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100人にアンケート!ニートが就職しないのはどうして?
20〜40代の現在ニート、または2年以上のニート経験者100人に、ニートになった理由についてアンケートを実施しました。その結果が次のグラフの通りです。
「仕事をしたいけどできない理由がある」という人が33%で一番多く、次いで「就職活動に失敗した」という人が27%と、半数以上の人が自分の意思でニートになったわけではないという結果が出ています。
その一方で「働きたくない」という人が15%と、そもそも労働意欲がないためニートになっているという人も少なくはありません。
ニートを脱出したい人は87%
「ニートを脱出したい」と思っている人は「そう思う」「まあまあ思う」を合わせると87%になり、どうにかしてニートを脱出したいと思っている人が多数を占める現状が浮かび上がっています。
このあとは、回答のあったニートになった理由について、口コミを交えて考察しましょう。さらに、ニートを脱出して就職するにはどうしたらいいか、専門家のアドバイスとともに紹介します。
仕事をしたいけどできない理由がある
病気や怪我、以前働いていて人間関係のトラブルがあったなど、仕事をしたいけどできない理由があるという人が、33%と高い割合を占めています。
治療の時期に働けないのは仕方ありませんが、回復したあともそのままニートの状態になってしまう人が多いということですね。


仕事ができない理由を解決できる職場を探してみて

病気や怪我の場合は治療に専念し、働ける状態になったらすぐにでも就職活動を行うのがいいでしょう。継続して治療が必要であれば、それに理解のある職場を探してみてください。転職エージェントやハローワークで相談すれば、助けになってくれるはずです。
パワハラやいじめなどを受けて仕事ができなくなる人もいますが、そのような会社ばかりではありません。人間関係が良好で働きやすい職場もたくさんあります。
就職活動に失敗した
就職活動がうまくいかず、働く意欲をなくしてしまう人もいます。何十社も応募して採用されないと、くじけてしまう人もいるでしょう。経済的に余裕があると、そのままニートになってしまう人も多いようです。


失敗の原因を見直してチャレンジしてみて

時期によっては就職難の場合もあり、苦労している人もたくさんいます。ただ、そこでくじけてしまうと、立ち直るのも大変になります。ブランクが多いほど就職は難しくなるでしょう。就職できなかった理由を明確にして、諦めずにチャレンジすることが必要になります。
働きたくない
仕事に就かないきっかけはいろいろありますが、「働きたくない」という気持ちが根底にあるとニートになりやすくなります。家庭が経済的に裕福で働く必要性に迫られないと、余計にその傾向が高くなるでしょう。


定職につくことの大切さ、無職のリスクを真剣に考える

若いうちは、働こうと思えば就職先も見つかりやすいものです。しかし、年齢が高くなれば選べる仕事も限られるうえに、ニートの経験が足かせになります。いつかは社会に出て働かなければならないのなら、早めに対策を立てる必要があるでしょう。
アルバイトや派遣で働くなど少しでも社会とつながりながら、就職を目指す意識を持つことが大切です。
経済力等があり、生活の心配がない
ニートになりやすい人は、経済力などがあって生活の心配がない人です。そこに「労働意欲がない」「仕事先で嫌なことがあった」などの要因が加わることで、ニートになってしまう人が多い傾向があります。


経済力がいつまで続くか考える

経済力があれば、確かに今は働く必要がないでしょう。しかし、将来もずっとそのような状態とは限らず、いつ働かなければならなくなるかはわかりません。いざそのような状態になったとき、長くニートをしている人は就職先が見つかりにくくなります。運良く見つかっても、満足に働ける状態ではないかもしれません。
長く社会から隔絶していると、自分が思っている以上に社会に溶け込むのが大変になります。アルバイトなど少しでも仕事をしながら、いつか就職をするという意識は持つようにしましょう。
中学、高校の頃から引きこもり
中学、高校の頃から不登校で引きこもってしまう人もいます。病気や家庭環境、いじめなど理由はさまざまですが、長く引きこもりが続くとそのまま就職せず、ニートになってしまう傾向が高いでしょう。


社会人に向いていないと思い込まない

不登校でも通信で卒業し、社会に出ることはできます。ただ、引きこもりの原因になったことが解決できないと、ずっと引きこもることにもなるでしょう。健康面などの問題があればそちらの解決に専念してください。
体が元気になったらアルバイトをするなど、少しでも社会に出られるような試みをしていきましょう。
仕事にトラウマがある
ブラック企業など、過酷な職場で働くとそれがトラウマになることもあるでしょう。特に最初に働いた職場で辛い目に合うと、働くのが嫌になってしまうかもしれません。


自分のペースで就職活動を開始する

キャリアコンサルタント 山本ゆきさん 焦って次の職場を探そうとする必要はありません。自分のペースで就職活動を開始し、その職場に問題はないか、安心して働ける企業かを慎重に見極めることが重要です。

楽な仕事で人間関係も良好な職場はたくさんあります。すぐに就職は無理でも、短期のバイトなど気軽にできる仕事を探してみましょう。少しでも働いてみることで、仕事へのトラウマは少しずつ解消されるはずです。
仕事が長続きしない
就職はするけど長続きせず、結局働く意欲をなくしてニートになってしまう人もいます。転職を繰り返すと次も続かないのではないかと不安になり、ニートになってしまう場合があるようです。


長続きしなかった理由を考え、解決できる職探しをする

仕事が長続きしないのは、選んだ仕事が自分に合わなかったのかもしれません。自己分析などをして自分に合う仕事を探してみましょう。上手に探すことで、長続きできる仕事に出会える可能性は十分あります。
自己分析ツールでおすすめなのが、転職サイトの「リクナビNEXT」に登録すると利用できる「グッドポイント診断」です。質問に答えることで自分の強みを知ることができるので、ぜひ試してみてください。
また、ニートの末路については、以下の記事をご参考にしてください。
ニート脱出に成功した人は44%!その理由とは
ニートの経験はあるけれど、今は脱出に成功して働いている人もたくさんいます。アンケートでは、現在の状況について聞いてみました。
きっかけは就職と結婚に分かれますが、ニートから脱出できた人は44%もいました。3年以上ニートだという人も17%いますが、ニートを脱出できた人はかなり多いようです。
ニートを脱出できた人に、その理由についてさらに細かく聞いてみました。
回答では、5つの理由がほぼ均等な割合になっています。それぞれ、口コミとともに紹介しましょう。現在ニートの人は、ぜひ参考にしてみてください。
社会に出ることに興味が出てきた


「社会に出ることに興味が出てきた」が、次の「経済的に苦しくなった」と並ぶ22.9%でした。ニートをしていると好きなことをする時間がたくさんできるので、その時間を仕事に役立つことに当てることができます。
資格試験の勉強をしたり、仕事につながる趣味を見つけるなどすれば、仕事をする意欲が湧いてくるでしょう。そのようにして、社会に出ることに興味が出てきた人がたくさんいます。
経済的に苦しくなった


経済的な事情は、ニート脱出の大きな要因になります。経済的にずっとニートの状態を続けられないことがわかっているのなら、早めに対策を講じることが大切ですね。
周囲の状況


ニート生活は、親をはじめとする家族の世話になっているケースが多いと思います。「誰かに迷惑をかけている」「ずっとこのままではいけない」ということがわかり、ニートを脱出した人も少なくありません。
もともと仕事がしたくて、転職活動を頑張った


仕事がしたいのに、自分に合った就職先が見つからないなどの事情でニートになっている人は、脱出するのも早いでしょう。ニート脱出のためには労働意欲が一番重要です。
好きな人ができた(恋愛が理由)


好きな人ができるのも、ニート脱出の大きなきっかけになります。結婚するために、働いてお金を稼ごうという意欲も湧くでしょう。女性の場合は結婚することでニートを脱出したという人もたくさんいます。
先輩に学ぶ!ニートから就職に成功した方法6選
ニートから就職に成功した人は33%と、高い数字を出しています。具体的に、どのようにして成功できたのか気になりますね。
就職に成功した理由についても聞いてみました。
ハローワークを利用した人が43%と一番多く、「転職エージェントを利用した」と合わせると6割近くになります。就職活動に慣れていないニートの場合、就職についてプロのアドバイスを受けることが効率よく就職を成功させるコツと言えそうです。
ハローワークを利用した

ハローワークでは一人一人と丁寧な相談を行い、希望を聞きながら仕事を紹介してくれます。履歴書など就職に必要な書類の添削や面接対策のセミナーなど、サポートも充実しているので、ニートの人にとってはとても頼りになるでしょう。
家族や友人の支援を受けた

ニートの期間が長くなると、復帰もそれだけ難しくなります。一人でニートを脱出するのは困難なことも多いでしょう。家族や友人の励ましは、とても力強い助けになるはずです。
転職エージェントを利用した

転職エージェントは転職のプロが担当についてサポートしてくれるので、ニートの就職にはぜひおすすめです。
エージェントとの相性があるので、いくつか登録してみるのがいいでしょう。自分に合うエージェントを見つけてサポートしてもらえば、早いニート脱出も可能です。
おすすめエージェントはこちら!
アルバイトから始めた

長くニートをしていると、いきなり就職するのはハードルが高い場合も多いでしょう。まずは気軽な短期アルバイトから始めるのがおすすめです。友人の紹介なら安心ですね。正社員登用制度があるバイトなら、やりがいも違ってきます。
職業訓練校に行った

特に興味のある職種があれば、職業訓練校を利用してみるのもいいですね。スキルを身につけることで、就職に成功する可能性が高まるでしょう。修了後に就職先を紹介してもらえる場合もあります。
訓練校については、ハローワークの窓口で詳しく聞くことができます。
また、女性のニートの方は以下の記事を参考にしてみてくださいね。
ニートでも就職できる方法
ニートをしていても、就職に成功している人はたくさんいます。ですがいきなりエージェントに登録して就職活動をしてしまうと、「自分がどんな仕事があっていて、何をしたいのか」という軸ができていない状態なので、どう動いて良いかわからずに失敗してしまいます。
ここでは、就職を成功させるための3STEPについてご紹介させていただきます。
①自己分析を行う
まずは自己分析を行いましょう。
自己分析で自分の強みを明確にすることよって、自分がどういう強みをどんな環境で活かしやすいか、と考えやすくなります。
自己分析にオススメなのがストレングスファインダーです。世界中で2000万人が診断している自己分析ツールで、かなり正確なものが出てくるため、就活をしたいと考えている方はぜひやってみることをオススメします。
②適職診断を行う
次に、自分に適した仕事を知りましょう。自分ではわからない潜在的な適職を知ることができるかもしれません。
以下の記事の20個の適職診断から、あなたが気になる診断を複数受けてみてください。その結果を総合的に見て、自分の強みと照合して自分の「適職」を導き出してみてくださいね。
③ニートの就職に特化したエージェントに登録する
自己分析、適職診断完了後に「ニートの就職」に特化したエージェントに登録しましょう!
自分の強みが固まった状態なので自己PR作成、面接対策もスムーズに進みます。さらに、適職診断で「自分に合っている仕事」を知っている状態なので、かなりスムーズに就職活動をすることができます。
専門家おすすめ!ニートが就職しやすい職種とは?
ニートを脱出するとは言っても、ずっと家にいた人がいきなり就職するのはハードルが高い職種も多いでしょう。
職種が自分に合うかどうかも仕事選びのポイントですが、それを踏まえたうえで就職しやすい職種からチャレンジすることをおすすめします。ニートでも就職しやすい職種について、専門家に聞いてみました。

IT系ベンチャー企業
業種別の傾向として、IT系ベンチャー企業の人手不足が目立っています。将来的な業務拡大を狙って大々的に人材を募集している企業が多いので、間口が広く検討してもらいやすい環境と言えるでしょう。
人員的な余剰がある大手企業
逆に人員的な余剰がある大手企業も狙い目です。研修体制が整っていて未経験の育成に力を入れている大手企業であれば、長く安心して働くためのスキルを身に付けることができます。
ニートを支援する転職エージェントを利用しよう
転職エージェントの中には、特にニートを支援することをうたっているところもあります。ニートに理解のある求人が多く、担当者もニートの悩みを理解して、親身になって相談に乗ってくれるキャリアアドバイザーが揃っています。
おすすめのエージェントを2社、紹介しましょう。
DYM就職

出典:DYM就職
DYM就職は20代のフリーター・ニートの就職に強く、正社員の採用率が96%と高いのが魅力のエージェントです。
DYM就職の特徴
18歳から35歳まで登録可能で、特に20代から30代前半の人におすすめです。未経験からチャレンジしたい第二新卒や前職を短期間で退職した人、正社員の経験がない、あるいは就職経験がない20代・30代前半のニートの人でも正社員の就職が可能です。
職歴や学歴問わず、書類選考なしで企業面接へと進めるのが他のエージェントにはない特徴です。これは、DYM就職のマッチング力の高さによるもの。キャリアアドバイザーが応募者の希望をしっかりヒアリングして企業とマッチングを行い、それを企業側が信頼することで「書類選考なし」が成立しているのです。
担当するキャリアアドバイザーの質はとても良いと評判で、ニートの悩みを親身になって聞いてくれるでしょう。
面談場所が地方の主要都市7カ所にあり、「地方の就職にも強い」というのも魅力のひとつです。
DYM就職で受けられる支援
DYM就職に登録すると、業界知識が豊富なキャリアアドバイザーが丁寧なサポートをしてくれます。 「寄り添う就活」をテーマに、長年ニートをしていた人でも安心できるよう面接対策など手厚いサポートが行われます。
JAIC

出典:JAIC
JAICは17歳から34歳のフリーター・ニートなどを対象に、未経験からの正社員就職を支援しているエージェントです。
JAICの特徴
就職成功率は81.1%と、フリーターや既卒の平均的な内定率である48%を大きく上回り、入社後の定着率も91.3%と高いのが特徴です。未経験歓迎の求人が多く、特に営業職の就職に強いエージェントです。
また、JAICは厚生労働省の審査基準による「就職紹介優良事業者」に認定されているので、安心してサポートを受けることができます。
JAICで受けられる支援
5日間の無料研修で、就職活動に必要なスキルや知識を学ぶことができます。JAICは一般企業向けに研修プログラム提供を行っているので、質の高い研修教育ノウハウを持っています。 研修を受けることで、ニートで仕事が未経験の人でも不安なく仕事に就くことができるでしょう。
研修を修了すると、JAICが紹介する優良企業20社と書類選考なしで面接できます。 20社との集団面接を行い、お互いが次の選考を望めば本社での個別面接に進むことができるというシステムです。
お互いを評価するのでミスマッチが少なく、入社後定着率は93.4%という結果を残しています。
ニートでも就職できる!まずは行動してみよう
ニートの人へのアンケートの結果を見ると、現在ニートであっても脱出することは十分可能だということがわかりますね。ポイントは「働く意欲」です。
いつか就職して働くという意識を持っていれば、ニートから脱出することはできます。焦らずに、今できることから始めていきましょう。