シンプルな暮らしを取り入れるメリット
「シンプル」をファッションやデザインだけでなく暮らしに取り入れることにはメリットがたくさんあります。まずはどのようなメリットがあるのかについてみていきましょう。
部屋を片付ける労力が減る
物に溢れた生活が当たり前になってくると、不要な物まで部屋に残してしまいがちです。普段は使わない不要な物は、片付けることが億劫になってしまい、その結果ゴミ屋敷のような部屋が生まれてしまいます。
不要な物が無いシンプルな暮らしをしていれば、部屋が片付かないということはありません。なぜなら、そもそも物が少ないので片付けもそれほど苦にならないからです。大掃除のように一度に全てのことを、こなそうとすると労力がかかってしまうものですが、シンプルな生活であれば小まめな片付けが可能で余計な労力がかかりません。
ストレスが溜まりにくくなる
日中に外に出てストレスが溜まることもあるでしょう。さらに帰宅してから片付いていない部屋をみると、再びストレスが溜まりますね。物に溢れた生活をしていると心が休まる場所がありません。
物の少ないシンプルな生活をしていると、そういったストレスに頭を抱えずに済みます。物が少ない分、片付けも少しの労力で済みます。ですから、その都度片付けをするという生活習慣になっていると、自室が癒しの場所に変わります。
仕事の能率がUPする
何事も複雑に考えてしまうと、選択肢の取捨に手間取ってしまい、効率的な行動が取れません。環境にはよくないかもしれませんが「要らないから捨てる」「使わないから捨てる」といったように、即座に決断していると、仕事も効率的にこなせるようになります。
また仕事に対する自宅での取り組みについても、余計な娯楽に時間を費やさずに済み、勉強もはかどります。勉強によってスキルアップすれば、再びよい仕事へとつながるものです。シンプルな生活はこうしてよいことが連鎖していきます。
前向きな考え方が身に付くようになる
「今後使わないかもしれないけど、使うかもしれないから一応捨てずに残しておく」といったような曖昧な考えがあると、前向きと後ろ向きの考えを同時に持ち合せることになり、精神にも影響を及ぼすでしょう。
これに対してシンプルな生活をしていると、情報に対して白黒をはっきりと付けるように思考になっていきます。必要だから残す、不要だから捨てるといったように明確なラインを設ける癖が身に付くことによって、後ろ向きの考えを簡単に捨てられるようになるでしょう。
お金が貯まるようになる
自分の生活には、何が必要で何が不要かをきちんと見分ける力が身に付けておきましょう。それによって、今後の買い物にも大きなメリットをもたらし、感情的に衝動買いをすることが少なくなります。
理性的な買い物ができるようになると、お金も貯まるようになるでしょう。お金の無駄遣いをしないことは、人生において非常に大きなメリットになりますよ。
服を選ぶのに時間がかからなくなる
シンプルな思考や生活習慣によって決断力が磨かれていくと、服を選ぶときにも時間がかからなくなるでしょう。普段着ないものは捨ててしまうのですから、選択肢の幅も当然狭まります。
コーディネートの組み合わせも余計なものが削ぎ落されるため、捨てる前よりも素早く服を選べるようになりますよ。
自由な時間を持つことができるようになる
生活に不要な物を捨てると、その余計な物を管理していた無駄な時間が削がれるため、その分自由な時間を持てるようになるでしょう。
また、お掃除や片付けなどが日頃から効率的に行われるため、時間に余裕ができやすいのも特徴です。
運気がアップする
断舎利をすることは風水的にもよいとされていますが、こちらは確実に運気が上がるとはいい切れません。しかし、シンプルな生活によって運気ではなく気分が前向きになることは事実です。この前向きな考え方によって行動が律せられ、その結果運気が上がることもあるでしょう。
後ろ向きの考え方で、いつも暗くしていれば誰もその人に接しようとはしないものです。またその考え方によって、運気が下がっていると捉えることもできます。前向きさや明るさは人づきあいの基本です。
シンプルな暮らしをする方法
メリットが多いシンプルな暮らしに憧れる人も多くいます。しかし、誰もが簡単にそのような生活を実現できるわけでもありません。
物や考えを捨てるのが苦手だという人も、中にはいるでしょう。それではシンプルな暮らしを実現するためには、どのような方法を用いればよいのかご紹介します。
不要な品を捨てる
シンプルな生活のために、まずは不要な物から捨てる「断舎利」から始めてみましょう。部屋に不要な物が多く残っていると、それを管理する時間も勿体無いですね。不要なものは、汚いお部屋の原因にもなりますので、未来のことは深く考えずにどんどん捨てていきましょう。
手に取った物を捨てるか否か迷った際は、できるだけ捨てる方向で理由を考えるとよいですね。たとえばペン立てに並んでいる不要なペンを捨てるとき。同じ色は何本も要らないから1本だけ残して他は捨てる、といったように「捨てる方向の理由」を考えてください。
「まだインクが残っているから捨てるのが勿体無い」といったように、「残す方向の理由」を考えることは、可能な限り避けるようにしましょう。
仕事もプライベートもタスク管理する
仕事で今日すべきことを管理できていても、プライベートでは管理できていないという人も多いです。シンプルな生活をするためには、仕事もプライベートもどちらもタスク管理を行うことが必要となります。
今日すべきことは、具体的にメモへ書き出しておくとよいでしょう。そして、こなしたことから横線で1つずつ消していき、その日の内に全てのタスクが完了できるように心掛けてください。またその日の終わりには翌日の予定を考えて、あらかじめタスク管理メモを作っておくとより効果的です。
書籍などは電子書籍を購入する
何よりも「物が増える」ということは、できるだけ避けるように心掛けてください。書籍などを購入する際には、物を購入するのではなく電子書籍を購入するといったように、データで管理できるものは電子データにするとスマートです。
書籍の中でも、雑誌は特に積み重なっていき、本棚の肥やしになりがち。一度読めば済むような書籍は、電子化して持っておくのがおすすめです。
収納スペースの使用量を7割程度にする
断舎利をする際には、どの程度の物を捨てればよいのか迷ってしまうものです。目安として、収納スペースの内の7割程度まで物を捨ててしまいましょう。
7割を目安にしておくことで少し買い過ぎてしまった場合でも、収納に余裕があるため片付けられます。そして7割を越えた物は次回の断舎利時やお掃除の際に調整して、7割へと戻すように心掛けてください。
捨てるべきアイテムの見分け方
シンプルな生活を実現するためには、必要な物と不要な物を的確に見分けて、不要な物はどんどん手放していく必要があります。一見すると簡単そうに思えますが、しかし多くの人がつまずくのもこの「見分ける」と「捨てる」の段階です。
必要と不要のラインがしっかりとしていないと、不要な物であっても残してしまい、シンプルな生活は実現できません。それでは捨てるべきアイテムを見分けるには、どのように判断をしたらよいのでしょうか。
一年を通じて使用していないもの
ここ一年を通して、使用したかどうかを振り返ってみてください。季節によって使う物であれば、一年の内に1度は使用するものです。
通年で使用しないのであれば、今後も使用しない可能性が高いので残しておく必要もありません。季節毎で使用できる物だと必要と不要の判断が難しくなりますので、使ったかどうかで判断してください。
壊れているもの
既に壊れてしまっており、使用するためには修理する必要があるものについては、不要にした方がよいです。本当に思い入れのある物であれば、壊れていてもすぐに修理に出すものです。修理しないということは心の一部で「不要だ」と思っているわけですから、捨てるか買い取ってもらう方法を取るとよいでしょう。
特に壊れてしまった時計や電子機器については、購入時の価格が高額だったから故障しても直さずに手元に置いておくというケースが多いです。これらの物は、買い取りショップでも高値が付くこともありますので、まとめて買い取ってもらうとよいでしょう。
同じ用途の物が複数あるもの
用途が同じ物は2つ以上いりません。たとえばリビング1部屋にテレビが2つあっても意味が無いですね。同じように時計が2つ以上あったり、コスメグッズやコスメアイテムが重複していたりした場合には、不要ですから捨てていきましょう。
捨てる際には絶対に「勿体無い」という思いも一緒に捨ててください。確かに勿体無いことは事実ですが、そのようにさまざまな物を残しているからこそ、シンプルな生活が実現できないのです。あくまで「使っていないから捨てる」とシンプルに考えて行動していきましょう。
気に入らないのに無理して使用しているもの
以前はよく着ていたけれど現在は感覚も変わり、あまり気に入っていないといった衣類もあるでしょう。それらの衣類は、タンスの肥やしになっているケースがほとんどです。
そういった衣類はどんどん手放していきましょう。気に入らないのに無理して使っている物も、買い取りショップを活用することをおすすめします。
マネしたい!シンプルな暮らし
シンプルな暮らしは他人という立場からみると、なにかとおしゃれで憧れてしまうものです。シンプルだからこそおしゃれにまとまっている、きれいなお部屋をみていきましょう。
余裕のあるクローゼット
クローゼットの中の衣類が多いと、あまりよい見映えではありません。むしろ洗練されているラインナップの方がきれいな見た目になります。
セレクトショップや高級ブランド店のようなまとまったクローゼットを目指していきたいところです。
不要な物が一つもないシンプルなリビング
シンプルなリビングも素敵ですよね。テーブルの上に物が置かれていない、あるいは収納ラックから物が溢れていないと、みた目の清潔感も増しておしゃれな部屋になります。
不要な物を捨てると贅沢な空間を味わう事ができる
引越しの際には、思いのほか部屋が広かったことに驚く人も多いですよね。そんな引越しと同じように、不要な物を捨てると部屋の空間を贅沢に味わえます。物が無くてスッキリとしたシンプルな部屋は、それだけでおしゃれにみえるでしょう。
小さなお子様のおもちゃもシンプルに収納できる
物が少ないと、管理する能力も最小限に抑えられます。小さいお子様のおもちゃも、自分で簡単に整理整頓ができるからこそ、管理能力が養われるのです。子育てのためにもシンプルな生活は役立ちます。
まとめ
シンプルな生活を求めて断舎利をする場合、「必要」か「不要」かの境界線を決めるのが難しいのですね。そんなときはまず明確にラインを決めておくとよいでしょう。
また勿体無いという思いが、断舎利の邪魔をすることもあります。先々のメリットを考えて物を手放していきましょう。