水で太るって本当?水太りの本当の意味とは?
水にカロリーはありません。そのため、飲んでも太る要素はまったくないですし、それが原因で脂肪がつくということもありません。では、水太りとはいったい何なのでしょうか。ここでは、水太りの本当の意味をお伝えします。
水太りは下半身に水が溜まっている状態の事
水太りとは、水の飲みすぎで太ることを指すわけではなく、下半身に水が溜まっている状態の事を指します。
通常、飲んだ水は汗や尿として体外に排出されますが、ある原因によって体内に水が留まってしまいます。特に、デスクワークや立ち仕事をしている方だと、リンパ管の動きが鈍くなることがありますし、それが原因で水分や老廃物がスムーズに排出できなくなります。
基礎代謝の悪化が主な原因
では、どうして余分な水分が排出されずに体内に留まってしまうのかということですが、主な原因は基礎代謝の悪化です。基礎代謝とは、何もせずとも自動的に行われているエネルギー消費のことを言います。基礎代謝は加齢とともに少なくなっていきますし、脂肪の燃焼効率も低下します。
水太りの主な症状
水太りしてしまうと、いったいどのような症状が現れるのでしょうか。ストッキングの跡が消えにくかったり、夕方から夜にかけて靴がきつくなる、足がむくみやすくなるといったことが挙げられます。詳しく見ていきましょう。
ストッキングの跡が消えにくい
水太りだと、指で触ったときにブヨブヨとした感触があります。肌に弾力がないことが特徴で、指で押しても皮膚が戻ってきません。そのため、ストッキングやパンツを脱いだときに、いつまでも跡が残ってしまうということがあります。
夕方から夜にかけて靴がきつくなる
水太りの方だと、朝と夜で足の大きさが変わってしまうことがあります。これも、体内の不要な水分、老廃物が下半身に溜まっているからです。
朝は普通に履けていた靴が、夕方になるときつくなる、退社するときには足が痛くなる、といった場合には水太りが疑われるでしょう。特に立ち仕事に携わっている方だと、この傾向が強いと言えます。
足がむくみやすくセルライトが出来やすい
足がむくんでしまうのも、体内に余分な水分や老廃物が滞留しているからです。立ち仕事をしている方もそうですが、これはデスクワークをしている方にもよく見られる症状です。足がむくんでパンツがきつくなる、下半身が重く感じる、といった場合、水太りを疑ってみましょう。
水太りになってしまう人に共通する特徴
水太りになってしまう人には、いくつかの共通点があります。慢性的な運動不足だったり、食生活の偏り、睡眠不足、ストレスが溜まっているといったことが挙げられます。ここでは、水太りになってしまう方に見られる共通点をピックアップしてみました。
慢性的な運動不足
運動不足になると、血流が悪くなることが多いです。血流が悪くなると、全身を巡っている血液の流れが悪くなってしまいますし、代謝も落ちてしまうのです。下半身まで行き届いた血液や水分がスムーズに戻ることができず、そのままむくみとなって現れてしまうということですね。
また、運動不足だけに限らず、デスクワークに携わっているような方など、長時間同じ姿勢でいるような方も注意が必要です。これも血流を滞らせてしまう恐れがあります。
お風呂につからずシャワーで済ます
いつも入浴をシャワーだけで済ませていませんか?忙しいからとシャワーだけで済ませる方もいますが、これも血流を滞らせ、代謝の低下を招く原因となります。
シャワーだけだとどうしても体は冷えてしまいがちですし、リンパの流れも悪くなってしまいます。血液をスムーズに心臓まで戻すことができず、下半身に水分がとどまってしまいます。
食生活の偏り
バランスの良い食事が摂れていないと、水太りになってしまうことがあります。特に、塩分の濃い食事を好むような方だと注意が必要です。
塩分は体に必要なものではあるものの、過剰に摂取してしまうと、余分な水分を体に滞留してしまうのです。本来必要ないはずの水分を溜め込んでしまうため、それがむくみとなって現れてしまいます。
睡眠不足
睡眠不足になるとイライラしますし、ストレスも溜まってしまいます。ストレスは精神面だけでなく肉体にもさまざまな影響を与えてしまいますし、むくみの原因となることもあります。また、睡眠不足はホルモンバランスや自律神経の乱れを引き起こすこともあるため、それが水太りの原因になることもあるのです。
ストレスが溜まっている
ストレスホルモンと言われるコルチゾールが増加してしまうと、体が水分を溜め込もうとしてしまいます。本来なら体外に排出されるはずだった水分も、排出されなくなってしまうのです。
また、コルチゾールが増えてしまうと、筋肉の元となるたんぱく質も減少していきます。その結果筋肉も少なくなってしまい、基礎代謝が落ち、水太りを招くという悪循環に陥ります。
水太りの予防・対応策
水太りには、どのように対応すればいいのでしょうか。リンパマッサージを行う、食生活を改善する、お酒を控える、カリウムを含んだお茶を飲むといったことが挙げられます。ここでは、水太りの予防や対応策についてお話したいと思います。
リンパマッサージを行う
リンパの流れが悪くなると、余分な水分や老廃物がスムーズに排出されなくなります。リンパマッサージはむくみの改善に効果的と言われているので、ぜひチャレンジしてみましょう。
リンパマッサージは、ふくらはぎや太ももなどで行います。
オイルやクリームを使うとスムーズにできますよ。
食生活の改善を行う
偏った食生活を送っているのなら、そこをまずは改善します。塩分を摂りすぎているのなら、減塩にも取り組んでください。食生活の改善は健康への第一歩なので、ほかにもさまざまな嬉しい効果が期待できますよ。
お酒を控える
お酒の飲みすぎが水太りを悪化させてしまうことがあります。アルコールには血管の透過性を高める作用がありますし、それによって水分の通りが良くなります。血中のアルコール濃度を下げる働きもあるため、血管が水分を吸収しようとしてしまうのです。その結果、血管が水分を吸収してしまい、むくみが生じてしまいます。
カリウムを含んでいるお茶を飲む
カリウムには利尿作用があります。カリウムはさまざまな野菜や果物に含まれていますが、お茶にも含まれています。カリウムを摂取することで、体内に滞留している余分な水分を体外に排出でき、塩分濃度も下げることが可能になるといわれています。
塩分濃度が低くなると、水分を溜め込もうとしなくなるため、むくみの改善につながるというわけです。
ふくらはぎの筋肉を鍛える
ふくらはぎは第二の心臓とも言われています。下半身に巡ってきた血液を、ポンプのように心臓に押し戻す働きがあるのです。
ふくらはぎの筋肉が弱っていると、ポンプ機能が正常に働かず、結果的にむくみを生じることになるのです。
ふくらはぎを鍛えるには、壁に向かって手をつき、その状態で背伸びをするようにつま先立ちになります。
つま先立ちになったら、また踵をおろし、またつま先立ちになり、また踵を戻します。
しっかりとふくらはぎの筋肉を使えているかを確認しながら行いましょう。
バランスがとれない、という方は壁に手をついて行ってもいいですよ。
まとめ
水太りは、決して水を飲みすぎたからなるものではありません。余分な水分、老廃物が下半身に溜まっているような状態が水太りなのです。血流を促して代謝をアップさせることで、水太りもしにくくなりますよ。
ここでは、水太りへの対策についてもご紹介したので、水太りに悩まされているという方は、ぜひ今後に活かしてみてくださいね。