レーヨンの洗濯はどうすればいい?レーヨンを傷ませずに洗濯する方法

お気に入りの衣服の中には、レーヨン素材も少なくありません。比較的安価でありながら、上質な生地に近い質感が表現されています。ですが繊細な素材であるため、洗濯などのお手入れが難しいのも実際のところです。せっかくお気に入りの一点を手に入れても、長持ちさせられないかもしれません。

そこで今回は、

  • レーヨン素材の特徴
  • レーヨン素材の正しいお手入れ方法

についてご紹介します。

レーヨン素材の特徴

レーヨン素材と聞いても、衣服や洗濯に詳しくない人からすれば、すぐにイメージできないかもしれません。ですがレーヨン素材は、知っておいて損のない、複数の魅力が伴う生地です。まずはレーヨン素材の基本から、知っていきましょう。

シルクに似た光沢を持つ素材

上質な生地の代表格といえば、シルクが代表的でしょう。蚕の繭から生み出される艶やかさが特徴的な生地ですが、上質さを伴う反面、高額であるのも実際のところです。他の衣服と比べて、少し贅沢品にも思えます。

その点魅力的に感じられるのが、レーヨン素材です。レーヨン素材は、シルクに似た光沢を持つ生地になっており、比較的安い価格でシルクに似た雰囲気を楽しめるのです。

柔らかなシルクのような手触り

シルクに似ているのは、表面の光沢だけではありません。手触りや肌触りもシルクに近い雰囲気で、しなやかで柔らかいため、さらっとした着心地が楽しめます。そうした理由から、シルクの代用品のような立ち位置として広く重宝されているのです。

木材パルプが原料となった化学繊維の中の再生繊維

もちろん、レーヨン素材は蚕の繭から作られているわけではありません。比較的安価な素材である、木材パルプを原料としています。ただしそのまま使用するのではなく、木材パルプの繊維質のみを取り出し、それを化学的に織り上げています。そのため位置づけとしては、「化学繊維の中の再生繊維」となっています

また化学的に作られているとはいえ、原料は自然に存在するものに違いはありません。そのため、レーヨンは天然由来繊維とも呼ばれており、優しい印象を感じる理由の一つと言えるでしょう。化学的に作られたものに抵抗を感じる人でも、レーヨンなら肌に優しい印象を受けるかもしれません。

ドレープ性が高い

レーヨンは、シルクのように柔らかいことから、ドレープ性の高さが魅力です。体に優しくフィットするため、ボディラインを強調したい、ファッションにメリハリをつけたい、女性らしいしなやかな雰囲気をかもしたい、そんなときに重宝するでしょう

そうしたドレープ性を活かした用途として、ブラウスや女性用の下着が挙げられます。手触りの良さや肌へのフィット感が、これらに適しているためです。下着に関しては、特有の吸湿性が活かされている点も理由の一つです。

水に弱い

魅力的なレーヨン素材ですが、いくつかの注意点を伴います。レーヨン素材の原料となっているのは、前述の通り木材パルプです。そして木材パルプといえば、紙の原料としても有名です。そのため、紙同様水に弱いという性質を持っています。

水に濡れることで起こる変化としては、傷んだり縮んだりする現象です。ファッションにおいてサイズ感はとても重要でしょう。また、普通の水に濡れるだけでも特有のシミができてしまうウォータースポット現象も、忘れてはなりません。シルクに起こりやすい現象ですが、似た素材であるレーヨンにおいても注意する必要があるのです。

摩擦に弱い

繊細な素材であるだけに摩擦にも弱いのが特徴です。そのため洗濯の際には十分注意しなくてはなりません。水に弱い特徴と合わせて力を込めすぎると傷みがひどくなってしまうためです。基本的に手洗いになりますが、それでも力加減には注意してください

シワになりやすい

レーヨンは、シワになりやすい素材でもあります。柔らかい生地であるため、力が加わると大きく影響されて、折り目が残りやすくなるのです。繊細な生地だけにアイロンがあまり適さないのも実際のところです。洗濯したあと、干す前にしっかりシワを取ることが大切です。また日々の保管も、湿気がたまらないよう十分注意しましょう。

洗濯がとても難しい素材

前述でも触れていますが、繊細なレーヨン素材はとにかく洗濯が難しいです。とはいえ、清潔で美しい状態を保つことも欠かせません。生地を傷めることなく、それでいてしっかり洗えるよう、次項で紹介するお手入れのポイントを把握しておくことが大切です。

難しいレーヨン素材の洋服を洗濯する方法

レーヨン素材は、洗濯が難しい生地として知られています。だからといって洗うことを怠っていれば、汚く不衛生な状態になってしまうでしょう。生地をいたわりつつもおこなえる、レーヨン向きのお手入れをご紹介します。

汚れが少ないなら濡れタオルで軽く叩くように汚れを拭き取る

基本は、洗濯をしないのが理想的です。多少の汚れであれば、洗濯機どころか手もみ洗い自体すべきでありません。濡れタオルで軽く拭く程度にしておきましょう。このとき、軽く叩くように汚れを落とすのがポイントです。これにより、繊維の溝の中に詰まった汚れも浮かせられるので、きれいに仕上がります。

洗濯絵表示で水洗いが可能なら中性洗剤を使って洗濯機で洗える

一口にレーヨン素材といっても、特徴はさまざまです。中には、洗濯機が使えるものもあります。レーヨン素材は洗濯しにくい特性は有名なので、強度にこだわって作られているものも存在するのです。洗濯絵表示で水洗い可能と書いてあれば、中性洗剤を使って洗濯機で洗っても問題ありません。

柄物の場合は色移りがないか確認してから洗濯する

滑らかで上質な質感のレーヨン素材は、柄が映える生地でもあります。ですが洗濯をすると、色落ちや色移りの危険が伴います。せっかくのデザインが薄まってしまったり、また他の洗濯物に影響してしまったりすることも考えられるでしょう。柄物の場合は、色移りの心配がないかを確認してから洗濯してください。

洗濯機で洗う場合はドライや手洗いコースで洗う

洗濯機の通常コースの場合は、繊細なレーヨン生地にはあまり使うべきでありません。ドライや手洗いコースといった、デリケート生地洗いに適したモードを使用しましょう。これなら、摩擦に弱いレーヨンでもある程度安心して洗濯機で洗うことができます。ただこのときも、水洗い可能表示があるかどうかをかならず確認してください。

汚れが表になるように畳んで洗濯ネットに入れて洗う

洗濯機のモードを調整する以外にも、衣類をいたわりながら洗う方法があります。洗濯ネットを利用すれば、ドライや手洗いコースでなく通常のしっかり洗えるコースにもレーヨン素材を入れられます。

生地の状態を守りながら洗浄力を伝えるので、汚れが気になるときには効果的です。このとき、気になる汚れ部分が表側になるよう畳んで入れるのがポイント。ネット洗いの場合、内側にある部分はしっかり洗えないため、気になる汚れがピンポイントに見られるときに、効果的な洗い方といえるでしょう。

脱水は生地を傷めるので10秒程度で停止して取り出す

前述の通り、確かにレーヨン素材であっても注意点を意識しさえすれば洗濯機で洗うことも可能です。ただ脱水に関しては、どのような工夫をしていてもやはり避けるべきです。 洗濯槽の中で強い力をかけて水を絞り出すので、摩擦に適さないレーヨン素材はまず入れておくべきでないのです。

10秒程度、大まかな水分を取る程度は問題ありませんが、最後まで入れっぱなしにしないよう注意してください。生地の傷みはもちろん、深いシワが入ることを避ける意味でも意識しておくべきです。

傷みやすいレーヨン素材の洋服を手洗いする方法

傷みやすいレーヨンは、できる限り優しく洗うに越したことはありません。洗濯機で洗えるタイプでも、素材に気を遣うのであればやはり避けるべきです。そこでおすすめなのが、傷みにくい手洗いという方法です。

2つの容器に水を入れ片方に中性洗剤を入れる

まず、手洗いできる大きめの容器を二つ用意してください。素材のサイズにもよりますが、洗面器程度のもので問題ありません。そして次に水を入れ、その中の片方に中性洗剤を加えましょう。

洗濯物を中性洗剤に入った方に入れ泳がすようにほぐし洗いをする

二つある容器のうち、洗剤が入っている方に洗いたいレーヨン素材の衣服を入れましょう。このとき、強くこすり洗いをしてはいけません。水の中で生地を泳がすように、ほぐし洗いをしてください。これだけでも、中性洗剤の成分が汚れに効果的に働いてくれるでしょう。

直ぐに水だけの容器に移しすすぐ

洗剤の刺激もまた、レーヨン素材には負担に変わりありません。そのため、ある程度ほぐし洗いをしたら、すぐに水だけの容器の方に移しましょう。これにより、洗剤が長時間レーヨンに刺激を与えることを防ぎます。生地をもみほぐしながら、染み込んだ洗剤成分を落としていきましょう。

タオルの上に置き軽く叩くように水分を抜く

洗濯機のとき同様、脱水に関しても注意しましょう。手作業によって水分を切りたいと考えるなら、絞るという選択肢が思い浮かびますが、生地を傷めたりシワを作ったりしてしまうので避けてください。

おすすめは、タオルの上におき軽く叩くように水分を抜いていく方法です。叩きの動作で、生地に染み込んだ水分もタオルに吸収されます。加えて、摩擦やひねりも伴わないわけですから、繊細な生地を傷めずに済むでしょう。

平らな面に優しく置き部屋干しをする

乾燥作業についてですが、一般的な衣服と一緒に干すべきではありません。直射日光を当てず、陰干しにしましょう。またハンガーにかけることも、避けるべきです。平らな面に優しくおいて、自然に水分が蒸発するのを待ってください。

レーヨン素材におすすめの中性洗剤

洗剤選びにおいても、繊細なレーヨン素材に適したものを選ぶことが大切です。デリケート生地を優しく洗いたいという人が多いため、専用の洗剤も少なくありません。以下のものが代表的な洗剤です。

サンベックドライ おしゃれ着 洗剤【無香料】

レーヨンをはじめとしたデリケート生地は、とにかく刺激が加わらないよう注意すべきです。そのため、つけおき洗いができる洗剤が重宝します。この洗剤は、つけておくだけでも洗浄効果が期待できます。洗剤の中では高級な部類に入るかもしれませんが、検討して損はありません。

アクロン おしゃれ着洗剤 フローラルブーケの香り

テレビCMなどでも広く知られる、アクロンのおしゃれ着用洗剤です。「シルキータッチ成分」が繊維をコーティングするため、摩擦を防ぐ効果が期待できます。またのびやヨレを作りにくくなるので、水に弱く縮みやすいレーヨンにも安心して使用できます。

ジョイベック S プレミアム 洗濯洗剤

繊細な衣類に表示されていることの多い、ドライマークに適した洗剤です。植物由来の洗浄成分が、汚れに優しくアプローチしてくれます。水溶性、油性、不溶性とあらゆるタイプの汚れに効果的なので、一つあると便利です。

まとめ

レーヨンは、シルクのような光沢や肌触りを楽しめる魅力的な生地です。ですが、繊細で洗濯が難しいという特徴も伴います。今回特集した注意点や手洗いの手順を参考に、生地を傷めてしまわないよう注意してお手入れしましょう。