仕事が向いてる・向いてないを判断する8つのポイント
この仕事向いてないな…と感じる理由は様々。こちらでは、理由別の仕事の向き・不向きを判断する方法について解説していきます。
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今の仕事は好きか・やりがいを感じているか
今の仕事は好きか・やりがいを感じているか、自分に問いかけてみましょう。
やりがいを感じるなら新しい技術を積極的に身に付けることが大切
好き、やりがいを感じるなら現在の仕事を続けるべきでしょう。辛いことであったり、ストレスの溜まることがあっても、それを上回ったやる気が湧いてくるなら、間違いなくあなたに向いている仕事です。
ただ、今が「向いていない」と感じるような停滞期なだけの可能性があります。その場合は、新しいスキルや技術、資格などの取得を目指しましょう。一定のスキルを身につけることによって、手当てがつきますし、仕事の幅も広がり、さらには評価を上げることになります。
自分磨きを積極的に行うことによって、新たなやりがいが見つかり、「この仕事が向いている」と感じられるようになるでしょう。
やりがいを感じないなら、まずはその仕事を選んだ理由を思い出す

自分が成長できると感じられるか
成長という言葉には、能力的なものと精神的な意味があります。能力的な成長は目に見えて分かりますから、実感するのは簡単です。一方で精神的な成長は人への接し方、仕事に対する姿勢として現れてきますので、自覚しにくいのが特徴です。
成長できるポイントは、数年後に役職がつく、十年後には役員になる!といった大枠で考えるのではなく、日々の細かい作業に焦点を当てると挙げやすくなります。
以前の自分と何が変わったのか、今後変わりそうな部分はあるか、自分に問いかけてみましょう。
成長できると感じるなら、さらに細かくポイントを洗い出してみる
今の仕事で成長できるイメージがあるなら、仕事を続けていくべきでしょう。その際は、成長できそうなポイントを細かく洗いだすといいでしょう。
例えば、
もう少しプレゼンが上手くなれば営業成績は伸びる→プレゼンを上手くするためには様々な疑問に答えられる知識が必要→営業先で丁寧な説明を心がける。
のような感じです。
このように最終的な目標を軸にして成長ポイントを洗い出していけば、自ずとやりがいが感じられ「仕事が向いている」と思えるようになるかもしれません。
成長できないと感じるなら、どういった点が成長できないと感じるか、成長できる環境はどういうところなのかを洗い出す

成長できない理由が職場環境にある場合は、転職を視野に入れることも必要でしょう。しかし、前項で解説したのと同様に、ポイントを細かく洗い出すことで、やるべきことが見えてくる可能性もあります。
数年後の自分をイメージできるか
具体的な自分の姿を想像してみましょう。指導してくれた先輩や、プロジェクトの指揮を執っている上司など、あなたの周りには数年後の自分を重ねることができる人がいるはずです。
数年後の自分がイメージできる人は、そのイメージを実現するために何をしたらいいのかを具体的に書き出す
数年後の理想的な自分は、リーダシップを執り、適材適所で人材を使っている人物だと仮定しましょう。
その場合、他の人よりも仕事ができなければいけません。簡単な例を挙げると、仕事の処理するスピードを速くし、いつでもデスク周りが整理整頓され、自分を客観的に評価できることです。
より具体的にすると、他の人が1時間で作るような資料を50分で終える、身の回りを整え、仕事ができるイメージを作るなど、当たり前のことから一歩先に進むイメージをしてみましょう。
このように、イメージを実現するために何をしたらいいのかを具体的に書き出すことで、今やるべきことが見えてきます。その先には「仕事が向いている」と言える自分がいるはずです。
数年後の自分をイメージできない人は尊敬できる人に相談をするor現在の職場で将来やりたいことが達成できるか考えてみる

現在の職場で将来やりたいことが達成できないと感じる場合は、転職も視野に入れる必要があります。
仕事がプライベートに支障をきたしていないか
仕事の向き、不向きを考える場合、最も効果的な方法はプライベートの充実度を思い浮かべることです。
仕事がプライベートに支障をきたしていない人は、さらに上のステップへ進む
休日を心から楽しめるような生活を送っていれば、あなたは自分に向いている仕事をしていると言えるでしょう。
順調に仕事がこなせているのであれば、現状に満足するのではなく、さらに飛躍をするように心がけましょう。自己分析を行い、自分の長所と短所を洗い出すことで得意分野と不得意な分野が見えてきます。
これまで短所だった部分をカバーし、長所を伸ばせば昇進への道が見えてくるはずです。
タイムマネージメントも優秀な管理者の要素になりますから、プライベートの時間を有効に使い、仕事への意欲につなげてください。
仕事がプライベートに支障をきたしている人は、問題点を明確にし、人事や上司に相談してみる
例えば自宅に帰っても仕事のことで頭がいっぱいだったり、休日に仕事を持ち帰る、ミスを引きずって十分な休息がとれない、といったプライベートにまで影響を及ぼす仕事であれば、あなたに向いていないと言えます。

働く環境に問題がないか
働く環境は、仕事内容と同じくらい大切。同じ仕事でも、環境が変われば向き・不向きも変わることがあります。
働く環境に問題のない人は、さらに快適な環境を作る案を考え、上司に相談してみる
改善点をピックアップすることで、仕事の効率が良くなるのであれば、積極的に上司に進言することをおすすめします。
例えば「個人が抱える取引先情報を社員全員で共有しませんか?」という提案を出した場合、メリットとして誰かが急病で倒れた際に、共有した情報に沿って仕事をこなせば十分に代役が務まるなど、不利益を回避することができます。
ただし、自分にとって働きやすい環境を作ることを目的とせず、全体的に有益になる改善点を探ることが重要になってきます。
働く環境に問題のある人は人事に相談してみる

人間関係が悪い、労働時間が長い、給与が低いなど、職場が抱える問題は様々です。自分の力でどうにもできないことは、人事や上司に相談し、改善のために努力してみましょう。
人間関係は良好か
多くの場合、働く上で問題になってくるのがパワハラではないでしょうか。上司ときちんとコミュニケーションが取れていなければ、必ず浮上してくるでしょう。
仕事の辛い理由が「内容」ではなく、「人」になってしまうと転職までのカウントダウンが始まります。距離感や普段の接し方を省みて、改善できる人間関係なのかを考えてみてください。
人間関係が良好な場合、潜在的な悩みを持っている人はいないか相談に乗る
自身が人間関係の悩みを持っていないのであれば、周囲に目を向けてみるといいでしょう。誰もが仲のいい組織なんてありえないでしょうが、我慢できないほどのストレスを抱える人間がいれば、周りにも影響を与えてしまいます。
悩みを打ち明けられる相手がいるだけで、心強い存在と感じることができるでしょう。もしかしたら、転職を考えている人のストッパーにあなたがなりえるかもしれません。
人間関係が良好でない場合は距離を置く

距離を置くだけで仕事環境が快適になる場合もあります。それだけで仕事に充実感を感じられることもあるでしょう。しかし、どうやっても人間関係が悪い、そのことが原因で「仕事が向いてない」と思ってしまうのであれば、転職も考えるべきです。
職場の人間関係にお悩みの方は、以下の記事も参考にしてください。
職場に尊敬できる人はいるか
上司や先輩はあなたがキャリアを築く上での目標となります。職場に尊敬できる人がいるかどうかで、自分の身の振り方も変わってくるでしょう。
職場に尊敬できる人がいる場合、その人の長所を書き出し、自分が実践できる部分はないか考えてみる
職場に尊敬できる人がいる場合は、それだけで恵まれた環境と言えると思います。
着実な成長やキャリアアップを望むには、上司や先輩が歩んできた道をたどることです。誰にでも笑顔で接している、カバンが整理整頓されている、いつも清潔感がある身なりなど、実践できることは取り入れていきましょう。
職場に尊敬できる人がいない場合、視野を広げてみる

パワハラを繰り返したり、役員の顔色を伺うだけで部下をぞんざいに扱うような「こんな人だけにはなりたくない…」と感じる先輩や上司ばかりの職場もあるでしょう。その場合は、あなた自身が人材教育できる立場を目指してみませんか?
「向いてない」と思っていた仕事が、一気にやりがいのあるものになるかもしれません。
同僚と自分を比べ、成果は出せているか
年の近い同僚や同期は、自分の評価を客観視する指標になります。彼らと比べて自分の成果が大きければ、周りからも将来を期待されていると言っていいでしょう。あなたに向いている仕事です。自信を持ってください!
逆に大きく劣っているようであれば、向いていない仕事かもしれません。
成果を出せている場合、さらに成果を出すためにはどうすればいいかを考える
成果を出せているのであれば、向いている仕事と言えるでしょう。
一般的に仕事で成果を出すためには、人間関係の円滑さや、知識量を増やすといったことが挙げられます。共同で作業をすれば時間が短縮できるような仕事も、自分だけで抱え込んでいませんか?またスキルアップを怠るようなことをしていませんか?
コミュニケーションをとることや、分からないことを先輩に質問したり、調べたりすることはさほど難しいことではありません。1人で全ての業務を行うのではなく、協力を仰ぐことで成果の出るシステムが作れるでしょう。
このように、さらに成果を出すためにはどうすればいいかを考え、よりやりがいのある仕事環境を作っていきましょう。
成果を出せていない場合、客観的な視点を持つ

成果を出せていないと「仕事向いてない」と感じてしまいがちですが、評価や任される仕事に原因がある場合もあります。その場合は周囲に相談するなどしてみましょう。
仕事が遅いと感じる場合は以下の記事を参考にしてみてください。
また、原因が「仕事を覚えられない」場合は、以下の記事が参考になります。特徴別に対処法を説明していますので、ぜひチェックしてみてくださいね。
「仕事向いてない」と思った時にやるべき5つのこと
「仕事向いてないな…」そう感じた時に、真っ先に頭に浮かぶのが「転職」の二文字。
しかし、すぐに転職のために動き出すことはあまりお勧めできません。こちらでは、仕事が向いてないと感じた時にどういう順序で考えていくべきかを、専門家の方にお伺いし解説していただきました。
この見出しに登場する専門家
一時の感情ではないか自問する

嫌なことがあったり、仕事でミスが続いたりすると「転職したい」と思ってしまいがちですが、一時の感情に流されると、どこの職場に行っても同じことになりかねません。じっくり考えてから結論を出しましょう。
仕事が向いていないと思った理由を考える

「仕事向いてない」と感じる期間が長く続く場合は、その理由を考えてみましょう。仕事が向いてる・向いてないを判断する8つのポイントに当てはまるものがないか、参考にしてみてください。
改善の余地があるかどうか考える

仕事向いてないと思った理由がわかれば、改善策も見つかりやすくなるでしょう。具体的な改善策が浮かばなくても、まずは現在の環境で解決できそうか、どうやっても解決できなさそうかを考えてみるだけでもいいでしょう。
職場に尊敬出来る人がいるか、将来の自分をイメージできるか考える

「仕事向いてない」と感じても、尊敬できる人が周りにいるのであれば、課題や解決策がわかってくるはずです。「職場に尊敬できる人はいるか」の項目をチェックしてみてください。
上司・人事に相談する

自分の力ではどうにもできなくても、上司に相談することで意外にもすんなり解決できることは少なくありません。その際、不満をぶつけるだけでなく、改善案も提示すると、建設的な話し合いがしやすくなるでしょう。
24時間オンラインカウンセリングをしてくれるcotreeでは、仕事に関する相談もエージェントのプロが乗ってくれる
ただ誰かに話を聞いてもらうだけで、前向きな気持ちになれそうなのであれば、24時間オンラインカウンセリングをしてくれる「cotree」もおすすめです。
いつでも、どこにいてもカウンセリングが受けられるサービスで、対人関係の悩み、仕事のストレスなどを抱えている人におすすめします。
在籍しているカウンセラーは総勢80名以上で、中にはキャリアコンサルタントとして活躍している人もいます。
ビデオ電話もしくは電話、文章でのやり取りも行えますので、自身の悩みを周りに打ち明けられない時にご利用ください。
ココナラであなたに合った悩み別にエージェント、コンサルタントに相談してみる
ココナラはスキルを販売しているプラットフォームサイトです。イラストレーター、デザイン、webディレクターなど、主にクリエイターの仕事受注・依頼先として活用されていますが、中には現役人事や10年以上の採用キャリアを持った人もいます。
最初は気軽な相談から、場合によっては適職診断、転職先の情報、履歴書作成、面接対策までやってもらえるサービスもあります。
スキルの販売者はこれまでの実績、評価が一目でわかるようになっており、専門性をプロフィールで閲覧することができますので、あなたに最適な相談者を見つけてください。
転職をする場合の注意点
こちらでは、仕事を向いていないと感じている人が転職をする際に気をつけるといいポイントについて解説していきます。
この見出しに登場する専門家
焦って転職を決意しないように気を付ける

転職の際には「一刻も早くこの会社から離れたい!」「辞めてしまったから早く決めないと…」と考えてしまうことも多いかと思います。しかし、焦っていてはまた同じような会社に就職しかねません。
できれば在職したまま転職活動を行い、焦らないように気をつけましょう。
転職先の雇用条件をきちんと確認する

「仕事向いてない」と思った理由を忘れず、転職先で同じ悩みを抱えることがなさそうかチェックしておきましょう。特に、労働時間や給与など、雇用条件に関わる部分は事前に確認しやすいので、忘れないようにしましょう。
自分の向いている仕事を知るための自己分析をきちんと行う

転職する、しないに関わらず、迷った時点で自己分析をすることは重要です。自己分析をすることで、客観的に向き不向きがわかるため、自分がすべき行動もわかりやすくなるでしょう。
自己分析なら、以下のようなサービスがあります。
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出典:VIEW
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出典:ミイダス
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また、転職に不安を感じている、実際に転職をして失敗してしまった人の声を知って、どんなことが理由で転職に失敗したのかを知りたい、という方は以下の記事を参考にしてみてください。
まとめ
仕事をしていれば、誰もが「仕事向いてない」と感じることが一度はあるでしょう。一時の感情で退職や転職するのはリスクもあります。
まずは客観的な視点を持ち、なぜ向いていないと感じるのか、改善策はあるのかを考えましょう。
それでも転職を決意した場合には、慎重に物事を進めていき、情報収集と自分の適性を見極めることが重要です。