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トイレトレーニング開始時期の目安
2歳くらいになると、多くの子どもがオムツを外しているものです。実際はいくつくらいからトイレトレーニングを始めるとよいのでしょうか?トイレトレーニングの開始時期の目安を見ていきましょう。
1歳7ヵ月以降が目安
トイレトレーニングを始める時期は、平均的には2歳半~3歳くらいと言われています。しかし、始められる目安としては、1歳7ヵ月以降とみておけばよいでしょう。
トイレトレーニングを始める時期は個人差があり、心と体の成長によって適切な時期が異なります。我が子の成長をしっかり認識し、適切な時期から始めるといいでしょう。
焦って始めるのは失敗につながります。焦るとイライラしやすくなり、子どもにとってもストレスになり、うまくいかないまま、長期間のトレーニングになってしまうことも。トレーニングを始める時期は焦らないようにしましょう。
簡単な問いかけに「うん」や「いや」で返事ができる
目安としては、自分の意思をきちんと伝えることができることが重要です。簡単な問いかけに「うん」や「いや」と意思表示ができるかどうかを確認しましょう。コミュニケーションが取れないままトイレトレーニングを行っても、スムーズにいかないので注意しましょう。
トイレトレーニングを始められる条件
トイレトレーニングを始める時期は目安があったとしても、一人ひとり心や体の成長は異なるものです。膀胱の成長速度は、個人差があり、トイレトレーニングを始める適切な時期も一人ひとり異なるもの。我が子のトイレトレーニングを始める適切な時期を見極めるには、条件があります。トイレトレーニングを始められる条件について見ていきましょう。
便座やおまるにしっかりと座ることができる
トイレに排泄をすることが必要なので、子ども用のトイレとなるおまるが便座に、しっかりと座ることができるかどうかを確認しましょう。体が小さくても、足が地面にしっかりとついていればOK。便座やおまるに、またがることができれば、トイレトレーニングを始められるでしょう。
トイレまで一人で行ける
一人で歩いてトイレまで行けるなら、トイレトレーニングを始めてもいいでしょう。一人で歩き出す、駆け出す、といったことができるのは、大脳皮質が発達しているということ。それは、膀胱におしっこが溜まっているということも認識できるということでもあります。
自分の意思で体を動かすこともできるため、おしっこが溜まったらトイレに行く、排泄をするということができるようになるでしょう。
おしっこの間隔が2時間以上
おしっこの間隔が2時間以上空くようになるということは、おしっこを膀胱に溜められるようになった証拠。おしっこが膀胱に溜まり、自然に出る間隔は2時間以内です。そのため、2時間以上経ってもおしっこが出ないということは、徐々にそれ以上溜めておくことができるようになります。排尿の間隔を確認してみるといいでしょう。
両親の行動のマネができる
トイレトレーニングは親子のコミュニケーションが重要です。そのため、大人の簡単な指示が分かる段階や大人のマネができる、したがる、といった段階で行うと、スムーズにできます。
また、親のトイレについてくるようなら、トイレに興味を持っている証拠でもあります。親が便座やおまるに座らせるのではなく、自らマネをして行動ができる時期に始めるのがおすすめです。
トイレトレーニングを始めてはいけない時期
トイレトレーニングは始めない方がいい時期、というものがあります。焦って無理に条件が合わない時期に行うと、うまくいかずに子どもにも親にもストレスになります。特に、精神的なことが影響する時期は避けること。次のような時期は、トイレトレーニングをしないようにしましょう。
引越しの前後
引っ越しの前後は、精神的にも落ち着かないものです。引っ越し後はトイレの場所やおまるを置く場所なども変わってしまうこともあるでしょう。子どもが混乱してしまうため、スムーズにトイレトレーニングができません。
また、引っ越しの荷物があったり、引っ越しのために気疲れや疲労も積み重なったりしてしまうもの。時間も気持ちも余裕がなくなるでしょう。そういった時期は、無理にトイレトレーニングをせず、引っ越し後落ち着いたら始めるといいでしょう。
お母さんが下の子を妊娠中・出産した直後
お母さんの妊娠に子どもがいち早く気づくことがあるように、子どもは母親の体や気持ちの変化に敏感です。妊娠中は母親の精神状態も不安定になることも多く、余裕を持ってトイレトレーニングをすることができなくなることも。妊娠中は体力的にもつらいでしょう。
出産直後も、生まれたばかりの赤ちゃんの世話に手がかかり、トイレトレーニングをする余裕はありません。また、お母さんが妊娠すると、赤ちゃん返りをすることがあります。お母さんの興味を引きたいため、わざとおもらしをすることも。そういった時期は無理にトイレトレーニングをするのは避け、スキンシップを増やすなどして子どもの気持ちに寄り添ってあげましょう。
入園や卒園・転園など生活環境が大きく変わった時
生活環境が大きく変わった時は、子どもだけでなく親も気持ちが不安定になることがあります。入園や卒園・転園などで生活リズムも変わってしまうと、睡眠不足なども重なり精神的ストレスも溜まることに。
幼稚園や保育園に行けば、子供心に気を遣ったりしていることもあり、家に帰ると、甘えてしまうことも。そのような状態でトイレトレーニングをしても、いい効果が得られないでしょう。
卒乳した直後
卒乳は子どもだけでなく、親にとっても寂しいこと。卒乳直後は子どもも親も精神が安定しているとは言えません。情緒不安定になっている場合もあるでしょう。卒乳した直後は、できればトイレトレーニングは避けた方がいいでしょう。
トイレトレーニングは冬は控えた方がいい?
トイレトレーニングには適さない時期、というものがあります。それは冬の時期と言われています。冬はトイレトレーニングに適さない理由について説明しましょう。
汗をかかないので頻繁にトイレをする
冬は夏に比べて汗をかきにくいため、トイレの回数は増える傾向にあります。おしっこの間隔がみじかくなり、頻繁にトイレに行かなければならず、成功する確率が低くなります。失敗を繰り返すと、服を汚してしまうことも多くなるため、洗濯の回数が増えるとともに、乾きにくくなります。着る服がなくなってしまった、ということも考えられるでしょう。
厚着なので脱いだり着たりが大変
冬は服を着込んでいるので、脱ぐのに時間がかかります。脱いだり着たりするのも大変なので、親だけでなく子どもも面倒に感じてしまうでしょう。
おまるが冷たくて子どもが嫌な気持ちになりやすい
冬など寒い季節は、おまるも冷えてしまうもの。便座に座るたびに冷たい思いをするのは、大人でもいやなものです。おまるに座るたびに冷たいと、トイレは嫌なもの、という感覚がついてしまい、トイレに行きたくなくなってしまいます。
トイレトレーニングを成功させるポイント
適切な時期にトイレトレーニングを始めてもスムーズに行くとはかぎりません。今までオムツに排泄していたものを、トイレでできるようにするのは、そう簡単ではないこと。成功させるにはポイントがあります。トイレトレーニングを成功させるポイントについてまとめました。
親子のキャラクターに合った方法を選ぶ
トイレトレーニングの方法は必ずしもこうでなければいけない、ということはありません。始める時期においても、遅くてもいいものです。スムーズに進めるポイントとしては、親子のキャラクターに合った方法を選ぶこと。
子どもの行動をじっと観察してサポートする方法もあれば、親がリードして少し強引に進めていく方法もあるでしょう。どれが合っているかは、それぞれの親子によって異なるもの。体験談などを参考にしながら、親子に会った方法で行いましょう。
他の子どもと比べない
他の子どもと比べても意味がありません。なぜなら子どもの発達の速度や育っている環境が異なるため、トイレトレーニングにもそれが影響するからです。早いからいい、遅いから悪い、ということはありません。他の子どもと比べてイライラするのは逆効果。自分は自分、という気持ちで周りに惑わされることなく、ゆっくり進めていきましょう。
焦ったりイライラしたりしない
スムーズにいかないからと、焦ったりイライラしたりしてはいけません。そういった気持ちは子どもに伝わってしまうもの。親が不安な気持ちでいると、子ども不安になり、情緒不安定になってしまいます。そうなると、トイレトレーニングが嫌いになってしまうのです。
トイレに座らせても出なかったのに、タイミング悪く、下りた時におしっこをしてしまう、ということもあるでしょう。その時にイライラしてしまい、怒ってしまうことも。できるだけ怒らないことが大事。「どうしてできないの」と叱るのもいけません。気持ちにゆとりを持ち、焦らないことが、スムーズにオムツを外せるポイントです。
食事の種類や量・睡眠時間など子どもの様子を毎日メモする
トイレトレーニングではタイミングが重要です。それを知るためにも、食事の種類や量・睡眠時間など子どもの様子を毎日メモするといいでしょう。
毎日記録することで、朝ご飯の後どれくらい立つとトイレに行きたくなるか?などといったことや、お昼寝から起きた後はすぐにトイレに行きたくなる、何を飲むとおしっこの量が増える、などを把握することで、的確なタイミングを知ることができます。
そのタイミングでトイレに行くことができれば、成功率もアップ。成功することが増えれば、トイレトレーニングも成功しやすいでしょう。
体を動かして排泄に必要な筋肉を鍛える
トイレやおまるで上手に排泄をするには、安定して座ったり、立ったりすることが必要なので、足腰の筋肉が必要です。それを鍛えるためにも、体を動かすことが必要。歩く、走るなどの運動やストレッチなどを取り入れるといいでしょう。
絵本やDVDでトイレをイメージさせる
子どもに排泄はトイレでするもの、といったイメージを持たせるためにも、絵本やDVDで楽しみながらイメージさせるといいでしょう。かわいらしいイラストや動画、ポップな音楽などを聞きながらイメージさせることで、トイレに興味や関心がわくとともに、嫌なもの、怖いもの、といったイメージを払拭することができます。
子どもがリラックスできる状況を用意する
トイレは子どもにとって知らない場所です。その場所を好きになるか、嫌がるかは、環境次第。子どもにとって、トイレはリラックスできる、いやではない場所にしましょう。トイレの中やドアに好きなキャラクターのシールやポスターを貼ったり、肌触りのいいタオルを置いたりするのもおすすめ。
不安でこわい場所、という印象を与えない状況を用意しましょう。補助便座も、子どもが好きなキャラクターのものを選ぶよいいでしょう。
リラックスした状態でトイレトレーニングできる便利グッズ
トイレトレーニングはリラックスした状態で行うことがポイント。そのためには、グッズを利用するのも一つの方法です。トイレトレーニングをサポートする、おすすめの便利グッズを紹介します。
Familyer 補助便座 幼児用便座トレーニング
クッションが柔らかく、冬は冷えにくく、夏はベタつかない通気性の良い便座フレームです。便座の前面部分がせり上がっているので、子どもが座ったときの安定性があり、おしっこの飛び散りを防いでくれるのもメリット。背もたれもあるので、安心してトイレをすることができるでしょう。取り外しが簡単で、いつでも洗うことができ衛生さもキープできます。
KIDPAR おまる トイレトレーナー
安定性のある踏み台、滑り止め機能がつき、安心してトイレトレーニングができるステップシートです。子どもの身長に合わせてペダルの高さも調節可能。両側についたハンドルもやわらかく、フィット性がありにぎりやすいです。
取りつけも簡単で工具の必要もありません。防水なので簡単に洗えて便利な点もメリット。折りたたみ式なので、必要のないときにはコンパクトに折りたたみ収納できます。
錦化成 踏み台 ミッキーマウス ステップ2段 イエロー
子どもの大好きなキャラクター「ミッキーマウス」がモチーフの踏み台で、子どもの気持ちをやわらげることができます。トイレトレーニングも楽しみながらできるでしょう。表面には滑り止めが施されているので安心。トイレのほか、歯磨きやうがいなど洗面台でも使用できます。
まとめ
オムツで排泄をしていた子どもが、トイレで排泄をするようになるトイレトレーニングは、そう簡単ではないことも多いものです。イライラしてしまうことも少なくないでしょう。叱ったり、焦ったりしないことが大事。オムツが取れるのが遅いからと、焦ることはありません。便利グッズなどを利用して、気長に、子どもと楽しみながら進めていきましょう。
参考URL
http://www.elleair.jp/goo-n/training/training_01.php
https://mamari.jp/14023
https://select.mamastar.jp/185313