お人好しの人と優しい人の違い
お人好しな人と優しい人には大きく違いがあります。主な理由は以下の4つです。
- どんな人でいたいと思っているか
- 誰のために動いているか
- 自分の意思を持っているか
- 自分の意思を伝えられるか
詳しく解説していきます。
どんな人でいたいと思っているか
お人好しの人は、自分がまわりからどう見られているのかを気にしています。そのため、常に良い顔をしていたいと思っているのです。これに対して優しい人は、良い人と思われたい気持ちから行動をしているわけではありません。
誰のために動いているのか
お人好しの人が取る行動は相手を思ってのものではなく、自分のために取っている行動といえます。本心の優しさではなく、「優しい人だと思われたい」と考えている自分のためなのです。優しい人は自分のためではなく、相手のために行動をします。
自分の意思を持っているか
頼みごとや誘いがあった場合に、自分の意思を持っていて、相手のためになるからこそ断らないのであれば、それは優しい人です。しかし、お人好しの人はどんな頼みやどんな誘いでも構わず了承をしてしまいます。意思を持っているかどうかの違いなのです。
自分の意思を伝えられるか
自分の意見をはっきり口にできるかでも違いが出てきます。お人好しの人は自分の意見がいえず、なんでも了承・賛同する、いわゆるイエスマンです。これに対して優しい人は、いいたいことはきちんといえるという特徴があります。
お人好しだと利用されやすい?
優しいわけではなくお人好しでいた場合、他人からは実は利用されやすいのです。その理由としては、主に以下の4つがあげられます。
- 断れないことを知っているため
- 都合が良いと思われているため
- 馬鹿にされているため
- 何をしても大丈夫と思われているため
順番に詳細をチェックしていきましょう。
断れないことを知っているため
いつでもイエスマンでいると、それが周囲の人間も当たり前になるため、どんなことでも断らないと思われてしまいます。それが続けば、無理な頼みごともお願いされるようになってしまいがちです。
都合が良いと思われているため
自分の意見がない、もしくは意見をいわない人間は、利用したいと考える人間にとって好都合です。相手にとって都合の悪いことはいわず、どんな頼みごとも受け入れるため利用しやすいのです。
馬鹿にされているため
お人好しの人は、単純に相手に馬鹿にされやすい傾向があります。たとえ相手に、「優しいね」といわれてもそれは表向きの表現であり、本音では下に見られやすく、舐められやすいのです。
何をしても大丈夫と思われているため
嫌なことをいわれてもされても、怒らない人がお人好しです。ニコニコして過ぎるのを待てば終わるかもしれませんが、それを続けてしまえば、「どうせ怒らないから何をしても大丈夫だろう」と利用する対象にされるのです。
お人好しだと恋愛でも損をする?
お人好しの人は、友情関係だけでなく恋愛でも損をする傾向があります。その理由としては、主に以下の4つがあげられます。
- 自分の意見をいえないため
- 物足りないと感じられてしまうため
- 浮気されやすいため
- 言い合うことができないため
詳しくは以下のとおりです。
自分の意見をいえないため
お人好しの人は、常に相手の顔色をうかがってしまいます。それは相手に嫌われたくないからこそですが、そのせいで自分の意見がいえなくなってしまうのです。
恋愛は上下関係ではないため、相手も困る部分が出てきてしまうかもしれませんし、逆につけ上がってなんでもOKと感じてしまう場合もあります。
物足りなさを感じられてしまうため
男女が恋愛を進めていくと、「良い人」だけではつまらなく感じてしまう傾向があります。たとえばデートをするときでも、食べるものや行く場所を聞かれて、「なんでも良いよ」と毎回いわれてしまえば、「興味がないのかな?」とも思われます。
行き過ぎるとわがままになりますが、ときには、「こうしたい」や、「あれが良い」と意見をしないと、相手はつまらなくなってしまうのです。
浮気されやすいため
お人好しの人は、相手を怒ったり嫌ったりすることがありません。そのため、付き合っている相手からも、「何をしても怒らないだろう」と思われがちです。
そしてそれはいずれ、「浮気をしても大丈夫」や、「バレたとしても許してくれる」という浮気しやすい環境をつくることにもつながりかねません。
言い合うことができないため
恋愛は、ときには意見をぶつけ合うことも必要です。喧嘩はできればしたくないと思うものですが、思ったことを言い合うことで相手をより理解できるメリットもあるのです。
たとえカップルで喧嘩をしても、お互いに分かりあうために話し合いをして仲直りすれば、さらに仲を深めることができます。
お人好しな性格を直す方法
人との付き合い方は、すでに染み付いているものかもしれませんが、お人好しの人がこれから周囲の人と良い付き合いをしていくためには、直したほうが良いでしょう。以下の5つの直し方をご紹介します。
- 嫌なことは嫌だということ
- なんでもOKしないこと
- 自分の見られ方を気にしないこと
- 見返りを求めるようにすること
- 相手のためになるか考えること
お人好しといわれる人は、取り入れてみてはいかがでしょうか。
嫌なことは嫌だということ
お人好しといわれる人はこれまでに、人にいわれたりされたことに対して、嫌だと感じても笑って流した経験があるのではないでしょうか。しかし、その行動はその場しのぎ。
相手は、「いっていいんだ!」や、「ここまでやっていいんだ」と判断しています。お人好しを直すためには、不愉快に思うことはきちんと伝えるようにしましょう。
なんでもOKしないこと
嫌な誘いや頼まれごとも、嫌われたくないからと承諾することはやめましょう。たとえ予定がある、時間がないという理由でなくても、疲れていたり、気が乗らなかったりすれば断れば良いのです。まずは、イエスマンを卒業する努力をしましょう。
自分の見られ方を気にしないこと
自分の見られ方を気にすることは、お人好し人の特徴でもありますが、それをやめないことにはお人好しを直すことはできません。なんでもOKする自分を好きでいる相手ではなく、ありのままの自分を受け入れてくれる人間と付き合いましょう。
見返りを求めるようにすること
人と人は、お互いが支え合うことで関係を保っています。つまり、相手が何かをしてくれたら、自分も何かで返したいと考えるのが当たり前なのです。これからは自分が頼まれごとを承諾した場合に、どんな風に返ってくるのかも考えるようにしましょう。
相手のためになるかを考えること
何かを人に頼まれたとき、これを引き受けて相手のためになるのかを考えるようにしましょう。都合が良いだけになっていないのか、疑問を抱くように意識するのがGood。
もし、「この頼みごとは受けたら相手のためにならない」と考えれば断ることが大事ですし、相手のためになる頼みごとなら受ければ良いのです。
まとめ
生きていく上で人間関係は必要不可欠ですが、とても難しいことでもあります。人は1人1人性格も考えも育ってきた環境も違うため、楽しいことを共有できることもあれば、そうでないこともあるからです。
お人好しといわれる人や、今回ご紹介したお人好しの特徴にあてはまる人は、自分がなぜそうなったのか、考えてみたことはありますか?何かきっかけがあったのかもしれません。
たしかにどこでも良い顔をすることは、はじめは楽に感じるかもしれません。しかし、それで築いた人間関係は本物ではないと、自分でも気づいているはずです。
もし、実際にそこに気づけたのであれば、お人好しを直すのは難しいことではありません。大事な人に、本当の自分と付き合ってもらえるように努力しましょう。