GPSを使った浮気調査の方法
まずはGPSを使った浮気調査の方法をご紹介します。GPSにはロガータイプとリアルタイムタイプの2種類があり、それぞれで調査方法が変わってきます。また、GPSを仕掛ける場所によって取り付け方が異なるのでその点についても見てみましょう。
ロガータイプとリアルタイムタイプのGPS
ロガータイプとリアルタイムタイプのGPSを比較してみました。浮気調査をするときに使えるポイントを紹介します。
位置情報を記録できるロガータイプ
ロガータイプは、GPS衛星から情報を受信して対象の位置情報を記録していくタイプのGPSです。データの送信機能はないので、位置情報を確認するためには端末の回収が必要です。回収したデータをPCに取り込むと、googleマップやgoogleアースに移動記録を表示することができます。
車などに取り付け、定期的に回収してデータを収集する形で使用します。レンタルと買い切りがあり、購入後には基本的に追加料金はかかりません。
ロガータイプは対象の現在地の確認ができないため、「今何をしているか」が分からず追跡には不向きです。しかし、安価に浮気調査ができる点は魅力です。安い端末を購入し、時間をかけてデータを集めれば、5,000円以下で浮気調査ができます。
今どこにいるかわかるリアルタイムタイプ
リアルタイムタイプは、GPS端末・GPSアプリを入れたスマホの位置情報をスマホやPCからリアルタイムで確認できるタイプです。スマホアプリは、基本的にリアルタイムタイプとなっています。スマホアプリだけでなく、ロガータイプと同様に専用の端末を使ったものもあります。
相手の浮気をしているタイミングが把握しにくく、チャンスで確実に証拠を押さえたい場合におすすめです。
リアルタイムタイプの方がロガータイプよりも追跡には向いており、浮気調査用に作られたものも多くあります。ただし、端末型は購入した場合も別途通信費が必要になるため、総額で見ると高くなりやすいです。またスマホアプリは精度が低く、スマホのバッテリーの持ちが悪いという点もウィークポイントとなります。
ロガータイプを使った浮気調査の方法
ロガータイプのGPSを使う方はどのように浮気調査をしているのでしょうか。GPS設置のコツや浮気調査の流れを紹介します。
車・バイクなどにGPSを設置する
まずは、用意したGPS端末を対象にバレない場所に設置します。詳しくは後述しますが、車やバイクなどの移動手段にGPSを設置するのが一般的で、最もバレにくい方法です。頻繁に回収することになるので、取り付け・取り外しが容易な場所に設置しましょう。
本体を回収
ロガータイプは本体を回収する必要があるので、バッテリーの持続時間などを考慮して定期的に端末を回収します。バッテリーの持続時間は、長いものだと200時間以上、短いものでは10時間未満となります。回収できるタイミングも最初から考慮の上で使用する端末を決めてください。
データを基に証拠をおさえる
ロガータイプはリアルタイムで位置を把握できるわけではないので、GPSでデータを蓄積して対象者の行動パターンを把握します。たとえば、毎週同じ曜日に同じホテルに泊まっている、といったわかりやすい行動が見られる場合、そのホテル周辺で張り込みをしていれば証拠を押さえることができます。
事前に証拠を押さえる場所を下見できる、張り込みができるというのがロガータイプの大きな利点の一つです。相手とバッティングせず、撮影しやすい場所なども目星をつけておけます。
リアルタイムタイプを使った浮気調査の方法
端末・スマホなどを対象の持ち物に忍ばせる
ログタイプと同様、端末やスマホを車やバイクのわかりにくい場所に忍ばせておきます。特にスマホの場合、端末の液晶のライトでバレてしまう可能性があるので、細心の注意を払って設置してください。
バッテリーが切れるタイミングで回収
ロガータイプと違い記録を目的としないので、定期的に回収する必要はありません。ただし、こちらも長時間使えばバッテリーが切れるので、バッテリーが切れたら回収、充電して再度設置しましょう。
GPSの情報をこまめに確認して証拠を押さえる
浮気している可能性がある時間帯は位置情報をこまめに確認します。怪しい動きがあれば実際に尾行・張り込みをし、バレないように証拠を押さえます。ロガータイプと違い下見などができないので、相手とバッティングしたりバレたりしないように注意しましょう。
GPSの取り付け方
できるだけバレないように設置するために、取り付け方に注意が必要です。設置場所に応じた取り付け方をご紹介します。
車への取り付け方
車に取り付ける場合、車体の底部かトランク・シートの下などの取り付けがおすすめです。
車体底部に取り付ける場合
磁石付きのGPS端末なら車体の底部に取り付けるのが一般的です。確信をもって探さなければおよそ見つからない場所なのでバレにくく、取り付け、取り外しも容易です。
ただし、熱を持つ場所に設置すると、磁力が弱まりGPSが脱落するおそれがあります。また水がかかっても故障の原因になります。そのためエンジン周辺(エンジンルーム含む)、マフラーなどは避けましょう。車体の後方で、平面かつ鉄の厚みがある部分がもっとも脱落しにくいです。
取り付けの際には、取り付ける場所の汚れをきちんと落とし、GPS端末が車体の下にはみ出ないように注意して取り付けてください。
車内に取り付ける場合
車内に取り付ける場合は、トランクやシートの下、リアシートの周辺などがバレにくいです。ただし対象者によって見るポイントが異なるので、普段の生活を見てあまり触れていない部分を探しましょう。
取り付けは両面テープ、磁石を使い固定します。車外への取り付けと違い、外れてしまうとGPSの設置が確実にバレてしまうので、脱落しないようきっちり固定してください。
また、スマホなどを取り付ける場合、バッテリーが減ってくるとバイブしたりする場合があります。これもバレてしまう原因となるので、取り付け前にきちんと設定を確認しておきましょう。
バイクへの取り付け方
バイクの場合、タンク下、ステップ下にGPSを取り付けるのが一般的です。ただし、バイクの形状によってバレにくい場所は変わります。総じて取り付ける場所が少なく、落下の危険性も高いので慎重に取り付けましょう。車に比べて走行中の振動が大きいため、強力な磁石やテープで、脱落しないようきつく固定する必要があります。
自転車への取り付け方
自転車は取り付ける場所がほとんどありません。概ねサドルの裏に取り付けることになります。ただし、ロードバイクなどサドルが小さいタイプの自転車では取り付け自体ができません。
対象者のカバン・スーツなどへの取り付け方
移動手段が徒歩、またはロードバイクなどの場合、カバンに取り付けることになります。カバンの底板の裏などが比較的バレにくいポイントですが、周囲から気づかれやすいので注意が必要です。また、GPS端末がカバンの中で転がったりすると、位置情報にブレが生じる可能性もあります。
相手のスマホに無断でアプリをインストールするのは違法
合意なく相手のスマホにGPSアプリをインストールするのは違法行為です。不正指令電磁的記録の供用罪という罪に問われる可能性があります。これは夫婦であっても例外ではなく、実際に逮捕に至ったケースがあります。
参考:妻のスマホに無断で遠隔操作アプリ 35歳会社員を逮捕 奈良
「夫婦だから」と軽い気持ちで相手のスマホを操作するのは厳禁です。
自分でGPSを設置して浮気調査をするのは、バレるリスクが高く違法行為になってしまう可能性もあります。取り組むのであれば事前の情報収集と細心の注意が欠かせません。もしも安全・確実に証拠をつかみたいのであれば、浮気調査のプロに依頼するのがベストでしょう。
参考記事:【レポ】原一探偵事務所の浮気調査を体験!料金や悪い口コミの真相は?
浮気調査に使えるGPS10選
浮気調査で活躍するGPSを10種類紹介します。ロガータイプ・リアルタイムタイプ
ロガータイプのGPS
データ蓄積用に使えるロガータイプのGPSを
i-gotU
i-gotU GT-600とi-gotU GT-120の2つのタイプに特に人気がある。どちらもスポーツなどに使うことを目的に作られているので、防水仕様で小型軽量。価格も1万円前後と比較的リーズナブルです。
i-gotU GT-120は省力モードを使わない場合10時間、省力モードを使う場合最大120時間バッテリーが持続します。44.5×28.5x13mmとかなりの小型で、重量も20gしかありません。車内に隠したい場合などには最適なタイプです。
GT-600は省力モードを使わない場合30時間、省力モードを使う場合最大240時間バッテリーが持続します。46×41.5x14mmで37gと、GT-120に比べて若干大きいですがその分GPSロガーの中でももっともバッテリー持続時間が長いです。頻繁に回収できない人にはおすすめです。
FS-GFLD100BK
小型のGPSロガーです。見た目がUSBメモリーを模しているので、仮に見られてしまった場合もGPSだとバレにくいのが利点。また、USBメモリーを模しているだけでなく、実際に本体をそのままPCに差し込めるようになっていて、すぐにデータを読み込むことができます。価格も4000円程度と手ごろです。ただし、バッテリー持続時間が12時間なので、毎日回収と設置をする必要があります。
GL-770
画像引用元:楽天市場
Bluetooth SMARTに対応しているGPSロガーです。通常動作時で35時間スリープモード時で700時間バッテリーが持続します。また防水性能が付属されているのもポイントです。シンプルで可愛らしい見た目をしているので、FS-GFLD100BKと同様発見されてすぐにバレるということは起こりにくいです。ただし82×52×19mmとサイズが大きめ、バッテリー状況を伝えるLEDがついているため、設置場所を選ぶ必要があります。
CANMORE社 携帯式GPSロガー GP102+
歩数計や気圧計など多機能のGPSロガーです。液晶付きで、簡易的な移動記録であれば本体の液晶上で確認できます。価格は4,000~5,000円とリーズナブル。それでいて高い測位精度をもっています。こちらも本体が大きいため、車内に隠すのには不向きです。防水機能が付いているので車外取り付け向きです。
Bad Elf 2300 GPS Pro
位置情報を正確に記録できる、高精度のGPSロガーです。新幹線内や飛行機内でも測定が可能。また世界中で使用できるため、海外旅行などに使用する方が多いようです。高機能高精度ではありますが、その分料金は50,000円近く、他のGPS端末よりも高額となります。登山やハイキング、サイクリングなどの趣味にも併せて使いたい方向けです。
リアルタイムタイプのGPS(端末)
浮気を現行犯で確認できるリアルタイムタイプのGPSを5つ見てみましょう。
シラベル
画像引用元:シラベル-自分で浮気調査-
探偵社が浮気調査用に開発したGPSです。購入から1年間定額で使い放題、また探偵や弁護士からのサポートやアフターフォローを受けられます。
浮気調査用に作られただけあって、振動音などはすべてカットしてあり、車に取り付けられるよう協力マグネットが付属されています。シラベル小とシラベル大があり、小の方は横38.5mm×縦45.5mm×高さ11.85mmとかなりの小型設計。デザインも、真っ黒なのでバッグの中に忍ばせてもバレにくいです。バッテリーの持ちも良く、連続で400時間使用できます。
GPS発信機 プロ監視用Eタイプ
画像引用元:yahoo!ショッピング
実際に探偵が浮気調査に使用していると言われるGPSです。70×45×20mmと本体は少し大きめですが、その分連続待ち受け45日とバッテリーの持ちが非常に良いのが特徴です。検索回数にもよりますが、1ヵ月近く設置したままでもバッテリーが切れてしまうことありません。
本体は防水加工されていますし、協力マグネットもついているので車外への取り付けも容易です。自分との距離をメートル単位で通知してくれる機能もあるため、追跡、尾行にも向いています。
ミマモーレGPS
画像引用元:楽天市場
ミマモーレGPSは、リアルタイムタイプの中では安価で利用できる端末です。最安のプランであれば、15日間15,000円前後で利用できます。防水仕様・最大待受20日以上・バッテリー残量のお知らせメール等、性能、機能は申し分ありません。対象者が頻繁に浮気しており、すぐに証拠を押さえられそうなケースでは調査費用を安く抑えられます。
MapSTation/MapSTation Pro
画像引用元:MapSTation
トーカイセキュリティが販売しているGPSブランドで、MapSTationとMapSTation Proの2タイプがあります。MapSTationは防犯ブザー付き、連続待ち受け約20日間、MapSTation Proは完全無音・無振動、強力マグネット付き、連続待受約45日間となっており、MapSTation Proの方が浮気調査向きです。オプションが充実しており、連続使用時間が倍以上になる充電式電池BOX、車外取付用の磁石付きケース、より強力に設置するためのネオジム磁石などがあります。
WillGPS RT2300J
リアルタイムタイプの中でも特にリーズナブルなGPSです。100日間使い放題で約20,000円となっています。電波がない場所でも利用可能で、電波が悪い時は一旦データを本体に保存し、電波状況が良くなってからGPSデータを自動で発信する仕組みになっています。料金が安く機能面もほぼ問題ありません。連続使用時間も待機時間であれば最長2カ月となっています。
リアルタイムタイプはスマホアプリもおすすめ
専用の機器ではなくともスマホアプリの形式で使えるものもいくつかあります。リアルタイムタイプのアプリを3つほど紹介しましょう。
Phone Tracker
画像引用元:App Store「Phone Tracker : 携帯トラッカーE」
盗難防止や従業員の行動確認、災害時の家族の安否確認などに使用する目的で作られたGPSアプリです。位置情報を確認するためだけのシンプルな作りになっています。無料でも使用できますが、有料版だと過去48時間の位置情報を追うことができるようになります。
ケルベロス
画像引用元:ケルベロス公式サイト
盗難防止アプリとしては最も有名で、テレビなどでも過去に紹介されたことがあるアプリです。GPS機能の他にも、ケルベロスをインストールしたスマホを遠隔操作できる機能があり、録音、撮影、端末のロック、通話までできます。
Life360
画像引用元:App Store「Life360-子供の見守り」
子供の行動を見守るためのGPSアプリです。位置情報をリアルタイムで確認できるのはもちろんですが、任意の場所の位置情報を設定しておくと、その地点に到着したことをお知らせしてくれる機能があります。たとえば旦那さんの仕事先を登録しておけば、本当に仕事に行っているかどうかもすぐに確認できます。
浮気調査に使えるアプリに関しては、以下の記事で詳しく解説しています。
参考記事:浮気調査に使えるiPhone・androidアプリ6選!主な機能や違法リスク
GPSで浮気調査をする際の注意点とリスク
GPSを使って自分で浮気調査をすれば、調査費用を大幅に抑えることができます。探偵事務所に依頼すれば数十万円~数百万円かかりますが、その費用を1/10以下に抑えられるわけです。
ただし、個人で浮気調査をする場合は相応のリスクがあり、そのリスクについてもしっかりと理解しておかなければなりません。
場合によっては違法行為になる場合も
上記でも触れていますが、浮気調査の方法によっては違法行為になる恐れがあります。代表的なものとして、相手のスマホに勝手にGPSアプリをインストールするという行為があります。これは「不正指令電磁的記録に関する罪」に問われる可能性があります。無料でGPSが使えるからといって安易にインストールするのはやめましょう。
また、証拠写真を押さえる際に、他人の敷地へ不法侵入してしまう可能性や、恋人の浮気調査でストーカー規制法や迷惑防止条例に抵触してしまう可能性もあります。
こうした違法行為が発覚した場合、証拠写真などは証拠として認められなくなります。相手から慰謝料をとることは当然できませんし、自分自身が犯罪者になってしまっては本末転倒です。
絶対にバレないように仕掛ける
個人での浮気調査は、バレた場合のデメリットが非常に大きいです。
まず、相手が浮気をしていた場合、調査していることがバレれば警戒心を強めてしまい、その後に証拠を押さえることが難しくなります。
また、相手が浮気していなかった場合は、夫婦関係・恋人関係が破綻する可能性が非常に高いです。
絶対にバレないために、使用するGPSの端末、設置方法、証拠写真を撮るポイントなど、細心の注意を払わなくてはなりません。
GPS端末・アプリの特徴を十分に理解する
もしもGPS本体が、バッテリーが少なくなった際に振動するものや液晶が光る仕様だったら、その音や振動、光でGPSを仕掛けていることがバレやすくなります。GPSは浮気調査だけのために作られているわけではないので、そういった仕様の機種も多く存在します。きちんと特性を理解してから購入・使用する必要があります。
確実に証拠を押さえるために動作チェックは必須
「今日こそ証拠を押さえようとしたら、バッテリーが切れていて尾行できなかった」きちんと動作チェックをしていなければ、そういった事態も起こりかねません。
実際に使ったときにバッテリーは何時間持つのか、そもそもきちんと動作するのか、位置情報のズレはどの程度か、電波の届かない場所だとどうなるのか、車に仕掛けて落下の恐れはないか等、実際に使用する前に念入りな準備が必要です。
浮気調査は探偵に依頼したほうが安心!
自分でGPSを使って浮気調査をする方法をご紹介してきましたが、本当は自分で浮気調査するのはおすすめしません。
まず、上記で説明した通り、違法行為をしてしまう可能性が高いです。自分では大丈夫と思っていても実際は違法行為だったということもあり得ます。
また、自分の愛した人の浮気を逐一チェックしなければならないのは、精神的にもとてもつらいものがあります。「もし本当は浮気していなかったら…」という罪悪感と、「バレてはいけない」というプレッシャーと戦わなくてはいけないので、心も体も疲弊してしまう方が少なくありません。
相手の浮気の証拠を押さえ、その後裁判で慰謝料請求をしようと考えているのであれば、やはり浮気調査のプロに任せるのが安心です。浮気調査を得意とする探偵事務所に依頼すれば、短期間で証拠を押さえられる可能性が高く、証拠を押さえた後のサポートもしてもらえます。精神的な負担は大幅に軽減可能です。
高額なイメージがある費用も、実際には慰謝料で十分賄えることが多いです。
探偵事務所に浮気調査を任せた場合、調査日数に応じて異なりますが、概ね30万円~160万円の費用が掛かります。以下の表は探偵事務所に浮気調査を依頼した際に、依頼日数に応じてどの程度の費用が掛かったかをまとめたデータです。
出典:日本探偵業協会
一方で、相手の不倫が発覚した場合に得られる慰謝料相場は以下の通りです。
出典:アディーレ法律事務所
簡単に言えば、依頼する調査日数を3日以内に収められれば、その後の夫婦関係に関わらずもとがとれる計算です。逆に調査に長期間かかってしまったとしても、相手から慰謝料をしっかりとれば負担は最小限で済みます。仮に離婚となる場合は、探偵費用、弁護士費用の一部を相手に請求できる場合もあります。
浮気発覚後にどのような決断をするのかは、その時になってみないとわからない部分もあります。まずは浮気調査のプロに一度相談してみてはいかがでしょうか?