防犯対策をする上で重要なこと
防犯対策はまず心構えが大切です。犯罪にはさまざまな手口があることや、どのようにして邸宅に侵入するのかをしっかりと理解しておきましょう。
犯罪の手口をしっかりと理解する
犯罪の手口は多岐に渡り、新たな防犯対策が立てられる度にまた新たな犯罪手口が誕生するという、いたちごっこ状態が続いています。しかし、だからといって毎回最新鋭の設備で防犯する必要はありません。
要所さえしっかりと抑えておけば、防犯できる確率はぐんと上がります。ちょっとした工夫を加えるだけでも高い防犯効果が期待できるといった方法もありますので、まずは要所を理解することから始めましょう。
自宅に泥棒が入る侵入経路を推察する
侵入経路が推測できるようになれば、防犯グッズを的確に配置できるようになります。犯罪の手口と共に侵入経路についても考えておきましょう。
侵入率を大幅に下げる防犯対策:マンション編
マンションなのか戸建てなのかという違いは、防犯対策において大きな違いです。戸建ての場合には自分で防犯対策を練らなければなりません。
マンションであれば管理人やオートロックといったセキュリティ機能が充実していることが多いもの。
しかし、マンションだからといって完全に安心というわけではなく、ある程度は防犯にも気を使う必要があります。それではマンションに住んでいる場合、どのような防犯対策をしていけばよいのでしょうか。
窓ガラスに防犯フィルムを貼る
マンションの場合、主な侵入経路は窓になります。二階や三階でも空き巣犯は侵入することがありますので、よほど高い階に住んでいない限り、油断は禁物です。
窓から室内へと侵入することを想定すると、窓ガラスには防犯フィルムを貼っておくことが望ましいでしょう。
何も防犯対策をしていない窓ガラスは、空き巣犯の手にかかるとものの数秒もあれば静かに割って侵入できてしまいます。
これに対して防犯フィルムが貼られた窓ガラスの場合には、ガラスを割って侵入するのに5分程度の時間を要することになります。この数分の差は空き巣犯にとって致命的な時間の差となるため、被害を最小限に食い止めることにつながるのです。
大切なのは、犯行にかける時間を長引かせるということ。空き巣犯からしてみれば、時間がかかればその分みつかりやすくなり、捕まる確率も高まります。犯行に何分もかかり、リスクが高まるような家は避けて、他の家を狙った方がよいと判断されるため、防犯につながるというわけです。
防犯ブザーの設置
防犯ブザーを窓に設置すると、空き巣犯としても手が出しにくくなります。ブザー音が辺り一帯に鳴り響くようなことになれば、捕まる可能性が非常に高くなるからです。
防犯ブザーには2種類あることを覚えておきましょう。
- 窓が開いた瞬間に警報音が鳴るタイプ
- 窓の振動を感知して警報音を鳴らせるタイプ
窓を割って侵入するという経路を考慮すると、振動を感知した段階で警報音が鳴るタイプのものを設置するとよいかもしれません。いち早く警報音が鳴れば、近所の人に気付いてもらえる可能性も高くなるからです。
防犯ステッカーを貼る
「防犯カメラ作動中」や「防犯システム稼働中」といったような防犯ステッカーを玄関などに貼っておくことも有効ですね。
もちろん業者に頼んで防犯システムを取り付けて管理してもらったり、自分で防犯カメラを設置したりしても防犯効果は高くなるでしょう。
しかしステッカーを貼っているだけでも防犯効果は期待できます。
空き巣犯からしたら、ダミーのステッカーかどうかは分からず、無駄にリスクを負うくらいならば他を狙うといったように予防できるのです。
外部の人間の侵入率を大幅に下げる防犯対策:戸建編
戸建の防犯は敷地内に防犯グッズを設置することと、窓や玄関などの建物の入り口に設置するという2種類の方法があります
空き巣犯の侵入率をより低くするためにも、どちらの防犯対策もしておくことが望ましいです。それでは具体的な防犯対策方法についてみていきましょう。
防犯カメラの設置
敷地内に防犯カメラを設置しておくだけで、高い防犯効果が期待できます。カメラで犯人の顔がばれると、そこから足が付いてしまう可能性が高まるからです。防犯カメラが多く設置されていればいるほど、犯人としても顔がばれる可能性も高まるため、侵入しづらくなります。
防犯カメラを設置する上で重要なことは2つ。
- ・わざと見える位置にカメラを設置する
- ・死角をなくす
「わざと見える位置にカメラを設置する」と空き巣犯にカメラがあることを知らせ、牽制が可能。狙われにくくすることを目的とします。
もう1つは死角をなくすこと。カメラ位置が犯人に分かると、カメラの死角も明らかになります。よって「カメラに映らないように侵入される」可能性もあります。よって死角がなくなるように、複数のカメラを設置するのが理想的です。
センサーライトの設置
夜間に人が通ると光るセンサーライトは、防犯上、非常に役に立ちます。
空き巣犯はとにかく自分の顔を隠して誰にも気付かれないように行動しなければなりません。センサーライトで人がいることがばれてしまうと、見つかる危険も高まるため、空き巣犯も避けるようになります。
玄関ドアの補助鍵を追加し二重ロックにする
玄関のドアには施錠されているから絶対に安心だと言い切れないのも、空き巣の怖いところです。堂々と玄関の鍵を取り外したり壊したりして、正面から空き巣に入るという手口も横行しています。
そういった空き巣手口を防ぐために有効なのが、補助鍵を付けて二重ロックにすることです。ロックが二重になっていると、どちらの施錠も突破しなければならず、侵入に時間がかかりますので、空き巣犯には厄介なセキュリティになります。
防犯砂利の設置
防犯砂利を敷地内に敷き詰めておくと、人が通ったときにシャリシャリという大きな音が出ることになります。音が出ることは空き巣犯からしても非常に難物です。
音が出て周囲の誰かに気付かれてしまう可能性もあるので、空き巣犯はこういった場所を避けて通るように注意します。敷地中に防犯砂利を敷くのではなく、侵入されそうな敷地の端っこなどだけに敷いても防犯効果が期待できるでしょう。
面格子の設置
窓から侵入されることを防ぐために非常に高い効果があるのが面格子です。面格子の付けられた窓から侵入しようと思ったら、まず面格子を取り外して、その上で窓を割って侵入しなければなりません。侵入に手間と時間がかかるため、空き巣犯も侵入を諦めるというわけです。
コスパの高いおすすめの防犯グッズ
自宅のセキュリティは、防犯グッズを上手に活用することでコストを抑えることも可能になります。コスパの高い防犯グッズについてご紹介しましょう。
ACEON 人感ソーラーライト
人が通ると感知して光るライトです。ソーラータイプのライトですので充電の手間がないのが特徴となっています。屋外でも使用できるように防水仕様となっており、さまざまな場所に取り付けられるのがメリットです。価格も安いので活用してみてください。
伊藤製作所 ワンタッチシマリ
ワンタッチで手軽に窓や扉のロックができる補助錠です。ワンコインで購入可能という安さでありながら、窓の防犯にも使えるコスパに優れたグッズとなっています。
RAFER 防犯カメラ セキュリティーステッカー
防犯カメラが作動していることを示すセキュリティーステッカーです。こちらもたった600円という安さで購入可能となっています。ダミーのステッカーとして活用してみてください。
光(Hikari)防犯フィルム 透明ガラス用
窓に貼る防犯フィルムです。透明ガラス用の2枚入りで2千円程度となっています。高品質の防犯フィルムですので活用してみるとよいでしょう。
まとめ
防犯のコツさえしっかりと覚えておけば、効率的に防犯対策を取ることができます。防犯において重要なことは、いかに空き巣犯に時間をかけさせるかということです。侵入に時間がかかる家だと、それだけで空き巣被害の予防になります。このポイントを抑えた上で、防犯グッズを上手に活用してみてください。