20代の若白髪の原因
メイクをしようと鏡を覗いた際に若白髪に気づいてショックを受けたことはないでしょうか。老化とは程遠い年齢なのになぜ白髪ができてしまうのでしょう。20代なのに若白髪が生えてしまう8個の原因について説明します。
1.遺伝
薄毛や脱毛に遺伝的な要素がみられるように、若白髪にも遺伝的な要因が考えられます。頭髪をはじめとする体毛は生えてくる際には白色です。毛母細胞で毛がつくられる過程でメラノサイトがメラニン色素を生成することによって黒色になります。
祖父母の代や両親などが白髪の場合は、メラノサイトの働きに何らかの問題があり、それが遺伝子情報として子供に受け継がられることが考えられるでしょう。栄養状態やストレスなど他に思い当たる理由がない場合は、遺伝的な要素から若白髪が生じている可能性が高くなります。
2.ストレス
ストレスがたまると、白髪の原因になります。
特に比較的若い方で、白髪ができてしまう場合はストレスが強く関わっているケースが多いです。「これまで白髪がなかったのに、急に白髪が増えてきた」と感じたら、たまにはゆっくりと休みを取るなど、リラックスを心がけてみましょう。
3.過度なダイエット
運動だけでなく摂取カロリーを極端に落とす過度なダイエットは短期間で体重の減量が可能です。しかし、その一方で、食事制限や特定の栄養素が不足することによって体全体が栄養飢餓状態となります。体は省エネ状態となり、不必要なエネルギーの消費や栄養消費を抑えようとするのです。
過度なダイエットで栄養が行き届かない状態になると髪の毛から栄養が奪われて白髪が増えることになるのです。
4.外食やジャンクフードなどの食生活の乱れ
いつも外食やジャンクフードだけで済ませている人も少なくないでしょう。最近のコンビニ弁当は栄養バランスにも配慮されたものが増えていますが、それでも炭水化物や脂質が多く、たんぱく質やビタミン、ミネラルは不足しがちです。また、食品添加物が多く含まれていることもあります。
栄養バランスが大きく乱れることで髪の毛をつくるメラノサイトに十分な栄養が行き届かず、白髪が生じることになるのです。若白髪の改善は食生活の乱れを正すことからもアプローチする必要があります。
5.慢性的な運動不足
仕事で長時間同じ姿勢を維持することが多く、特に運動をしない人は慢性的な運動不足に陥っている可能性があります。運動不足になると血流や新陳代謝が低下しエネルギーも効果的に変換されなくなります。
頭皮が硬くなってしまうだけでなく、髪の毛をつくるために必要な酸素や栄養分が十分に行き渡らなくなることで健やかな髪の毛が育たなくなるのです。
過度な負荷がかかる運動ではなく、毎日続けられる適度な運動をすることによって若白髪が改善されることもあるでしょう。
6.デスクワークやスマホなどによる眼精疲労
デスクワークやスマホの見過ぎによっておこる眼精疲労は慢性的な目の疲れです。目の周りの筋肉が衰えて硬くなり、血流が悪くなって血行不良となります。その結果、頭皮の血流が悪くなり髪の毛が育つために必要な酸素や栄養分が行き届かなくなるのです。
スマホやPCからはブルーライトと呼ばれる光が放出されており、脳が太陽光線と誤認して交感神経が活性化されます。緊張状態となることで、特に寝る前のスマホは睡眠が浅くなる原因に。これらも若白髪が多くなる原因と言えるでしょう。
7.カラーリングなどによる頭皮へのダメージ
20代はおしゃれが一番楽しい時期でもあり、髪形や髪の色を頻繁に変えるためにパーマやカラーリングをする人も多いでしょう。どちらも薬剤を髪の毛に浸透させて変化させるものです。
髪の毛が傷むことは言うまでもありませんが、パーマ液やカラーリング剤に含まれる成分は、頭皮にも大きなダメージです。
8.睡眠不足
人間の細胞の再生に睡眠が不可欠であることはよく知られています。特に午後10時から午前2時まではゴールデンタイムと呼ばれ、成長ホルモンが活発に分泌される時間帯となります。
ヘアサイクルが活性化されるのもゴールデンタイムであるため、睡眠不足が続くことで抜け毛や白髪の原因となります。睡眠不足は健康にも大きく影響するため、健やかな髪の毛には大敵と言えるでしょう。
20代の若白髪を改善する方法
20代で増える若白髪は体の老化とは直接関係がないことがほとんどです。ストレスや生活習慣の乱れなどが原因となることがほとんどであるため、生活全般の見直しが必要と言えるでしょう。20代の若白髪を改善する具体的な方法についてまとめました。
質の高い睡眠時間を確保する
質の高い睡眠は成長ホルモンの分泌を活性化させヘアサイクルを正常にしてくれます。それだけでなく。毛母細胞やメラノサイトの新陳代謝も促進して若白髪の改善につながるでしょう。
就寝前2時間前までには入浴や食事は済ませ、スマホの使用も控えると眠りにつきやすくなります。短時間の睡眠しかとれない場合は、アロマテラピーやホットミルクなど入眠効果の高いグッズを活用するのもいいでしょう。15~30分程度の昼寝も効果的です。
適度な運動を習慣化する
20代の若白髪の改善には適度な運動を習慣化することも大切です。適度な運動によって三を多く取り入れるとメラノサイトにも先進な酸素が供給されます。また、血流が改善されて酸素だけでなく髪の毛の育成に必要な栄養分も届きやすくなります。
適度な運動にはリラックス効果もあるため、ストレスが発散されます。ウォーキングやジョギング、サイクリングなど継続できる軽度な有酸素運動がおすすめです。
栄養バランスのとれた食生活を心がける
体の内側から若白髪を改善する方法として栄養バランスの取れた食生活があげられます。栄養が不足すると生命維持には直接関係がない髪の毛から栄養が奪われることになります。髪の毛に色つややコシがある人は体全体の栄養バランスも整っていると考えてもいいでしょう。
偏食をなくし炭水化物や脂質だけでなく全ての栄養素をバランスよく摂取する必要があります。髪の毛はたんぱく質の一種であるケラチンやアミノ酸などからできているため、良質のたんぱく質を意識して摂取するようにしましょう。
ストレスを溜めこまずこまめに解消する
20代で若白髪が一気に増えた人のなかには大きな悩みやストレスを抱えた人も少なくありません。過度なストレスが原因で一夜のうちに白髪増える現象はよくあります。それほどストレスが髪の毛に与える影響は大きいものです。
ストレスによる若白髪を改善するためには、とにかくストレスを溜め込まないことが基本となります。適度な運動や没頭できる趣味、リラックスできる入浴など、自分に合ったストレス解消法を身に付けるようにしましょう、
頭皮のマッサージを行う
若白髪の改善には頭皮の血行をよくするためのマッサージが効果的です。ヘアサロンのシャンプーの際に極上のマッサージが受けられるのは、汚れを落とすだけでなく血行促進を重視しているからと言えるでしょう。
5本の指を開いた状態にする「ヒトデ」、左右の手を交互に組んで親指を立てる「エイ」、手のひら側で指を交互に組む「イソギンチャク」など基本となる手の形を覚えましょう。効果的にマッサージすれば頭皮の血行が促進されて若白髪の改善が期待できます。
まとめ
20代に増える若白髪には、食生活の乱れや眼精疲労、ストレスや睡眠不足などさまざまな原因が考えられます。髪の毛は生命維持に直接関係がないため、酸素や栄養の供給が滞ると真っ先に影響を受ける部分でもあります。血流を改善するために適度な運動を取り入れるなど、生活全般を見直すことで若白髪を改善しましょう。