野菜ジュースを使った断食が注目されている理由
野菜ジュースを使った断食に興味はあるけれど、どうしてスポットライトが当たったのか知ったうえで取り入れたいと思う人もいるでしょう。以下にその答えについてまとめました。
栄養補給をしながら実践できる
野菜にはビタミンやミネラルのほか、食物繊維や抗酸化物質も豊富に含まれています。ビタミンやミネラルは体の調子を整え、食物繊維は腸の調子を整えます。抗酸化物質は体のぐったり感の軽減や、年齢と共に気になりやすくなる美容トラブルに効果的です。
断食中は普段に比べれば極端に食事を制限する形になるので、必要な栄養素の不足が不安要素としてあります。その点、野菜ジュースを使った断食をすることで、この問題を防ぎやすくなるのです。
フラストレーションを感じにくく手軽にチャレンジできる
自分に合った野菜ジュースを摂取することで、次のような要素のフラストレーションを軽減できます。
- 味覚
- 空腹
- 費用
野菜ジュースと一口にいっても、どの野菜が入っているのか、さらにはフルーツも組み合わせれているのかによって、味は違います。好みの味で断食を実践できるため、味覚の不満を感じにくいのが魅力のひとつです。
また、便宜上“断食”という言葉が使われているものの、長期間にわたりいっさい何も摂取しない本格的な断食ではないです。野菜ジュースを飲むことができ、さらに1日だけのようなごく短期であればなおさら、空腹感に苛まれにくいのがメリットです。
費用に関しても、野菜ジュースは市販か自家製かの選択肢がありますが、いずれにしても高額なダイエット食品の購入に比べれば負担は軽いです。
野菜ジュースを使った正しい断食方法とは
断食をする上で注意すべきことはいくつかあります。間違ったやり方をすると逆に体の調子を悪くしかねません。以下の内容を参考に正しい手順を踏み、野菜ジュースを使った断食を成功させましょう。
前日から食事量を徐々に減らす
断食全般にいえることですが、食事量を段階的に少なくする必要があります。断食をはじめる日の前日は、朝は普通に食事を摂っても大丈夫です。昼食は消化の良いものを控えめに摂りましょう。
そして、夜はお粥などをほんの少し食べるようにして、心身の準備を整えます。なお、断食終了までアルコールはNGです。
断食前日の食事
- 朝:通常の食事
- 昼:消化の良いものを控えめに
- 夜:お粥などをほんの少し
当日の野菜ジュースは1回300ml前後
当日の食事は3食断食で、その食事の代わりに野菜ジュースを摂取します。かといってお腹いっぱいに飲んではいけません。
1回300ml前後、体内を冷やさないために常温のものが良いでしょう。なお、野菜ジュースは食事の代わりですので、水分は別に摂取してください。断食のさまたげになる糖分やカフェインを含まない、水が良いでしょう。
翌日はお粥から徐々に通常食へ
断食の次の日は、消化器官をいたわるために段階的に普段の食事に戻します。たとえば、次のようなメニューにするのがおすすめです。
断食翌日の食事
- 朝:おかゆ
- 昼:おかゆと味噌汁
- 夜:軽めの食事
週末を利用するなどして定期的に行えば、より効果の実感や維持がしやすくなるでしょう。なお、何か体の不調を感じたときには、中止することが大切です。
断食に効果的な野菜ジュースの選び方
野菜ジュースを使った断食には、市販品を飲むか自作のものを飲むかの選択肢があります。どちらにするにせよ、押さえておきたいポイントがあるのでここでご紹介しましょう。
市販の野菜ジュースなら糖分の少ないものを
市販の野菜ジュースを選ぶ場合は、よく栄養成分表示を読むのがポイント。食塩や砂糖、添加物が不使用のもの、とくにダイエットメインならば糖質に注意し、果汁や糖度の高い野菜があまり入っていないものを選びましょう。
市販の野菜ジュースにあるメリットのひとつは、カロリーや原材料・成分が把握しやすいことのほか、作る手間がかからない点です。忙しい中でも上手に栄養を補給できるでしょう。
自家製なら目的別に効果的なものを作ろう
自分で作る場合は、より断食の目的が何かはっきりさせる必要があります。
減量なのか、美容なのか、デトックスなのか、胃腸の休息なのか……。それによって、使用する野菜や果物の種類が変わります。
たとえば減量ならば、フルーツなどを使わずに甘くない野菜や葉物野菜が中心のジュース。美容であれば、抗酸化作用が期待できる栄養素の摂取が可能な人参、リンゴなどをジュースにすると効果的です。
野菜ジュースを使った断食のリスクや注意点について
断食をする際のメインで摂るものとして野菜ジュースを選ぶ場合、実践方法や市販品・自家製の選び方以外にも気をつけるべきポイントがあります。具体的なことは以下に記載していますので、順番に確認していきましょう。
食べられないイライラ
断食では当日に備える期間を準備期、当日を断食期、その後に通常の食事に戻す期間を回復期といいます。当日と述べましたが、断食期を2~3日と長く設けるやり方もあります。プラス食事を抑える準備期と回復期があるため、もともとの食事量が多い人は、空腹感やそれによるイライラに耐えかねて挫折しがちです。
ただ、今回ご紹介している断食は、1日だけ3食の食事を野菜ジュースに置き換えるというものです。ごく短期で実践するやり方ですし、野菜ジュースとは別に水などで水分補給もするので、空腹感には襲われにくいでしょう。
なお、空腹を紛らわそうとして、ガムを噛む人がいますがこれは良くありません。胃液が分泌されて胃に負担がかかってしまうためです。
リバウンド
断食により飢餓状態だった体が必要以上にカロリーを欲し、通常食に戻したあとに食欲が抑えられず、食事量が増えてしまうことがあります。断食が終わったとたんに我慢できずドカ食いしてしまうのは、なんとしても避けたいところです。
そうしなければせっかく断食したのが無意味になってしまうだけでなく、太りやすい体質を作ってしまうことにもなりかねません。そのため、通常の食事に徐々に戻していく過程=回復期の食事の摂り方には十分に気をつけましょう。
まとめ
ダイエット効果を狙い、または体のリセットを目的に、断食は多くの人に実践されています。その中でも野菜ジュースを使った方法は、味覚や空腹、費用の不満を感じにくいとして注目を集めているものです。
この野菜ジュースを使った断食で失敗を防ぐには、正しい方法を実践するのはもちろんのこと、生活習慣の見直しをするのが望ましいでしょう。野菜ジュースを使った断食を定期的にしているのに思うように結果が出ない……。その原因は断食期間中以外の不摂生にあるケースが少なくないためです。
日ごろから栄養バランスのとれた食事をとり、適度な運動を習慣づけ、十分に休む。それに加えて野菜ジュースを使った断食を実践すれば、より大きな効果を期待することができるでしょう。