ブラッシングの効果
ブラッシングは、髪をとくという単純な作業です。ブラシを髪に通してそのまま動かして、絡みやうねりを直します。ですが実際は、それだけのものでもありません。ブラッシングの主な効果には、以下の2種類があげられます。
フケやほこりを取り除き清潔にしてくれる
ブラッシングは髪に付着している異物を取り除くことにも役立っています。
例えば、目にみえない程度の細かなほこりやフケ。一見するだけでは気づきにくいかもしれませんが、1日活動していると気付かないうちに髪にはたくさんのほこりが付いてしまっています。静電気を受けている場合は、なおさら付着しやすいです。周囲に人がいる状態であると気づかれてしまうほどでしょう。
髪全体に当てられるヘアブラシであれば、手軽かつ効率的にきれいに取ることが出来るのです。このような細かな存在を手軽に取り除けるというのは、ブラッシングの大きな効果といえるでしょう。
血行を促進し潤いのある髪にしてくれる
毎回のブラッシングで与えられる、こうしたちょっとした刺激は、頭皮の血行促進に役立ちます。血液は、髪それぞれに栄養を運ぶための存在であるため、血行をスムーズにすることで、髪は健康的になるでしょう。
先述したほこりやフケが溜まらないようにしておくこともまた、血行促進に役立っているのです。頭皮への刺激と合わさって、健康的な髪作りに期待できるでしょう。
ヘアブラシの選び方
ヘアブラシは、主に4種類に分類することができます。いずれも髪をとかす存在に変わりませんが、形状それぞれに特性が異なるため、用途に合わせて選ぶことが大切です。ヘアブラシの種類それぞれを、ご紹介しましょう。
万能型ならデンマンブラシ
デンマンブラシという言葉は、あまり聞き慣れないかもしれません。ヘアブラシの中では、特にスタンダードな形状であるため、ヘアブラシらしいヘアブラシといった印象です。片側にブラシがついており、ややアーチ状を描いているのが特徴です。
4種類の中における位置づけとしては、万能型といえるでしょう。ブラシとして使いやすく、また絶妙なアーチを描いているため、あらゆる髪のとき方ができます。また片側だけにブラシがついていることから、ハーフブラシと呼ばれる場合もあります。
スタイリングに適したものならロールブラシ
ロールブラシはロール状となっているため、髪を掴みやすくさまざまなスタイリングに役立つでしょう。ドライヤーと合わせて使えば、きつめにカールさせたり、ふんわりとしたニュアンスを作ったりと、こだわりのスタイルに活かせます。
そうした理由から、ロングヘアの人に嬉しいヘアブラシといえるでしょう。さまざまなアレンジができますし、もちろん髪を掴んだあとまっすぐに降ろして、くせ毛やうねりを直すためのヘアブラシとしても使えます。
選び方のコツとしては、くせ毛やうねりを直すためのヘアブラシとして使いたいのであれば太めのもの、強めのカールを意識するのであれば細めのタイプといった考え方がおすすめです。
自然なヘアスタイルを作りたいならスケルトンブラシ
スケルトンブラシは、デンマンブラシにも近い形状。片側だけにブラシがついており、アーチ状をしています。ですがブラシの本数が少なく、名前の通り向こう側が透けてみえるほどにスカスカです。
このスケルトンブラシが役立つのは、指で優しくとかすような粗めのブラッシングをしているときになります。パーマヘアやすでにセッティングをしたあとの場合、しっかりとかしてしまうと髪の形が崩れてしまうでしょう。
その点スケルトンブラシであれば、希望の毛流れを作りつつも、形までは崩しません。また強めのカールを弱めたいときや、決めすぎたスタイリングを、こなれた雰囲気にする場合にも重宝します。
抜け毛や薄毛が気になるならパドルブラシ
片面にだけブラシが付いているのですが、ブラシ面が幅広です。また根元にはクッションがついており、ソフトにブラッシングすることができます。
このパドルブラシを活かせるシーンは、頭皮をマッサージするケースです。クッションのついたブラシの先端を頭皮にあてることで、血行促進の効果が期待できます。通常のブラシでは刺激が強すぎるかもしれませんが、根元にクッションのついているためちょうどよい刺激が与えられるのです。
デンマンブラシのおすすめアイテム
ヘアブラシの基本である、デンマンブラシのおすすめをピックアップしました。いわゆる万能型であるため、あらゆる用途に使えます。どのようなスタイルの人でも、ひとつ持っていて損はないでしょう。
DENMAN デンマン ブローブラシ
英国製ならではの、品のあるデザインが特徴的なデンマンブラシです。持ち手部分が絶妙にくびれており、手がフィットしやすくとても持ちやすくなっています。ヘアスタイリストからも評価が高いと言われるプロ仕様です。
デンマンブラシ D4ライトシリーズ ビーチウッド
ライトシリーズの名の通り、軽くて持ちやすいです。長い髪に使用するともなれば、比較的長時間使うため手も疲れてくるでしょう。ですがこのアイテムなら、従来品より約30%軽い仕様となっているため楽に扱えます。
ロールブラシのおすすめアイテム
ロールブラシを選ぶなら、上質なラインナップから検討すべきでしょう。髪にしっかり負荷を与えるため、よい物でなければ傷んでしまうかもしれません。以下の2点は、そんな観点で検討するうえでも特におすすめです。
Bigmind 天然ロールブラシ
木製の持ち手部分が、何とも高級感を感じさせるロールブラシです。さらにはブラシ部分にも天然豚毛が使われており、上質感が漂います。220度までの熱に耐えられるため、耐久面においても魅力的なブラシです。
ホンゴ ヘアケアロールブラシ
上記のものと同じく天然毛を使用したロールブラシですが、こちらは猪毛と豚毛を合わせた剛毛仕様となっています。髪をしっかり掴むため、はっきりとしたスタイリングをするときにも効果的です。
スケルトンブラシのおすすめアイテム
スタイルに限らず役立てられるスケルトンブラシは、ひとつもっておいて損はありません。ブラシが少ない分本体が目立つため、デザインにもこだわって選びましょう。
Baasha ヘアブラシ
本体部分には11個の穴が取り付けられており、ここから風を通すためヘアドライのときに役立ちます。通常のヘアブラシを使うときより、素早く乾かせるでしょう。手になじむ人間工学に基づきデザインされた持ち手も魅力でしょう。
永豊堂 静電気除去機能付 ブロースケルトンブラシ
静電気除去繊維を使った、静電気に悩む人に適したスケルトンブラシです。静電気を除去できれば髪にほこりがつきにくくなるため、美しく衛生的な状態が長く保てます。
パドルブラシのおすすめアイテム
頭皮に直に当てる使い方をするパドルブラシは、よい物を選ばなければ頭皮や毛を傷めてしまうかもしれません。その点、品質がよければ健康効果に高い期待がもてます。以下のような、上質なものを選んでください。
AnRoRa パドルブラシ 木製櫛
竹素材でできた、ナチュラルな木目が目を引くパドルブラシ。ブラシそれぞれに丸いピンヘッドを採用しており、頭皮への刺激が穏やかです。肌を傷つけることなく、効果的な血行促進が期待できるでしょう。
Urbelle パドルブラシ
このヘアブラシには、クッション部分に空気穴があいています。これによって内外の気圧を調整するため、ちょうどよいクッション感を保つことができるのです。日々の頭皮マッサージに適した、やさしい刺激を維持してくれるでしょう。静電気除去の機能も備わっており、ほこり防止にも役立ちます。
まとめ
ヘアブラシといえば、デンマンブラシが代表的です。しかし実際には、今回紹介している通り4つもの種類に分かれており、それぞれの得意とする役割が存在しています。ヘアスタイルや目的に合った種類を選んで、スタイリングやケアに役立ててください。