一般的な窓サッシの掃除方法
窓サッシは、頻繁に掃除する箇所ではありません。そのため、初めて掃除する人は、どのようにするのかがイメージしにくいかもしれません。まずは、一般的な窓サッシの掃除方法を押さえていきましょう。
1.必要な道具を準備する
窓サッシは、窓や網戸を滑らせるためのレールがついているため、細く狭い箇所です。そのため、窓サッシ掃除に適した道具を揃える必要があります。これにより、隅々まできれいにできる、窓サッシならではの汚れに合った掃除ができます。
主には、ホコリを取るブラシ、雑巾、漂白剤やカビとり剤といったものが代表的です。隅々まで磨けるよう、ブラシは細めのものがおすすめです。また雨が侵入する箇所なので、カビ取り剤が含まれる点も特徴的でしょう。
2.窓・網戸を外す
道具を用意したら、掃除したい窓サッシにはまっている、窓と網戸を外しましょう。これらがはまった状態のまま掃除すると、掃除できる部分とできない部分ができてしまいます。隅々まできれいにするためには、面倒に感じてもちゃんと窓と網戸は取り外すべきです。
3.サッシのホコリをブラシで掃く
注意していても、窓サッシには何かとホコリが溜まりやすいです。普段は窓や網戸の枠でカバーされているとはいえ、開け閉めを続ける中で、徐々に溜まっていってしまうためです。ですがホコリについては乾いているため、ブラシで軽く掃く程度でも問題ありません。直角になった角に残りやすいので、ブラシの先で入念に掃いてください。
4.掃除機でホコリを吸う
ブラシを使ってもどうしても取り切れないものには、掃除機が役立ちます。ブラシ掃除である程度のゴミは取れているので、掃除機の吸引力もしっかり機能します。また掃除機の中には、窓サッシ専用のヘッドがついているケースもあります。細い場所向けに先端がとがっているもの、先端にブラシがついているものなどを、使い分けてみても良いでしょう。
5.雑巾で水拭きする
窓サッシは雨や結露による水滴などが入り込みやすく、こびりついている汚れや、カビ汚れが発生しているケースも多いです。そのためホコリを取り除いたあとは、水拭きもおこなってください。カビがある場合は、ボロ布とカビ取りを使って、集中的に掃除するようにしましょう。
6.雑巾で乾拭きする
水拭きをすると雑巾に含まれる水分や拭き汚れなどが残るため、最後に乾拭きをして仕上げてください。汚れの程度にもよりますが、多くの場合ここまでの手順を完了させるとかなりきれいになります。元に戻すときは、窓サッシを汚してしまわないよう、窓と網戸の側も軽く拭いておきましょう。
動画でわかる!さまざまな掃除方法
上記の手順を見てもわかる通り、窓サッシの掃除は少々面倒な印象です。ですが、以下のコツを参考にすれば、より手軽にきれいな状態に近づけられるかもしれません。分かりやすい動画を通して、チェックしていきましょう。
塗装用の刷毛を利用したお掃除のやり方
塗装用の刷毛は、一般的なブラシより毛量が多く、一本一本がしなやかです。そのため、窓サッシのレール隅に溜まったホコリを、よりスムーズに掃くことができます。サイズもちょうどよく感じられるのでは。
ティッシュペーパーを使用した掃除のやり方
4つ折りにしたティッシュペーパーを、割りばしの先に巻き付けて準備します。雑巾のように汚れが拭き取れる上、汚れた先端はそのまま捨てられる手軽な窓サッシ掃除が可能となります。
スポンジを使った掃除のやり方
硬くないスポンジ面部分を上に向けて、窓サッシのレール幅を意識した切れ込みを入れて掃除道具を作ります。スポンジ面をレールに当てて動かすだけで掃除できるため、隅のゴミまで逃しません。
スチームクリーナーを利用した掃除のやり方
専用の機械を用意する必要がありますが、スチームクリーナーを一台持っていると、いつでも気軽に窓サッシのお手入れができるでしょう。スチームの熱と水分、勢いによって、取れにくい窓サッシ汚れもスムーズに落とせます。
ペットボトルブラシを利用した掃除のやり方
ペットボトルブラシは、ペットボトルの先に専用のブラシを取り付けることで、水の供給と掃除を同時におこなえるアイデア製品です。100円ショップで手に入る手軽な道具ですが、侮れません。
水を流せないサッシのお掃除のやり方
使い古したスポンジを使った、水を流す必要のない掃除方法を紹介しています。これなら、高層階などの窓も気軽に掃除することができるでしょう。
窓サッシにカビが生えてしまったときの対処法
カビが生えていると、見栄えが悪くなるだけではなく、不衛生さや臭いまで伴ってしまうでしょう。早めの対策が、欠かせません。カビ取りに頼るのも良いですが、手肌や窓サッシにやさしい成分を利用するのもおすすめです。
クエン酸水を吹きつける
クエン酸を溶かしたクエン酸水は、酸性の性質を持っています。そのため、水垢などのアルカリ性汚れを落とすことに適しています。またクエン酸は食品に含まれる酸味成分でもあるため、人体への影響も穏やかで安心です。
重曹を振りかける
クエン酸がアルカリ性汚れに適している一方、アルカリ性の重曹は酸性汚れを浮かせる作用があります。クエン酸水と順番に使い分けることで、どちらの性質の汚れも落とすことができます。
歯ブラシでこする
使い古した歯ブラシなどを使って、重曹部分からこすり洗いをおこなってください。粉末の重曹には研磨剤としての特徴も伴うため、洗剤なしでもしっかり洗浄することが可能です。
固く絞った雑巾で拭き取る
最後に、クエン酸水と汚れた重曹が残らないよう、固く絞った雑巾で拭き取って完了です。クエン酸水には強い酸性の臭いがあるので、しっかり拭き取ってください。
窓サッシの掃除におすすめの便利グッズ
前述の窓サッシ掃除の紹介動画を見ても分かる通り、窓サッシ掃除に適した便利グッズが複数展開されています。それだけ、掃除しにくく面倒な箇所だからこそでしょう。ですが便利グッズひとつあれば、気軽にきれいな状態を保つことができます。気になるものを購入して、置いておいてもよいかもしれません。
マーナ みぞスッキリサッシブラシ W210
ブラシ部分には、硬いポリプロピレン素材が使われており、定着した窓サッシ汚れもパワフルに削ぎ落してくれます。またこのアイテムは、それだけではありません。柄の方に汚れをかきとるスクレーパーがついているので、固まった汚れのかき出しや、掃除したあとの汚れ回収にも適しています。
小久保工業所 『細かいすき間やサッシの溝の汚れ落としに便利』 おそうじDr.サッシブラシ(ヘラ付) 3573
ブラシ部分が山ぎりカットにデザインされており、窓サッシのレール溝からレールそのものまで丁寧に磨くことができます。またヘッドを取り外すと、中からヘラが登場します。ブラシだけでは落とせない、固まった汚れも力強く削り出せます。
Ancii 強力洗浄タイプ スチームクリーナー
動画紹介の項目でも取り上げている、スチームクリーナーです。蒸気の力と勢いで、汚れをやわらかくしながら落とせるので、状態に限らずきれいな状態に近づけられます。高性能でありながら、4,000円以下で検討できるという点も魅力的です。
富士商 (Fujisho)ペットボトル専用加圧式おそうじスプレー
効果的な掃除道具が欲しいけれど、スチームクリーナーほど本格的なものは大げさに感じる。そんな人には、ペットボトルで加圧スプレーが作れるこの製品がおすすめです。スチーム機能はありませんが、強めのスプレーでホコリや汚れを落とします。
まとめ
窓サッシは、小さなスペースではあるものの、細長い形状をしているため掃除が難しく感じられます。そのため、いかに手軽に実践できるかがポイントとなるでしょう。基本的なやり方だけでなく、今回紹介した方法も覚えておくと便利です。自分に合った方法を取り入れて、窓サッシの美しさの維持につなげてみてはいかがでしょう。