吊り橋効果とはどんなもの?なぜ恋愛テクニックに使われる?
まずもっとも基本的なこととして、吊り橋効果という言葉についてと、なぜ恋愛テクニックとして効果的なのかを把握しましょう。
吊り橋効果とは?
吊り橋効果とは一体何なのか……。これは、心理学の実験で吊り橋のような不安や恐怖を強く感じる場所で出会った人に対し、恋愛感情を抱きやすくなる現象があると分かったために名づけられた心理効果です。
不安や恐怖心から鼓動がドキドキ鳴るような状況に置かれたとき、一緒にいる異性に対して恋愛感情を抱きやすくなる心理作用を、恋愛テクニックとして応用できるのです。
吊り橋効果によるドキドキ感が恋愛感情に結びつく
ではどうして不安や恐怖心が恋愛感情になるのでしょうか?そのメカニズムについて説明します。
実は、人間の脳は不安や恐怖心から発生したドキドキ感であっても、その原因を身近な物に求め、「隣にいる人のせいでドキドキしている」と錯覚する傾向があります。
つまり不安や恐怖心からきているドキドキ感を、「自分は隣の人に特別な感情を抱いている」と勘違いし、そこから恋愛感情に発展することがあるのです。
吊り橋効果はこの脳が錯覚する習性を利用し、意図的に不安や恐怖心が生まれる状況をつくり出すことで、相手の自分に対する恋愛感情を高める恋愛テクニックなのです。
吊り橋効果を使った恋愛テクニックとは?

実戦ではどのように吊り橋効果を使ったら良いのでしょうか。テクニックの要らないシチュエーションづくりと、コミュニケーションテクニックの2つをご紹介しましょう。
幅広い人におすすめなドキドキするシチュエーションづくり
吊り橋効果を出す簡単かつ確実な方法として、ジェットコースター、お化け屋敷、パニック映画を一緒に体験し、ドキドキするような状況をつくる方法があげられます。
ほかにも、スポーツ観戦やラフティングなんかもおすすめです。これらは密着する可能性も高まるので、恋愛関係に発展しやすいといえます。
「今どきそんなベタな……」と思う人もいるかもしれませんが、心理学的な観点から見ても、吊り橋効果を生み出す確率の高い方法であることは間違ありません。難しいテクニックは不要なので、幅広い人におすすめできる方法です。
吊り橋効果を応用したコミュニケーションテクニック
わざわざ遊園地に行かなくても、普段のちょっとした会話のやりとりの中で緊張感をつくり、ドキドキ感を相手に与えられれば、吊り橋効果は生み出せます。そんなコミュニケーションテクニックをご紹介しましょう。
(女)相手の視線に気づく
(男)こちらも目線を相手の目に移す。そしてしばし無言。
(男)「○○ちゃん……」
(女)「え……?」
(男)「左のあごにご飯粒ついてるよ」
(女)「えっ?」
(男)「うっそー」(ここで思い切り笑うのがポイント)
相手を緊張させ、その後、「何よもう!びっくりしたじゃないの!!」と言わせるようなギャップのあるシチュエーションをつくりあげることができればOK。ジェットコースターなどと同じ吊り橋効果が期待できます。
この方法はまさに恋愛テクニックと言えます。実は、モテる人というのは、こういった普段の何気ないコミュニケーションの中で、相手の心理を利用したテクニックを使うのに長けているのです。
また、テクニックは使えば使うほど上達します。まずは使ってみて、バリエーションを増やしていくことをおすすめします。一度や二度失敗したくらいで諦めずに練習だと思って何度も使っていけば、テクニックをモノにできるはず。
吊り橋効果ではじまった恋が冷めやすいのは本当?
脳の錯覚からはじまった感情なので、冷静になったときに注意が必要です。吊り橋効果からスターとした恋が冷めやすい2つの理由をお伝えします。
インパクトが強い反面、冷静になったときのギャップが大きい
人がドキドキする時間は、1日の中でもほんの一瞬。にもかかわらずインパクトが極めて強い。そのため、あとから空いている時間にゆっくり思い返してしまいます。
「あのときは〇〇だったな~」と振り返っているだけなら良いのですが、だんだん悪いところが見えてきてしまったり、飽きてしまったり……。また、どうしてあんなにドキドキしていたのか冷静に考えるようにもなるのです。そうなると、吊り橋効果は賞味期限切れ。ドキドキ感の低下とともに、あっという間に恋が冷めてしまうこともあります。
相手に求めるドキドキ感のハードルが高くなる
このパターンの恋の基準は“この人だからこそ得られるドキドキ”なので、だんだんと相手に求めるドキドキ感のハードルが上がっていきます。そして、ついつい過剰に期待してしまったり、冷静になったときとのギャップに萎えてしまったりという結果に。
吊り橋効果ではじまった恋は、気をつけないと本当に冷めやすいのです……。
吊り橋効果ではじまった恋を持続させるコツ
冷めやすかったとしても、長続きさせるコツがあります。吊り橋効果で落とした人、落とされた人それぞれに対するアドバイスをお伝えしましょう。
吊り橋効果で相手を落とした側へのアドバイス
吊り橋効果にかかりやすい人は、未知から生じるスリルを求める傾向が強く、興奮と愛が直結しています。このタイプの人には、常に新しい刺激を与えていくことで、恋を持続することができるのです。
では、どうすれば新しい刺激を与えられるのか?それは、あなた自身が、新しい趣味・特技の発展のためにアンテナを張り、新しい場所の散策や習い事などのチャレンジ精神を持続することです。
たとえば、以下のようなルーティンにすることで幅を広げると、偏りなく相手に刺激を与え続けることができます。
こうすることで相手はずっとメロメロになり、恋を持続させることに成功します。
「常に新しいことにアンテナを張りチャレンジし続けるなんて大変!」と思っていませんか?でも、吊り橋効果で落とした相手は、もともとスリルを求める傾向が強い人。そのため、吊り橋効果で落としたのでなくても、こういった工夫は必要な相手と考えたほうが良いでしょう。
吊り橋効果で相手に落とされた側へのアドバイス
ドキドキをたくさん与えてくれるパートナーであったとしても、さすがに限界があります。
吊り橋効果で落とされたあなたが、刺激が足りない、物足りないと感じたら、たまにはこちらからも、「面白そうなものを一緒にデートで経験しよう!」と提案しましょう。
たとえば、普段は絶対に行かないようなオカマバー、超絶にコワイと有名なお化け屋敷、船に乗るなど。エネルギーは必要ですが、それ以上の貴重な対価があって関係が長続きするでしょう。
まとめ
吊り橋効果というとジェットコースターやお化け屋敷といった遊園地のアトラクションなど、限られた特別なドキドキするシチュエーションを思い浮かべる人が多いでしょう。ですが実際にはほかに、日常のコミュニケーションの中での緊張感とリラックスのギャップによっても生み出すことができるのです。
そんな吊り橋効果を出して好きな人を落とすためにはまず、ドキドキシチュエーションづくりで意中の相手の心に恋愛感情を芽生えさせましょう。その後、さまざまなシーンで相手にドキドキ感を与え、相手の恋愛感情をますます盛り上げられるのが理想的。
ただし吊り橋効果は中毒性が強いので、過度な使用にならないように注意してくださいね。