倦怠期のメカニズム・訪れる時期
倦怠期とはどのような仕組みで迎えるものなのか、また訪れやすい時期はいつなのか……。まずはこれらについて、しっかりと押さえておきましょう。
倦怠期のメカニズム
恋人と付き合いはじめの頃は、ワクワクしたりドキドキしたりといった感情が起こりますよね。これは脳内で、フェネチルアミンという物質が多く分泌されるためです。
ただし、この物質が長いこと分泌されると脳にダメージを及ぼすため、3ヶ月くらいで止まるようになっています。すると、相手のことを落ち着いて見られるようになってくるのです。
そしてこのような仕組みで冷静になると、今までは気にしていなかった相手のマイナスの部分が気になるようになり、イライラするようになります。また、馴れ合いが生じることでマンネリ化になり、飽きてくることもあります。
つまり倦怠期とは、フェネチルアミンが脳内で分泌されなくなることなのです。
倦怠期がきやすい時期①:付き合いはじめてから3ヶ月
付き合いはじめの頃よりお互いのことが少しずつわかってきて、価値観のズレや考え方の違いなどを感じはじめる時期です。この時期に、相手への不満や言いたいことを我慢していると、いずれ我慢できなくなって爆発してしまいます。
倦怠期がきやすい時期②:付き合って半年くらい
付き合って6ヶ月程度が経ったあたりは、今まで我慢してきたものが積み重なって、爆発してしまう時期です。出てきた不満はなるべく小さいうちに、相手に伝えて解決することが重要と言えるでしょう。
倦怠期がきやすい時期③:付き合って1~3年くらい
付き合いはじめの頃とは違い、長く一緒にいるため恋愛関係が少し落ち着いてくる時期です。ケンカの数が減って、一緒にいることが当たり前に感じるようになるため、マンネリ化する傾向があります。そのため、新しい刺激が欲しくなる人も多くいます。
倦怠期がきたときのNG言動
倦怠期に火に油を注ぐようなことをしてしまえば、別れの原因になりかねません。そうならないためにも、これからご紹介するNG言動について覚えておきましょう。
感情的になって一方的に相手を責める
倦怠期を迎えると、相手のマイナス面にばかり目が向くようになります。しかし、相手だけに非があるわけではなく、自分にも非があるはずです。一方的に相手に、「もっとこうして欲しい」とか、「ここを直して欲しい」などと要求しても、ケンカになるだけで解決しません。
突然距離を置いてしまう
相手に何の相談もなく距離を置いてしまうと、自然消滅してしまうことになりかねません。倦怠期には、一定期間だけ距離を置くことは効果的なのですが、必ず相手に伝えてから自身と相手を見つめ直す時間をつくりましょう。ただし、相手と距離を置く時間が長くなりすぎると、気持ちが冷めて別れる原因になってしまうため、くれぐれも気をつけなければいけません。
異性の友達と会う回数を増やす
倦怠期がきているときに、相手が異性といるところを目にすると、自分にはもう興味がないと思い込み、さらに距離ができてしまう原因になります。その回数が増えれば増えるほど、関係は修復しにくくなるため、この時期に異性と会う回数を増やさないようにしましょう。
友達に愚痴を聞いてもらう
友達に愚痴をこぼすと、相手の嫌なことが顕著になって余計に一緒にいる時間が億劫に感じがち。さらに、大半の人が愚痴に同意をするため、自分が正しく相手が悪いという思いを強くし、関係を悪化させてしまうのです。愚痴をこぼしても、倦怠期を乗り越えることにはつながらないと思っておきましょう。
倦怠期がきたときのお互いの過ごし方
倦怠期を長引かせないためには、お互いがどのように生活を送るのかが重要です。おすすめの過ごし方についてまとめましたので、ぜひご覧ください。
一緒に新しいことをはじめてみる
倦怠期とは、馴れ合いや飽きがくることから起こるもののため、新しい刺激を得るのが効果的です。お互いがアウトドア派であれば、天気の良い日にウォーキングをしたり、スポーツジムに通ってみたりすると良いでしょう。反対にインドア派であれば、水族館や博物館、美術館などをデートの場所に選んで出かけてみてはいかがでしょうか。
2人で過ごす場所に変化を加える
いつも同じパターンで同じ環境にいると、どうしてもマンネリが生じてしまいます。解決策としては、2人で過ごす空間を変えるために、部屋の模様替えをする。ほかにも、お互いがゲーム好きであれば、スマホで一緒に楽しめるオンラインゲームをするのもおすすめです。
ほかのカップルと一緒に過ごす
異なる価値観を持つカップルと行動を共にしてみることで、自分たちの価値観を見つめ直す良い機会になります。カップルに限らず、友達などと一緒に過ごすのも良いでしょう。
期間を決めて距離を置く
距離を置くことで、相手の存在の必要性を感じることがあります。相手と距離を置くときのポイントは期間を決めて、なるべく短くすることです。長期間、距離を置いてしまうと相手への気持ちが冷めてしまう可能性があるため、注意が必要です。
倦怠期を一緒に乗り越える方法
倦怠期をどうやって乗り越えるかを、一緒に考えなければ解決にはつながりません。具体的に何をすれば良いのか……以下に記載しましたので、参考にしてみてください。
2人でよく話し合う
今後も仲良く付き合っていくために、現在の状況を話し合ってみましょう。相手の気になっていることや、不満に感じていることなどを素直に話してみるのがおすすめです。話すだけでは忘れてしまう可能性があるため、紙に書くなどして忘れないようにしましょう。
しっかり相手と向き合い、話しをすることによって、お互いの気持ちのズレがわかることもあるため、絆が深まる可能性も高まるでしょう。
感謝の気持ちを伝える
長い付き合いになると、「ありがとう」という言葉を使うことが減ってくる傾向があります。もし、「倦怠期かもしれない」と感じているのであれば、意識して感謝の気持ちを伝えましょう。
照れくさいかもしれませんが、言葉に出さないと相手には伝わりません。いつまでも仲の良いカップルは、普段からコミュニケーションを取っていて、「感謝の気持ち」を大切にしているのです。
相手のやりたいことに付き合う
倦怠期の最中は、お互いのことを理解しようとしない傾向があります。相手が自分のしたいことを理解してくれないと不満に感じているのであれば、まずは自分から相手のしたいことに対して理解を示しましょう。そうすることで、相手も自分のことを理解しようとしてくれます。
たとえば、相手の趣味に付き合うのが良いでしょう。相手の新たな良い部分が見えて、長い恋愛関係につながります。結果的に、自分も相手の趣味にハマるというのはよくある話です。
旅行をする
言葉が通じない国への旅行をおすすめします。言葉が通じないことによって、お互いが協力しなければいけない状況になり、絆が深まるためです。さらに、価値観が違う国に行くことによって、自分の恋愛に対する価値観がどうでもいいように思えて、「倦怠期なんかどうでもいいや!」と前に進むことができます。
まとめ
倦怠期になると、相手との関係は終わりだと考える人もいますが、どんなに仲の良いカップルでも、倦怠期は訪れるものです。
倦怠期は、お互いを見つめ直す絶好の機会です。今後も仲良く付き合っていくためにも、2人で話し合って乗り越えましょう。