夜泣きとは
人間が泣くときというのは、たいてい理由があります。しかし、赤ちゃんに関してはその限りではなく、何の理由もないのに泣いてしまうことがあります。理由もないのに夜泣いてしまう、これが夜泣きと呼ばれるものです。
外国には「夜泣き」という言葉がない
日本では夜泣きという言葉はなじみがありますし、多くの方がその意味を理解しています。しかし、外国では子供は泣くもの、泣いて当たり前という認識のため、夜泣きという言葉が存在しません。
海外では夜泣きしても赤ちゃんを放置する文化もあります。「泣いてもどうにもならない」ということを赤ちゃんに学習させるため、放置するようですね。
夜泣きはママのせいではありません
夜中にいつまでも泣き止まない赤ちゃんを見ていると、ママ自身が泣きたくなるものです。また、赤ちゃんが泣くのは自分のせいだ、と責めてしまう方も少なくありませんが、夜泣きは原因がはっきりとわかっていません。
つまり、ママが原因で夜泣きしているわけではないのです。赤ちゃんの成長に関係していると言われていますが、まだ本当の原因は分かっていないのです。
いつ終わるかには個人差がある
ママ友との会話の中で「うちはまったく夜泣きがなくて」といったことを聞くと、不安になってしまいますよね。どうしてうちの子供は夜泣きするのだろう、いつ終わるのだろうと、言い知れぬ不安を覚えてしまいます。
赤ちゃんでも個人差がありますし、いつ終わるかは分かりません。ほとんど夜泣きしないという赤ちゃんもいれば、しばらく夜泣きが続くケースもあります。
実は寝ぼけているだけという説も
夜泣きは睡眠の発達過程にあるから、と言われています。ただ、これもあくまで「言われている」というレベルの話であり、はっきりとしているわけではありません。また、寝ぼけているだけという説もあります。
夜泣きの原因は未だはっきりしておらず、ほかにもさまざまな説があります。これから先、いずれ夜泣きの根本的な原因が解明される日が来るのかもしれません。
子供の夜泣き対策
海外では夜泣きを放置しておく文化がありますが、日本の住宅事情だとなかなか難しいですよね。しかし、夜泣きをする赤ちゃんに対し、どのように接すればいいのでしょうか。ここでは、子供の夜泣き対策をいくつかご紹介しましょう。
抱っこして背中をトントンする
赤ちゃんにとってママは特別な存在です。自分を生んでくれた存在ですし、もっとも身近な頼りになる存在なのです。そのため、泣いている赤ちゃんを抱っこしてあげるのは、1つの対策であるといえます。
ママが抱っこしてぬくもりを与えてあげれば、赤ちゃんも安心します。怖い夢を見ていた場合だと、落ち着きを取り戻してくれるかもしれません。
声をかけたり歌を歌ったりする
赤ちゃんの気を紛らわせてあげると、夜泣きが収まることがあります。「ママはここにいるよ」「どうしたのかな~」など、積極的に声をかけてあげましょう。ママに声をかけられたら、赤ちゃんも安心できることでしょう。
歌を歌ってあげるのもいいですね。子守歌や、アニメソングなどもいいかもしれません。音楽を聴かせるという手もありますよ。
おしゃぶりをあげる
泣いている赤ちゃんに母乳をあげると、泣き止むことがあります。ただ、お腹が空いていない赤ちゃんだと、お乳を含ませようとしても余計に泣かれてしまうかもしれません。そんなときはおしゃぶりが活躍します。
おしゃぶりを咥えるだけで、安心する赤ちゃんも多いです。母乳で育てている場合でも、おしゃぶりは持っておいたほうがよいでしょう。
歯固めを使う
赤ちゃんは日々成長しています。生まれたばかりのころは歯も生えていませんが、次第に可愛い歯が生えてきます。歯が生え始めるころには、口がムズムズしてしまい、それが原因で夜泣きをしてしまうこともあります。
歯固めは、歯のムズムズを解消できるアイテムです。口がムズムズして夜泣きしているケースだと、歯固めを与えることで夜泣きが収まるかもしれません。
子供の夜泣き対策:日常編
ここでは、日常でできる子供の夜泣き対策をお伝えします。規則正しい生活をさせる、しっかり遊んで適度な疲れを与える、離乳食は決まった時間に与える、といったことですね。一つずつ詳しく見ていきましょう。
規則正しい生活をさせる
朝起きて夜には眠る、という生活習慣をつけさせれば、夜泣きせずに眠れるようになる可能性もあります。しかし、大人だと自分の意思で規則正しい生活を送ることができますが、赤ちゃんはそれができません。
赤ちゃんの生活リズムを作ってあげられるのは、近くにいるママやパパです。まずはパパ・ママ自身の生活習慣も整えてみてはいかがでしょうか。
しっかり遊んで適度な疲れを与える
体力が有り余っているようだと、なかなか夜寝ついてくれないことがあります。疲れたときはぐっすり眠れるものなので、適度な疲労感を与えてあげるのは夜泣き対策としても効果が期待できます。
適度な疲労感を与えるには、赤ちゃんとしっかり遊んであげることです。昼間たくさん遊んであげて、お昼寝も最小限の時間にすれば、すんなり寝てくれるかもしれませんよ。
離乳食は決まった時間にあげる
離乳食をあげる時間がバラバラだと、夜中にお腹が空いてしまうことがあります。空腹も赤ちゃんが泣く原因の一つなので、赤ちゃんのご飯は決まった時間に与えるようにしましょう。
朝は7時くらいに起こして離乳食を与える、昼は13時、夕方は18時と、きちんと時間を決めておくことをおすすめします。次第に赤ちゃんの頭にもインプットされていくでしょう。
3歳以降の夜泣き
1歳になる前に夜泣きが完全に収まってしまう赤ちゃんもいますが、3歳を過ぎても夜泣きする子供もいます。3歳以降も夜泣きする場合は、様子をよく見ましょう。ここでは、3歳以降の夜泣きについてお話します。
3歳以降の夜泣きは様子をよく見る
3歳以降も夜泣きをするケースはたくさんありますが、もしかすると健康的な問題が生じている可能性もあります。眠っているときにいきなり苦しそうに叫んだり、悲鳴を上げたりする場合だと、病院に相談したほうがいいかもしれません。
呼吸が苦しそう、動悸が速くなるなど、異常だと思える行動、症状を見せたときは迷わず病院で相談、もしくは受診しましょう。
自然になくなることがほとんど
何とか夜泣きをやめさせようと努力しているママもいるかもしれませんが、はっきりとした原因が分からない以上それはとても難しいこと。一時的に泣き止んだとしても、またすぐに夜泣きしてしまうこともありますし、同じことの繰り返しになることがほとんどです。
ほとんどのケースでは、夜泣きは自然になくなっていきます。気づいたたら夜泣きしなくなっていた、ということが多いですし、いつまでも終わりなく続くわけではありません。今は仕方ない、と多少割り切ってしまうことも必要でしょう。小学生頃になるとほとんどなくなります。
まとめ
赤ちゃんが夜泣きする原因はまだはっきり分かりませんし、泣いてしまうのはどうしようもありません。ママやパパは大変かもしれませんが、そのような大変な時期を懐かしめる時期もいつかやってくるでしょう。いつまでも続くものではありませんし、いずれ夜泣きもしなくなります。ここでご紹介した夜泣き対策も、ぜひ参考にしてくださいね。