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涙もろいには複数の意味がある
「涙もろい人」とは、正確にはどういう人なのでしょうか?
実は、「涙もろい」の意味は複数あります。どのような意味があるのか見ていきましょう。
ちょっとしたことでも涙が出がち
「涙もろい」には、「ちょっとしたことでも涙が出がち」という意味があります。涙が出やすいのはいろいろな感情が湧いたときですが、特に「涙もろい」と形容されるのは、何かに感動したとき、嬉しいことがあったときにすぐ泣いてしまう人のことです。
悲しいときや悔しいときに泣いてしまう場合は、あまり「涙もろい」とは言われない傾向があります。
情にほだされやすいという意味も
涙もろいには、「情にほだされやすい」という意味もあります。誰かが不幸にあったとき、悲しそうな人を見たときに同じような気持ちになり、まるで自分のことのように思って泣いてしまう人を「涙もろい人」と形容したりします。
100人に聞いた!涙もろい人は周りからどう思われている?
100人に、涙もろい人に対してどのような印象を持っているのかアンケートを実施しました。その結果は、次のグラフの通りです。
「好印象」と答えた人が75%とかなりの多数を占めました。「悪印象」と答えた人は25%と、全体の4分の1です。涙もろいのは世間一般では、良い印象を持たれていることが多いということになりますね。ホッとした人もいるのではないでしょうか?
ただ、場合によっては良く思わない人も一定数はいます。
涙もろい人の印象は、男女によってかなり違いがあります。アンケートでは、涙もろい人について男女別の印象も聞いてみました。
涙もろい女性は周りからどう思われている?
涙もろい女性に対してどのような印象を持っているか聞いた結果は、次のグラフの通りです。
「優しい人なんだと思う」が58%と、過半数を占めました。他にも「可愛くて守ってあげたくなる」など良い印象を持たれている一方で、「泣けばいいと思っているのかな?と考えてしまう」「泣かれると困ってしまう」といったネガティブな印象を持っている人も合わせて30%を超えるという結果になっています。
それぞれについてのリアルな声を紹介しましょう。
優しい人なんだと思う


涙もろいのを「情にほだされやすい」という意味で捉えると、「他人のために泣くことができる優しい人」「心の美しい人」と感じる人が多いようです。
特に悩みを聞いて自分のために泣いてくれたりすると、高い共感の気持ちが伝わります。優しい人と思われるのも無理ありませんね。
泣けばいいと思っているのかな?と考えてしまう


泣いていることが「人の同情を引いている」ように見えて、悪い印象を持っている人もいます。涙もろい人の中には、確かに泣くことを武器にしている人もいるでしょう。そのような人を見ると、「泣けばいいと思っているのか」と感じてしまうことがあるかもしれませんね。
可愛くて守ってあげたくなる


可愛くて守ってあげたくなると答えたのは、ほとんど男性でした。泣いている女性は可愛く見えるという男性は多いようです。特に感動したとき、人に同情したときに涙もろくなるのは優しさの現れなので、男性の心を掴みやすくなるのでしょう。
泣かれると困ってしまう


叱るとすぐに泣かれてしまい困っているのは、教師や会社の上司などにありがちですね。本人は叱られたことが悲しくて泣いてしまうのでしょうが、泣かれた方は対応に苦慮してしまいます。
また、涙もろい人の中には、泣くことで自分に関心を向けさせたいという気持ちがある人もいます。承認欲求が強いのかもしれません。
涙もろい男性は周りからどう思われている?
次に、涙もろい男性はどう思われているのか聞いた結果を紹介します。
「感動的なことで泣いているのは好印象」が51%でトップになりました。一方で、「泣き上戸はNG」「お酒を飲むと泣いてしまう男性に引いたことがある」が合わせて37%になっています。
印象はいいかどうかは、泣く状況によって異なるということですね。
感動的なことで泣いているのは好印象


感動したときに泣くのは、男女関係なく好印象を持たれるようですね。特に男性の場合、普段は真面目でクールな面を見せている人が感動して泣いていると、そのギャップで好感度がアップするようです。
泣き上戸はNG


お酒が入るといつも泣いてしまう男性は、周りも困りますね。お酒を飲むことで、普段は抑えていた感情が表に出てきてしまうのでしょう。特に彼氏が泣き上戸だと、頼りなく感じてしまうこともあります。
お酒を飲むと泣いてしまう男性は引かれてしまう恐れが


泣き上戸とはいかなくても、お酒が入ると泣いてしまう男性もいます。男性は普段あまり泣かない傾向があるだけに、お酒を飲んで泣き出すと驚かれてしまいますね。
会社で役職についているなど責任の思い男性の場合、日常的な緊張感がお酒を飲むことで緩み、思わず泣いてしまうのかもしれません。
悔し涙は最もどきっとする仕草


男性は一般的にあまり人前で泣くことはありませんが、悔しくて泣くことは割とあるのではないでしょうか?
スポーツの競技で負けた、仕事で力を尽くしたのにいい結果を得られなかったなど、悔しい場面で涙を流すのは、一生懸命本気で頑張ったという証でもあります。周りから見ると、その気持ちが伝わってきてドキッとしてしまいますね。
涙もろくなってしまうシチュエーション4選
自分が涙もろいと思うかについてアンケートをとったところ、涙もろい人は53%もいました。およそ半数の人が自分は涙もろいと思っているようですね。
それぞれどのような理由・シチュエーションで涙もろくなってしまうのか、自分が涙もろいと思っている人100人に聞いてみました。
その結果が、次のグラフの通りです。
深く感動したときに涙もろくなってしまう人が、71%と多数になっています。「幸せのあまり泣いてしまっている」と合わせると8割近くになり、涙もろくなるのは感動や幸せなど、ポジティブな場面の方が多いという結果になりました。
深く感動している


ドラマや映画の感動的なシーンで泣いてしまうと答えた人が、たくさんいました。家族や友人との深い絆に接することも、感動して涙が出やすくなるでしょう。
多くの人が涙もろいという言葉に抱いているイメージは、このようなシチュエーションが多いようです。
深い悲しみに囚われている


こちらもドラマや映画を見たときというシチュエーションで、悲しいシーンを見たときに泣いてしまうという回答が多くありました。涙もろい人は、感動的なシーンでも悲しい場面でも泣いてしまうのではないでしょうか?
ニュースなどを見て、実際に悲しい事件を知ったときに泣いてしまう人も多いようです。
幸せのあまり泣いてしまっている


幸せを実感して泣いてしまう人もいます。幸せという実感が強いと、特に涙もろい人でなくても泣いてしまうかもしれませんね。感動したときに泣く場合とシチュエーションは似ていますが、涙が出てしまうのは、それだけ幸せの度合いが高いと言えるでしょう。
ショックを受けて涙している


涙もろい人は、ショックを受けたときも泣いてしまいます。涙は感情が高ぶったときの身体的反応なので、ショックが強すぎると思わず泣いてしまうこともあるのでしょう。
特に感受性が強い人は、ショックなことがあると冷静に受け止められず、涙が出てしまう傾向があります。
涙もろい人の特徴・原因6選
涙もろい人の特徴や原因について、専門家の方に話を聞いてみました。

特徴:感受性が豊か
涙もろい人は全般的に感受性が豊かだという傾向があります。感受性が豊かだと小さなことにも感動しやすく、感情が高ぶって涙もろくなります。
原因:自分の気持ちが身体反応として出てきている
感受性が豊かな人は出来事に対して身体が強く反応するため、感情が高ぶって涙が出てきてしまいます。感受性が豊かなのは決して悪いことではありません。物事を繊細に感じ取ることができる、一つの才能と思ってもいいでしょう。
特徴:共感性が高い
人の気持ちを感じる共感性が高いことから、涙もろくなる場合があります。共感性が高い人は、テレビや映画などにも感情移入しやすく、悲しい場面や辛い場面、感動的な場面で涙もろくなります。
人から悩み事や辛い体験を聞かされたときも、相手の痛みに共感して泣いてしまいます。人の話に、自分自身の経験を重ね合わせて涙もろくなることもあります。
原因:人の気持ちとリンクして自分の身体に反応が出ている
共感性が高くて泣いてしまうのは、人の気持ちとリンクして自分の身体に反応が出るからです。悩みを聞いていて強く共感してしまい、自分が悩んでいるような気持ちになってしまう、ニュースで不幸にあった人を見て自分のことのように感じてしまうということがよくあります。これらの共感が強くなると、自然に涙が出てしまうわけです。
特徴:疲れている
身体や心が疲れていると涙もろくなります。疲れているときに悲しいニュースなどを見ると、感情がコントロールできずに泣いてしまう人もいるのではないでしょうか?
原因:感情的になりやすくなってしまっている
身体が疲れていると物事に反応しやすく、感情的になりやすくなる傾向があります。身体が元気なら冷静に物事を頭で整理して、感情をコントロールしながら受け止めることができるはずです。しかし、疲労が溜まっていることで脳の働きも低下してしまい、涙が出やすくなってしまうのです。
特徴:ストレスを感じる場面が多い
日常生活でストレスを感じる場面が多い場合も、涙もろくなりがちです。ストレスが溜まると自律神経の交感神経が優位になり、興奮状態になります。感情が高ぶって、ちょっとしたことにも涙もろくなるでしょう。
原因:精神的な負荷が高くなりすぎて身体反応として出ている
ストレスが溜まって精神的な負荷が高まっていると、身体反応により涙を流すことでストレスを発散している可能性があります。思い切り泣いたあとでスッキリしているのは、泣くことでストレスが解消された証拠です。
このあとの項目は専門家の意見ではありませんが、涙もろい人の特徴のひとつと考えられるので参考にしてみてください。
「怒り」などのストレスを上手に発散できない
「怒り」などの感情を内側に溜め込んでしまうと、それがストレスになって精神的な負荷が高くなります。「怒りを抑えることはストレスになる」とわかってはいても、社会生活では、抑えないといけない場面もたくさんあるでしょう。
ストレスを上手に発散できないと、感情が高ぶりやすくなって涙もろくなってしまいます。そして泣くことでストレスを解消しているのです。
マイナス思考
物事をすべてネガティブに捉えるマイナス思考でいると、涙もろくなります。なんでもマイナスに考えてしまうので、その辛さから涙が出てきてしまうのです。
マイナス思考をやめることで、涙もろさも解消していくでしょう。
次の記事では、マイナス思考な人の対処法について紹介しています。ぜひ参考にしてくださいね。
女性の場合は生理周期も関係していることも
女性の場合は生理前になるとホルモンバランスが崩れ、感情が不安定になることがあります。いつも生理前になると涙もろくなる人は、生理周期が関係している可能性が高いでしょう。
何も見ても聞いても涙もろくなっているときは、定期的にくるいつもの現象だと思えば、受け入れることもできるはずです。
涙もろさを改善・解決する方法5選

感受性が豊かな人:泣いてストレスを発散する

どうしてもこらえたい時は、今感じている感情とはかけ離れた感情を想起させる場面を思いだす事や深呼吸するなどを試してみてくださいね。
怒りや悲しみなどマイナスの感情だけでなく、感動や幸福感などのプラスの感情も脳にとってはストレスになっています。感受性が豊かなためにこのような感情が湧き上がってきたときは、涙を流すことで感情の高ぶりを抑えることができます。それにより、ストレスを解消する効果が期待できるでしょう。
共感性が高い人:自分の感情と人の感情を分けて捉える視点を持つ

自分が共感性が高く人の気持ちとリンクしやすい人はそれを自覚して、この感情は自分のものなのか相手のものなのかを考察することが有効です。
疲れている人:まずは疲れを取ることが最優先

疲れていると感情のコントロールができず、涙もろくなります。まずは、毎日の疲れを溜めずに、疲労回復に努めましょう。夜はゆっくり好きな音楽を聴く、リラックス効果のあるアロマを焚いてくつろぐなど、疲れを取る工夫をしてみてください。
また、お風呂は湯船にゆっくり浸かり、睡眠も十分にとるように心がけましょう。
ここからは専門家の意見ではありませんが、涙もろいことの解決法として効果的なので参考にしてみてください。
悲しいときや辛いときに涙もろくなる人:楽しい瞬間を思い出す
悲しいときや辛いときに涙もろくなる人は、泣きたくなったときに楽しい瞬間を思い出してみましょう。
家族で行った旅行の思い出や、彼氏との初めてのデートなどを思い浮かべることで、悲しい気分から気持ちをそらすことができるはずです。
一人で抱え込まずに専門家に相談をする
涙もろいのが改善しない、人前で泣きたくないのに泣くのを抑えられないという人は、一人で悩まずにカウンセラーなど専門家に相談してみてください。
あなたの状況に耳を傾け、適切なアドバイスをしてもらえるでしょう。
オンラインカウンセリングの「cotree」では、24時間あなたに合ったカウンセラーがカウンセリングをしてくれます。
自分の強みを知り、涙もろさのヒントを得る
涙もろいことが「弱み」であるなら、それを補うことができるあなたの「強み」を明確にしてみましょう。それにより、涙もろさを止めることのできるヒントを得られるかもしれません。
涙が出そうな時の対処法4選
最後に、涙が出そうな時に咄嗟にできる対処法4つについて解説します。
衝動的に涙が出てしまいそうな際にこちらを試してみましょう。
涙が出てしまう対象とは関係のないことを考える
今にも涙が出そうな場合は、泣きそうになる対象のことは関係ないことを考えるようにします。朝の通勤時に見かけた素敵な男性のこと、次の休みに予定している女子会のことなど、なんでもいいので思いつく別のことを考えるようにします。
そちらに意識が行くことで、涙を抑えることができるでしょう。
大きく深呼吸をする
もう泣く寸前というときに止めたいときは、深呼吸をしてみましょう。ゆっくりと深く深呼吸することで副交感神経が優位になり、高ぶった感情が落ち着いてきます。
心が落ち着くことで、涙をコントロールすることができるはずです。
上を向く
ドラマや映画などでは、俳優が泣くのをこらえて上を向く場面を見たことがある人もいるでしょう。泣くのを止めるために上を向くことは、実際に効果があります。
上を向くことで気分が変わったり、涙が下に落ちにくくなったりします。上を向くと目が見開くので、涙を乾かす効果もあるとされています。
そっと涙を拭う
どうしても泣くのを止められないときは、少しだけ泣き、そっと涙を拭いましょう。目に入ったゴミを取り除くようなフリをすれば、気づかれることもありません。
目頭を人差し指で軽く押さえるようにして拭えば、自然に涙を抑えることもできます。
涙もろさの原因を知って、少しずつ改善していこう
涙もろいことは感受性が豊かな証拠で、人の印象もそれほど悪いものではありません。しかし何かちょっとしたことですぐに涙もろくなるのは、場所によっては不都合なことも多く、良く思わない人もいるでしょう。
涙もろいことを改善するには、その原因を探ってみてください。専門家のアドバイスによる改善法も参考にして、少しずつ改善していきましょう!