花言葉で死を意味する花とは?死の意味を持つ花19選

華やかな美しさで私たちを魅了し、心を癒してくれる花々。そこにあるだけで場の雰囲気をぱっと明るくしてくれるので、気軽にお部屋に飾ったりお祝いやお礼として贈ったりする人も多いのでは。じつはそんな花々の中に、「死」を意味する花言葉を持つものがあることをご存知ですか。

ここでは、

について紹介します。知らずに選んでしまうことのないよう、死の意味を持つ花をチェックしておきましょう。

花言葉で死を意味する花

まずは「死」を意味する花言葉を持っている花とその由来を見ていきましょう。なかにはその見た目からは「死」を連想しにくい意外なものも。そんな花たちの花言葉の由来も合わせて見ていくと納得できて面白いですね。

イチイの花言葉:死

イチイはイチイ科イチイ属の常用針葉樹。赤くて丸い実が特徴的で、寒さに強いため庭木としても植えられています。木材としては、年輪の幅が狭く緻密で狂いが生じにくいため、加工がしやすいうえに、光沢があって美しいという特徴も。そのため古代日本では正一位の高官の用いる笏を造る材料として使われていたことから、イチイという名がついたといわれています。

西洋では墓地に植えられることが多いことから、「死」という花言葉がつけられたイチイ。ほかには「慰め」「悲しみ」「高尚」といった花言葉もあります。

イトスギ:死・哀悼・絶望

「死」「哀悼」「絶望」という花言葉を持つイトスギはヒノキ科イトスギ属。街路樹や公園樹として植えられるほか、腐敗しにくいため建築材や彫刻、棺などに幅広く使われています。

イエス・キリストが磔にされた十字架もこのイトスギから作られたという伝説や、美少年キュパリッソスがイトスギに姿を変えられたというギリシア神話がこの花言葉の由来。欧米では死や喪の象徴とされ墓地に植えられることも多いほか、古代エジプトや古代ローマでは神聖な木として崇拝されていたといわれています。ゴッホが好んで絵画の題材に使ったのも、このイトスギですね。

すいれん:滅亡

スイレン属の水生多年草であるすいれんは、「滅亡」という花言葉を持っています。すいれんを摘もうとした人が水中に引きずりこまれるというギリシア神話から、この花言葉がついたといわれています。すいれんには「滅亡」のほかに、「清純な心」「信頼」「信仰」といった花言葉もあり、これは古代エジプトにおいて太陽のシンボルとされたことから。

また白いすいれんは「純粋」「潔白」「清浄」、黄色のすいれんは「優しさ」「甘美」、ピンクのすいれんは「信頼」と色によっても異なる花言葉をもっています。

ハナズオウ:裏切りのもたらす死

中国原産のマメ科ジャケツイバラ亜科の落葉低木、ハナズオウ。春に濃いピンク色の美しい花を咲かせ、江戸時代初期から日本各地で庭木として親しまれてきました。聖書によると、十二使徒の一人であるユダがキリストを裏切ったことを後悔し、この木の下で自殺したことから、欧米では「ユダの木」と呼ばれています。それが「裏切りのもたらす死」という花言葉の由来。

一方で穏やかな春の喜びを象徴するような印象から、「喜び」「目覚め」「豊かな生涯」といった花言葉もあります。

ドクニンジン:死も惜しまず

ドクニンジンはその名からもわかるとおり、セリ科の有毒植物のひとつ。かつて自分の信念を貫いて死刑になったソクラテスの毒薬として使われたことからこの花言葉がついたといわれています。ヨーロッパでは茎の赤い斑点は「ソクラテスの血」と呼ばれているのだとか。ドクニンジンは毒性アルカロイドを含み人間や家畜にとって有害なため、花言葉に関わらず贈るのも自室に飾るのも避けたほうがよさそうです。

パセリ:死の前兆

セリ科のパセリは野菜として親しみがありますが、花はイメージできないという人も多いのでは。白や黄色の小さな花の花言葉は「死の前兆」。その由来はギリシア神話にさかのぼります。乳母として幼子オペルテースを育てていたヒュプシピュレー。「子どもが歩けるようになるまでは地面に寝かせてはならない」という神託に反し、パセリの上に寝かせ、大蛇に食べられてしまいます

一方、ギリシアで行われるオリンピックなどのお祭りごとで使われていたことから、「お祭り気分」「祝祭」といった逆のイメージの花言葉も持っています。

スカビオサ:未亡人

スカビオサは、マツムシソウ科マツムシソウ属でマツムシが鳴くころに咲くことからマツムシソウという和名になったという説があります。スカビオサの花言葉は「未亡人」「不幸な愛」そして「私はすべてを失った」。ギリシア神話において、大量の血を流して死んだヒュアキントスの血からヒアシンスの花が咲いたという言い伝えから、西洋では紫色の花に悲しい花言葉が多くみられます。紫色のスカビオサも未亡人に贈る花束にふさわしいとされ、また喪服を連想させることも花言葉の由来になったようです。

ウツボカズラ:危険・甘い罠

ウツボカズラはネペンテスとも呼ばれる熱帯の食虫植物。個性的なビジュアルながら、艶やかな葉やツルと特徴的な袋の対比が美しくインテリアとして好まれています。このウツボカズラの花言葉は「危険」「甘い罠」。甘い罠を仕掛けて虫を誘い食べてしまうウツボカズラの生態そのものですね。

ハナニラ:悲しい別れ

葉にニラやネギのようなにおいがあるためハナニラと呼ばれるアルゼンチン原産の園芸植物。憂いを秘めたような青みを帯びた白い花がどこか物悲しい印象を与えることから「悲しい別れ」という花言葉がついたといわれています。星のような花の形から「星に願いを」という花言葉も。

シオン:追憶・君を忘れない

シオンは淡い紫色の花が美しい秋の花。花言葉である「追憶」「君を忘れない」は『今昔物語』の母の死を悼む兄弟の物語に由来するといわれています。母の墓前にシオンを植え、雨の日も毎日お墓参りをかかさなかった弟は、予知能力を与えられ幸せに暮らすことができました。この母を想う弟の気持ちが花言葉の由来です。

贈り物にはNG!死のメッセージを持つ花

贈り物としても人気の高い花ですが、なかには死のメッセージを持つ贈り物としてはNGのものも。うっかり失礼になってしまうことのないよう、チェックしておきましょう。なかには花色によって意味合いが変わるものもありますので注意が必要です。

黒赤色のバラ:死ぬまで憎みます

愛の象徴として有名なバラですが、黒赤色のものには要注意。花言葉は「死ぬまであなたを恨みます」。一見、シックで大人っぽい黒赤色のバラですが「憎しみ」や「あなたはあくまで私のもの」といった花言葉も持っており、プレゼントには向きません。このほかにもバラは色や本数によってさまざまな意味をもつ花ですから、きちんと確認したうえで贈ると間違いありません

クワ:共に死のう

マルベリーと呼ばれる赤い果実が実るクワ。その葉は、カイコの食糧としてもよく知られています。クワの花言葉は「共に死のう」。これは「ロミオとジュリエット」の題材となったギリシア神話に由来します。

ピュラモスとティスベという愛し合っていた若者が両親に交際を反対され、クワの木の下で待ち合わせます。先に到着したティスベの前にライオンが現れ逃げますが、その際、自分のベールを落としてしまいます。後から来たピュラモスはそのベールを見て、ティスベがライオンに襲われたと勘違いし、自害してしまうのです。戻ってきたティスベも、ピュラモスの亡骸を見つけ命を絶ちます。じつはクワには「彼女のすべてが好き」という花言葉もありますが、これもこの神話からきているものといえます。

スノードロップ:あなたの死を望みます

雪のように白く、小さく可憐な花を咲かせるスノードロップ。そのビジュアルからは「あなたの死を望みます」という恐ろしい花言葉をもつとは考え難いため、意外な感じがするかもしれません。死んでしまった恋人の傷の上にスノードロップを手向けた瞬間、亡骸が雪の雫に変わったことからつけられた花言葉だといわれています。じつはスノードロップには「希望」や「慰め」という花言葉もあるため、注意が必要です。

アイビー:死んでも離れない

朝顔のように蔦を巻き付けながら群生するアイビー。そのがっしりと絡まった蔦のようすが執着する愛と重なってつけられた花言葉です。アイビーは黄色く長い花を咲かせます。ほかにも「永遠の愛」「不滅」「誠実」という花言葉を持ちますが、恋人や夫婦間でない限り、贈るのは避けたほうがよさそうです。

ガマズミ:無視したら私は死にます

ガマズミは小さく白い花がまとまって咲きます。その姿から「結合」という花言葉もありますが、「無視したら私は死にます」という恐ろしいものも。「友情」という花言葉も持つので、恋愛対象というよりも友人関係での無視を連想させます。相手に対する依存や執着、嫉妬を感じさせる花言葉を持つ花です。

スグリ:あなたに嫌われたら私は死にます

「あなたに嫌われたら私は死にます」「あなたの不機嫌が私を苦しめる」「私はあなたを喜ばせる」という花言葉をもつスグリ。こちらも相手に対する執着心が感じられる花です。黒魔術のアイテムとしても多く用いられるスグリやスグリの実。やはりどこか暗いイメージを持ち合わせていますね。

キスツス・アルビドゥス:私は明日死ぬだろう

日本ではゴジアオイ「午時葵」と呼ばれるキスツス・アルビドゥス。文字通り午後のわずかな時間だけ咲き、しおれてしまいます。この儚い特徴から「私は明日死ぬだろう」という花言葉を持ちます。

タツナミソウ:私の命をささげます

「私の命をささげます」という花言葉を持っているタツナミソウ。紫の小さな花が連なるタツナミソウは一見、純真なようですが重い想いを秘めた花といえそうです。永遠の愛を誓う相手にそっと一輪、花束に忍び込ませて渡すのも一興ですが、誤解がないよう注意が必要です。

トリカブト:あなたは私に死を与えた

強い毒を持つことで有名なトリカブト。花言葉の「あなたは私に死を与えた」も納得です。かつてこの毒を医療に使えないかという研究や実験で命を落とした人も多いのだとか。ほかにも「騎士道」「栄光」「人嫌い」「復讐」といった花言葉も持っていますが、いずれにしてもトリカブトを人に贈るのは避けたほうがよさそうです。

まとめ

その美しい見た目とは裏腹に「死」にまつわるネガティブな花言葉をもつ花をまとめてみました。花言葉の由来となった神話や歴史的背景を知ることで、それぞれの花の意味合いを知ることができます。古くから人々の物語に寄り添ってきた花々。贈り物としてはふさわしくないものも、そんなストーリーを紐解いてみるのも面白いかもしれません。