統率力とリーダーシップの違いとは?統率力の意味や統率力の持ち方

統率力とリーダーシップの違いとは?統率力の意味や統率力の持ち方

統率力のある上司の仕事ぶりを見て「自分も、このような人になりたい!」と思った経験はありませんか?

近年は女性の社会進出が進み、育児と業務を両立。カッコよく仕事をこなしている女性も多いです。リーダー職に就く女性も多く、女性にとっても「統率力」は大事なテーマとなっています。

今回は

  • 統率力とは何か
  • リーダーシップと統率力の違い

などを解説。統率力の意味、そして統率力を培うためにはどのようなことをすれば良いのかについて見ていきます。

統率力の本当の意味とは?


統率力という言葉は抽象的で漠然と捉えられがちです。それでは具体的に統率力とはどのような意味を持った言葉なのでしょうか。統率力の意味とその特徴について見ていきましょう。

組織やチームを統率する力

統率力とは、組織やチームを統率して正しい道へ引っ張っていく力のことを指します。似ている言葉としてリーダーシップがありますが、リーダーシップは統率力とマネジメント能力の2つによって構成されているもので、両者は決定的に異なります。

組織やチームを統率する力である統率力は、どちらかというと仕事をこなして利益を出すために必要となる攻めの特徴があります。これに対してマネジメント能力は、様々なことを管理して損をしないために必要で、どちらかというと守りの側面を持っています。

会社の社長さんや組織のトップに立つような人には、統率力とマネジメント能力のどちらも必要です。そして、このどちらも持ち合わせている人はごく限られた人材と言えます。

目標に向かって組織をその方向へ導いていく力

目標に向かって組織をその方向へ導いていく力
組織内で何が問題になっており、またどのようにその問題を解決していくか、具体的なプランを立てて組織を良い方向へと導いていく力も統率力に含まれます。そのため、組織を良い方向へと導くことに付随して問題解決能力や、問題を見つける能力なども必要となります。

チームをまとめる力

チームは個性豊かな個人が集まることによって組織されます。そのため放置していると意見が散ってしまい、チームとしてのまとまりがなくなってしまうものです。統率力は、そういった個々の能力を1つの方向に向けるためにも必要です。

チームを率いて目標達成する力

統率力の中でも大きなウェイトを占めているのが、チームを率いて目標を達成するという力です。個人の集まりを組織として率いて、目標を掲げて問題を柔軟に解決していくという能力が必要となります。

リーダーシップとの違い

リーダーシップとの違い
リーダーシップにも統率力が必要となるため、両者は混同しやすいです。それでは両者にはどのような違いがあるのかについて見ていきましょう。

統率力はリーダーシップの重要な要素のひとつ

統率力という概念はリーダーシップという概念の中に位置しています。統率力がなければリーダーシップも成り立ちませんので注意が必要です。また同時に統率力のみでリーダーシップが成り立つということもありません。リーダーシップのある人は、統率力とマネジメント能力の2つを共に持ち合わせていることが条件になります。

リーダーシップは目標を明確にする

リーダーシップは目標を明確にして組織を練り上げるという、統率力としての側面も必要になります。厳密に言えば、指示を出して組織を動かしていくことは統率力で、課題を洗い出して目標を明確に設定して「正しい方向」へと導くのがリーダーシップです。ただ指示を出して組織を動かすだけでなく、そこに正確さが要求されます。

目標を達成するための優先順位を決める


掲げた目標を実現していくためには、為すべきことの優先順位を的確に決めていく必要があります。目標達成へのプロセスを具体的な計画として立案し、計画に遅れが出ていないかも逐一チェックしていくことが必要であり、これができる人をリーダーシップの取れる人と表現します。

目標達成までに生じた問題を解決する

組織を動かしていれば、想定していなかった問題も発生するものです。そういった場合には、目標達成のために障害となる問題を柔軟に解決していく能力も求められます。リーダーシップのある人は、具体的に何が問題になっているのかを見抜く能力にも長けており、この能力があるからこそ組織を正しい道へと導いてくれることになります。

統率力のある人の特徴

統率力のある人の特徴
統率力がある人には、共通している特徴がいくつかあります。それでは次にどのような特徴があるのか見ていきましょう。

決断力を持っている

組織を動かすためには、上に立つものの令が下に伝わり、動いてもらう必要があります。これは逆に言うと決断を下せない者が仮に組織の上に立った場合、その組織は行動不能な状態に陥ってしまうことを意味します。

統率力のある人は決断力が高く、決めた方針を部下に伝える能力に長けているという特徴があります。ただし、仮に決断力も統率力もあったとしても、方針が間違っている可能性もあるという点には注意しなければなりません。組織を健全に運営するためには、統率力と決断力、そして正しく導くリーダーシップを持っている必要があります。

メンタルが強い

統率力のある人は、誰から何を思われようとやり遂げるという強い意志を持っていることが多く、得てしてメンタルが強いという特徴があります。意志を強く持つことは簡単なことではなく、誰も気付いていない論理的な裏付けを有しているか、もしくは無根拠に突っ走っているだけというケースが考えられます。もちろん後者であれば、仮にメンタルが強かったとしても組織を正しく導けません。

周りの人間の機微に敏感

周りの人間の機微に敏感
統率力が高く、多くの部下から信頼を得ているリーダーは、周りの人間の心情を察知する能力にも長けているという特徴があります。ただ無鉄砲に突き進むのではなく、論理的な裏付けのある行動を取る人物は、周りにいる人の意見もしっかりと聞いて、問題点を洗い出すことに尽力します。

コミュ力が高い

正しい道に導ける統率力のある人は、コミュニケーション能力にも長けています。物事をはっきりと発言するだけでなく、部下からの意見もしっかり聞き入れ、組織が健全に進めるように人間関係を慣らしていきます。これに対して向こう見ずなリーダーは、発言はするものの部下からの諫言には耳を貸さないという特徴があります。

統率力を持つためには?

統率力を持つためには?
最後に統率力を持つためには、具体的に何をしていけば良いのかについて見ていきましょう。統率力は培うことの難しい能力ですが、身につけられれば絶大な効果を発揮しますので、まずは次のことを実践してみてください。

結論から話ができるようになる

ビジネス会話では効率が求められるので、何か発言をする際にはできるだけ結論から話せるように心掛けましょう。結論から始めて、その発言の根拠を付け加えるという流れを意識してみてください。

色々な場を仕切る経験を積み重ねる

会社内で行われる宴会やその他の催しごとは、面倒臭がらずに積極的に引き受けていきましょう。場を仕切るという経験を積み重ねることによって、少しずつ統率力に必要なことが見えてきます。

物事を理路整然と説明するクセをつける

物事を理路整然と説明するクセをつける
物事を説明する際には、できるだけ簡単な言葉で分かりやすく説明するように心掛けてください。理想は理路整然とした説明ですが、慣れない内は論理をしっかりと組み立てることを意識して説明してみましょう。

ミスをした本人に対処させクリアさせるようにする

ミスが発覚した際に、その尻拭いを引き受けるのではなく、ミスをした本人に対処させるように心掛けてください。ミスの修正を本人に任せることで、なぜミスをしてしまったのかという問題を解決させる能力を培うことにもつながります。

まとめ

リーダーシップという概念には統率力という側面とマネジメント能力という側面の2つがあります。統率力は組織を動かす能力を意味しており、マネジメント能力は組織を管理して正常な状態を維持することを意味しています。リーダーシップを培うためにはどちらか一方だけでは上手くいきません。統率力とマネジメント能力の両者をバランス良く有している必要があります。

また統率力にも善し悪しがあるという点には注意が必要です。悪い統率力とは、自分勝手に物事を判断して、その判断に部下を無理やり巻き込み、突っ走ってしまうことを指します。良い統率力を培うためにも、部下の声はしっかりと聞き、また判断には論理的な裏付けを必ず付けると良いでしょう。