グリセリンとは?グリセリンの用途と手作り化粧水の作り方

化粧品やスキンケアアイテムの成分表記に、グリセリンと書かれていることがありますよね。しかし、グリセリンとはいったいどのような物質なのでしょうか。

そこで、ここでは

  • グリセリンについて
  • グリセリンの主な種類
  • グリセリンの使い方
  • グリセリンを使った手作り化粧水の作り方
  • グリセリンを使用した手作り化粧水の注意点

について詳しくご紹介しましょう。普段何気なく使っているという方も多いグリセリン。今回はグリセリンについて改めて調べてみました。

グリセリンとは?


グリセリンは動植物や海藻などに含まれるアルコールの一種であり、高い吸湿性と保水性を持っているのが大きな特徴と言えるでしょう。無臭で水に溶けやすい性質を持っているため、コスメやスキンケアアイテムによく用いられます。

動植物や海藻などに含まれているアルコールの一種

グリセリンは、1779年にスウェーデンのK.Wシェーレによって発見されました。植物や海藻などに含まれる物質で、実は人間の体にも脂質として蓄えられているのです。グリセリンには天然のものと、合成されたものが存在します。天然のグリセリンは、油脂を加水分解することで得られる水溶液を精製、濃縮することで生成されています。

非常に高い吸湿性と保水性をもっている


グリセリンはこのような性質を持っているため、さまざまなスキンケアアイテムやコスメに用いられています。固体から液体になる温度が低いと言われており、固まりにくいという特徴があるのです。化粧品は顔に用いるものですし、温度変化によって変質するようではだめですよね。こうした現象が起こることをグリセリンが防いでくれています。

無臭で水に溶けやすい

臭いがあると、コスメに使うことは難しいでしょう。グリセリンは特に臭いを持たないため、コスメに使いやすいと言われています。また、水に溶けやすいのも大きな特徴の一つです。吸湿性も持ち合わせているので、たっぷりと水分を保つことが可能になります。保水性に優れたコスメアイテムなどは、グリセリンがよく使われますね。

水と混ざることでじんわり発熱する


このような性質があるため、コスメアイテムに配合すると温かみを感じながら使用することが可能になります。近年話題となっている、温感クレンジングはまさにグリセリンの性質をうまく利用したアイテムと言えるでしょう。グリセリンはアルコールの一種ではあるものの、一般的なひんやりしたタイプのアルコールとは性質が異なります

グリセリンの主な種類


一口にグリセリンと言っても、さまざまな種類があります。植物由来のものや海藻由来、大豆由来、動物由来などがあるのです。また、これら天然のグリセリンとは別に、人の手で科学的に合成されたグリセリンも存在します。

植物由来のグリセリン

植物由来のグリセリンとは、文字通り植物に含まれているグリセリンのことを指します。植物油を加水分解することによって精製されます。さまざまな原料から植物性のグリセリンを精製できますが、もっともポピュラーな原料としてはヤシの実が挙げられます。ほかにも、海藻や大豆などからグリセリンが生成されることもありますよ。

海藻由来のグリセリン

海藻にもグリセリンが含まれていますが、そうしたものを海藻由来のグリセリンと呼んでいます。海藻由来のグリセリンも、合成されたものではなく天然由来のものなので、天然のグリセリンと言えるでしょう。コスメアイテムには海藻由来のグリセリンのほか、海藻エキスなどが使われることも多いですよね。海藻にそれだけ優れた成分が含まれているのでしょう。

大豆由来のグリセリン


大豆にはさまざまな成分が含まれており、よく知られるところだと大豆イソフラボンが挙げられます。大豆サポニンや豊富なたんぱく質も含まれており、健康や美容の促進によく用いられますよね。大豆にもグリセリンが含まれており、さまざまなコスメアイテムに用いられています。大豆由来のグリセリンも、植物由来、天然由来といえるでしょう。

動物由来のグリセリン

人間にとって必要な栄養素の一つが脂質です。たんぱく質や炭水化物と並んで脂質は大切な存在ですが、実はこの脂質こそ、グリセリンなのです。人間の皮下には脂質という形でグリセリンが存在するのです。また、人間だけでなく、あらゆる動物がグリセリンをその体内に含有しています。そうした動物から摂取したものが動物由来のグリセリンとなります。

科学的に生成されたグリセリン

合成グリセリンは、人の手によって科学的に生成されたグリセリンです。高い純度を実現できるため、医薬品向けに用いられるものののほとんどは合成グリセリンだと言われていますね。一方、化粧品向けなのは植物由来のグリセリンとなります。実際、市場に出回っているコスメのほとんどは、植物由来のグリセリンが用いられているのです。

グリセリンの用途


グリセリンといってもさまざまな種類があることは分かったと思います。では、グリセリンはいったいどのような用途に用いられるのでしょうか。保湿化粧水や軟膏、入浴剤、グリセリンローディングなどに用いられることが多いですね。詳しく見ていきましょう。

保湿化粧水

女性だと毎日スキンケアはきちんとしていると思います。化粧水の目的は保湿で、肌にしっとりとした潤いを与えるために使用します。潤いを与えるためには、しっかりと肌に浸透しないと困りますよね。そこで用いられるのがグリセリンです。グリセリンは高い吸湿性を持ちますし、水分を保水する働きもあるため、化粧水との相性がいいのです。

軟膏

軟膏を使ったことがない、という方はほとんどいないと思います。それくらい、我々の周りにはさまざまな種類の軟膏がありますよね。軟膏は外傷や皮膚の治療を行うときに用いるため、しっかりと肌に浸透しなくてはなりません。グリセリンにはそうした性質があるため、軟膏にもよく使われているのです。

入浴剤


意外かもしれませんが、入浴剤にもグリセリンが使われています。最近ではグリセリンを用いて手作りの入浴剤を作るような人も多いようですね。グリセリンには、水に混ざるとじんわりと熱を発するという働きがあるため、入浴剤との相性は良いと考えられます。また、水溶性の物質でもあるので、入浴剤に使用されることが多いのです。

グリセリンローディング

グリセリンローディングとは、効率よく水を細胞内にとりこみ、長時間保持するという水分の補給方法です。グリセリンローディングを行うことにより、運動時の脱水症状を回避することも可能で、ベストコンディションを保つことが可能になるのです。そうした特徴から、現在では多くのアスリートがグリセリンローディングを行っているようです。

グリセリンを使用した手作り化粧水の作り方


多くの化粧水に用いられているグリセリン。最近では、グリセリンを使って自作のコスメを作る人も増えてきました。実際、インターネット上にもグリセリンを使った手作りコスメのレシピがたくさんありますよね。興味がある方はぜひ試してみましょう。

1.グリセリン・ヒアルロン酸・精製水を1:1:9の割合で用意する

そもそもグリセリンはどこで手に入れればいいのか、という話ですが、実はドラッグストアでも購入できます。バラエティショップでも扱われていることが多いので、探してみましょう。あとは、1:1:9の割合で混ぜるだけなので、比較的簡単に作ることができますよ。自作した化粧水なら、毎日たっぷり使うことができますよね。

2.ガラス容器を煮沸し乾燥させる

化粧水を入れるためのガラス容器を用意しましょう。ホームセンターや100円ショップでも購入できますよ。だいたい100mlくらい入る容器なら問題ありません。そのまま使うのではなく、一度煮沸して乾燥させるのがポイントです。煮沸することでガラス容器をしっかり消毒できますし、衛生面でも安心できます。

3.清潔なガラス容器に材料を全て投入する


煮沸消毒して清潔になったガラス容器に、用意した材料をすべて投入します。グリセリンとヒアルロン酸、精製水ですね。計量スプーンがあると、正確な割合で配合できるためおすすめです。いい香りの化粧水を作りたい、という方なら、精製水ではなくローズウォーターなどに変えてみるのもいいですね。素敵な香りの化粧水が手に入ります。

4.蓋をして丁寧に混ぜれば完成

ここまでくれば、あとはガラス容器に蓋をして混ぜればいいだけです。材料をすべて投入したガラス容器を、蓋をした状態でしっかりと振ってください。しっかりと混ぜ合わせることを意識しながら振りましょう。たったこれだけのプロセスで、自作の化粧水ができあがります。ぜひ試してみましょう。

グリセリンを使用した手作り化粧水の注意点


グリセリンを使った手作りの化粧水は、毎日たっぷりと使えますし、なくなったらまた作れるためメリットが多いです。ただ、いくつかの注意ポイントを覚えておく必要もあるので、手作りしようとしている方は覚えておきましょう。

衛生面に注意する

化粧水は毎日使うものですし、直接顔の肌に使用するものです。そのため、衛生面には注意しなくてはなりません。衛生的でないと肌トラブルの原因になる可能性もありますし、保湿どころではなくなってしまうでしょう。手作りするときはしっかりと手も洗い、煮沸消毒したガラス容器を用いることです。減菌した状態で売られている容器などもありますよ。

早めに使い切る

必要最小限の素材を用いて自作していますし、保存性のある物質などもいっさい使っていないため、長持ちはしません。そのため、できるだけ早めに使いきるのもポイントとなります。グリセリンを使った化粧水はリーズナブルですし、毎日たっぷり使って早く使いきってください。そのほうが肌にもいいですよ。

パッチテストをしてから使用する


グリセリンはさまざまなコスメに使用されている物質ですし、人体に顕著な悪影響を及ぼすことはほとんどありません。しかし、やはり人によっては肌に合う、合わないがあるので、使う前にはパッチテストをしておくことをおすすめします。パッチテストをして、少しでも肌に異変が見られるようなら、使うのは控えたほうが良いでしょう。

濃度は10%未満にする

化粧水に配合するグリセリンの濃度は、だいたい10%程度だと言われています。そのため、10%未満の濃度で配合するようにしてください。グリセリンには優れた保湿の性質があるものの、使いすぎてしまうと逆に乾燥を招くことがあるようです。手作りするときには、しっかりと分量を量って配合するようにしてくださいね。

まとめ

グリセリンの概要や用途、手作り化粧水のつくり方などについてご紹介しましたが、いかがだったでしょうか。グリセリンには優れた保湿性があり、水に溶けやすいためコスメにたくさん用いられているのです。グリセリンは割りと簡単に手に入るものですし、手作りの化粧水にもぜひチャレンジしてください。