100人にアンケート!仕事を憂鬱だと感じることはある?
働いている100人に、仕事を憂鬱だと感じることはあるかアンケートを実施しました。その結果は、次のグラフの通りです。
「はい」と答えた人は98%にもなりました。ほとんどの人が、なんらかの理由で仕事を憂鬱だと感じたことがあるということです。
どのような理由で仕事が憂鬱に感じるのか、次の項目で具体的に見ていきましょう。
仕事を憂鬱に感じる20の原因と対処法
仕事を憂鬱に感じるとは言っても、その原因はさまざまです。どのような原因があるのか、アンケートの回答を交えながら紹介しましょう。
さらに、その効果的な対処法について専門家が具体的にアドバイスしていきます。
この見出しに登場する専門家
アンケートでは、仕事が憂鬱だと感じたことがある人に、その理由を聞いてみました。その結果、次のグラフのような内容になっています。
憂鬱になる理由は、職場の環境や待遇、通勤、仕事内容などに分かれました。さらに具体的な内容を聞くことで、理由はもっと細かく分かれる結果になりました。ここでは、20の理由に分けて紹介していきます。
この中に、あなたが仕事で憂鬱になる理由もきっと見つかるでしょう。
職場の環境(主に人間関係)に不満がある
仕事自体ではなく、職場の環境に不満がある人が37%と一番多い結果になりました。その多くを占めるのが、人間関係です。
職場は年代や価値観の異なる人が集まる場所なので、摩擦も大きくなりがちです。上司や先輩、後輩など立場の違う人たちと、うまく付き合っていかなければなりません。
それがうまくできず、憂鬱な気持ちになっている人がたくさんいます。
人間関係の悩みにもさまざまなシチュエーションがあるので、順に見ていきましょう。
仕事に関係のない話を延々とする人がいる

仕事中は仕事のことだけに集中したいものですが、関係ない話を延々としてくる人がいると気が散りますね。同僚であれば適当に聞き流すこともできますが、上司となると気を使います。
話に付き合って、仕事が捗らないということもあるでしょう。そんなとき、憂鬱になるのは無理もありません。
対処法:話の意図を確認する

職場の人間関係にお悩みの方は、以下の記事も参考にしてみてくださいね。
周りに目を向けられない人がいる

職場にはいろいろな人がいますが、中には気が利かず周りに配慮できない人もいるでしょう。そういう人と一緒に仕事をしなければならないのは不運というしかありませんが、うまくフォローしてやっていかなければなりません。
対処法①:その程度の能力の持ち主と割り切る

対処法②上司に相談を持ちかけてみる

また、周りにいる気が利かない人でお悩みの方、また自分自身が気が利かないと感じる方は、以下の記事で対処法を見つけましょう。
コミュニケーション不足・モチベーション不足で仕事に支障が出ている


毎日の仕事を楽しくこなすためには、ある程度のコミュニケーションは必要になります。まったくコミュニケーションもなく黙々と仕事をこなすだけの職場は、息が詰まりますね。
忙しいのに誰も声をかけてくれなかったり、周りが仕事に対するモチベーションが低い人ばかりだったりすると、仕事にも支障が出てしまうでしょう。
対処法:上司や人事に相談してみる

女性同士の仲が悪い


女性が多い職場は、人間関係が複雑になりやすいものです。派閥ができて諍いが起きたり、お局的な存在の人が睨みを利かすなどはありがちですね。
面倒な付き合いに、疲れてしまう人も多いでしょう。
対処法:トラブルは日々記録し上司やコンプライアンス窓口に相談

パワハラ・セクハラなどでの悩み


今日、パワハラやセクハラは大きな問題になっています。ニュースになったりもしますが、それは氷山の一角で、誰にも言えずに悩んでいる人もいるでしょう。
パワハラやセクハラと認定されれば、それは違法行為になります。憂鬱ということで済ませるわけにはいきません。
対処法①:パワハラの記録をとり外部の相談窓口を利用する

また、人間関係の悩みは、誰かに相談するだけでも心が軽くなります。上司や周りにいる人に相談できないときは、オンラインカウンセリングの「cotoree」を利用してみてはいかがですか?
ビデオや電話で24時間、気軽にプロのカウンセリングを受けることができます。
待遇に不満がある
待遇面で不満があるという人は、約20%になりました。待遇については入社したときの契約書で合意しているとはいえ、長く働いても一向に変化がないとなると憂鬱になってしまいますね。
具体的にどのような待遇の不満があるのか、見ていきましょう。
給料に不満がある



昇給がなかったり、残業代もつかなかったりとなると、働くモチベーションが低くなってしまいますね。将来的にも昇給の見込みがないというのであれば、同じ職場でキャリアを積むことの意義が見出せなくなるでしょう。
対処法:先輩の給与を確認する

交通費が少ない

勤務時間内で移動が多く、日によって出勤先も違うため定期は使えません。働けば働くほどお金も出ていくという状態に参りました。

交通費が実費支給ではない会社もあります。自宅が会社から離れていて会社が支給する金額の上限を上回る場合、自腹を切るしかありません。
いくつも電車を乗り換えるなど交通手段が複雑な人は、負担する交通費もかなりの額になるでしょう。
対処法:雇用契約書や就業規則を見直し、外部の相談窓口に相談をする

ただし、採用された時の条件と異なる場合は違法となるため、雇用契約書や就業規則を見直し、場合によっては総合労働相談コーナーなどの外部の相談窓口に相談しましょう。
手当がない

福利厚生が充実している会社は、家族手当や住宅手当などの諸手当が支給されています。しかし、小さい会社ではそのような手当が一切ない場合もあるでしょう。
給料が安い上に手当てもないとなると、憂鬱な気持ちになってしまいますね。
対処法:上司に相談をしてみる

昇進しない

正社員として長く働いても昇進がなく、役職にもつけないとなると、仕事のモチベーションがなくなりますね。憂鬱な気持ちになるのは無理もありません。
年功序列ではなく、自分よりも後輩の方が先に昇進する、役職につくとなるとなおさらでしょう。
対処法:会社の人事制度を確認する

有給を取りづらい

有給休暇の権利はあっても取りづらくて失効させてしまう人は多く、日本の会社は有給の取得率が全体的に低いのが現状です。有給の取得率が優良企業かどうかを判断するひとつの基準にもなっています。
権利とはいえ、「忙しくて休めない」「休むとさらに仕事が溜まってしまう」という状況などで、取得を諦めてしまう人もいるでしょう。
対処法:外部の相談窓口に相談をする

通勤が苦痛
職場環境も待遇面も問題はないけど、通勤が辛いという人もいます。アンケートでは17.5%で、けっこう多くの人が通勤を苦痛にしています。
通勤時間の長さが苦痛


通勤に片道1時間以上かかると、往復するだけでも苦痛になりますね。満員電車に詰め込まれ、何回も乗り継ぎをしながらやっと会社に着いたときには、すでに疲れてしまっている人も多いでしょう。
残業で退社が遅くなると帰宅は深夜になることもあり、寝不足になって疲労も溜まる一方になってしまいます。
対処法:自分が引越しを行うか、立地条件の合う会社を改めて探す

季節ごとに暑かったり寒かったりするのが辛い


季節ごとの暑さや寒さも、通勤では辛いところです。徒歩が長い、自転車を使うなどの人は厳しい季節もあるでしょう。
電車の中は空調が効いているものの、逆に効きすぎて寒いなどの問題もありますね。
対処法①:通勤時間を会社に相談してみる

対処法②:通勤しやすい会社に転職する

仕事内容に不満がある
仕事内容に不満がある人は、約16%いました。1日の長い時間をかけて行っている仕事内容に不満があると、ストレスが溜まってしまいますね。
具体的にどのような仕事内容に不満を覚えるのか、アンケートの声とともに紹介しましょう。
暇すぎる

あまり人が来ない窓口の受付や、忙しい時期が限られていて普段はやることがない業務など、暇な時間が多い仕事もけっこうあります。
仕事が暇だと、手持ち無沙汰で憂鬱になりますね。時間が経つのも長く感じてしまうでしょう。
対処法①:積極的に新しいことに挑戦してみる

対処法②:転職を検討する
仕事の性質上、新しい仕事をもらえる可能性がなく、暇なことがどうしても苦痛な場合は転職を視野に入れるのもいいでしょう。
また、新しいことに挑戦する気持ちになれない場合は、仕事が自分に合っていない可能性があります。あなたの価値観に合った仕事を探してみるのが良いと思います。

仕事が単調なことが苦痛


事務仕事などではルーティンワークが多く、毎日同じ作業の繰り返しだと憂鬱な気持ちになる人もいるでしょう。変化のない仕事は自分の能力を発揮する機会がなく、やりがいがありません。モチベーションも下がってしまいますね。
対処法①:仕事内容を変えてもらう

対処法②:工夫を重ねて自分にできることを探してみる

ノルマが厳しい

営業や販売の仕事でノルマがあると、プレッシャーになりますね。自分の能力を超えるノルマを課せられると結果を出せず、憂鬱になってしまうでしょう。
対処法:適正なノルマについて相談をする

仕事量が多く、残業をせざるをえない


毎日残業しなければ仕事が終わらないなど、仕事量が多いのも憂鬱になる原因になります。仕事の量に対して明らかに人員が不足しているなど、自分の力ではどうしようもない状況もあるでしょう。
自分にばかり仕事が集中してしまうと、憂鬱な気持ちになってしまいますね。
対処法:時間がかかる理由を整理して改善策を練る

働き方に無駄が多い

職場全体の働き方に無駄が多いと、自分も巻き込まれて働きづらく感じるでしょう。仕事が捗らず、いたずらに時間を費やしてしまうだけになります。改善できない状態でいるのは、ストレスが溜まりますね。
対処法:自分なりの効率のいい働き方を検討する

仕事が自分に合っていない


仕事内容が自分に合っていないと、能力が十分に発揮できません。仕事をしていても苦痛になりますね。やりたい仕事だと思って入社したのに、あとから業務が変わり、合わない仕事を任されることもあるでしょう。
対処法:自分の納得できる職場への転職を検討する

苦痛に感じるほど仕事内容が合っていないようであれば転職も検討してみましょう。しかし、とにかく今の職場から逃げ出したい気持ちで転職をすると同じ失敗を繰り返しかねません。焦らず自分の納得できる職場を探しましょう。
また、仕事が辛いと感じる方は、以下の記事も参考にしてみてくださいね。
苦手な業務をしていてミスが多い

苦手な業務だとしっかり覚えることもできず、ミスをしやすくなりますね。ミスばかりしていると自分に自信がなくなり、評価も下がってしまいます。仕事が憂鬱になる大きな原因になるでしょう。
対処法:日頃自分が行っている業務から得意なことを探す

クレーム対応が苦痛

顧客の対応をする仕事では、クレームがつきものですね。いろいろな顧客がいるので、対応に苦労するときもあるでしょう。ストレスも溜まりやすくなります。
対処法:無理は禁物!

休みの日にも対応をしなければならないのが苦痛

仕事内容によっては、休みの日も仕事をしなければならない場合もあります。営業職でいつ顧客からの連絡が来るかわからないとなると、休みの日でもリラックスできませんね。
振替休日があればまだいいのですが、それもない場合は憂鬱な気持ちになってしまいます。
対処法:賃金が支払われていない場合は総合労働相談へ相談する

【転職】憂鬱になるような仕事を選ばないようにするためには
対処法を講じても仕事に対する憂鬱がなくならない場合、転職を視野に入れましょう。次の仕事では憂鬱な気持ちにならないように、仕事選びは慎重に行わなければなりません。
転職に成功するコツを4つ、紹介しましょう。
①自分の価値観に合ったキャリアを知る
これまでの仕事探しの基準は、年収や福利厚生などの待遇面で選ぶのが主流でした。しかし、それでは自分の価値観に合わない仕事を選んでしまう可能性があります。
自分の価値観に合った仕事を選ぶことでモチベーションが高まり、仕事が憂鬱に感じることはなくなるでしょう。
自分の価値観に合った仕事を探すには、キャリア診断アプリviewがおすすめです。

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②自分がストレスを感じてしまう環境・自分の業務遂行能力・適職を知る
転職サイトの「ミイダス」に無料登録すると、自己分析ツールの「コンピテンシー診断」を受けることができます。質問に答えることで適性の高い職種と低い職種を予測してくれるので、仕事探しに役立つでしょう。
また、仕事をする上で必要とされる能力要素やマネジメント資質、現在のコンディションも知ることができます。
自分がストレスを感じる環境も知ることができるので、憂鬱に感じる仕事を選ぶリスクも避けることができるでしょう。
ミイダスはプロフィールの登録をすると自分の現在の市場価値を知ることもできるので、転職を考えている人はまず、登録だけでもしてみることをおすすめします。
③自分の強みを知る
仕事で自分の能力を発揮するには、自分の「強み」を知ることが必要です。自分の強みを活かすことができない仕事をしていても、憂鬱になるばかりでしょう。
強みを知るには、自己診断ツールの活用が便利です。転職サイトの「リクナビNEXT」に登録すると、「グッドポイント診断」が無料で受けることができるので、ぜひ試してみてください。
無料とはいえ約300もの質問に答える本格的な診断で、18の資質の中から上位5つの強みを知ることができます。診断結果をもとに、より自分に合った転職先を探すことができるでしょう。
④親身になってくれる転職エージェントを活用する
転職活動をするときは、転職エージェントを活用することをおすすめします。プロのキャリアアドバイザーがあなたの悩みを聞き取り、資質に合った仕事を探してくれます。
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仕事が憂鬱な原因を知れば毎日が楽しくなる
仕事が憂鬱だと感じるときは、まずその原因を明らかにしましょう。どのような原因であっても、対処することはできます。
今の状態では憂鬱な状態が解消できないという人は、転職という選択もアリです。今と同じような状況にならないためにも、転職活動は慎重に行いましょう。
記事も参考に、憂鬱な原因を解消して楽しい毎日を手に入れましょう!