話が通じない人の特徴
話が通じない人にはもともとの性格や独特なコミュニケーションの方法など、さまざま原因が考えられます。話が通じない人と上手に付き合うためには、まずその特徴を理解することが大切です。
すぐに感情的になる
話が通じない人はすぐに感情的になります。怒りの沸点が一般の人よりもかなり低く「なぜこんなことくらいで怒るのだろう」と周囲から思われることも少なくないでしょう。感情的になったら一方的に自分の意見をまくしたてるだけになるので会話は成立しません。
周囲から自然と距離をおかれるようになりますが、そうなったらそうなったで「自分がないがしろにされた」と理不尽な理由で怒ることもあるでしょう。周りは常に気を遣わなくてはならないので疲れてしまいます。
融通が利かない
話が通じない人は基本的に自己中心的な性格であるため融通が利かず、他者の意見によって自分の意見が否定されることを嫌います。自分の都合は優先するのに人の都合に合わせることはないため、他人によって自分の予定が変更させられることにも納得しないでしょう。
自分勝手な言動ばかり目立つようになるため「あの人には何を言っても無駄」と言われるようになります。友人から声を掛けられることも徐々に少なくなり孤立することもあるでしょう。
自分の話ばかりをする
話が通じない人は基本的にいつも自分のことばかり考えていて、話も自分のことがメインとなります。自分の話をすることに一生懸命なので、人が話をしていてもろくに聞かずに自分が次に何を話すかを考えてばかりです。
初めから相手の話に興味がないので、相手が話している内容も自分にとって都合のいいところだけを取り入れようとします。自分の話ばかりに夢中なので、会話の後に話を確認しても「そんなことは聞いてない」と言い出すことも珍しくありません。
思い込みが激しい
話が通じない人は固定概念に囚われたり、思い込みが激しかったりする特徴もみられます。「AはA。それ以外はあり得ない」と決めつけてしまうので、それに対する疑問や否定は全く受け付けようとせずに耳を閉ざしてしまうのです。
人の話を聞かずに自分の基準や思い込みだけで話をするので、話の接点が見つけられずに会話が成立しません。状況や雰囲気によって自分の考えを変えたり、周囲の意見に妥協したりすることができないのでしょう。
人の話を聞くのが苦手
話が通じない人のなかには根本的に人の話を聞くことが苦手な人もいます。普通なら相手が話をしている内容のなかから重要なポイントだけを頭に留めることができます。しかし、話を聞くのが苦手な人は全てを記憶して理解しようとし、それができなくなった時点で話が耳に入ってこなくなってしまうのです。
注意力が散漫で人の話に集中できない人もいます。自分の都合のいい話や簡単な言葉しか耳に入ってこないため話の全体像をつかむことができません。人の話がきちんと聞けないため会話もちぐはぐなものになってしまいます。
話が通じない人に考えられる原因
話が通じない人は基本的に自己中心的であり、自分のことしか考えずに話をしたり、人の話を聞いたりするため意思疎通が難しくなります。話が通じなくなる原因にはどんなことが考えられるのでしょうか。
自分が正しい事を前提に話している
話が通じない人は自分が正しいことが前提で話をしており、それを曲げないことで会話が成立しないことがあります。その前に、自分が話をしている内容は聞いている人は全て理解できている前提で話をしています。
自分だけわかっている内容をきちんと説明することなく、言いたいことだけを言うので相手には全く伝わりません。それだけでなく、話が伝わらないのは聞き手側に問題があると決めつけてしまいます。コミュニケーション能力が低く、感情的になりやすい人に多いタイプとも言えるでしょう。
そもそもの語彙力が足りていない
話が通じない場合、性格や話し方に問題があるのではなくそもそも語彙力が足りていないことも考えられます。一般の人に弁護士が法律専門用語を並べて話をしても理解できないのと同じように、話が通じない人には普通の人が話している言葉の意味がわかっていない可能性もあるのです。
理解できない言葉が出た段階で説明をやり直すように言ってくれれば問題はありません。しかし、プライドが邪魔したり、知ったかぶりをすることに慣れていたりすることで聞き流してしまうのでしょう。
一般常識が無い
話が通じない人は語彙力が欠けているだけでなく、普通なら理解できるはずの一般常識が欠けている場合があります。普段通りに話をしていてもキョトンとしていたり、相手が話す会話の内容がよくわからなかったりする場合は、一般常識に大きな差があると考えた方がいいでしょう。
一般的な常識がないため、人の話を理解できないだけでなく自分の思い込みだけで相手を批判することにもなります。他人が一般論として話をしても自分の事を否定されたと勘違いして気分を害することもあるでしょう。
価値観が大きく異なっている
語彙力が不足しているわけでもないのに人と話が通じない人は、価値観の大きな違いが根底ある可能性もあります。少し変わった独特の価値観を持っているだけでなく、それを曲げることができないため、人に合わせて会話をすることができないのでしょう。
対等に会話するには、基準となる一般的な価値観や常識が必要です。世間離れし過ぎた価値観の持ち主は、話をしていても理解するのにとても時間がかかり言葉のキャッチボールができなくなってしまいます。
話が通じない人との上手な付き合い方
話が通じない人とはできるなら会話したくないでしょうが、大切な話をしなくてはならないこともあるため避けてばかりもいられません。話が通じない人とお互いが嫌な気持ちにならないように付き合うにはどうすればいいのでしょうか。
わかりやすく簡潔に話す
話が通じない人は会話の相手の話を聞くのも苦手なので、できるだけわかりやすく簡潔に話すようにすることが大切です。自分が理解できるからといって説明しても話は通じません。相手が理解できるように少しずつ短く話をしましょう。
話がわからないと表情に出るものです。そのときは、少し前に戻って話を繰り返したり、さらにかみ砕いて話をしたりする必要があります。わかりにくい比喩や抽象的な表現を避け、なるべくストレートに通じるような話し方を心がけましょう。
相手が落ち着いてから話す
話が通じない人は、感情的になりがちで自分でも何を言っているかわからないだけでなく、人の話も耳に入ってこなくなります。そんなときはどんなに丁寧に話をしても無駄なので、相手が落ち着くのを待ってから話すようにしましょう。相手に話を聞く体勢が整ったところで、ゆっくり簡潔に話をします。
なるべく短い文章で話をするように心がけ、途中で時折「ここまでの話は理解いただけてますか?」と問いかけて、疑問点があれば質問する時間も設けるようにしましょう。
相手の話の途中に相手の内容を確認していく
上手に話をすることができない人は意図的ではなく、その人は一生懸命話をしているのに通じないことがあります。そんなときは、相手を不快にさせないように注意しながら話の途中に相手の内容を確認しながら聞きましょう。話がずれてきたなと思ったら「それは○○のことでしょうか?」「○○とはどういう意味でしょうか?」などと適宜質問をします。
相手の話が終わるまで聞くのは一般的な礼儀ですが、それでは話が通じない人は質問に答えづらくなります。わからない時点ですぐに確認するようにしましょう。
具体例を挙げて考えを説明してもらう
相手の話がよくわからない場合は、具体例を挙げて説明してもらいましょう。話が通じない人はこちらの話を聞く耳を持たないだけでなく、話している内容がこちら側に全く伝わってこないこともあります。
相手に具体例が浮かばないこともあります。そんなときは、相手の話の腰を折らないように注意しながら「それは具体的には○○のこと?」と相手から具体例を引き出すようにしましょう。相手もゆっくりと少しずつ具体的に説明することで、話の内容を伝えようと努力するはずです。
信頼できる人に話を聞いてもらう
話が通じない人が周囲にいてお悩みの方は、ぜひまずは信頼できる人に話を聞いてもらいましょう。辛い時は頭の中でもやもやと考えてしまいがちですが、言葉に発することによって、話の道筋が整理されてゆき、対処法を思いつくことができる、ということもあります。
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まとめ
話が通じない人は、感情的になりやすい、融通が利かないなどの性格が原因となっているほか、もともと人の話を聞いたり、内容をわかりやすく話したりすることが苦手な場合もあります。話が通じない人の特徴や原因をよく理解したうえで、なるべくストレスを溜めずに付き合えるようにしましょう。