記事の目次
自分がわからないと感じる12の理由(特徴)
「自分がわからない」と感じることはあっても、その理由はさまざまです。具体的に、どのようなときに自分がわからなくなってしまうのか、12の理由について見ていきましょう。
自分の意見や考えがない


「自分の意見を求められても発言できない」「他の人が言っていることにのってしまう」など、自分の意見や考えがわからないという人がいます。
いつも深く物事を考えていない、他人の意見に同調してばかりいるとそのような状態に陥りがちです。
そのような人は、いつでも誰かに合わせて生活している、誰かの後を付いて行くなど、他人に頼って生きている傾向があります。たとえば、学校の行事や会社のプロジェクトなどで意見を出し合うときにも周りに任せきりで、他人が決めたことに付いていくだけだったりします。
自分の意見がないので、話し合いに参加すること自体苦手です。集団行動でも孤立しがちでしょう。また、自分の意見はあるけれど、自信がなくて発言できないという人もいます。
自分の評価と他人の評価の乖離が大きい


いつも自分に対して抱いている評価と他人から受ける評価が大きく乖離している場合は、自分がわからなくなってしまいますね。
自分はすごく頑張っているつもりなのに、周りはまったく評価してくれない、他の人ばかり高く評価されて昇進しているという状況がそれに当たります。
周りから見ると大したことはしていないのに、やたら自分を過大評価している人にありがちです。周りの評価がそんな自己イメージとまったく違うということに気づくと、自分がわからなくなってしまうでしょう。
自分が何をしたいのかわからない


小さいときから周りに言われるままに進学、就職し「こうあるべき」というルールにばかり気を取られていると、自分が本当にやりたいことがわからなくなってしまうでしょう。
また、家族や周囲のために自分のやりたいことを犠牲にしていると、心からやりたいことがわからなくなり、自分を見失うことになります。何をしても楽しくないという状況になってしまうでしょう。
生きがいがない

それと同時に自分がわからなくなります。

何でテンションが上がるのかわからなくて自分が打ち込める何かを探しているが見つからない。
探すことで時間を浪費している自分を感じて自分が何をして何をしたいのかがわからない。
生きがいを感じられない場合、何をやっても楽しくありません。何のために働いて、何のために生きているのかがわからなくなるでしょう。
生きがいを感じられない人は、生きがいになることを探しても見つけることができず、時間ばかり費やしていることも少なくありません。
生きがいがないと何事にも情熱を抱くことができず、いつもテンションが低い状態になります。
友人がいない

ツライな、自分がわからないと思います。
人は他人とのコミュニケーションを通して自分を知ることができます。友人との交流の中で自分を高めることができ、自分を再認識することもできるでしょう。
しかし友人がいない場合、自分を表現できる対象がいないことで自分を深く認識する機会も失われてします。その結果、「自分がわからない」という状態に陥るでしょう。
考えていることと真逆の言動をしてしまう


普通に考えたら、真逆のことを言うのはあり得ないことです。しかし、自分の考えに自信が持てずに正反対のことを言ってしまったり、本音を言うと問題になると思って真意とは違うことを言ってしまうのです。
「本音が言えない」「思ったことをそのまま言うと嫌われてしまう」と思うことはよくあることかもしれません。だからと言って、本当の気持ちと真逆の言動をしてしまっては、自分の気持ちがわからなくなってしまうでしょう。
思っていることを上手に言葉にできない

思っていることをうまく言葉にできないと、誤解されてしまうことも多いでしょう。そんなとき、自分がわからないと感じてしまいますね。
うまく言葉にできないのは、コミュニケーションが苦手で自分の考えをうまく表現できなかったり、もともと持っている言葉のボキャブラリーが少ないことが原因かもしれません。
どういう仕事が向いているのかわからない


仕事にやる気が起きない、興味が湧かないというときは、「この仕事は自分に向いていないのではないか」と思うこともあるでしょう。かと言って、どういう仕事が自分に向いているのかわからないと、「自分がわからない」という状況になってしまいます。
今の仕事は向いていないと思う人の多くは、自分に向いている仕事自体がわからない場合が多いのです。そのため、転職しても同じような状況に陥ってしまいがちです。
怒るポイントが自分でもわからない

思わずカッとなって怒ったときに、怒ってしまった自分に驚くことがあります。怒るポイントが自分でもわからないということもあるでしょう。瞬間的な怒りは自分の意思とは関係なく生じるので、冷静になるとなぜ怒ったのかわからなくなるのです。
怒りの元になる原因は確かにあるはずですが、それが不明だと「自分がわからない」ということになってしまいますね。
気性が激しい

気性が激しく、感情のコントロールができずに浮き沈みすると自分がわからなくなるでしょう。気性が激しいのも、怒るポイントが自分ではわからない場合と同じです。
とっさに出てきてしまう感情は自分ではコントロールできないために、「自分がわからない」と悩んでしまうこともあるでしょう。
嫉妬をしてしまう

相手に対して優しい感情を持っていたいのに、嫉妬する心はそれとは真逆の感情なので、快くありません。
そんな感情が湧き上がると、自分がわからなくなってしまいます。嫉妬をしてしまう自分を否定したくもなるでしょう。
シチュエーションごとに自分を演じてしまっている

自分がわからない人は、シチュエーションごとに自分を演じている傾向があります。場所や人ごとに自分を演じているので、本当の自分がわからなくなってしまうのです。
演じてしまうのは、ありのままの自分が受け入れられないということでもあるでしょう。
自分を演じるのは「こうあらねばならない」という気持ちが強いからですが、それが度を超えると本当の自分の姿を見失ってしまいます。
専門家が教える!【理由別】自分がわからない人の対処法
自分がわからない状態は、とても不安です。何がしたいのか、何のために生きているのかわからなくなることもあるでしょう。
自分がわからない場合の対処法は、その理由ごとに違ってきます。ここでは心理学の専門家が「自分がわからない」理由を分析し、その対処法を紹介しましょう。
この見出しに登場する専門家
自分の意見や考えがない人は「そのような選択をしているのは自分と捉える」

自分の意見や考えがないという人は、その問題が自分にとってどれくらい重要なのか、考えてみましょう。もしそれほど重要でないなら、相手に合わせることも構わないと思います。自分の意見や考えがないと悩む必要はありません。
ただ、自分にとって重要な問題や自分で答えを出さないといけないときは、自分が納得する答えを考える努力も必要になります。
結局のところ、先のことが見えるわけではないのでその時点で出した答えが「正解」なのかは誰にもわかりません。なので、意見や考えを出すことを恐れる必要もないということです。それがどんな結果になっても、自分が納得して意見をしたということが大切なのです。
自分の評価と他人の評価の乖離が大きい人は「ありのままの自分のフィルターと合う場所で過ごす」
自分のフィルターを通してみる現実と、他人のフィルターを通してみる現実は違って当たり前です。自分が考えているセルフイメージと他人の評価が違っていても、あまり気にする必要はありません。

しかし、その乖離が大きいことが問題ということなら、相手のフィルターにどう見えるかを考慮して行動するのが良いと思います。
そのためには、相手がどのような思考・判断・基準を持っているのかをヒアリングしたり話し合ったりするのが良いでしょう。
自分が何をしたいのかわからない・ 生きがいがない人は「過去にワクワクしたことを思い出してみる」

何をしたいのかわからない、生きがいがないという人でも、過去にとてもワクワクしたりイキイキしたりした経験があると思います。それを思い出してみましょう。どんなエピソードが思い浮かびますか?
何をしたいのかわからないと思っていても、実はこれまでも自分がしたいことを無意識でしている可能性があります。
ワクワクした経験を思い出して、あれがそうだったと思い至るでしょう。
紙に書き出してみれば、より鮮明に思い出すことができます。過去のワクワクを思い出すことで、自分が何をしたいのか、生きがいは何かに気がつくきっかけになるはずです。
友人がいない人は「理想の友人像を思い浮かべ、自分もそのように振る舞う」
友人を作りたい人は、まず自分の理想の友人像を思い浮かべてみましょう。

友達作りをしたいという方は、以下の記事がヒントになるかもしれません。自分が友達がいない理由を分析するところから、友達づくりをする方法まで紹介しています。
考えていることと真逆の言動をしてしまう・思っていることを上手に言葉にできない人は「原因を把握する」

また、人が言葉にしていることは全体の一部に過ぎないので何を話しても結局は誤解を防ぐことは難しいです。ですから、何を伝えるかと共にどのように理解してもらえるかに重点を起き、根気強く伝えることも大切です。
どういう仕事が向いているのかわからない人は「気になることにチャレンジし、強みを活かす方法を一緒に考えていく」

強みを知る自己分析ツールなら、転職サイトの「リクナビNEXT」が提供するグッドポイント診断がおすすめです。
無料登録するだけで、本格的な自己分析を行うことができます。
怒るポイントが自分でもわからない・気性が激しい人は「怒りの背景にある自分の感情に気づいて癒す」

嫉妬をしてしまう人は「感情の良し悪しはその後の自分の行動によって決まることを理解する」
嫉妬の感情自体は良くも悪くもありません。大切なのは、その結果自分がどのような行動を起こすかです。

嫉妬をして相手を傷つける行動をするのか、自分を磨くことにエネルギーを使って向上していくのか。後者であれば、嫉妬をすることは自分を上げる原動力になるので結果的に良いことになります。
シチュエーションごとに自分を演じてしまっている人は「ありのままで過ごせる場所を増やす」

自分を演じること自体に「良い」「悪い」はありません。演じているのも「自分」ということで、認めてあげてください。しかし、そんな自分がきついと感じるならば、自分がありのままで過ごせる場所を増やすようにしましょう。
本当の自分がわかるようになるために必要な3つのステップとは
自分を知る方法について、専門家に聞いてみました。実践することで、本当の自分を知ることができるでしょう。
この見出しに登場する専門家
過去の自分を振り返る

まず過去の自分を振り返り、どんなときに高いパフォーマンスを発揮していたかを確認しましょう。過去の出来事を紙に書き出して、モチベーションが上がったとき、あるいは下がったときをチェックします。時系列で、モチベーションの上下を追ってみてください。
「グループのリーダーに選ばれてやる気が出た」
「試験で悪い成績を取ってしまい、次は挽回しようと頑張った」
逆に
「試合に負け続けて最下位になり、これ以上頑張れなくなった」
「入試に合格したあと、目標がなくなってしまった」
など、モチベーションの上下するシチュエーションを思いつく限り書き出していきましょう。
どんなときにモチベーションが上がるのかを知ることで、自分のモチベーションの源を知ることができます。
現在の状況を把握する
次に、現在の状況を把握します。作成したモチベーションマップに従うと、今の自分はどのような位置にあるでしょうか?
「自分がわからない」という状況は、モチベーションもかなり低い状態なのではないでしょうか?
さらに、仕事や友人関係など、今自分がいる環境が自分と合っているか、考えてみましょう。正確に判断するためには、自己診断ツールを使うのが便利です。

自己診断ツールのおすすめは、転職サイト「ミイダス」が提供するコンピテンシー診断です。いくつかの質問に答えることで、自分に適した職種や現在のコンディションを知ることができます。
理想の自分を想像する
現在の自分の状況がわかったら、理想の自分を想像してみましょう。どのような自分でありたいか、できるだけ具体的に想像して書き出してみます。
「会議で自分の意見を言える」「好きな仕事に出会えて毎日充実している」など、自分が望むものをできるだけ細かく書き出していきましょう。
より具体的になることで現在の自分とのギャップが明確になり、理想を実現するにはどうしたらいいかがわかってくるはずです。
理想の自分になるには、モチベーションを高めていく工夫も大切です。作成したモチベーションマップを使って、どうすればモチベーションを上げることができるかを考えていきましょう。

【応用編】すぐに出来る!自分がわからないという気持ちを解消する方法
「自分がわからない」という気持ちに陥ったとき、すぐに気持ちを変える方法があります。今悩んでいる人は、さっそく試してみましょう。
この見出しに登場する専門家
些細だけどいつもと違うことでリフレッシュする
自分がわからなくなるのは、疲れやストレスが溜まって心に余裕が持てないときに起こりやすいものです。ゆっくり休む、いつもと違うことで気分をリフレッシュするなど、心のエネルギーを高めるようにしましょう。
「通勤の時にいつもとは違う道を歩く」「普段行かない公園に立ち寄って。のんびり自然を鑑賞する」「デパートのいつもは行かない売り場を眺めてみる」などをしてみましょう。些細ではあるけどいつもと違うことをすることでリフレッシュでき、自分の気持ちを感じることができるようになります。
深く考えすぎず、感覚で物事を見てみる
考えてもわからないときは、深く考えずに感じてみましょう。感じることが難しいと思ったら、毎日寝る前にその日の出来事をどのように感じたのか、書き出してみるのがおすすめです。
「親切にされてうれしかった」「ああいう振る舞いには腹が立った」「あの出来事はショックだった」など、感じたことを思い出してそのまま書きだしていきます。
繰り返していくと、自分の感覚によく気づけるようになります。感覚に敏感になることで、自分の気持ちがわかるようになるでしょう。
普段「これはしてはいけない」と思っているものをやってみる
自分が普段、「これはしてはいけない」と思っていることをやってみましょう。「これをしたら贅沢」「自分にふさわしくない」など、一般的に禁止されているものではないけど、自分の中で規制していることがあるはずです。
例えば、贅沢だと思っていた高級フルーツを自分のご褒美に購入する、泊まれないと思っていた高級旅館に思い切って1泊してみるなど、自分の中でタブーと思っていることをしてみましょう。
タブーを破ったときに感じる幸福感は、格別なはずです。そのような感情を通して、自分の本当の気持ちを知ることができるでしょう。
自分が憧れる人や理想の人と過ごす時間を出来るだけ増やす
自分が憧れる人や理想とする人と過ごす時間を、できるだけ増やすことをおすすめします。憧れや理想の対象とする人は、自分にかけている部分を持っている人、すなわち「自分がわかっている人」ということです。
自分をよく知り、ありのままの自分で生きている人たちと言えるでしょう。そのような人と過ごす時間が増えれば増えるほど、自分自身もありのままにフラットな人間関係を築けるようになり、自分の気持ちがわかるようになるでしょう。

まとめ
「自分がわからない」と思ったら、まずその理由を突き止めましょう。理由がわかったら、専門家のアドバイスに従って、対処してみてください。
自分を知ることができれば、本当に自分がやりたいこともわかるはずです。人生に意味を見いだすことができ、生き生きとした毎日を送れるようになるでしょう。