バスボムとは?
そもそも「バスボム」と聞いてピンとこない人もいるのではないでしょうか?入浴剤の一種であるバスボムについて、まずは簡単にご紹介していきましょう。
お風呂に入れるとシュワっとなる
バスボムとは、文字どおり爆弾(ボム)のような入浴剤のことです。お湯を張った浴槽の中に入れると、シュワっと炭酸が発生してお湯に広がります。見た目の可愛らしさに定評があり、リラックスタイムのためにはもちろん、お風呂嫌いなお子さんのために作るという人も。
炭酸風呂には血行をよくする効果があるうえ、バスボムに含まれるクエン酸には疲労回復効果があると言われています。バスボムには楽しさだけでなく、実用的な効果も期待できるのです。アロマオイルを使用すれば、アロマテラピーの効果も得られます。
バスボムは香りや素材にオリジナル性がある
入れるとシュワっとなるバスボムですが、作るときに使うアロマオイルや着色料などを工夫すれば、まさにバリエーションは千差万別。いろいろな形・タイプのバスボムを作ることができます。オリジナル性を求める人でも楽しめるでしょう。
オーソドックスなのは球型ですが、花やお菓子の形など、見た目にも可愛らしいバスボムを作ればプレゼントにも最適。毎日違うバスボムを楽しめるのも、手作りの醍醐味です。市販品と違って飽きが来ません。
バスボムの材料
まずはバスボム作りに必要な材料からチェックしていきましょう。お家にあるものでこと足りますが、調達するにしても100円ショップなどで手軽にそろいますよ。
基本の材料:重曹・クエン酸・片栗粉・水スプレー
シンプルに作るなら、重曹とクエン酸、片栗粉、水スプレーさえあればOKです。重曹やクエン酸はお掃除用品の定番なので、どのご家庭にもあるのではないでしょうか?水スプレーは水道水と霧吹きでOKです。ほとんどがお近くの100円ショップやディスカウントストアなどで入手できます。
お好みのバスソルト
なければなくても構いませんが、バスボムの香りや色を大きく左右するものとなるため、こだわりの強い人はお好みのバスソルトを用意してください。バスソルトの香りや効能がそのままバスボムに活かせます。
使っていなかったバスソルトがあれば、この際バスボムとして生まれ変わらせてみませんか?
型:ガチャのケースやシリコン型のもの
バスボムを成型するにあたって、型となるものを用意しましょう。ガチャのケースやシリコン型などで構いません。型が硬いとバスボムを取り出しにくくなるので、できればシリコン製の型がおすすめですね。
ボウル・スプーン・ラップなどの道具
バスボム作りをするなら、ボウルやスプーン、ラップなどの道具も必要です。重曹とクエン酸は食用としても用いられるものですが、衛生的に気になるならバスボム作り専用のボウルやスプーンを用意しておくと安心ですね。
バスボムの作り方
材料が用意できたら、さっそくバスボムの作り方を見ていきましょう。手順を1つずつご紹介します。
ボウルに基本の材料を入れて混ぜる
重曹とクエン酸の比率は3:1、もしくは2:1です。片栗粉はクエン酸と同じ量。ここでは重曹を30g、クエン酸を15g、片栗粉を15gボウルに入れましょう。グラムではなく大さじで測ってもOK。
材料同士を軽く混ぜ合わせたら、そこに水をスプレーし、湿らせてからかき混ぜます。少しずつ水を吹き付けながら、固くなるまで何度か繰り返してください。いちどにたくさんの水をスプレーすると、作製中に発泡するため要注意。
お好みのバスソルトなどを入れて混ぜる
お好みのバスソルトを用意した人は、こちらも一緒に入れて混ぜましょう。水をスプレーする途中で入れるのがベター。アロマオイルや着色料を用意した人は、このとき一緒に混ぜてしまいましょう。
型に入れて乾燥させる
混ぜ合わせたものをガチャのケースやシリコン型などに入れ、しばらく乾燥させましょう。早ければ5分程度で固まります。乾燥させ終えたらケースから取り外し、さらに3時間~半日程度乾燥させてください。
乾燥剤を入れて保存
作ったバスボムは、ジッパー付き食品保存袋や瓶などに、乾燥剤と一緒に入れて保存しましょう。可愛い瓶に入れると、インテリアとしても楽しめますね。
直射日光の当たらない冷暗所に保存すると長持ちします。ただしアロマオイルは香りが飛んでしまうので、作ったら早めに使用してください。
バスボムにアロマオイルを足してもGOOD
バスボム作りの際には、手順の途中で精油を足すのもおすすめ。香りを加えることでバスタイムが優雅に演出され、リラックス度がアップします。
アロマオイルは複数の種類を数滴ずつブレンドして使うこともできますよ。
ローズマリーをプラス:肌を健やかに保つ
女性らしいローズマリーの香りには、肌を健やかに保つ効果を期待できます。美容に気を使っている人におすすめですよ。ピンクの食用着色料を足せば、まさに女性らしく可愛らしいバスボムのできあがりです。
ラベンダーをプラス:リラックスしたいときに
ラベンダーの香りには心身をリラックスさせる効果が期待できます。疲れた日や週末などに備えて、ラベンダーのアロマを使ったバスボムを作り置きしてはいかがでしょうか?精神がリラックスすることにより安眠効果も期待できるため、不眠にお悩みの人にもおすすめですよ。
カモミールをプラス:お肌に優しく香りも優しい
カモミールは、独特のふんわりとした優しい香りを持っています。お肌にもよい効果をもたらしてくれるので、バスタイムには最適。ゆっくりお湯につかって美肌効果を期待したい人は、バスボムにカモミールのアロマオイルをプラスしてみてください。
また、カモミールにもリラックスを促す効果があります。リラックスを目的とするならカモミールで代用してもOKです。
手作りのバスボムでの注意
手作りのバスボムは楽しいうえにさまざまな効果も期待できますが、手作りだからこそ市販品のようにはいきません。使う際には次のポイントに注意してくださいね。
湿気に注意して早めに使用
市販品と手作りのバスボムの大きな違いは、品質保持のための防腐剤などが使用されているかいないかです。手作りだと劣化も早く、湿気ですぐにダメになってしまいます。バスボムを手作りしたら、湿気でバスボムが使えなくなってしまう前に使用しましょう。
乾燥剤などで湿気を防いだとしても、香りが早く飛んでしまうことも考えられます。作ってから2~3週間以内に使い切るのが目安です。遅くとも1ヶ月以内には使ってしまいましょう。
お風呂によっては使用できない場合もある
実は追い焚き機能の付いたお風呂では、バスボムを含め入浴剤全般を使うことが禁止されています。入浴剤の使用により、風呂釜が傷んでしまうからです。
自分で使う際はもちろんのこと、手作りのバスボムを誰かにプレゼントする場合は特に、追い焚き機能付きのお風呂かどうか確認しておきましょう。
まとめ
バスボムは使っても楽しい、作っても楽しい入浴剤です。アロマオイルやバスソルトの選定からブレンドの組み合わせ、着色料や成型用の型など、バリエーションは数えきれません。
さまざまな種類が作れるバスボムは、ハンドメイド好きな人はもちろん、不器用な人でも手軽に楽しむことができますよ。お家に材料がそろっているなら、ぜひバスボム作りを楽しんでみてくださいね。