集中力がない子供に共通している特徴
なかなか集中力を発揮してくれない子どもには、どのような特徴があるのでしょうか。子どもの性格に、以下の特徴が当てはまれば、親として何らかの対策をしたいものですね。
それでは、集中力がない子どもに共通する特徴を確認していきましょう。
行動に計画性がない
集中力がない子どもは、「計画を立てて行動できない」という特徴が挙げられます。「何を、どのように、どれだけの量を、いつまでにやるのか」という計画を立てることができない、もしくは苦手なのです。
計画を立てず、無計画のままだと、だらだらと惰性で物事を進めることになってしまいます。きちんとした計画があるからこそ、「計画的に進めよう」という意識が生まれ、集中力が発揮されるのです。
わがまま
ただ単に「やりたくない」というわがままで、物事に集中して取り組むことができない場合もあるでしょう。「自分の好きなこと、やりたいことはできるけれど、勉強などやならければいけないことはやらない」となると、単なるわがままと言われてしまっても仕方がないですね。
面倒くさがり
集中力のない子どもは、面倒くさがりという特徴もあるでしょう。何事に対しても、「面倒くさいな」と思っていては、なかなかやる気が出ず、集中できませんよね。
「面倒だな」と思うことは、誰にでもあるでしょう。しかし、やるべきことはやならくてはいけません。常日頃から、「面倒くさい」と言わない癖が付けられると良いですね。
子供の集中力がない原因
子どもが集中力をなくしてしまう原因はいくつかあります。食事内容の変化や、ゲームやスマートフォンの普及も影響していると言われています。
子どもの集中力がない原因をきちんと見極め、適切な対応をしてあげたいですね。
運動不足
子どもにとって、運動をすることはさまざまなメリットがあります。身体能力を高めることはもちろん、ストレスの解消にもなります。さらに、運動することによって、脳が刺激されて集中力が高まる効果が期待できるのです。
子どもは運動や体を動かす遊びの中で、集中し、創造力を高めていくのです。つまり、運動不足の子どもは、なかなか物事に集中できないということになりかねません。日ごろから運動を習慣づけたいものですね。
睡眠の時間が少ない
現代では、夜型の生活が進んでいます。これは、子どもの生活にも影響を与えてしまいます。大人と一緒に夜遅くまで起きていては、日中に眠くなってしまうのは当たり前ですね。
例えば学校に通っている子どもであれば、授業中に「眠くて集中できない」ということが起こるかもしれません。これでは学習面で遅れをとってしまいますね。
栄養が不足している
何かに集中すると甘いものが欲しくなることがありますね。これは、糖質が脳のエネルギー源となっているからです。
また、最近は偏食ぎみの子どもが増加し、問題となっています。食生活の欧米化や、スナック菓子、インスタント食品などが影響を与えていると言われています。このような食品を過剰に摂り過ぎてしまった場合、やはり栄養面でのバランスが心配ですね。
食事は脳の働きを助けるので、栄養が偏ると集中力も低下してしまうと言われています。このようなことから、栄養不足は、集中力に大きな影響を与えると言えます。
ゲームをしている時間が極端に長い
ゲームやスマートフォンなどは、現代の子どもたちにとっては必需品と言えるかもしれません。いつでも誰かと連絡を取り合える状態にあるため、一人で集中して物事に取り組むという機会が薄れてしまっている恐れがあります。
ゲームやスマートフォンを触る時間が極端に長いと、それだけで脳や目が疲れてしまい、勉強など他の事に集中できなくなってしまうと言えるでしょう。「ゲームをしながら」「スマートフォンを触りながら」のながら勉強も集中力を欠いてしまいます。
ゲームをする時間をきっちり決めて、ダラダラと長時間しないような環境が大切ですね。
勉強しなきゃというプレッシャーを感じてしまっている
親からの「勉強しなさい」という一言が、子どもにとっては想像以上のプレッシャーとなり、集中力を失くしてしまうということも考えられます。親の理想ほどの成績が取れなかったり、連日の塾通いや受験によるストレスが原因となって、情緒不安定を引き起こしてしまうのです。
子ども本人が気づかないうちに、ストレスとしてどんどん溜まっていってしまうため、成績が下がり集中できないという状態が続いてしまうというわけです。
子供の集中力をアップさせる方法
集中できないわが子を見ていると、「なんとかしてあげたい」と思うものですね。集中力を高めるためには、食事や睡眠、適切な環境など、生活習慣の改善が大きく関わってきます。これは、親にしか対処できないものかもしれません。
子どもだけでなく、自分自身のことも見直す良い機会になれば良いですね。
睡眠の質を高める
良質な睡眠は、集中力の維持には欠かせません。睡眠は、脳の疲れを取り、脳を休ませる効果があります。
子どもであれば、遅くても夜21時から22時には就寝させましょう。寝る前のゲームやスマートフォンも、ブルーライトが睡眠の質を低くしてしまいます。
寝る前はゆったりとリラックスした状態でいることが大事です。お気に入りの本を読んだり、心地よい寝具を選ぶなど、寝る前の準備にも気を遣ってあげたいですね。
栄養バランスの取れた食生活をおくる
食事は集中力に大きな影響を与えます。三食バランスの良い食事を心がけましょう。玄米、牛乳、ナッツ類、トウモロコシ、そばなどは、集中力維持のために効果的な栄養素を豊富に含んでいます。これらを積極的に食事に取り入れることで、体のバランスが徐々に整っていき、集中力を高めることができるでしょう。
また、朝食をきちんと摂ることも大切です。朝食にバナナをはじめとする糖質をきちんと摂っておくと、集中力がアップしますよ。
遊びと勉強などメリハリをつける
勉強をしないからと言って、ゲームやスマートフォンなどを取り上げてしまうことは、逆効果になる場合があります。遊びと勉強の時間をしっかりと決めて、メリハリのある生活を送ることが大事です。
このとき大切なことは、「勉強時間はどれくらい確保するか」「ゲームはどれくらいやってもいいか」というタイムテーブルを、子どもが中心になって決めることです。自分がたてた計画ならば、しっかり集中して達成することができるでしょう。この達成感の繰り返しが、集中力を高めてくれるのです。
集中しやすい環境を整えてあげる
子どもが集中できる環境を整えてあげることも親として大切なことです。最近はリビングで自主学習をする子どもが増えているといいます。子どもがリビングで勉強しているとき、テレビがつけっぱなしになっていませんか?また、子どもが勉強している横で、親がスマートフォンばかり触ってはいませんか?
親だけでなく、兄弟姉妹の協力も必要です。家族みんなで集中できる環境を作ってあげたいですね。子どもが自室で勉強をする場合は、机の上にゲームや漫画が置きっぱなしになっていないか、チェックしてあげましょう。
褒めて伸ばす
子どもが少しでも集中していたり、頑張っている姿を見かけたら、すぐに褒めてあげましょう。人は、褒められることで達成感を感じ、やる気が出てくるのです。子どもならなおさらですね。やる気が出れば、集中力をより持続させることができます。
子どもの状態をよく観察し、その都度褒められると良いですね。
精神的な不安を解消してあげる
「心配事がある」「嫌なことがあった」など、精神的に不安な状態では、なかなか物事に集中することができません。これは子どもに限らず、大人でも同じですよね。子どもの場合は、特に精神的な不安が、集中力に大きく影響するようです。
精神的に落ち着いている状態でいることが、集中力維持には大事なことです。しっかりと子どもの話を聞くことで、不安を少しでも解消してあげましょう。
まとめ
集中できない子どもの特徴から、その原因、集中力の伸ばすための方法をご紹介しました。
子どもが集中できない原因はさまざまです。いちばん身近にいる親だからこそ、頭ごなしに叱るのではなく、子どもの状態を適切に判断したいですね。親にできることはたくさんあります。今回ご紹介した方法で、子どもと一緒に親も変わっていけると良いですね。