幼稚園を転園するきっかけとは
幼稚園を転園するとなると、お子さんも保護者も再度新しい環境に適応していかなければならないため、何かと気になる点はあります。それでも様々な理由が、幼稚園を転園するきっかけになっており、まずは幼稚園を転園するきっかけをいくつかご紹介します。
引越し
幼稚園を転園しなければならないきっかけとして多く挙げられるのが引っ越しです。仕事の都合や住宅の購入、家庭の事情などで引っ越しをせざるを得ないというとき、今通っている幼稚園が新居から遠いという場合は転園をしなければならなくなってしまいます。中には転勤の事例が下りてすぐに引っ越しをしなければならず、非常に慌ただしく転園の準備をしたというケースもあり、状況によってはお子さんも保護者も物理的にも精神的にも準備が乏しいまま転園をしなければならないケースもあるようです。
下の子の入園
兄弟や姉妹がいる場合に出てくるのが、兄弟、姉妹を同じ幼稚園に通わせたいという希望です。別々の幼稚園に通うことで何かと面倒に感じることは多いものですし、せっかくなら同じ幼稚園に通わせたいと考えるのは必然的なことでしょう。また共働きの家庭の場合は、2歳になるまでは保育園を利用して、年少になるタイミングで幼稚園への転園を考える家庭もあり、こういった理由から同じ園に通わせるために転園を考える場合もあります。
教育方針が合わない
見学会や説明会などでしっかりと確認したものの、実際に入園してみると園の雰囲気や教育方針に疑問を感じてしまったり、子供自身が通っている幼稚園に合っていないのではと考えるケースもあります。実際に園での生活が始まってみないことには、わからないこともあり、幼稚園の雰囲気や教育方針と合わないことが転園のきっかけになることもあります。
幼稚園を転園するまでの流れ
幼稚園を転園することが決まったら、まずは何から始めればいいのでしょうか。現在通っている幼稚園を退園する手続きや転園先の幼稚園に途中入園する手続きなどが、主な準備となりますが、どのような流れで行うべきなのかわからないという人もいるでしょう。そこで、まずは幼稚園を転園する際に押さえておきたい流れについて紹介します。
転園先の園を確保しよう
まずは転園をする以上、必ず必要になるのが転園先の幼稚園です。幼稚園のほとんどは園児を受け入れる際の定員が決まっていることがほとんどであることから、転園先として途中入園を考えている幼稚園の空き状況を確認しておかなければなりません。空き状況によっては、途中入園することができない場合もあることから、転園先として複数の候補を挙げておくと、万が一空きがなく入れない場合でも対応することができます。また転園であっても、入園選考のように途中入園のための面接が必要になる幼稚園もあることから、転園先の幼稚園に確認しておくようにしましょう。
入園手続きの開始
見学や説明、面接などが終わり、転園先として入園する幼稚園が決定したら、本格的に途中入園のための準備が始まります。途中入園に必要な書類や転園先の幼稚園で必要な制服や通学グッズの準備など、より具体的に転園のための準備を始めましょう。幼稚園が変われば入園に必要な書類やグッズなども異なることから、何かわからないことがある場合は、その都度、転園先の幼稚園に問い合わせるようにしましょう。
現在の園に退園することを伝える
転園する幼稚園が決定したら、今現在通っている幼稚園に退園を申し出ます。いつまで通うことができるのか明確に幼稚園側に早めに伝えることが大切です。また途中入園をする幼稚園側に書類を提出する際に退園する幼稚園にお願いをしなければならない書類がある場合もあります。手続きに必要な書類などは退園する幼稚園、途中入園する幼稚園に確認しておくことで、不備なく準備することができます。
新しい園での持ち物準備
これまで通っていた幼稚園で使用していた持ち物が、途中入園する幼稚園で使用できる場合もありますが、幼稚園指定の制服や通園バッグなどは買い替えをしなければならないことがほとんどです。途中入園までにしっかりと揃えられるように、できるだけ早く準備を始めましょう。お道具箱やクレヨンなどは、通っていた幼稚園で使っていたものを、そのまま使用することができる場合もありますし、卒園した園児の制服を譲り受けるなどの方法もあることから、幼稚園に細かく問い合わせてみましょう。
退園のご挨拶
転園する理由はなんであれ、これまでお世話になった幼稚園の先生方に転園の話を、いつするのか悩む人も多いのではないでしょうか。またママ友への挨拶も必要になる場合もあります。これまでのお付き合いなどを考えると、やはり挨拶は済ませておくのがベターです。幼稚園の先生方への挨拶は、お迎えの時間を少しずらしたり、参観や懇談の後に少し時間を取ってもらって、直接伝えるようにしましょう。ママ友への挨拶はお迎えの際や参観の際などに済ませたという人も多いです。どうしても時間が取れない、会う機会がないという場合は、手紙を利用したという人もいます。
幼稚園を転園するときの注意点
これまで通っていた幼稚園を退園して、新しい幼稚園に途中入園する際は、何かと慌ただしいこともあり、うっかり忘れてしまっていたなんてこともあります。そこで幼稚園を転園するときの注意点をまとめました。お子さんの転園を控えているという人は、ぜひ参考にしてみてください。
転園先は早めに探そう
転勤や引っ越しなどが決まったら、転園先の幼稚園をまず探しましょう。幼稚園には定員があることから、希望する幼稚園にスムーズに途中入園することができるとは限りません。それまで通っていた幼稚園を退園した後に、受け入れ先となる幼稚園がないなんてことにならないように、転園先の幼稚園はできるだけ早めに探すようにしましょう。また定員のことを考えると、いくつか候補を挙げておくのがベストです。
入園準備の費用をチェック
途中入園と言えども、新しい幼稚園に入園する以上、入園料はもちろん制服やその他の通園グッズを購入する費用などは発生します。公立、私立などで、必要になる費用は大きく変わってくることから、事前に途中入園する幼稚園に問い合わせて、入園準備にかかる費用をチェックしておきましょう。
退園する園の保育料の返金を早めにチェック
これまで通っていた幼稚園を退園する場合は、幼稚園によっては月の途中の退園でも収めている保育料が返金されない場合もありますが、日割り計算で返金をしてくれる場合もあります。退園する幼稚園の保育料の返金は可能なのか、早めに幼稚園に確認をするようにしましょう。
子供の精神状態をフォローしよう
これまで通っていた幼稚園を退園し、新しい幼稚園に途中入園することで、子供にとっては大きな環境の変化が訪れます。初めての教室、お友達、先生、バスなど戸惑うことも多く、精神的に不安定になってしまう可能性も0ではありません。もともと子供は順応能力が高いことから、新しい環境でも日数が経つに連れて大人が考えている以上に馴染んでいくものですが、心配そうな顔をしていたり、不安を口にするようであれば、保護者がしっかりと受け止めてフォローをしてあげましょう。もともと環境の変化に敏感といったお子さんの場合は、途中入園先の幼稚園の先生に伝えておくことで、先生のフォローも受けることができるのではないでしょうか。
まとめ
様々な準備に追われてしまい、いったい何から手をつけたらいいのかわからないと悩む人も多いのが、幼稚園の転園ですが、スムーズに準備を進めることで、お子さんのフォローもしっかりと行うことができるようになります。幼稚園の転園を控えているという人は、ぜひ参考にしてみてください。