と重曹を溜めたお湯に入れることによって泡が発生するので、このタイミングで入浴へと移りましょう。あらかじめクエン酸と重曹を用意しておき、お風呂に入りながら炭酸風呂を作るという流れです。湯船を手でかき回して混ぜることも忘れずに行ってください。
なお、お風呂に入れるクエン酸と重曹の量は、クエン酸が300g、重曹は390g程度が望ましいです。これだけの量があれば、入浴時間に泡が出続けることになります。目安としては、大きな泡が出る時間が10分程度、そこからもう20分程度は小さな泡が出続けますよ。
クエン酸と重曹は、分量を「1:1.3」にするとバランスが良いです。目分量で入れても問題はありませんので、重曹よりも少しだけ少ないクエン酸を入れると覚えておくと良いでしょう。
また、用意するクエン酸と重曹は食品グレードのものを使用してください。
炭酸風呂の正しい入浴方法
炭酸風呂に入る際には、正しく入浴しないと期待していた効果が得られない可能性もありますので注意してください。それでは作った炭酸風呂の正しい入浴方法についてみていきましょう。
炭酸風呂を作ったら時間を空けずに入る
まず、炭酸風呂を作った時間と実際に湯船に浸かるまでの時間についてです。クエン酸と重曹を湯船に入れた時点で発泡し始め、そこから換算して大体20分から30分程度、泡が出続けることになります。
したがって最初に炭酸風呂を作っておいて、身体を洗うなどをした後に湯船につかると、発泡時間が短くなってしまいます。炭酸風呂を作った後には時間を空けずにすぐに浸かるようにしましょう。
お風呂をなるべく波立たせずに入浴する
お湯を波立たせてしまうと、発泡を早めてしまうことにつながります。ですから入浴時間中に泡を出し続けるためにも、あまり波立たせずに入浴するとよいですね。
クエン酸と重曹を入れた直後、かき混ぜる時にだけ少し波立たせて、それ以降は静かに湯船へ浸かるようにしましょう。
入浴時間は10分~15分
炭酸風呂には、余計な皮脂を浮き上がらせる効果が期待できます。しかし、入浴時間があまりに長くなってしまうと、お肌の保護に必要になる皮脂まで取り除くことにつながるため、長風呂はすべきではありません。
入浴時間の目安としては10分から15分程度が望ましいです。長くても30分以内には出るようにしましょう。
炭酸風呂を作るおすすめグッズ
炭酸風呂を作る際に必要となるクエン酸と重曹が入っているグッズをご紹介していきます。クエン酸と重曹は、食用グレードのものかどうかを選び、購入するように心掛けてください。
BARTH【バース】中性 重炭酸 入浴剤
こちらはクエン酸とビタミンCが配合されている炭酸風呂を作る入浴剤です。無添加無香料なので身体にも優しく、更にビタミンが配合されることにより、お肌にもよい効果が期待できる入浴剤になっています。
ヘルシーカンパニー 重曹(炭酸水素ナトリウム)950g
食用グレードの重曹です。日本国内で製造されており、品質にも問題ありません。メール便でも届けられるように1kgではなく950gになっています。
価格も500円と非常に安く、毎日使用することを考えるとコスパがよく嬉しいですね。
MARUGO(マルゴ)クエン酸
食用グレードのクエン酸です。こちらも高品質でありながら価格の安さも維持している製品になっています。重曹とセットで購入するのがおすすめです。
まとめ
炭酸風呂にはさまざまな健康効果が期待でき、更に自宅でも簡単に作ることが可能です。自宅で作る際に注意したいことは、使用するクエン酸や重曹を食用グレードのものにするという点です。
炭酸風呂を活用して、日々の癒しをワンランク上のものにしてみてください。