自宅で出来る4つのリュックの洗い方
衣服とは異なる特殊な形状をしたリュックですが、自宅で洗えるものも少なくありません。素材に合わせて、以下の方法をもちいると良いでしょう。
- 洗濯機を使って洗う
- 手洗いをする
- 部分洗いをする
- 消しゴムを使う
一般的な衣服などとは異なり、金属やプラスチックといった硬いパーツを多く付属しているものも少なくありませんので洗い方を間違えるとリュックや洗濯機を壊す原因にもなります。安全な方法で洗うことを心がけてください。
洗濯機を使って洗う
4つの中でも特に手軽な方法としては、やはり洗濯機による洗濯です。通常の洗濯と同様で、水や洗剤を入れてスイッチを押すだけで、自動的に洗ってくれます。ただ、そのまま洗濯槽に投入しないよう注意してください。
手順は以下の通り♡
1.レザーパーツなどの洗ってはいけない部分を取り外してください。
つけたまま洗ってしまうと、傷みや色落ちの原因となってしまいます。
2.チャックを全開にして、リュックを裏返しにします。
こうしておけば、表側についている金具やプラスチックパーツが壊れたり、洗濯槽を傷つけたりすることを防げます。
3.型崩れ防止のため洗濯ネットに入れれば準備完了です。
洗濯機のコースは、やさしく洗える手洗いコースを選んでください。
アウトドアなどにも使われる頑丈なリュックであるとはいえ、洗濯機のパワーは負荷につながってしまうためです。また洗剤成分が残らないよう、すすぎを入念におこなうのもポイントです。
手洗いをする
手洗いであれば、洗濯機の手洗いコースよりさらにやさしく洗い上げられます。手順は以下の通り。
1.取り外せる部分をすべて外し、チャックをすべて全開にしておきましょう。
2.洗面器や洗濯桶などで、洗剤液を作ります。ぬるま湯に洗濯洗剤を適量混ぜて、軽く泡立てておきましょう。
3.洗剤液にリュックを入れて、やさしく押し洗いをします。
洗濯機洗と同様、こちらも念入りにすすぎをしてください。容器の洗剤液をきれいな水に変えて、何度もすすいでください。最後にしっかり水気を切って、各所しっかり乾くまで陰干しすれば完了です。
部分洗いをする
リュックが汚れてはいるものの部分的である、全体を洗うことができない素材である、そんなときには、部分洗いが理想的です。
1.洗面器に精製水を入れて、そこに1%程度の分量となる中性洗剤を加えてください。
2.タオルにその液を浸して、水滴が落ちない程度に絞ります。
このとき絞りが不十分であると、デリケートな素材のリュックに洗剤成分が染み込んでしまいます。
3.絞ったタオルができたら、汚れを落としていきます。
このときポイントとなるのが、こするのではなく軽くたたきながら落としていくということです。これにより、素材に摩擦が加わりにくくなり、また繊維の奥の汚れも浮かび上がらせやすくなります。
4.最後に洗剤成分を拭き落として、陰干しをしてください。
消しゴムを使う
意外性のある方法として、消しゴムを使ったやり方も効果的です。
方法はシンプルで、ただ汚れを一般的な消しゴムで削るだけです。紙に書かれた文字をこすり落とすように、スムーズに汚れを落とせるかもしれません。ただ素材によっては傷めてしまう場合もあるので、目立たないところで一度試して、確認してから始めましょう。
リュックを洗う時の注意点
リュックにはさまざまな素材が使われているため、注意点を押さえて洗うことが欠かせません。そうしなければ、大事なリュックを壊したり、色落ちさせたり、縮ませたりしてしまう可能性もでてきます。洗濯をおこなう前に、以下のポイントをチェックしておいてください。
タグをチェックし洗っても良いかを確認する
どのような洗濯が可能かをチェックする上で役立つのが、タグに書いてある洗濯表示です。ここでそもそも洗濯不可と書かれていれば、洗うことはできません。どうしても落としたい汚れがあるなら、部分洗いをしたり消しゴムを使って洗剤や水を使わずきれいにしたりする方法を選ぶべきです。また特殊素材であれば、そのリュックならではのおすすめのお手入れ方法が書かれているかもしれません。
素材によっては激しく色落ちすることがある
リュック洗う上で特に気を付けるべきなのが、色落ちです。そもそも頻繁に洗濯するようなものではないため、洗濯向きの作りになっていない場合があるのです。革素材やペーパー系素材、また耐久性を意識していない比較的安価な素材であれば、このような現象が起きやすいでしょう。色落ちのリスクを把握した上で、洗濯を考えなくてはなりません。
型崩れしないように注意する
リュックは立体的なアイテムです。そのため、型崩れが起きてしまうと見栄えを大きく損ねてしまうでしょう。型崩れしないよう、注意することが大切です。ですが前述で紹介している、洗濯前に洗濯ネットに入れる方法を徹底すれば、型崩れはある程度防げます。面倒だから、汚れが激しいからという理由で、そのまま入れないようにしてください。
素材によって洗い方を変える
リュックは、かならずしも全体が一つの素材でできているとは限りません。いくつかの素材を組み合わせて、独特のテイストを表現している可能性があります。そういった場合は、素材それぞれに合わせて洗い方を変えてください。素材を傷めたり、色落ちさせたりすることを防げます。
装飾品や金具など外せる物はすべて外す
装飾品や金具が、多数付いているリュックも少なくありません。機能性重視のアイテムであるリュックという存在にファッションテイストをプラスする上で、装飾品の金具は理想的な主張となるのです。ですが洗濯前には、できる限りこれらを外しておいてください。洗濯中に切り離されたり、連結部分が壊れたり、他の洗濯物と絡まったりしてしまうかもしれません。
また、スムーズに乾きにくくなるというのも理由の一つです。リュック本体と装飾の間に隙間ができてしまい、乾燥が遅くなってしまうのです。湿った状態で長く置いておくと、嫌な臭いやカビの発生にもつながります。そうした理由を踏まえ、装飾や金具は事前に外しておいてください。
素材別の洗濯リスクの違い
ここまで何度か触れている、素材別の洗濯リスクについてご紹介します。以下の3点は、特に使用されることの多い素材です。ですがそれぞれにおいて、洗濯リスクが存在します。これらを考えた上で、洗うようにするべきです。
布製:色落ちに気を付ければOK
布製のリュックは、比較的洗いやすいでしょう。一般的な衣服にも近い素材であるため、そこまで気を遣う必要がありません。ただ頻繁に洗濯できるものとして作られているわけでもないので、色落ちには気をつけてください。
ナイロン:レザーパーツや装飾品を外せばOK
ナイロンは、水を弾くような印象があるでしょう。とはいえ、洗濯に適さないかといえばそうでもありません。洗濯に向かないレザーパーツや装飾品を外した状態であれば、洗濯機洗いや手洗いをすることも可能です。ただ塩化ビニール素材については、洗浄液を使うことができないので事前に確認してください。
レザー:自宅ではNG
洗濯をする上で特に注意したいのが、レザー素材のリュックです。洗濯どころか、そもそも水に濡れることも避けるべき素材であるためです。傷が入ったり、ニュアンスが大きく変わってしまったり、色落ちしたりするかもしれません。リュックに対応したクリーニング店や、リュック専門店などに依頼するべきです。
まとめ
布製、ナイロン製、レザー製など、リュックにはさまざまな素材で作られたものが存在します。そのため、洗濯方法についても、素材に合ったやり方をおこなわなければなりません。ですがリュックに合わせていくつかの洗い方を覚えておけば、柔軟に対応することができます。今回の記事を役立てて、大事なリュックのお手入れにつなげてください。