足の裏のツボをセルフケアするメリット
足裏マッサージは気持ちがよくで、終わった後体が軽くなる、など効果が実感できるものですが、毎日のようには通えないものです。しかし、足の裏のツボ押しは自分でできるのがメリット。
好きな時間に、好きなだけ、手軽にできるのは魅力です。習慣にすることで、体への良い影響も大きくなるでしょう。足の裏のツボでセルフケアをするメリットについて見ていきましょう。
自分で力の加減ができる
お店やスタッフにもよりますが、足の裏のツボは、刺激されると痛いものです。特にそのツボに該当する部分が疲れていたり、機能が衰えていたりすると、力を入れなくても飛び上がるほど痛いもの。
スタッフの中には加減をして行ってくれることももちろん多いですが、あまり言い過ぎるのもどうかと、気にしてしまうものです。
そのようなことを気にしていては、リラックスできません。しかし、自分でやれば力の加減ができます。気持ちよく、リラックスしながらできるのは、セルフケアのメリットでしょう。
慣れてくるとツボの場所などを微調整できる
ツボは人によって気持ちがいい部分が少しズレることがあります。本やネットに書いてあるツボの部分を刺激しても気持ちよくなかったり、痛みも感じなかったりすることも。
しかし、慣れてくると自分の気持ちよく感じる場所を適確に見つけることができるようになります。本などに書いてある通りではなく、自分自身の確かなツボの場所を微調整できるようになります。
空いた時間でツボ押しできる
自分でツボ押しができる大きなメリットは、空いた時間でツボ押しができることです。肩こりや腰痛がひどいとき、マッサージの予約を取って待つ必要もありません。
自分でその日のうちに、自宅でリラックスしながらできるのです。いつでも、自分の好きな時間にツボ押しをして、体調を整えることができるのは魅力でしょう。
足の裏のツボを探すには
マッサージだけではなく、ツボをしっかりとらえて押すことで、効果もアップします。
しかし、足の裏は手の平などに比べて見にくく、見つけにくいということもあるでしょう。足の裏のツボを探すにはどうしたらよいのか、ポイントを紹介しましょう。
見て確認!ツボは凹んでいる・色が変わっている
足の裏のツボを探すときには、まずは、目で確認してみましょう。足の裏をよく見てみると、色が変わっていたり、凹んでいたりすることがあります。
乾燥していたり、いつもとは違った印象になっていたりする部分、それがツボである可能性が高いもの。そういった変化は、そのツボが示す部分に不調があるということを表すサインなのです。
触って確認!ツボはコリコリしている・押すと痛いこともある
ツボを探すには、触って確認することもできます。足の裏を触ってみて、コリコリしている、押すと痛い、張っているような感じ、ざらざらしている、その部分だけ冷たい、などといったところがツボです。
力を入れていないのに、触っただけでひどく痛む、という部分があれば、そこを刺激するといいでしょう。
足の裏のツボの押し方
ツボの押し方は一通りではありません。ぎゅーっと押したり、もみながら押したり、いろいろな押し方があります。ツボの押し方は、部分によって、また適切な強さなどによって異なり、使い分けをすることでより効果がアップすると言われています。足の裏のツボの押し方について見ていきましょう。
軽く押す:親指1本でツボを押す
シンプルな押し方として、軽く押す方法があります。親指1本で、ツボを適確に押します。ツボは狭い場所にあるので、指1本の幅で押すのが効果的と言われています。
親指以外でも、ペンやツボ押し用の棒などで押すのもいいでしょう。皮膚を軽く動かすように、回しながら押します。
ツボをなでる:指3本でツボをなでるように押す
ツボをなでるように刺激する方法もあります。痛みがある場合や、特にリラックスしたい場合には、強い刺激を与えずに優しくなでます。人差し指・中指・薬指の3本の指の腹で、ツボをなでるように押しましょう。強い刺激を与えなくても、血行がよくなるので効果が期待できると言われています。
足の指は手の指3本で挟みながらマッサージ
足の指にあるツボを刺激する場合は、手の親指・人差し指・中指の3本の指を使い、はさみながらマッサージをすると効果的と言われています。軽くひねるように動かすことで、適度な刺激を与えることができるでしょう。
症状別!気になるツボはどこ?
ツボにはそれぞれの症状に効くと言われるものがあります。足裏のツボはそれぞれ特定の部分に対応しているとされているのです。
肩こりを緩和したい、頭痛の痛みを緩和したい、というときに、症状を緩和するツボはどこにあるのか知っておくと助かります。症状別に気になるツボの位置を見ていきましょう。
肩こりに効く:親指の付け根
肩こりに効くと言われているのは、親指の付け根です。
また、肩甲骨が凝っていると肩こりの原因ともなります。肩甲骨に効くと言われているのが、足の小指と第4指の付け根のあたり。
頭痛がするとき:人差し指と中指の付け根
頭痛がするときには、人差し指と中指の付け根を刺激しましょう。スマホやパソコンのやり過ぎで目が疲れていると頭痛がします。このツボは目に効くと言われるツボなので、目が疲れている人にもおすすめです。
腰痛があるとき:かかと
腰痛のときにはかかと周辺を刺激しましょう。このあたりは、生殖器系に関連しているので、ひどい生理痛や生理不順などにも効果的と言われています。
便秘を改善:足裏の中心付近
便秘を改善するには、足裏の中心付近を刺激するといいでしょう。かかとの上あたりや、土踏まず周辺を押すといいでしょう。
胃に効くツボ:土踏まず
消化不良や胃が痛いなど胃の調子が悪いときには、土踏まずをマッサージしましょう。このあたりには、胃や腸、すい臓など消化器に関連するツボがあります。
このあたりを刺激することで、消化器周辺の血行がよくなるとともに、リラックス効果でストレスも緩和され、胃への負担が軽くなるでしょう。
足のツボマッサージの効果を上げるには
せっかく足のツボマッサージをするなら、より効果を高める方法で行いたいものです。効果アップのためにはどのようなコツやポイントがあるのか、紹介します。
湯船に浸かり足を温める
温まっていると血行がよくなるので、湯船につかって足を温めてから行うことをおすすめします。または、お風呂上がりや、足湯などをした後に行うといいでしょう。
全体的に足の裏をマッサージする
時間があれば部分的に刺激するだけではなく、全体的に足の裏をマッサージすることをおすすめします。足の裏を一通り触ることで、他の不調な部分に気づくことができます。
自分では凝っていないと思っていても、足裏を触ることで硬かったり、コリコリしていたりすれば、凝っている証拠。それをもみほぐすことで、体はより快適になるでしょう。
足裏のツボマッサージの注意点
足裏のツボマッサージを行うと、体が軽くなったり、不調が改善されたりする効果が期待できるものです。しかし、時と場合によってはそれが逆効果になってしまうことがあります。
次のような時には、足の裏のツボマッサージは控えた方がいいでしょう。ツボマッサージの注意点をまとめました。
痛いときに無理して押さない
痛いのはマッサージがきいている証拠と考え、痛いのに無理をして押すのはよくありません。痛いと体が緊張してツボを適確にとらえることができなくなります。血行も悪くなるので、効果的ではありません。
また、刺激が強すぎると揉み返しを起こすことがあります。マッサージ後に、体が重くなったり、だるさを感じたりする症状です。病気ではないので心配する必要はありませんが、マッサージ後は快適でいたいもの。押し過ぎには注意しましょう。
気持ちいい加減で無理なくやる
ツボマッサージは気持ちよく感じる程度がおすすめです。イタ気持ちよいと心も体もリラックスして、血行がよくなります。マッサージ効果も期待でき、ストレス緩和にもつながるでしょう。
ただし、気持ちがよくてもやりすぎると揉み返しがきたり、皮膚や筋肉を傷めてしまったりすることもあるので、長くても1日に30分程度にしておきましょう。
食後や飲酒時は避ける
食後や飲酒時にマッサージを行うのもNGです。食後にマッサージを行うと、胃への血流が悪くなり、消化不良を引き起こすことがあります。
食事をした後は、30分以上経ってから行うこと。また、アルコールを飲んでいる時に行うと、血行がよくなっているため酔いやすくなります。また、心臓に負担がかかることもあるので、注意しましょう。
体調不良・風邪などの時は避ける
風邪をひいていたり、ひどく疲れていたりするときなど、体調不良のときにツボマッサージをすると症状を悪化させてしまうことがあります。体調がすぐれない時や病気のときには、ツボマッサージは避けた方がいいでしょう。また、脳疾患や心疾患、腎臓病や不整脈などがある場合も控えること。
さらに、病気ではありませんが、刺激を受けやすい妊娠中はツボを押すことで体調不良になる場合があります。万が一の胎児への影響も考え、セルフでツボ押しをするのは避けた方がいいでしょう。
まとめ
足の裏のツボマッサージは血行をよくして、さまざまな体の不調を改善してくれたり、つらい症状を緩和してくれたりする効果があると言われています。それが自分でできるのもメリット。自分の都合のいいときにいつでもできるので、習慣にすることで、体にもいい影響を与えます。
ただし、注意点もあるので、それを守って、正しくツボ押しをマスターするといいでしょう。