白髪の原因は?
白髪が生えていると、老けた印象を与えてしまいますよね。一度白髪が気になりだすと、「こんなところにも生えている」と気になってしょうがないという人もいるかもしれません。
今回は白髪の生える原因を解説し、原因別の対策方法をご紹介します。
加齢
最初に思い浮かぶ白髪の原因は、やはり「加齢」でしょう。加齢とともに、成長ホルモンの分泌は減っていきます。成長ホルモンは、メラニン色素を作るように促す働きがあるので、分泌が減ることでメラニン色素が作られにくくなります。メラニン色素が減ると、髪の十分に黒くならず、白髪が生えてくるのです。
加齢による白髪の特徴としては、髪の全体に白髪が増えてくることです。「こんなところに白髪が。ここにもある」というように、気が付くと増えているのです。
精神的ストレス
ストレスが原因で白髪になってしまう場合もあります。ストレスによって、自律神経のバランスが崩れ、頭皮が血行不良に陥ると、髪や頭皮に栄養が行き渡りません。このことにより、白髪が生えやすくなってしまうのです。
ストレスによる白髪の特徴は、髪全体でなく白髪になる部分が限定的なことです。「こめかみのあたり」「前髪」などの目立つ場所に白髪が集中すると、周りの目が気になって、余計にストレスを感じてしまうこともあるでしょう。
加齢による白髪を減らす方法は?
健やかな髪と体のために、少しずつ生活を見直してみませんか?
抗酸化物質を積極的に食べること
抗酸化物質を多く含む食品は、白髪に効果があると言われています。その代表が「緑黄色野菜」です。カボチャやホウレン草、モロヘイヤなどを積極的に摂りましょう。特に新鮮な野菜は抗酸化物質を多く含んでいるので、活性酸素を減らす効果が期待できます。
「毎日野菜をたくさん摂ることは難しい」という人は、アーモンドやナッツ、アボカド、ココナッツオイルも抗酸化物質を含んでいるので、おすすめです。ナッツ類を間食として取り入れると良いでしょう。
なるべく紫外線に当たらないようにすること
過度な紫外線は、老化の原因と言われています。強い紫外線を長時間浴びることによって、毛根のメラニン色素を作る細胞が破壊されてしまうことがわかっています。これが白髪の原因となってしまうのです。
「顔や手足はしっかり紫外線対策をしているけれど、髪にまで気がまわらない」という人も多いかもしれません。帽子やUVスプレー、日傘などで髪のUV対策もしっかりと行いましょう。
禁酒する
過度の飲酒により、肝機能が低下すると血液循環が悪くなります。そうすると、血行不良に陥り頭皮環境が悪化することにより、白髪が増えてしまいます。
また、アルコールを代謝するためにはビオチンという栄養素が必要です。ビオチンにはアルコール代謝の他に、毛母細胞の活性化を促す働きも持っているため、ビオチンが不足してしまうと、白髪の増加につながります。
日ごろから禁酒をしたり、適量の飲酒を心がけて、髪と体の健康を守りたいものですね。
禁煙を心がける
タバコも白髪の増加に影響を及ぼします。タバコを吸うと、交感神経が活発に働くため、血管が収縮されます。そうすると、毛細血管に血液が届きにくくなり、頭皮や髪に栄養が行き渡りません。これが白髪の増加につながるのです。禁煙をすることは、血行をよくする効果があるということですね。
ストレスによる白髪を減らす方法は?
「ストレスによる白髪はストレスをなくすことでしか、解消されない」と思っていませんか?でもストレスを完全になくすことは難しいかもしれません。
頭皮マッサージや深呼吸など、白髪に効果があり、リラックス効果もある方法をご紹介します。
規則正しい生活を過ごすこと
規則正しい生活をすることによって、ストレスによる白髪を減らす効果が期待できます。「早寝早起き」「三食きちんと食べる」「適度な運動を心がける」など、生活リズムを見直してみると良いでしょう。
健康的な髪を作る成長ホルモンは、就寝後3時間後と22時から午前2時頃に最もよく分泌されると言われています。よって、1日6時間は睡眠時間を確保したいものです。健康的な体を作ることが、健康的な髪を作るということですね。
腹式呼吸の深呼吸をすること
腹式呼吸をすると、血液がより効率よく体内に取り込まれるため、血行がよくなります。血行がよくなると、頭皮や髪にも良い影響を及ぼすため、白髪に効果が見込めます。
また、腹式呼吸による深呼吸は、ストレスを和らげる効果も期待できます。ゆっくり吐いてゆっくり吸う腹式呼吸を3回ほど繰り返すと良いでしょう。
頭皮マッサージをすること
頭皮マッサージは、頭皮の血行を良くするので、白髪を減らすためにおすすめです。
また、毛穴のつまりをなくす効果も期待できるので、栄養も行き渡りやすくなります。シャンプー後に指の腹を使って、頭皮を動かすようにマッサージしましょう。爪をたてないように注意し、心地よいと感じる強さで行ってください。毎日の習慣にできると良いですね。
シャンプー中に頭皮を傷めないこと
シャンプーをするときに、爪を立ててしまうと、頭皮に傷がついてしまいます。また、爪をたててごしごし洗うと、皮脂を取りすぎてしまいます。このように傷ついた頭皮は、紫外線必要以上に浴びてしまうので、毛母細胞の劣化の原因となり、白髪の増加につながる可能性があります。
指の腹を使って、優しくシャンプーすることをこころがけましょう。
適度に運動する
適度な運動も、白髪に良いと言われています。運動をすることによって、血行がよくなり、髪や頭皮に栄養が行き届きます。
また、運動中は多くの酸素を体内に取り込むことができます。これにより新陳代謝がよくなりますよ。
運動といっても、ウォーキングやストレッチ、サイクリングなどの軽いもので構いません。ストレス解消効果も見込めるため、適度な運動を生活リズムに取り入れたいものですね。
遺伝による白髪を減らす方法は?
両親や祖父母など、親族が白髪でいわゆる「白髪家系」といわれる人もいますよね。遺伝による白髪は、対策が難しいと言われています。時間はかかりますが、生活習慣の見直しなどのできることからコツコツ始めましょう。
また、白髪染めをすることもおすすめです。美容院で白髪染めをすれば、きっと仕上がりに満足することでしょう。
遺伝のため対策が難しい
遺伝による白髪は、DNAが関係しているため、対策が難しいことが現実です。しかし、生活習慣の改善や、頭皮環境を整えることによって、今後生えてくるであろう白髪の本数を減らす努力はできるかもしれません。
即効性が見込めるものではありませんが、時間をかけてゆっくりと改善しようという姿勢が大切ですね。
白髪が目立たないようなヘアスタイルにできないか、美容師さんに相談してみるのも良いかもしれません。
白髪染めをするのが近道
遺伝による白髪は、白髪染めをするのがいちばんの近道です。美容院で白髪染めをすれば、髪の内側までしっかりムラなく染めてくれます。また、地毛に合った色合いに染まるので、とてもナチュラルな仕上がりになりますよ。
白髪染めによる髪のダメージが心配な方は、カラートリートメントもおすすめです。髪へのダメージが少なく、徐々に白髪が染まっていきますよ。髪質に合った染め方を美容師さんと相談して決めると良いでしょう。
まとめ
白髪の原因は、加齢・ストレス・遺伝とさまざまです。その原因によって、できる対策も変わってくるので、まずは自分の体や心と向き合い、白髪の原因を探ることから始めると良いでしょう。
白髪の対策の中には、髪だけでなく体に良いものもたくさんあります。体の中から健康になって、健やかな髪を育てましょう。