英語のカンマ( , )コロン( : )セミコロン( ; )・括弧・スラッシュ・冠詞の使い方をマスターしよう

「先生、a と the のどちらを使えばいいのか、よくわかりません!」という質問は、これまでに何度受けてきたかわからないほどです。日本語の作文ではあまり使わない句読点も、英語ではたくさん出てきます。

今回は英語の冠詞や句読点の使い方について、あらためて使い方をおさらいしてみましょう。

なんとなく使っている英語の冠詞や句読点、実は間違っているかも?

英文を読んでいて句読点が出てきても、あまりよくわからないから飛ばしてそのまま読んでしまったり、英語を話すときにaとtheのどちらが相応しいのかわからないまま適当に使ってしまったり。間違っているかも…!?と思いながら使い続けずに、一度一緒に整理をしてみましょう!

英語の句読点の使い方

句読点は英語で pucntuation marks と言います。punctuateには「~を中断させる」「~を強調する」といった意味があり、文章を区切ったり強調したりするために使われるのが punctuation marks なのです。英語の句読点には「?」や「!」なども含めて主なものが15個程度あり、ネイティブの子ども達も学校で使い方を勉強します。そのうち特に日本人にわかりにくいものを取り上げて、詳しくご説明します。

カンマ(,)の使い方

“Comma(カンマ)” は「,」と表記され、

  • 書き手の意見の区切り
  • 構文要素の区切り
  • 数字の区切り
  • 日付の区切り

などに使われます。カンマの使い方にはいくつかのルールがあります。

Rule #1 接続副詞の後につける

接続副詞とは、 but/ still/ instead/ therefore など、前の文章(節)と次の文章(節)をつなぐための単語を指します。接続副詞とコンマを組み合わせることで、よりハッキリと文章を区切ったうえで意味のあるまとまりある表現にすることができます。

例:She came first. Therefore, she got a good seat.

Rule #2 前半の文を区切るためにつける

日本語であれば「今日は仕事をして、その後食事に行こう。」という例で示せるように、前半の分を区切って後半につなぐためにカンマを使います。

例:We went to the movies, and then we went out to dinner.

Rule #3 直接誰かに呼びかける時に使う

文章の中で、誰かを特定して呼びかけたい時に使います。仕事上海外とEメールでやりとりをすることのある人は、よく使っているかもしれませんね!

例:Thanks for your help, Becky.

Rule #4 3つ以上の単語を並べるときに使う

日本語でも「な~らんだ♪な~らんだ♪赤、白、黄色」というように使いますので、この例はわかりやすいですね。ポイントは、いくつ単語が並んだとしても最後の単語の前だけはカンマを使わずに”and”で締めくくるということです。

例:Margaret wanted pink, blue, and yellow shoes.

Rule #5 名詞を説明するときに使う

長文読解などでよく出題されるのがこのパターン。このような文章に出会った時には、カンマとカンマの間をすっぽり抜いてまず訳してみます。そうすると、カンマで区切られた箇所はそれより前の名詞をより詳しく説明していることがわかります。

例:Chololate, my favorite treat, always makes me feel better after a bad day.

Rule #6 日付を表すときに使う

日本語と違い、英語では日付を表すときには「曜日・月・日・年」の順になります。もしもカンマが無ければ、日と年の区切りが分かりにくくなりますね。

例:I was born on Sunday, May 12, 1968.

コロン(:)の使い方

コロンは日本語ではあまり使う機会がないので、わかりにくい記号のひとつ。コロンには主に3つの使い方があるので、ひとつずつご説明します。

Rule #1 直前の単語を説明する

より詳しくある言葉を説明するために、他から表現を引用してきたり、例を挙げたりするときに使います。

例:He was planning to study four subjects: math, science, politics, and economics.

Rule #2 直前の文章の理由を述べる

コロンより後の文章が、コロンより前の文章の理由になっています。コロンを使うことで、「なぜなら」や「というわけで」という単語の使用を省くことができます。

例:I didn’t have time to eat lunch: I was already late.

Rule #3 強調するために使う

コロンの前で一度文章を区切り、「それは何かというと…」と期待を持たせてズバッと答えをいうようなイメージで使えます。

例:There was one thing she loved more than any other: her cat.

セミコロン(;)の使い方

セミコロンはコロンに形が似ているのに、使い方にはまた違ったルールがあります。ただ、そのルールは簡単でひとつだけなので、これが理解できれば英語上級者も夢じゃない!?

Rule #1 2つの文章(節)をつなぐ

セミコロンは必ず、2つの完全に独立した文(節)をつなぐために使われます。文(節)が2つ以上になってはいけませんし、2つ目の分の最初は小文字で始めるのがルールです。ピリオドでバサッと区切るよりも、文と文のつながりを保って意味を持たせたい場合に使います。セミコロンの前と後ろのそれぞれの文(節)が単独で完全な文章になっていない場合には、セミコロンではなくコロンを使うと覚えておきましょう。

例①:John was sad; he knew she only said it to upset him.
例②:I will be there as soon as I finish working; that is a promise I will definitely keep.

英語の括弧の使い方

括弧は日本語でも使いますが、英文で使われる括弧は形が違っていたり使われ方も独特だったりします。ここでは、英文でよく使われる3種類の括弧をご紹介します。

Parentheses ( ) 丸括弧

Parenthetic には「補足的な」「説明的な」という意味があり、ある単語をより詳しく説明する時に使われます。文中に( )を使うことで、ひとつの文章の中に盛り込めなかった情報を、差し込むように入れることができます。逆にいえば、( ) の中に入れた文章を取り除いても、もともとの文章の意味が伝わるように使わなければなりません。

例:Sam (the boy from the school) helped me with my homework.

Brackets [ ] 角括弧

日本語でも「ブラケット」という言葉を耳にすることがありますが、この角括弧のようにホチキスの針型のものを壁などにさして使うものが多いですね。

英文の中で角括弧は特に、書き手が特別に注釈を加えたい時に使われます。あるいは、書いてある文章に説明が足りないな、という時に角括弧で詳細を加えるイメージともいえるかもしれません。

例①:She drove 60 [km per hour] on the highway to town.
例②:She [Martha] is a great friend of us.

Braces { } 波括弧

2つのものをガチっとつなげるような形から、歯列矯正装置や体に装着する装具のこともbracesと呼ぶことがあります。一般的な文章で使われることはあまりなく、数学や化学の数式を表すために使われることがほとんどなので、ここでは詳細な説明は省きます。

英語のスラッシュの使い方

スラッシュには、バックスラッシュ (\)とフォワードスラッシュ(/)の2種類があります。バックスラッシュはコンピュータのプログラミングに使われる記号ですので、ここではフォワードスラッシュだけを取り上げることにします。

Rule #1 「改行」を表す

特に詩や歌詞に使われることが多いのですが、スペースの都合などで本来ならば改行したい箇所を長い1行に納めなければならない場合などに使われます。

例:Mary had a little lamb/ little lamb, little lamb/ Mary had a little lamb/ she’s as white as snow (メリーさんのひつじの歌詞)

Rule #2 「あるいは」の意味を表す

英語の or のように使われることが多いのがスラッシュの特徴です。

例①:When leaving the classrooom, the teacher noticed that a student had left his/her backpack.
リュックを忘れたのが男子か女子かが不明なので、両方の可能性を残して his/her と表記しています。

例②:Children should bring a mattress and/or cot to sleep on during nap time.
お昼寝のためにマットレスと簡易式ベッド、あるいはどちらかひとつを持ってきてくださいという意味をスラッシュで表しています。

Rule #3 省略するときに使う

正式な文書では使うことはできませんが、カジュアルなeメールなどではスラッシュが長い単語を省略するために頻繁に使われています。

例①:w/o=without w/ = with
例②:a/c= air conditioner

Rule #4 日付の表記に使う

カンマを使って日付を表記する方法もありますが、よりシンプルにスラッシュのみで次のように表されることがあります。

例:11/17/16

この場合は、月/日/年 の順になることが多く、例えば 2019年5月4日であれば 5/4/12 となるのが一般的です。とはいえ、慣れないとこの表記が「5月4日」なのか「4月5日」なのか不安になりますし、アメリカ英語とイギリス英語では表記の順が異なることもあるので、自信がつくまで日付の表記には文字を組み合わせるのがよいでしょう。

英語の冠詞の使い方

冠詞とは、「かんむり」の一字が使われているように名詞の前につく言葉のことを指します。特に a/an と the の使い方について詳しく見ていきましょう。

不定冠詞(a,an)の使い方

a,an のふたつを「不定冠詞」と呼びますが、字面から意味を読み解くと「はっきりと定まっていない場合に使うかんむり」となりますね。

その中でも

  • a は子音で始まる単数形の前に置かれ、
  • an は母音で始まる単数形の前に置かれる

というルールがあります。さらに、文章の中で the ではなく a/an を使うのは、まさしく「表現したいものがはっきりと定まっていない」場合に限られます。いくつか例を挙げながら説明しましょう。

例①:I think an animal is in the garbage.
どんな動物かは「わからない」けれど、何かが1匹いるようだと話しています。
例②:That man is a hero.
ヒーロー像は人によって異なるので、あなたのヒーロー像は「わからない」けれど、自分にとって彼は一人のヒーローだと言っています。
例③:We are looking for an apartment.
まだどこに決めるかは「わからない」けれど、とにかくひと部屋探していると話しています。

定冠詞(the)の使い方

一方の the は、「定冠詞」と呼ばれ、「定まっている場合に使うかんむり」と考えることができます。こちらも例を挙げましょう。

例①:I ate an apple yesterday. The apple was juicy and delicious.
直前の文章でリンゴを食べたと話していて、「そのりんごについて」詳しく説明するので the を使います。
例②:The boy sitting next to me raised his hand.
どの子かわからないわけではなく、「自分の横に座っている男の子」と特定したいので the を使います。
例③:Thank you for the advice you gave me.
感謝しているのは「あなたがくれたアドバイス」と定まっているので、the を使います。

定冠詞の例外

数えられる/数えられないに関わらず、地名などについては決まったルールがあるので覚えておきましょう。

the を付ける名詞 → 合衆国、連合国、半島、海域、川、砂漠、諸島、山脈など
例:the Gobi Desert/ the United Arab Emirates/ the Sacramento Riverthe を付けない名詞 → 市町村名、ほとんどの国名、湾、湖、山、島
例:Japan/ Mt.Everest/ San Francisco Bay

アポストロフィの使い方

中学校時代から長いお付き合いのアポストロフィ。使い方を忘れている人もいるかもしれないので、こちらも整理しておきましょう。

アポストロフィ+s【-’s】

アポストロフィの使い方は、主にふたつあります。

Rule #1 文字の一部を省略するために使う

一般的によく使われる表現を言いやすく省略するために、アポストロフィを使います。

例①:I’ve seen that movie last week.
I haveのうちhaがアポストロフィと入れ替わっています。

例②:She wasn’t the only one who knew the answer.
was not のうち o がアポストロフィと入れ替わっています。

Rule #2 誰かの所有物であることを示す

名詞の後にアポストロフィを付けることで、アポストロフィより後に書かれているものがアポストロフィより前の人やモノの所有物であることがわかります。

例:Sara’s dog bit the neighbor.

アポストロフィのみ【-’】

アポストロフィをつけたい単語が複数形や “s”で終わる単語の場合には、’s の形ではなく s’の形にします。

例①:Girls’ locker room is next to the music room.
例②:That beautiful actress’ name is Jane.

英語の細かな言い回しや記号、表記はどうやって覚えればいい?

それほど数は多くありませんが、普段あまり使わない英語の細かな言い回しや記号、表記はどうやって覚えればいいのでしょうか?

そもそもネイティブでも細かな表記や言い回しはよく間違える!

インターネットで調べると、ネイティブ向けの「句読点の使い方ガイド」のようなサイトがたくさん存在することがわかります。つまり、ネイティブでさえ何度も確認しながら句読点や表記の使い方をマスターしていくのです。私たちも何度でも根気良く、調べて使いながら慣れていくのが良さそうです。

日常英語なら「聞き流し」で大まかな言い回しを覚えるのがベスト

特に定冠詞と不定冠詞の使い方については、日常英語をどんどん聞き流してフレーズごと覚えてしまうのがベスト。不思議なもので何度も繰り返し聞いていると、the を使うべきところで a を使うと自分で「あれ、何かおかしい?」と感じる感覚が育ってきます。理由はわからないけれどなんだかしっくりこない、と体が感じる程度まで聞き流しを続けられたら、英語を話す力もどんどん伸びることでしょう。

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聞き流しにおすすめの教材と言えば、なんといってもスピードラーニング。音楽のように何度も繰り返し聞くことで、日常表現を体に染み込ませましょう。

ライティングはTOEIC/TOEFL学習が意外とおすすめ

句読点の使い方を本気でマスターしたかったら、資格試験対策の参考書に取り組んでみましょう。試験に採用される長文は良質なものが多く、受験者の実力を試すがごとくコンマやセミコロン、括弧なども多用されています。文法知識を整理しつつライティングスキルも高めるために、TOEIC/TOEFLなどの資格対策学習はおすすめです。

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句読点の使い方をマスターするには、やはり自分で書いてみるのが一番!書いた文章をネイティブに添削してもらえたら、より実力がつきますね。NOVAでは英語日記の添削サービスを受けられますし、HiNativeなどのよりカジュアルな無料のツールもあります。自分にぴったりの方法を見つかれば、ネイティブもびっくりの句読点マスターになれるかもしれませんね!

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