体が冷えることのリスク
体が著しく冷えてしまうことによって体にリスクが降りかかってくる恐れがあります。以下では考えられるリスクについてご紹介します。
代謝が悪くなり肥満リスクが高まる
体の代謝活動は体温と密接な関係があり、体が冷えてしまうと代謝が悪くなってしまうと言われています。体内でできた老廃物を体外へと排出するために必要な代謝活動ですが、この活動が悪くなると肥満のリスクへとつながる恐れがあります。
肥満を予防するためには、大元の原因となる体の冷えをいかに抑えるかが重要になります。
体内に老廃物がたまりやすくなる
冷えによって代謝活動が低下すると、体内の老廃物が溜まりやすくなる恐れがあります。血液やリンパの流れが滞ってしまうと、さまざまな器官へと悪影響を及ぼし、健康の維持ができなくなりますので注意が必要です。
たとえばお肌の代謝にも影響を及ぼしていて、代謝活動が悪化するとターンオーバーが乱れることにもつながり、肌荒れなどにもつながる恐れがあります。健康の面からしても、美容の面からしても、冷えによる代謝活動の悪化は避けた方がよいでしょう。
冷え性になる
体の冷えが慢性化することで、冷え性になります。冷え性になると手足の先が常に冷たかったり、お肌が乾燥しやすくなったりする恐れがあります。
健康にももちろんよくありませんし、女性にとって美容の面からもデメリットが起きてしまいますので、「冷えは女性の大敵」と比喩されることもあります。
冬は避けたい!体を冷やす食べ物・飲み物
食生活は体温と密接な関係にあり、普段から口にする食べ物や飲み物によって体温が変化していきます。寒さの厳しくなる冬場には、特に体を冷やす食べ物や飲み物に気をつけることで、体温調整をしてあげることが必要です。
それでは体を冷やす食べ物や飲み物には具体的にどのようなものがあるのでしょうか。冬場に避けたい、体を冷やしてしまう食べ物についてみていきましょう。
水分を多く含む野菜
野菜の中でも特に水分を多く含んでいるものは体を冷やす働きがあるため、冬場には食べるのを避けた方がよいです。具体的にはトマトやナス、きゅうり、レタスといった野菜がこれに該当します。
基本的には夏場に旬を迎える野菜や、温かい地域で採れる野菜は体を冷やす働きのあるものが多いと覚えておくとよいかもしれません。
水分を多く含む果物:メロン・パイナップル・スイカ・キウイ
野菜だけでなく、果物についても体を冷やす働きのあるものがあります。中でも水分を多く含んでいる果物は体を冷やすので注意をしてください。
メロンやパイナップル、スイカ、キウイなどがこれに該当します。こちらも野菜と同じく南国で採れる物が多いという特徴があります。
緑茶・コーヒー・スポーツドリンク
寒い時期には温かいコーヒーや緑茶を飲んで温まろうとする人も多いですが、これも体の冷えにつながるため注意しましょう。コーヒーや緑茶に含まれるカフェインは、交感神経を刺激する成分です。過剰に摂取してしまうと自律神経のバランスを乱してしまうことにつながります。
自律神経は血流とも大きく関係しており、血流が悪化することによって体に冷えをもたらすでしょう。1日に1杯だけ飲むなど少量の摂取であれば問題ありませんが、ことあるごとにコーヒーや緑茶を飲んでいると、冷えを慢性化させてしまうので注意が必要です。
また、飲み物に含まれる砂糖も体の冷えにつながります。砂糖を摂取すると血糖値が急激に上がり、その後インスリンの分泌によって血糖値が急激に下がるのです。この血糖値の激しい上下が起こると体温も低下してしまうため、砂糖はできるだけ控えましょう。
砂糖はコーヒーに入れるだけでなく、スポーツドリンクやジュースなどにも含まれており、ついついとり過ぎてしまうものです。日頃からコーヒーに砂糖を入れたり、ジュースをよく飲んだり、スポーツドリンクを飲むという人は冷えにつながるので注意しましょう。
ビール・ウィスキー・麦焼酎などのアルコール
アルコールには利尿作用がありますが、この作用も冷えにつながるため、あまり体にはよくありません。利尿作用によって水分が体外へと排出されると、体温が低下することにつながります。そのためアルコールを摂取し過ぎてしまうことは冷えにつながるのです。
アルコール以外にも、コーヒーや緑茶などにも利尿作用があるため注意する必要があります。このように飲み物の中には、体を冷やす働きのあるものが多いので注意しましょう。
積極的にとりたい!体を温めてくれる食べ物・飲み物
冬場の食事には、体の芯から温まるものを積極的にとっていきたいものです。どのような料理や食べ物、飲み物であれば体を温めることにつながるのでしょうか。冬場に食べたいおすすめの料理や食材についてご紹介していきます。
香辛料がたっぷり入ったカレー
香辛料は体を内側から温めてくれる効果が期待できるため、冬場にはスパイシーな料理がおすすめ。香辛料が多く入っているカレーには、にんじんやタマネギといった根菜が多く入るため、こちらも体を温めることにつながります。
この他にも香辛料と根菜が一緒に摂れる料理として、キムチ鍋などもおすすめです。鍋ならば野菜も豊富にとれますし、加えてキムチ鍋ならば香辛料も含まれるため、さらに高い温め効果が期待できます。辛い食べ物は代謝アップ効果も期待できますので、美容にもよいです。冬場には積極的に食べるようにしましょう。
りんご
冬場に寒い土地で採れる食べ物は、体を温める効果が期待できます。その代表格にもなっているのがりんご。
果物だと体を冷やすと思われがちですが、北方産のものであれば大丈夫です。りんご以外のものとしては、さくらんぼやぶどうなども例外で、体を温める効果が期待できます。
チーズ
チーズなどの固い食べ物も体を温める効果が期待できます。牛乳は体を冷やす飲み物ですが、加工してチーズにすると温まる食べ物になるのです。
先ほど紹介したカレーやキムチ鍋などに入れるとさらに美味しくなる上に、体もさらに温まるという相乗効果が期待できるためおすすめです。
紅茶
紅茶のように黒に近い色のものも、体を温める働きがあります。冬場の飲み物だと緑茶やコーヒーを飲んでしまいがちですが、これらは冷やす働きがあるため避けてください。できれば代わりとして紅茶を飲むとよいでしょう。
紅茶を飲む際におすすめなのが、生姜を混ぜる生姜紅茶です。生姜は冷え性にも効果があるとされる食材で、紅茶と組み合わせて摂取することにより、温め効果が高まります。
まとめ
体温と食事には密接な関係があり、食生活に注意を向けると冷えを予防することが可能です。体を温める効果が期待できる食べ物は、香辛料や根菜などが挙げられますので積極的に食べるようにしてください。
冬場には鍋料理やカレーなどをおすすめします。また逆に体を冷やすものとしては、緑茶やコーヒーなどは特に見落としやすいので要注意です。季節に合わせて食事に配慮をして、体の内側から温めていくようにしましょう。