おしゃれ着洗いとは?
おしゃれ着とは繊細な素材が使われた、扱いに注意しなくてはならない衣類です。ですが繊細といっても、定義はさまざまでしょう。
人によってどの程度が扱いに注意しなくてはならないのか、感じ方が違ってくるはずです。まずは、おしゃれ着洗いの定義について知っていきましょう。
デリケートな素材を使った衣類の洗濯
おしゃれ着洗いとは、デリケートな素材を使った衣類の洗濯です。素材が繊細であるだけに、強く洗ってしまうと破れたり伸びたり、色落ちが起こったりしてしまいます。
また中には、強く洗うどころか一般的な洗い方をしただけでも負荷がかかるおしゃれ着も存在します。大事なお気に入りの服であれば、洗濯機の通常コースはまず避けるべきです。おしゃれ着洗いに適した方法で、きれいにしましょう。
洗濯表示で「手洗い」のマークがついている洋服
おしゃれ着の定義は、自分の感覚だけで判断せず、服についている洗濯表示を確認します。洗濯表示において、「手洗い」のマークがついているようであれば、おしゃれ着であると判断してください。
つまり、これは「素材がデリケートであるからこそ洗濯機でなく手洗いをおこなってください」といったメッセージです。洗い方から洗剤の種類まで、十分に気を遣う必要があります。
「水洗い不可のマーク」の物はデリケート過ぎて家庭では洗えない
洗濯表示の中でも特に注意しなければならないのが、「水洗い不可のマーク」です。この場合、手洗いどころか水につけて洗うこと自体適さない衣類であることが分かります。
ここまでくると、もはや家庭で洗濯すること自体難しいです。クリーニングに出して、プロに任せるしかないでしょう。
おしゃれ着洗いの方法
おしゃれ着洗いの方法もいくつかあります。衣類の種類によって使い分けると良いでしょう。それぞれ覚えておくと、どのような衣類を洗うときでもスムーズに対応できるため、家事がはかどります。
以下4つの方法を覚えておいてください。
かさばる衣類:押し洗い
おしゃれ着が大量にある場合、一着ずつ丁寧に洗っていると時間も労力もかかってしまいます。そのため、かさばるおしゃれ着を洗うときにはまとめて押し洗いをする方法が効果的です。
洗濯液を作ったあと、複数のおしゃれ着をまとめて入れて、容器の底や角に軽く押し込むように洗っていきます。これにより、衣類同士が適度に擦れ、洗濯の効果が生まれます。
それなりにボリュームがなければできない洗い方であるため、かさばる衣類ならではの洗い方といえるでしょう。
薄手の衣類:振り洗い
押し洗いは効果的ですが、圧力をかけたり、おしゃれ着同士が擦れたりするため、ある程度の負荷はかかってしまいます。
そのため、おしゃれ着の中でも特に負荷に注意したい薄手のものは、振り洗いをするようにしましょう。振り洗いとは、洗濯液の中におしゃれ着を入れて、生地を泳がすように洗う方法です。
基本的に水圧しかかからないので、デリケートな素材でも安心して洗えます。
デリケート過ぎる衣類:つけこみ洗い
振り洗いさえもできないような、刺激を避けるべき衣類については、つけこみ洗いが効果的です。その名の通り、洗濯液を作りその中につけこむだけです。
ほとんど力を加えませんが、洗剤の洗浄力によって汚れを落とす方法です。
洗濯機の場合にはドライコースや手洗いコース
ある程度丈夫なおしゃれ着であれば、手洗いでなく洗濯機を使った洗い方も可能です。ですがもちろん、通常コースを使ってはいけません。
ドライコースや手洗いコースといった、おしゃれ着向けのやさしく洗えるコースを選択しましょう。手洗いに近いような優しさでソフトに洗い上げてくれます。
自宅でおしゃれ着洗いを成功させるポイント
おしゃれ着洗いを確実に成功させたいのであれば、やはりクリーニングに出すのが理想的です。プロならではのやり方で、理想の洗い方をおこなってくれるでしょう。
そんな中でも自宅で洗いたいのであれば、成功につながるポイントを押さえることが欠かせません。
外せる装飾は外す
おしゃれ着に装飾がついているようであれば、まずそれらは外しておきましょう。
おしゃれ着洗いをするときに、装飾が引っ張られたり擦れたりすることで、生地の刺激になるかもしれないためです。また、装飾がちぎれてしまう可能性もあります。
酷い汚れがある場合には先に部分洗いを行う
おしゃれ着にひどい汚れがある場合には先にその部分だけ部分洗いをしておきましょう。汚れが気になる部分に、おしゃれ着専用の洗剤を直接かけて軽くたたき洗いをします。
そうすることで、部分的に汚れを浮かすことができます。あとは、通常の流れでおしゃれ着洗いをするだけです。
ボタンやファスナーを全てしめる
ボタンやファスナーがついているものは、事前にすべて閉めておきましょう。開いた状態にしていると、そこに生地が引っかかって傷んでしまうかもしれません。
特にファスナーは、薄い生地が絡まりやすいので上までしっかり閉めておきましょう。
洗剤の分量を計測する
洗濯においての刺激とは、手の力や水流だけではありません。洗剤成分もまた、強力に働きすぎる可能性があります。
そのため、適量をしっかり計測して投入するようにしましょう。洗剤が多すぎると、成分の強さによって色落ちが起こってしまうかもしれません。
お風呂の残り湯は使用しない
経済的な洗濯といえば、お風呂の残りを使った方法が有名です。ですがおしゃれ着洗いに関しては、おこなわないようにしてください。おしゃれ着には、熱に弱い生地も存在するためです。
またお風呂の残り湯に残った雑菌が影響して、生地を傷めることも考えられます。30度以下の、きれいな水を用意するのがポイントです。
おしゃれ着洗いにおすすめのアイテム5選
前述まででも少し触れていますが、おしゃれ着洗い専用の洗剤というものが存在します。どのようなアイテムが理想的なのでしょうか。
人気のおしゃれ着専用洗剤と、おしゃれ着向けネットのおすすめ計5点をピックアップしました。
エマール 洗濯洗剤 液体 おしゃれ着用 リフレッシュグリーンの香り
おしゃれ着用洗剤におけるトップクラスのシェアを誇るエマールのアイテムです。洗うたびに形を整える機能が特徴的となっており、おしゃれ着の型崩れ防止にも役立ちます。
リフレッシュグリーンのさわやかな香りも、ポイントでしょう。
ラボン シャレボン おしゃれ着洗剤 シャンパンムーン
型崩れ・毛玉・シワ・縮みなどを防いで、なめらかな質感に仕上げてくれます。
パーム・ヤシから採れた、植物由来のやさしい洗浄成分を使っており、香りはシャンパンムーンで、上質さを感じさせます。
アクロン おしゃれ着洗剤 ナチュラルソープの香り
おしゃれ着洗いで特に気になるのが、摩擦による刺激でしょう。
その点このアクロンの製品なら、「シルキータッチ成分」が配合されているので、生地をコーティングしながらやさしく洗い上げられます。
創和 洗濯ネット おしゃれ着洗い専用ネット(キャッチフック付)
おしゃれ着洗いに適した、衣類をしっかり守ってくれるネットです。
ネットの網が細かいため、外部からの刺激を防ぎます。底にマチ部分を十分とっているため、中でおしゃれ着同士がこすれにくいのも魅力。
オーエ LF 洗濯ネット角型
洗濯ネットを使うとき、気になるのがファスナー部分でしょう。硬い素材でできているため、刺激となりかねません。
ですがこの洗濯ネットなら、ファスナーカバーがついているのでひっかかりを防ぐことができ、安心です。
まとめ
おしゃれ着とはいえ、お気に入りであればクリーニングに出さず自分で洗いたいと考える人も多いでしょう。そんなとき、今回紹介したおしゃれ着洗いの方法がおすすめです。
クリーニングに出すことなく、デリケートな素材を繊細に洗い上げられます。注意点を守りながら、理想の仕上がりに近づけてみてください。