ワックスとスプレーを組み合わせるメリット
同じスタイリング剤でも、ワックスとスプレーでは仕上がりに差が出てきます。どちらにも違ったよさがあると同時に、デメリットとなりうる点もあります。そんなデメリットを解消してくれるのが、ワックスとスプレーを組み合わせたセット方法。ふたつの魅力を活かしながら、短所を補うことができるのです。
ワックス:思い通りのスタイリングができるけどキープ力が弱い
ワックスはべたつきが少ないスタイリング剤で、思い通りのヘアを作りやすいというメリットがあります。ワックスというと髪を立てたり遊ばせたりするイメージがありますが、それ以外にもいろいろな用途で使えるスタイリング剤です。髪のボリュームを出す、ツヤを出すといった使い方もできるでしょう。その一方でワックスは、キープ力が弱いところがデメリットです。
スプレー:キープ力が高く湿気に強いけど使い方にコツが必要
スプレーは、髪のセットを崩したくないときに重宝するスタイリング剤です。そのキープ力はさまざまで、ナチュラルなものからハードタイプまで選ぶことができます。べたつきのない軽いつけ心地が魅力で、時間が経っても重みで髪が垂れてくることはありません。キープ力は高いものの湿気には弱いため、シーンによって使い分ける必要があります。
ワックスとスプレーを組み合わせるとスタイリングしやすい
ワックスとスプレーのどちらを使っても物足りないという方は、両方を活用してみましょう。ワックスによるツヤ感や毛先のまとまり感と、スプレーのキープ力を同時に得ることができます。ふたつを同時に使う場合は、ワックスを毛先に少量つけてセットをしてから、仕上げにスプレーで固めましょう。ワックスをつけすぎると重みで落ちやすくなるため、少量のみに抑えることがポイントです。
スタイリングにおすすめのワックス5選
ワックス選びに迷っている方へおすすめしたい、人気商品を5つ紹介します。しっかりキープ力があるタイプから柔らかなタイプまで、仕上がりの異なるアイテムをまとめてみました。内容量やコスパでも比較してみましょう。
ホーユー ミニーレ ウイウイ デザインジャム10
ウォーターワックスなので、仕上がりはグロッシーな質感になります。毛先を遊ばせるためにも使いやすいでしょう。髪への伸びがよく、べたつきは気になりません。ハード成分のフィルム入りで、長時間セットをキープすることができます。まとめ買いだとかなりお得になるところも魅力。お財布に優しく、長く愛用できます。
モルトベーネ ロレッタ ハードゼリー
高さが9cmある3.7inのビックボトルワックスです。内容量は300gで2個セットになっているため、毎朝使っても長持ちします。ウォータータイプでべたつきはありません。ハチミツとローヤルゼリーエキス入りで、輝くような仕上がりになります。ツヤ感はありつつもハードに固めてくれるため、しっかりと髪をキープしたい方におすすめです。使っているときはかっちり髪をキープしますが、シャンプーで簡単に落とすことができます。
シュワルツコフ シルエット ヘアガム
毛束をまとめるために使えるワックスです。しなやかな質感で、適度に髪を固めるため、ガチガチに髪を固めたくない方にはぴったりでしょう。香りは弱く、無臭に近い使い心地を求める場合にもおすすめです。ふわっとしたカールを維持させたい、ベタベタせず手触りのよさを重視したいという方に選ばれています。美容室でも使われるサロン品質のワックスです。
ミルボン ニゼル グラスプワックス
ブラックのケースが大人っぽい、80gでコンパクトなワックスです。根元からなじませると、メリハリのある仕上がりになります。髪に立体感をつけてボリュームを出したい方におすすめです。つける量によってはハードなキープ力も出せるため、ショートヘアのセットにも向いています。しっかりと固まりますが、見た目にはワックスをつけていないようなナチュラルな仕上がりです。髪にツヤ感を出すときにも役立つでしょう。
アリミノ メン ハードバーム
1個60gの容量のため、少ないサイズから試してみたいという方に向いています。天然由来成分を97%配合しているため、髪への負担が少なく自然なツヤが出るでしょう。重ね付けしても重くなりませんが、長時間しっかり髪をキープしてくれます。仕上がりは適度なハード感で、ベタベタはしません。天然成分が多く、肌が弱い方や頭皮ニキビができやすい方にも使いやすいアイテムです。
おすすめのヘアスプレー5選
セットのキープ力にこだわる方に向けて、5タイプのスプレーを紹介します。ハードなキープ力を叶えながらも、ごわつきが少ないものを集めました。いずれのアイテムもワックスと組み合わせやすく、朝にセットした状態を1日中保ってくれます。
スパイキー スタイリングスプレー
ウルトラハードタイプで、しっかりと髪をキープしたい方におすすめです。キープ力は高いものの、仕上がりにごわつきはありません。360度どこからでも噴射ができるため、髪の下や横からもスプレーできます。無香料で乾きが早く、白い粉が吹きにくいところもポイントです。3本セットだと、1本当たりのコスパもよくなります。
サクセス クイックスタイリング
寝ぐせ直しとスタイリングを同時にできるスプレーです。無臭で手早くセットできるため、忙しい朝に重宝するでしょう。スプレーしてからブラシを通すだけで、寝ぐせ直しからセットまでが完了します。使用感はスーパーハードですが、固まりすぎることはありません。サラっとした使用感なので、幅広い髪質に対応できます。
ルベル トリエ スプレー
ナチュラルに仕上がるスプレーです。形状記憶と超弾力ポリマーにより、髪を適度にホールドしながら柔らかく仕上げます。アップスタイルで髪をまとめるときや、崩れやすい髪型のフィニッシュとしても使えるタイプです。トリエスプレーシリーズは8や10など数値でレベルが分かれていますが、数字が大きくなるほどしっかり固めることができます。
ケープ 3Dエクストラ キープ
立体感やボリュームを出すためのスプレーです。数あるラインナップのなかでも「エクストラキープ」のキープ力は最高レベルで、しっかりとセットを維持したい方に向いています。湿気に強く、雨や風が強い日にも重宝するはず。ハードなキープ力でもガチガチに固まりにくく、軽やかな仕上がりです。無香料のためスタイリング剤の香りが苦手な方にも使いやすいでしょう。
ギャツビー セット&キープスプレー
べたつかず素早く髪を固めるスーパーハードのスプレーです。髪を保護するトリートメント成分入りで、ドライヤーの熱から髪を守ります。細かな霧状のスプレーは髪に均一になじみやすく、使用後もごわつきがありません。湿気にも強いため、雨の日でも崩れにくいと評判です。シトラスの香りが爽やかで、ユニセックスに使えます。
毛束感のあるヘアスタイルをキープするコツ
美容院で仕上げたような毛束感を出したいなら、ワックスとスプレーの併用がおすすめです。どちらか1種類のみで仕上げようとすると難しく、両方をうまく使い分ける必要があります。ワックスとスプレーを使った、毛束感のあるヘアセットのコツを紹介します。
スタイリングの仕方1.全体に少量のワックスをなじませて形を作る
毛束感がある動きのあるスタイリングにするなら、最初にワックスをなじませましょう。ワックスは毛束感を作りやすく、髪にツヤが出ます。つける量が多すぎたり根元からなじませすぎたりすると、うまくボリュームが出ません。「少ないかも」と感じるくらいの量を、手のひらにしっかり伸ばして使います。
スタイリングの仕方2.毛束をつまんでスプレーしていく
ワックスで動きを出した毛束に、スプレーをして固めましょう。毛束をつまんでからスプレーすると、キープした毛束が維持しやすくなります。最初から頭全体にスプレーするのではなく、まずは毛先だけ固めるようにしてみてください。
スタイリングの仕方3.つむじなどボリュームを出したい部分は長めにキープ
毛束感ができたら、今度はボリュームを出したい部分にスプレーします。つむじなどふんわりさせたい部分にスプレーをかけましょう。髪全体の形をキープさせるように、スプレーは長めにします。
コツはスプレーを近づけすぎないこと
毛束感のあるスタイリングを仕上げるコツは、スプレーをし過ぎないことです。まずワックスで毛束感を作ってからスプレーをすれば、少量でも十分にセットをキープできます。一度に毛束を作ろうとせず、「シュッ」と小刻みに吹きかけていくのがコツです。
まとめ
髪をセットするワックスと、キープさせるスプレーでは、使う目的が違っています。そのため仕上がりによって使い分けていた方も多いのではないでしょうか。しかし、ワックスとスプレーは組み合わせても相性がよく、より束感を出しつつスタイリングをしっかりとキープできるようになります。案外「ガチガチに固まりすぎる」といったこともないため、ぜひチャレンジしてみてください。