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女性がニートになるきっかけ
ニートとは15歳~34歳までの、働く意思がなく仕事や通学などをしていない人のことです。近年減少傾向ではあるものの、その数は70万人を超え、社会問題にもなっています。
ニートというと男性のイメージがありますが、最近は女性のニートも増えていて、全体の4割を占めています。女性がニートになってしまうのはどのようなきっかけなのでしょうか?
編集部では、ニートの女性100人にアンケートを実施しました。その結果が次のグラフになります。
アンケートでは、「コミュニケーション能力の欠如・人間関係を構築するのが困難」と答えた人が42.5%と多数を占めています。「社会に対する恐怖」の37.7%と合わせると、8割以上の人が社会に溶け込めず人間関係を避けるためにニートになっていることがわかりますね。
コミュニケーション能力の欠如・人間関係を構築するのが困難な人の声
学生の頃から人間関係がうまくいかなかった、病院を予約をすることもできないといった、日常から「コミュニケーション能力が欠如している」ことを自覚している女性たちがそのままニートになってしまうケースが最も多いようです。
社会に対する恐怖を感じている人の声
一度社会に出ていたけれど、そこであったことがトラウマになってしまいニートになってしまった女性の意見が多くあがりました。
引きこもりからそのままニートになってしまった人の声
引きこもりからそのままニートになってしまった人たちからは「自立したい」「この状況を抜け出したい」という声が多くあがりました。何かきっかけさえあれば、ニート脱却の糸口がつかめそうです。
学校を中退してニートになった人の声
学校を中退してニートになったという方は、周囲がどんどん仕事で業績を上げたり、恋人を作って行くなどしている様子を見て、焦りを感じている方の意見が見受けられました。
自分の周囲の様子は変わらなくても、学校時代の友人は環境の変化や成長によってどんどん色々な経験をしてゆくので、自身は取り残されたような感覚になり、「なんとかしなきゃ」と感じる人も多そうです。
ニート女性の不安とは?一番は「経済的な不安」
さらにアンケートでは、ニートをしていて不安に感じることは何かについても聞いています。その結果は次の通りになりました。
「経済的な不安」が過半数を占める結果になりました。次いで「世間体が悪い」が続くなど、ニート女性たちは、ニートであることにさまざまな不安を持っていることがわかりました。
経済的な不安
働いていないニートの場合、今は良くても将来の生活はどうなるのかという、経済的な不安がつきまとうようです。
「貯金が尽きるのが不安」


働く意思のないニートは当然収入がないので、貯金を切り崩したり親などに頼って暮らすしかありません。その状態がずっと続けばいいのですが、貯金がなくなってくると不安になるのは仕方ないですね。
「親がいなくなることを考えると不安」

親の経済力に頼ってニートをしている人もいますが、ずっと頼り続けるわけにはいかないでしょう。親がいなくなったときは自分で生活をしていかなければなりません。それを考えると、今のままでは不安になってしまいますね。
世間体が悪い
ニートは一般的に良くないイメージがあるので、本人も家族も世間の目が気になることが多くなります。
「周りの目が気になる」


近所の同年代の女性が働いていたり結婚していたりすると、自分が何もしていないことに対する世間の目が気になりますね。「社会から取り残されている」という焦りも感じるでしょう。近所の人だけでなく親や兄弟にも社会不適合者のように見られるのは、辛くなると思います。
「家族に迷惑をかけてしまう」

世間体が気になるのは、本人よりも家族でしょう。ニートは社会生活がうまくできない人という印象があり、どうしてもいいイメージではありません。特に年齢の高い親の世代は、ニートに厳しい視線を向けます。家族に非難の目が向けられ、迷惑をかけてしまうと思うこともあるでしょう。
「契約や美容院のたびに突っ込まれてしまう」

ニートをしていると、自分の状況を説明するのが大変なことも多くなります。世間では、仕事も結婚もしていない女性を見て「何か事情があるのか」と考えてしまうでしょう。どういう状況なのか、突っ込まれてしまうのもやむを得ません。
仕事に関する不安
ニートでも専業主婦になる場合は別として、生きていくためにいつかは働かなければなりません。社会生活が苦手なニートは、仕事に対する不安も抱えています。
「ひどい労働環境に対する不安」

場合によっては労働環境の酷い会社があるのも確かですが、それはごくわずかです。いい会社が少ないというのは自分のイメージで、実際にはそんなことはありません。上手に探せば労働環境のいい会社はたくさんあります。引きこもっていると悪いイメージばかり大きくなってしまうのでしょう。
思い切って社会に出ることで、不安や恐怖はなくなるはずです。
「うまくやることができるか心配」

家に引きこもって社会との繋がりがなくなると、社会生活に戻れなくなるのではないかと不安になりますね。確かに仕事をしない期間が長い場合、仕事を始めてもしばらくは慣れるのに時間がかかるかもしれません。しかし、それは始めのうちだけで、すぐに馴染むことができるでしょう。
「正社員になれないのではないかという不安」

しかも長期で働けたことがありません。(一番長くて2年)このまま結婚も出来ず正社員にもなれなかったらどうしようと不安でいっぱいです。
世間では未経験から正社員になれた人もたくさんいます。派遣で2年働いていたなら、十分経験があると言えるでしょう。転職エージェントなどを利用して正社員になることは十分可能なはずです。ニート生活が長いと社会生活に自信がなくなり、悪いことばかり考えてしまうのかもしれませんね。
ニートから正社員になりたいという方は、正社員として就職するための4STEPも併せてチェック!
老後の不安
老後の不安は、ニートに限らず多くの人が抱えています。当然ながら、ニートの人も不安を持っているでしょう。
「2000万円問題に不安がある」

働いていないと貯蓄ができないので、具体的に老後の必要資金を提示されると不安になるのは無理ありません。これは、「経済的な不安」と共通するものでもあります。
「年金もあるかどうかわからない」

老後が不安になるのは、「年金が支給されるかどうかもわからない」ということも原因のひとつです。働いていないニートの場合は国民年金加入なので支給されるとしてもその額は少なく、なおさら不安になるでしょう。
「老後のお金が貯まらない」

働いていないのだから、当然貯金もできませんね。老後の蓄えがないことは、不安材料でしかありません。最悪な場合、生活保護を受けることにもなるでしょう。
また、現状ニートで不安な方は、ニートがどうなってしまうのかについて、以下の記事をチェックしてみてください。
結婚への不安
男性ほどではないにしろ、ニートの女性にも結婚への不安があります。仕事をしていないと出会いの機会も少ないでしょう。
「無職は結婚しにくい」

最近の男性は、働いている女性に魅力を感じるのかもしれませんね。ニートをしている女性は、男性からもマイナスなイメージを持たれていることが多いでしょう。結婚するためにも、ニートを脱出した方が良さそうですね。
「出会いがないから結婚できない」

ニートで家に引きこもっていたら、出会いはありません。それは働いていても職場との往復である限り同じでしょう。自分から積極的に出会いを求めて行動する必要があります。
ニートから結婚したい方のための、婚活を始める前にすべき2STEPはこちらをチェック!
他にもこんな声が
ニートであることの不安に関して、次のような声も聞かれました。
「家族にニートであることがバレちゃうかも…という不安」

ニートは親などの家族に頼っているケースが多いものですが、中には貯金を使いながら表向きは働いているように見せている人もいるようですね。家族にバレるのが嫌というのも、ニートが悪いイメージであるということを表しています。
「ニートであることに飽きた」

中には、ニートであるばかりに、変化のない単調な日々に飽きてしまったという方も。
ニートで暇な方は以下のオススメの過ごし方と、ニート脱出方法を参考にしてみてくださいね。
脱ニートしたいと考えている人は約9割!6つの理由と口コミを紹介
アンケートではさらに、ニートを脱出したいと考えているかについても聞いてみました。
「はい」と答えた人が88.7%にもなり、ほとんどの人がニートを脱出したいと考えていることがわかりました。好きでニートになっているわけではないのですね。しかし、脱出したいと言っても、その理由はさまざまです。
「ニート女性の不安」と共通する部分もありますが、具体的な口コミを見ていきましょう。
金銭的余裕がないから



金銭的な余裕がないと、働かないで生活することは不安がつきまといますね。貯金もなくなる一方でしょう。社会生活が苦手なニートの人は、人との関わりが少ない仕事に就くか在宅ワークを見つけるなどして、収入を得ていく必要があります。
人と関わらない仕事に就きたい!と考えている方は、併せて以下の記事もチェックしてみてくださいね。
自立したい


年齢を重ねて親も高齢になってくると、早く自立しなければという気持ちが切実になりますね。社会生活が苦手でも、いつかは自立して社会に出ていかなければなりません。遅くなるほど自立も難しくなるでしょう。早めに行動することが必要になります。
親を安心させたい



自立したいと考えるのは、親を安心させたいという気持ちもあるでしょう。親はいつまでも社会に出ない娘を見て、その将来を心配しています。ずっと一緒に暮らせるとは限らないので、早めに自立して安心させたいものですね。
世間体が悪い

ニートを長く続けていると、隣近所の目も気になってきます。親戚などからも、何をしているのかと尋ねられることがあるかもしれません。特に親は世間体を気にして、辛い思いをしているのではないでしょうか。
自分で無理だと思い込んでいるだけだと気付いた

職場の人が怖くて働けないと思っていたけど、たまに行く日雇いのアルバイトでは普通に会話できているし、ハローワークでも会話できているから、自分で私には無理だと思いこんでるだけだと気づいた。そろそろ心を入れ替えて、働きたいと思っている。
ニートでいると、外に出るのがどんどん怖くなってくるものです。社会から隔絶している期間が長いほど、「自分は社会に馴染めない」という思い込みも強くなっていくでしょう。思い切ってバイトをしてみるなど社会と関わりを持ってみると、意外に大丈夫なことに気づけるはずです。
結婚したいから

ニートのままでは、結婚の機会を逃すことにもなります。社会に出て人と関わることで、結婚につながる人と出会える場合もあるでしょう。結婚はニート脱出のためにもとてもいい方法です。
ニートから結婚したい方のための、婚活を始める前にすべき2STEPはこちらをチェック!
脱ニートするために!正社員として就職するための4STEPを紹介
この見出しに登場する専門家
多くのニート女性が「脱ニートしたい」と考えていることがわかりましたが、いざ就職するとなっても何をしたらいいかわかりませんよね。そこでここでは、ニートが就職活動で行うべき5つのSTEPを紹介します。
自身の不安となるものを取り除く
ニートになってしまった理由で不安なものがある場合は、それを取り除くことが一番大切です。まずは自分の不安となった原因を明確にして、それを克服しましょう。
オススメなのが、カウンセラーにきちんと話を聞いてもらうことです。cotreeでは24時間オンラインカウンセリングを行ってくれる上、「書く・話すカウンセリング」から選ぶことができるため、直接話すことが苦手な方にもオススメです。まずはあなたの悩みにあったカウンセラーを以下から診断してみましょう。
また、実際にcotreeを利用した口コミについては以下をチェックしてみてくださいね。
また、ニートの就職で不安を感じている方は、以下の記事からヒントを得られるかもしれません。あなたがニートになってしまった原因と照合して、対処法をチェックしてみてください。
自己分析をする

出典:Gallup
就活をする際に自己分析は必須項目。自己分析をする際にオススメのツールの一つとして「ストレングスファインダー」があります。
全世界で2000万人以上が受検する実績を持っている、「ポジティブ心理学の祖父」として知られる著名な心理学者ドン・クリフトン(ドナルド・O・クリフトン)氏が開発したツールです。
自分の強みがわかることはもちろん、弱いポイントなども知ることができます。受検方法、受ける前に気をつけることなどは以下の記事からチェックしてみてくださいね。
適職診断を行う
自己分析が完了した後は、どんな仕事が自分に適しているのか診断でチェックしてみましょう。
あなたの潜在的な「適職」を知ることができるかもしれません。適職診断を行う際には、複数の診断を行って、総合的にどれが自分に適しているのかを判断するのがオススメです。
以下の記事から、あなたにあった適職診断をいくつかやってみてくださいね。
ニートにオススメの転職エージェントを利用する
ニートの女性がいざ就職活動をしようと思っても、自分一人ではなかなか成功は難しくなります。仕事の経験がない、あるいは浅いということで、自分に合った仕事選びをするのは大変になるでしょう。
そんなニートには、プロのキャリアアドバイザーがいる転職エージェントの利用が必須条件といってもいいでしょう。しかし転職エージェントといってもたくさんあり、ニート向けの求人が少ないエージェントも少なくありません。利用するときはニートに特化したエージェントを選ぶのが成功の秘訣です。
ここでは、ニートにおすすめの転職エージェントを3つ紹介しましょう。
JAIC

出典:JAIC
JAICはフリーターや未経験者に特化したエージェントです。フリーターや既卒の平均的な内定率が48%という中で、JAICは就職成功率81.1%という高い数字をあげています。入社後の定着率も91.3%と高いので、ニートの正社員就職にもかなりの期待ができるでしょう。
5日間の無料研修で就職活動に必要なスキルや知識を学ぶことができるのも、働いた経験のないニートの女性には嬉しいポイントです。
研修を修了することで、優良企業20社と書類選考なしの面接を受けることができます。その後、お互いに合意ができた企業との個別面接に進み、うまくいけば内定をもらうことができます。
DYM就職

出典:DYM就職
DYM就職は20代のフリーター・ニートの就職に特化しているエージェントです。正社員の採用率が96%という高い数字で、働いた経験がないニートの女性でも、正社員への就職が大いに期待できるでしょう。
専任のキャリアアドバイザーが面談を行い、あなたの希望や悩みをヒアリングします。仕事への不安など、なんでも相談してみてください。あなたの気持ちをくみ取り、プロの目線から最適な企業をマッチングしてくれます。
DYM就職は他のエージェントと異なり、書類選考をせずに面接に進むことができます。DYM就職に求人を出している企業はアドバイザーの面談を信頼しているので、すぐに企業面接を行ってくれるのです。
応募書類を用意しなくて済むというのは、職歴に自信のないニートにはとても助かりますね。
キャリアスタート

出典:キャリアスタート
キャリアスタートもニートの就職に強いエージェントです。未経験歓迎の求人が多く、ニートでも安心して就職活動を行うことができます。最初の面談ではキャリアアドバイザーがあなたの希望や悩みを聞き取り、自己分析の診断を行います。それに基づき、あなたに最適な求人を選び出してくれるでしょう。
求人の紹介だけでなく、応募書類の添削や模擬面接などのサポートも行ってくれるので、就職活動に慣れないニートでも安心です。
ニートの女性が婚活を始める前にすべき2STEP
ニートの女性の中には「働かずに結婚したい!」と考える方もいるかと思います。ここからはそんな人たちのために、結婚するためには何をすべきなのかについて解説していきます。
家事能力を完璧に
料理、掃除、洗濯…そういった日常生活での能力をマックスまで上げることをおすすめします。実家でニートをしている方は毎日代わりに家事をこなすなどして能力を上げるようにしましょう。
男性の中には、「家のことは妻に全てしてもらい、自分は仕事に専念したい」と考える方や「基本的に家事をやってもらって、パートにたまに出てもらいたい」と思う方も少なくないはず。そんな方々の結婚対象に入るためには、家事能力が高いことは必須条件です。
女性らしい身だしなみをとことん心がけて
男性の中には「働いてなくても可愛ければいい」と考えている方の口コミも寄せられました。そんな方達の範疇に入るためには、美意識を高く持つことが大切になってくるでしょう。
スタイル、匂い、服装など、徹底的に「女性らしさ」を心がけてみることをおすすめします。
また、「婚活をしてみたいけれど何から始めればいいのか不安」という方は、リビングマリアージュというサポートを利用して見ることをお勧めします。
プロのスタイリストとヘアメイクによるトータルプロデュースやお見合いシュミレーションを受けることができるため、婚活初心者の方にお勧めです。詳しくは以下の記事をチェックしてみてください。
ニートの女性にも正社員や結婚の道はある!さっそく行動しよう!
ニートなので将来が不安な人は、早めに行動を起こしましょう。人間関係や社会に出るのが怖いという人も、実際に外に出てみると平気なことに気づくかもしれません。
ニート脱出は意外と簡単で、社会に出ることで楽しいことをたくさん経験することができます。勇気を出して、動き始めましょう!